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第7章 俺たちは『呪われた生贄』じゃなくて、『里帰り』がしたい
第55話 兄の胃痛と、最強夫婦の「お散歩(高速戦闘)」
しおりを挟む納屋の跡地に開いた大穴から、ドス黒い瘴気が天に向かって噴き上がった。
地下迷宮(ダンジョン)。
まさか実家の裏庭、それも長年放置されていた納屋の下に、魔物の巣窟が口を開けるとは。
「魔物だ……! ルシアン、下がっていろ!」
兄のファビアンが、震える手で錆びついた剣を抜き放ち、俺の前に立ちはだかった。
その背中は小刻みに震えているが、弟を守ろうとする必死な意志が滲み出ている。
昔なら「兄さん、頼もしいな」と感動する場面なのだが――今はまず、非戦闘員を逃がさなきゃならない。
「ジュリアン! 母さんのところへ走れ! 絶対に戻ってくるなよ!」
「う、うん! 兄ちゃんたち気をつけて!」
俺の声に弾かれたように、ジュリアンが脱兎のごとく屋敷の方へ駆けていく。
よし、これで憂いはなくなった。
「兄貴、そこどいて。前が見えない」
「え?」
俺は兄貴の肩を軽く叩いて、前に出た。
腰のベルトに装着した二振りの短剣を抜き放ち、軽く切っ先を合わせる。チリッ、と風属性の魔力が火花を散らす。
「お、おいルシアン!? 何を考えている! 相手は魔物だぞ! 大工作業の続きじゃないんだ!」
「分かってるよ。だから『駆除』するんだろ」
「駆除ってレベルの殺気じゃないぞあれは! いいから後ろに……」
兄貴が俺の襟首を掴もうとした、その時だ。
「ルシアン。準備はいいか」
俺の隣に、優雅な足取りでオルドリンが並んだ。
彼は作業着代わりのシャツ姿だが、その手にはいつの間にか愛用の白銀の杖が握られている。
その瞳は、日曜大工で見せていた穏やかなものではなく、完全に獲物を狩る『冒険者』の色をしていた。
「いつでもいける。……久々の実戦だ。鈍ってるなんて言うなよ、相棒」
「愚問だな。君の呼吸一つで、君が次にどこへ踏み込みたいか理解できる」
オルドリンは不敵に微笑むと、パチンと指を鳴らした。
瞬間、俺の体に馴染み深い魔力の膜が展開される。
「よし、行くぞ! 実家の平和と修繕費(ドロップアイテム)のために!」
「ああ。君との愛の共同作業(ダンジョンデート)、存分に楽しませてもらおう」
俺たちは目配せ一つで意思を通わせると、躊躇なく暗闇の穴へと飛び込んだ。
「は、はぁぁぁぁ!? 待てぇぇぇ!!」
背後から、兄貴の素っ頓狂な絶叫が聞こえた。
◇◇◇
穴の底は、予想外に広大な空間に繋がっていた。
湿った土の匂いと、鼻を突く腐敗臭。
壁面には発光苔が張り付いており、薄暗い緑色の光が不気味に明滅している。
「ひぃ、ひぃ……! お前たち、正気か!?」
遅れて滑り降りてきた兄貴が、膝をガクガクさせながら俺たちに追いついた。
顔面蒼白だ。無理もない。一般人がいきなりこんな魔境に入り込めば、恐怖で足がすくむのが普通だ。
「兄貴、帰ってていいぞ。ここは俺たちで片付ける」
「ば、馬鹿を言うな! 可愛い弟を、こんな化け物の巣窟に置いていけるか!」
「いや、だから……」
「俺が前衛を務める! ルシアンは伯爵様の後ろに隠れていろ! 伯爵様、どうか弟をお願いします……!」
兄貴は涙目で叫ぶと、へっぴり腰で剣を構え、俺たちの前に出ようとした。
その時。
暗闇の奥から、複数の赤い光がギラリと輝いた。
ギャアアアアアッ!!
耳をつんざく咆哮と共に、影の中から現れたのは、身の丈2メートルはある巨大なオークの群れだ。
その数、およそ二十。
それぞれが棍棒や錆びた斧を手にし、涎を垂らしながらこちらを睨んでいる。
「オ、オークの群れ……!? こ、こんな数、騎士団を呼ばないと……!」
「邪魔だ」
兄貴が後ずさりかけた瞬間、オルドリンが冷たく言い放った。
次の瞬間、俺の体が風になった。
「――『風装(ウィンド・クラッド)』!」
俺は全身に風の魔力を纏わせ、床を蹴った。
爆発的な加速。
兄貴の横を疾風のごとく駆け抜け、一瞬でオークの群れの懐へと飛び込む。
「ル、ルシアン!?」
兄貴の悲鳴を置き去りに、俺は先頭のオークの目の前に躍り出た。
奴が反応して棍棒を振り上げるより、俺の短剣が閃く方が速い。
ザシュッ!
風の刃を纏った一撃が、オークの太い腕を深々と切り裂く。
怯んだ隙に、俺は奴の膝を蹴ってさらに高く跳躍した。
「オルドリン! 右翼、三体!」
空中で俺が叫ぶ。
視界の端、俺の背後を取ろうと回り込んでいたオークたちを指し示す。
俺の指示が飛んだ瞬間、オルドリンの魔法は既に発動していた。
「見えている」
彼が杖を軽く振るう。
ただそれだけの動作で、右側から迫っていた三体のオークの足元が、カチン! と音を立てて凍結した。
「ブギッ!?」
足を氷の枷に捕らえられたオークたちが、勢い余って盛大に転倒する。
俺はその無防備な背中に向かって、空中から風の弾丸を撃ち込んだ。
「『風牙(エア・ファング)』!」
ドシュ、ドシュ、ドシュッ!
圧縮された空気の塊がオークたちの急所を貫き、三体は瞬時に絶命して光の粒子へと変わった。
「な……なんだ、あれは……」
後方で、兄貴が呆然と立ち尽くしているのが見えた。
だが、感傷に浸っている暇はない。残りのオークたちが、怒り狂って殺到してくる。
「囲まれるぞ! ルシアン、足場を作る!」
「頼む!」
オルドリンが地面に掌を向ける。
パキパキパキッ!
俺の進行方向にある地面だけが、綺麗な氷の道(スロープ)へと変わった。
それ以外の場所は、鏡のようにツルツルに磨き上げられた氷床と化す。
「グオッ!?」
「ブヒッ!」
殺到してきたオークたちが、次々と氷に足を取られてステーンと転がっていく。
まるでコメディ映画だ。
だが、俺にとっては最高の狩り場だ。
「ヒャッハー! 滑り放題だぜ!」
俺はオルドリンが作ってくれた氷のレールの上を、風魔法で加速しながら滑走した。
スケートのように滑らかに、かつ弾丸のように速く。
転倒してもがくオークたちの間を縫うようにすり抜け、その首筋を次々と刈り取っていく。
「す、すごい……」
兄貴の声が遠くに聞こえる。
俺は止まらない。
背中には、絶対的な安心感がある。
俺がどこへ動こうとも、どんな無茶な機動をしようとも、オルドリンが完璧に死角をカバーしてくれているという確信。
俺が攻撃に専念できるのは、彼が俺に届くはずの攻撃をすべて事前に摘み取ってくれているからだ。
「ルシアン、10時の方向! 遠距離攻撃が来るぞ!」
「ウィンド・バリア!」
オルドリンの警告に、俺は反射的に風の盾を展開した。
直後、影から放たれた石礫が風の壁に弾かれる。
俺はその発射源――物陰に隠れていたオーク・アーチャーに向かって、短剣を投擲した。
ドスッ!
眉間に命中。一撃必殺。
「ナイスサポート、旦那様!」
「君こそ。……その流れるような剣舞、見惚れてしまいそうだ」
短剣を放った残身のまま、俺はふと背後を振り返った。
オルドリンは後方で優雅に杖を構えたまま、熱っぽい視線を俺に送っていた。
「……っ」
敵のど真ん中でイチャつくなと言いたいが、俺も気分の高揚を抑えられない。
やっぱり、これだ。
守られるだけの箱入り生活よりも、こうして泥と汗にまみれて、二人で背中を預け合う瞬間こそが、俺たちの「愛の形」なのだ。
◇◇◇
ものの数分で、広間にいたオークの群れは全滅した。
後に残ったのは、大量の魔石とドロップアイテム、そして――。
「…………」
世界観が崩壊して石化した、兄貴だった。
「兄貴、大丈夫か? 怪我はないか?」
俺が短剣を拭いながら近づくと、兄貴はハッとして俺を見た。
その目は、かつて俺に向けていた「可哀想な弟」を見る目ではない。
まるで、未知の生物か、あるいは神話の英雄でも見るような、畏怖と困惑がないまぜになった目だった。
「ル、ルシアン……。お前、いつの間にあんな……」
「ん? 冒険者やってるからな。オルドリンに魔法も教えてもらってるし、これくらい普通だろ」
「普通じゃない! あんな動き、王宮騎士団でも見たことないぞ!」
兄貴は頭を抱えた。
「それに、あの伯爵様……! なんだあの連携は!? 一言も会話していないのに、お前の欲しい場所に氷が張られ、お前が避けた場所に防御壁が出る……。まるで、一つの生き物みたいじゃないか」
「まあ、夫婦だからな。呼吸は合うよ」
「夫婦ってそういう意味じゃないと思うんだが!?」
兄貴の常識的なツッコミが洞窟に響く。
そこへ、オルドリンが涼しい顔で歩み寄ってきた。衣服には汚れ一つ、塵一つ付いていない。
「ルシアン。汗をかいただろう。拭いてやろう」
「サンキュー。……兄貴も無事でよかったよ」
「ま、待ってください伯爵! 私も戦います!」
兄貴は気を取り直したように、剣を強く握りしめた。
その顔には、長男としてのプライドと意地が見える。
「弟ばかりに戦わせて、兄たる私が後ろで見ているだけなどできません! 次こそは私が前衛に……」
「却下だ」
オルドリンは無慈悲に切り捨てた。
「え?」
「君がチョロチョロ動くと、ルシアンの動線が塞がる。それに、君が万が一怪我でもすれば、心優しいルシアンが悲しみ、戦闘効率が0.5秒ほど低下する恐れがある」
「0.5秒……」
「致命的だ。よって、君にはここで『見学』してもらう」
オルドリンが杖を軽く振った。
ガキン! ガガガガッ!
兄貴の周囲の地面から、透明な氷の板がせり上がり、瞬く間に四方を囲む頑丈な「箱」を形成した。
「な、なんだこれは!?」
「『絶対安全観覧席』だ。ドラゴンのブレスでも傷つかない強度にしてある。そこで大人しく、弟の勇姿を目に焼き付けていろ」
「閉じ込められただけじゃないかぁぁぁ!!」
兄貴が氷の壁をドンドンと叩くが、ビクともしない。
完全に隔離された。物理的にも、戦力外通告的にも。
「ちょ、オルドリン。さすがに可哀想だろ」
「何がだ? 最高の特等席だぞ。……さあ、先へ進もうか。奥から少し強い気配がする」
オルドリンは氷漬けの兄貴(通気孔付き)を魔法で浮遊させると、まるで荷物でも運ぶかのように自分の後ろに追従させた。
兄貴が中で何か叫んでいるが、『防音結界』も完備されているらしく、俺たちには何も聞こえない。ただ、必死に「出せ!」とジェスチャーしている姿だけが見える。
「……たく、性格悪いなぁ。絶対あの手紙のこと、まだ根に持ってるだろ」
「愛ゆえの配慮だ」
俺は苦笑しながら、さらに奥へと進んだ。
◇◇◇
ダンジョンの中層。
敵の質が上がってきた。
スケルトンナイトや、酸を吐く巨大スライムなどが現れるが、俺たちのペースは落ちない。むしろ、加速していた。
「ルシアン、上だ!」
「おうよ!」
天井から降ってきた巨大蜘蛛を、俺は壁を蹴って迎撃し、空中で回転斬りを決める。
着地と同時に、背後から迫るスケルトンを、オルドリンが放った氷の槍が粉砕する。
もはや言葉はいらない。
俺が風を起こせば、彼がそれを氷結させ、鋭利な刃に変えて広範囲を薙ぎ払う。
彼が敵を凍らせれば、俺がその氷塊を砕いてトドメを刺す。
後ろに浮いている「透明な箱」の中で、兄貴がポカンと口を開けてへたり込んでいるのが見えた。
どうやら、叫ぶ気力も失ったらしい。
彼の目には、俺たちがどう映っているのだろうか。
「魔王に囚われた哀れな弟」という幻想は、とっくに消し飛んでいるはずだ。
(……あの頃の俺じゃないって分かってくれたか、兄貴)
俺は心の中で語りかけた。
俺は、もう弱くない。
そしてオルドリンは、ただ怖いだけの「悪魔」じゃない。
俺の背中を預けられる、世界で一番信頼できるパートナーなんだってことを。
「……ふぅ。そろそろ最深部か?」
俺は額の汗を拭った。
通路の空気が変わった。
これまで以上に濃密で、肌にまとわりつくような重い魔力。
そして、鼻をつく生臭い泥の匂い。
「ああ。この先に『核』がある」
オルドリンの表情が引き締まる。
「気配からして、推奨レベルは多少高いな。……ルシアン、怪我はないか?」
「ピンピンしてるよ。アンタが過保護な壁を張ってくれてるおかげでな」
「当然だ。君の肌に傷一つ付けさせはしない」
彼はそう言って、俺の乱れた髪を優しく直してくれた。
戦闘中の鋭い眼光が、俺を見る時だけとろけるように甘くなる。このギャップに、俺はいまだに慣れない。心臓が跳ねる。
「……よし。サクッと終わらせて、風呂に入ろうぜ」
「賛成だ。背中は私が流す」
「それは却下な」
俺たちは軽口を叩き合いながら、最深部の扉――巨大な岩壁の裂け目へと足を踏み入れる直前、俺は一度だけ足を止めて振り返った。
氷の箱の中の兄貴が、天を仰いで何かを呟いているのが見える。
読唇術の心得がある俺には、その唇の動きがはっきりと読み取れた。
『……猛獣使いどころじゃない。あれは、魔王が唯一心を許した番(つがい)だ……』
的確すぎる評価に、俺は思わず吹き出しそうになった。
さあ、最後の仕上げだ。
待ってろよ、ダンジョンの主(と、俺の平和な実家ライフ)。
最強の夫婦(バカップル)が、今から強制退去させに行ってやるからな!
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