国内唯一の聖女、辞職する。偽聖女の手伝いから解放されたら、優秀すぎて引っ張りだこでした

三葉あやの

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1話目

7.幽閉

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半月ほど、毎日のように訪れるミアに魔力を貸して上げていた。

「ソフィア、今日の仕事は魔物の力を弱めるのと、雪崩負傷者の治癒だよ」

「仮にも聖女見習いなんだから、少しくらい自分たちでやろうと思わないの? 」

ミアからはほんの少し魔力を感じるので、それが聖女の力かはわからないけどようやく少し力を手に入れたようだった。


「授業で習ったじゃない。能力を持ってるだけじゃダメだって。

聖女は平和の象徴だからいかに国民の支持を得ていくかが大事なの。

私ならできるわ」

ミアはそう言って私の部屋へ毎日来ると、当たり前のように魔力を要求する。

そして、そんな毎日繰り返していくうちに、ミアはどんどん豪華な服装をするようになった。

褒美でももらっているのかと思っていたら、案の定その通りだった。

「この国に、私の力が認められたの。王宮からご褒美を頂いているのよ」

「ミアじゃなくて、私のね」

ミアはムッとした顔を浮かべた。

そして、バシンっと私の頬を強く叩いた。

ゴワゴワの怪物みたいな皮膚がボロボロと剥がれた。

「やだ、汚いもの触ってしまったじゃない! 

私の言うこと聞いてれば、あなたの両親は安全に過ごせて、ソフィアも餓死することなく毎日のご飯も保証されるんだから」

そうせ、あと半月だ。

こんなわけのわからない言い分に、言い返すのも疲れるのでやめた。

「そういえば聖女選定の前日は王宮からの使いがくるんだから、絶対に部屋から出ないでね

王宮の関係者が直々に私のところにいらっしゃるなんて、私は大事にされてるわ」

”王宮”の名前を出して誇らしげにそういうミアは、権力や富という甘い蜜を知ってしまった私の両親と同じ顔をしていた。

度々と、もらった褒美や王に褒美をもらうすごさを私に語ってきた。

今までのミアは残酷ではあったけど、私に力を借りているという意識があったし、私以外の大切な人へは配慮もあった。

でも、今のミアはまるで自分が力を持っているように勘違い始めているようだった。


ミアはそう言って、軽い足取りで私の部屋を出て行った。

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