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1話目
6.1ヶ月
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私は絶望したけど、あと少し生き延びることができれば、すべての理不尽から解放されるんだ。
私が途中で聖堂を抜け出せば、私と引き換えにお金を受け取った両親に死刑に近い重い刑がいく。
捨てたことに恨みは持っていてもそれなりの愛を持って育ててくれたし、何より明日を生きるお金もないほど精一杯だったのを理解している。
ミアのように故意に私に害を働いた訳でもない親に対してはひどい仕打ちはできなかった。
だからこの地獄は耐え抜いて、1ヶ月後に聖女として正式に認めてもらうことができたら、
ミアに手を貸していたという私の言葉も私の努力もみんな信じてくれるだろう。
自分に言い聞かせて、奮い立たせた。
「手を出して。何の力が必要? 」
ミアは満足げに笑顔を見せる。
「貸してくれるのね! 南の地方の天候が嵐続きで作物が育たなくなっちゃったから、晴れにして欲しんだって」
部分的な天候だったら魔力も体力も使わなくて済む。
私は少しホッとして、ミアの手に魔力を1回分移した。
「あと、ユリアとステラの分も必要よ。二人は結界張りをするの」
平然と見習い聖女3人分のタスクを要求できるのは、能力がなくて、これがいがに力を使うことか知らないからだ。
でもこれ以上ひどいことをされたり面倒を起こすくらいなら、大人しく渡すことにした。
「他人に移して力を発揮できるのは1日のみだから、明日を過ぎたら使えないわ」
そう忠告して、ミアに2人分の魔力を移した。
一気に力を出したから、頭はクラクラする。
こうやって体を削って、自分のためにならないことを繰り返すのは虚しくなる。
「わーい、ソフィア大好き」
ミアはいつものように嘘を吐くけど、ボロボロの私の頬にキスをしようとして、「うえ! 無理ぃ」と、顔を歪めた。
誰がこんな顔にしたと思ってるんだ。
「ミア。私は協力したんだから、この顔を戻す方法を教えて」
聖女の力は、平和のための能力で聖女自身には適用されない。
私はなかなかの力を授かったみたいで大抵のことはできるけど、自分の怪我を癒したりすることだけはできない。
「えー? そんなの知らないよ! 自分で調べれば」
あまりに無責任で、救いのない言葉に失意を感じる。
私が途方に暮れて声も出せずにいると、ミアが利己的な言葉を重ねる
「それに、ミアがその顔のままでいれば、ダンの心は私のものなの。
全部私のもの。私のものにならないものはないの」
うふふ、と笑うと、ベッドからミアは立ち上がる。
「職長が今日の任務終えたらご褒美くれるっていうから行かなきゃ。じゃあソフィア、また明日ね」
明日もまたせびりにくるのかと思うと、絶望しかなかった。
私はもう魔法を使って疲れていたけど遠隔透視で、ソフィアを透視してみた。
ソフィアは鼻歌を歌いながら、部屋へ戻っていく。
そこには見習い魔女のユリアとステラがいた。
「ミア、もらえた?」
「うん、簡単だったよ。二人とも、分けてあげるね」
「ミア、いつもありがとう! ミアのおかげで待遇も良いし、私たちのびのび働けるわ」
ユリアとステラは、私からの魔力だと知っているのに私を飛ばして、ミアに感謝を示す。
「そんなことは良いの。それより、聖女選定の時にはちゃんと私を推薦してね」
二人は大きく頷く。
「ミアみたいな心優しくて聖女に適任の子は他にいないから、もちろんだよ」
「ありがとう。聖女になって、あなたたちは侍女にしてあげたいの」
「侍女ってお給料良いし、王族の人たちとも関わりが持てるのよね。ミアといると良いことしかない! 楽しみ! 」
ここまで見て、あまりの馬鹿らしさに透視をやめた。
国の汚職や腐敗はこうやって始まっていくんだということを、私は身を持って知った。
私が途中で聖堂を抜け出せば、私と引き換えにお金を受け取った両親に死刑に近い重い刑がいく。
捨てたことに恨みは持っていてもそれなりの愛を持って育ててくれたし、何より明日を生きるお金もないほど精一杯だったのを理解している。
ミアのように故意に私に害を働いた訳でもない親に対してはひどい仕打ちはできなかった。
だからこの地獄は耐え抜いて、1ヶ月後に聖女として正式に認めてもらうことができたら、
ミアに手を貸していたという私の言葉も私の努力もみんな信じてくれるだろう。
自分に言い聞かせて、奮い立たせた。
「手を出して。何の力が必要? 」
ミアは満足げに笑顔を見せる。
「貸してくれるのね! 南の地方の天候が嵐続きで作物が育たなくなっちゃったから、晴れにして欲しんだって」
部分的な天候だったら魔力も体力も使わなくて済む。
私は少しホッとして、ミアの手に魔力を1回分移した。
「あと、ユリアとステラの分も必要よ。二人は結界張りをするの」
平然と見習い聖女3人分のタスクを要求できるのは、能力がなくて、これがいがに力を使うことか知らないからだ。
でもこれ以上ひどいことをされたり面倒を起こすくらいなら、大人しく渡すことにした。
「他人に移して力を発揮できるのは1日のみだから、明日を過ぎたら使えないわ」
そう忠告して、ミアに2人分の魔力を移した。
一気に力を出したから、頭はクラクラする。
こうやって体を削って、自分のためにならないことを繰り返すのは虚しくなる。
「わーい、ソフィア大好き」
ミアはいつものように嘘を吐くけど、ボロボロの私の頬にキスをしようとして、「うえ! 無理ぃ」と、顔を歪めた。
誰がこんな顔にしたと思ってるんだ。
「ミア。私は協力したんだから、この顔を戻す方法を教えて」
聖女の力は、平和のための能力で聖女自身には適用されない。
私はなかなかの力を授かったみたいで大抵のことはできるけど、自分の怪我を癒したりすることだけはできない。
「えー? そんなの知らないよ! 自分で調べれば」
あまりに無責任で、救いのない言葉に失意を感じる。
私が途方に暮れて声も出せずにいると、ミアが利己的な言葉を重ねる
「それに、ミアがその顔のままでいれば、ダンの心は私のものなの。
全部私のもの。私のものにならないものはないの」
うふふ、と笑うと、ベッドからミアは立ち上がる。
「職長が今日の任務終えたらご褒美くれるっていうから行かなきゃ。じゃあソフィア、また明日ね」
明日もまたせびりにくるのかと思うと、絶望しかなかった。
私はもう魔法を使って疲れていたけど遠隔透視で、ソフィアを透視してみた。
ソフィアは鼻歌を歌いながら、部屋へ戻っていく。
そこには見習い魔女のユリアとステラがいた。
「ミア、もらえた?」
「うん、簡単だったよ。二人とも、分けてあげるね」
「ミア、いつもありがとう! ミアのおかげで待遇も良いし、私たちのびのび働けるわ」
ユリアとステラは、私からの魔力だと知っているのに私を飛ばして、ミアに感謝を示す。
「そんなことは良いの。それより、聖女選定の時にはちゃんと私を推薦してね」
二人は大きく頷く。
「ミアみたいな心優しくて聖女に適任の子は他にいないから、もちろんだよ」
「ありがとう。聖女になって、あなたたちは侍女にしてあげたいの」
「侍女ってお給料良いし、王族の人たちとも関わりが持てるのよね。ミアといると良いことしかない! 楽しみ! 」
ここまで見て、あまりの馬鹿らしさに透視をやめた。
国の汚職や腐敗はこうやって始まっていくんだということを、私は身を持って知った。
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