5 / 14
誰かこの人達を止めて下さい!
まずは正式に婚約破棄してからです!
しおりを挟む
「ユリア!勝手に決めるなよ!アンジェリーナはずっと家にいればいいん…ぐぁっ」
今度はお父様がお母様に腹パンチされる。悶絶するユリウスとお父様。
「あなた!アンジェリーナだってこれからもっと素敵な恋をするべきよ!いい?アンジェリーナ!あんな幸薄い男よりいい男はたくさんいるのよ!」
「そうよ!アンジェリーナちゃん!うちのユリウスは幼い頃からずっとアンジェリーナちゃんに片想い…「母上ー!」
何故かユリウスが顔を真っ赤にして動揺してる。それを見て兄達は腹を抱えて大笑いしている。お母様と王妃様は私とユリウスの婚約を既に話し合ってる。あのそれよりも先にやることがあるんですけど!?
「あの!まだ正式にオーウェン様との婚約破棄がされていません!ハミルトン公爵家に連絡しませんと!」
暫くの沈黙の後に皆揃って「あー!」と思い出した様にやっと動き出した。お父様とベルは今から戦地に赴くような殺気を出しているので必死に宥める。お母様はずっとにこにこしているがむしろそれが一番怖い。お兄様達はユリウス殿下と何やら真剣にお話し中です。
「ユリアちゃん!今からハミルトン家に行ってパパっと婚約を破棄して慰謝料ぶんどってまた戻ってくるから話進めといてね!」
「もちろんよ!任せなさいな!」
お母様と王妃様は固い握手を交わす。私は深い溜め息を吐くと陛下に改めて失礼を詫びて家族と共にハミルトン公爵家に向かう。何故か兄達はここに残るそうだ。それもそれで不安だが戦力は少ない方がいい。
はぁ…少しだけでも悲しみに浸りたいのに、この人達といたらそんな暇ないです。
「よし!殴り込み…「しないで!」
***************************************************************
「おい…今何て言ったんだ?」
オーウェンの父親であるモール・ハミルトン公爵は息子の言葉に耳を疑った。そして何故かオーウェンの隣には見知らぬ少女もいた。
「ですから父上、アンジェリーナとは婚約を破棄すると言いました。私は運命の女性と出会ったんです!」
モール公爵は息子の話を聞くにつれて血の気が引いてくる。こいつは一体何を言ってるんだ?
「何故そんな勝手な事をした!!」
「父上?」
いきなり激昂する父親に驚くオーウェン。
「お父様!私はメアリー・ルークスと申します。彼とは学園で出会い恋に落ちました。彼にはアンジェリーナ様がいたのは知っていましたが、お互いに…「うるさい!君は黙っていてくれ!」
ここで空気の読めないメアリーが上目遣いの猫撫で声で話し始めるが、モール公爵はそんなメアリーを怒鳴り付けると頭を抱え込んでしまう。
「父上、どうしたのですか?アンジェリーナは納得してくれましたし、ウィーンズトン家は我が家より格下ではありませんか。」
「ウィーンズトン家が格下だと!?お前は何も分かっていないんだ!アンジェリーナ令嬢が納得しても家族や一族が黙ってない!」
オーウェンは普段の冷静な父親の怯えきった姿に唖然とする。そんな空気を察しないメアリーはまた猫撫で声で話し始める。
「アンジェリーナ様は…その…あのように恐ろしい黒髪ですし、ハミルトン家にはふさわしくないと思います!」
「ほぅ?では君はハミルトン家にふさわしいと?」
モール公爵は怒りを抑えきれずメアリーを睨み付ける。メアリーは怯えてオーウェンにすがり付く。
「父上!メアリーが怖がってます!」
「勘当だ」
「....は?」
オーウェンは父親が何を言ってるのか理解できない。
「お前はもうハミルトン家の者ではないと言ったんだ!お前は自分が誰を怒らせたか分かっていない!」
すると、ドアがノックされ顔面蒼白の執事が入ってくる。
「旦那様…ウィーンズトン侯爵家の方々がお見えになりました。」
「もう…ハミルトン家は終わりか…」
オーウェンとメアリーは何がなんだか分からないまま、ウィーンズトン侯爵家と対面することになるのだった。
今度はお父様がお母様に腹パンチされる。悶絶するユリウスとお父様。
「あなた!アンジェリーナだってこれからもっと素敵な恋をするべきよ!いい?アンジェリーナ!あんな幸薄い男よりいい男はたくさんいるのよ!」
「そうよ!アンジェリーナちゃん!うちのユリウスは幼い頃からずっとアンジェリーナちゃんに片想い…「母上ー!」
何故かユリウスが顔を真っ赤にして動揺してる。それを見て兄達は腹を抱えて大笑いしている。お母様と王妃様は私とユリウスの婚約を既に話し合ってる。あのそれよりも先にやることがあるんですけど!?
「あの!まだ正式にオーウェン様との婚約破棄がされていません!ハミルトン公爵家に連絡しませんと!」
暫くの沈黙の後に皆揃って「あー!」と思い出した様にやっと動き出した。お父様とベルは今から戦地に赴くような殺気を出しているので必死に宥める。お母様はずっとにこにこしているがむしろそれが一番怖い。お兄様達はユリウス殿下と何やら真剣にお話し中です。
「ユリアちゃん!今からハミルトン家に行ってパパっと婚約を破棄して慰謝料ぶんどってまた戻ってくるから話進めといてね!」
「もちろんよ!任せなさいな!」
お母様と王妃様は固い握手を交わす。私は深い溜め息を吐くと陛下に改めて失礼を詫びて家族と共にハミルトン公爵家に向かう。何故か兄達はここに残るそうだ。それもそれで不安だが戦力は少ない方がいい。
はぁ…少しだけでも悲しみに浸りたいのに、この人達といたらそんな暇ないです。
「よし!殴り込み…「しないで!」
***************************************************************
「おい…今何て言ったんだ?」
オーウェンの父親であるモール・ハミルトン公爵は息子の言葉に耳を疑った。そして何故かオーウェンの隣には見知らぬ少女もいた。
「ですから父上、アンジェリーナとは婚約を破棄すると言いました。私は運命の女性と出会ったんです!」
モール公爵は息子の話を聞くにつれて血の気が引いてくる。こいつは一体何を言ってるんだ?
「何故そんな勝手な事をした!!」
「父上?」
いきなり激昂する父親に驚くオーウェン。
「お父様!私はメアリー・ルークスと申します。彼とは学園で出会い恋に落ちました。彼にはアンジェリーナ様がいたのは知っていましたが、お互いに…「うるさい!君は黙っていてくれ!」
ここで空気の読めないメアリーが上目遣いの猫撫で声で話し始めるが、モール公爵はそんなメアリーを怒鳴り付けると頭を抱え込んでしまう。
「父上、どうしたのですか?アンジェリーナは納得してくれましたし、ウィーンズトン家は我が家より格下ではありませんか。」
「ウィーンズトン家が格下だと!?お前は何も分かっていないんだ!アンジェリーナ令嬢が納得しても家族や一族が黙ってない!」
オーウェンは普段の冷静な父親の怯えきった姿に唖然とする。そんな空気を察しないメアリーはまた猫撫で声で話し始める。
「アンジェリーナ様は…その…あのように恐ろしい黒髪ですし、ハミルトン家にはふさわしくないと思います!」
「ほぅ?では君はハミルトン家にふさわしいと?」
モール公爵は怒りを抑えきれずメアリーを睨み付ける。メアリーは怯えてオーウェンにすがり付く。
「父上!メアリーが怖がってます!」
「勘当だ」
「....は?」
オーウェンは父親が何を言ってるのか理解できない。
「お前はもうハミルトン家の者ではないと言ったんだ!お前は自分が誰を怒らせたか分かっていない!」
すると、ドアがノックされ顔面蒼白の執事が入ってくる。
「旦那様…ウィーンズトン侯爵家の方々がお見えになりました。」
「もう…ハミルトン家は終わりか…」
オーウェンとメアリーは何がなんだか分からないまま、ウィーンズトン侯爵家と対面することになるのだった。
68
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と噂されているので、全力で逃げることにしました!
矢野りと
恋愛
旧題:悪役令嬢と噂されているので、全力で逃げることにしました!〜できれば静かに暮らしたい〜
『ほら、ご覧なさって。あそこにいるのが噂の公爵令嬢ですわよ』
『噂通りのかたで、悪役令嬢という感じですわね』
公爵令嬢であるハナミア・マーズのほうを見ながら、楽しそうに囀っている令嬢達。
悪役令嬢??どうして私が……
ハナミアは幼い頃から病弱で、静養のためにずっと領地で過ごしていた。つまり公爵家の駒として役に立たないから、両親から放置されていたのだ。
――あっ、でもグレたりはしていませんよ。自分でも言うのもなんですが、田舎で真っ直ぐに育ちましたから。
病弱ゆえに社交界に出るのも今回が初めて。だから悪役令嬢になる機会もなかったはずなのに、なぜか悪役になっているハナミア。
立派な両親と優秀な弟妹達はハナミアを庇うことはない。
家族のこういう態度には慣れているので、全然平気である。
ただ平凡で、病弱で、時々吐血することがあるハナミアには、悪役令嬢は少しだけ荷が重い。
――なんか天に召される気がするわ……
なのでこっそりと逃げようと思います!
これは自称平凡な公爵令嬢が自分の身の丈(病弱?)に合わせて、生きようと奮闘するお話です。
もちろん周囲はそんな彼女を放ってはおきません。なぜなら平凡は自称ですから…。
⚠ヒーローは優しいだけじゃありません、一癖も二癖もあります。
⚠主人公は病弱を通り越し死にかけることもありますが、本人は明るく元気ですのでご安心?を。
※設定はゆるいです。
皇宮女官小蘭(シャオラン)は溺愛され過ぎて頭を抱えているようです!?
akechi
恋愛
建国して三百年の歴史がある陽蘭(ヤンラン)国。
今年16歳になる小蘭(シャオラン)はとある目的の為、皇宮の女官になる事を決めた。
家族に置き手紙を残して、いざ魑魅魍魎の世界へ足を踏み入れた。
だが、この小蘭という少女には信じられない秘密が隠されていた!?
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
今、目の前で娘が婚約破棄されていますが、夫が盛大にブチ切れているようです
シアノ
恋愛
「アンナレーナ・エリアルト公爵令嬢、僕は君との婚約を破棄する!」
卒業パーティーで王太子ソルタンからそう告げられたのは──わたくしの娘!?
娘のアンナレーナはとてもいい子で、婚約破棄されるような非などないはずだ。
しかし、ソルタンの意味ありげな視線が、何故かわたくしに向けられていて……。
婚約破棄されている令嬢のお母様視点。
サクッと読める短編です。細かいことは気にしない人向け。
過激なざまぁ描写はありません。因果応報レベルです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる