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6章 それぞれの旅立ちとこれから
バーベキューを楽しもう!!
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ウザイは無事にと言うか当たり前だが拘束された。
その光景を冷たい目で見届けたこの屋敷の主人でこの国の宰相であるランバートは、この冷たい雰囲気とは打って変わって大騒ぎの賑やかな庭に移動した。
「キャーー!!おにくがいっぱいでしゅよーー!!」
運ばれてきた沢山の肉に大興奮のヨシュア。
「おにゃかがすいたー!」
逆にお腹が空きすぎてヘロヘロのリク。
「ぜんぶたべましゅ!!」
「はいはい、今焼くから少し待ってて!」
涎を垂らしながらまだ焼いていない肉に近付いていく弟エドワードをアンリが苦笑いしながら止めていた。
ランバートや護衛兵士が必死になって止めたが、先王ヨルドと現王ジェラルドが率先して楽しそうに肉を焼き始めた。ルルがそんな楽しそうなジェラルドを見て呆れているとヨシュア達がやって来た。
「ねーね!ねーねもいっぱいたべてね!」
「もちろん!ヨシュアもリクもエドもたくさん食べなさいよ?ああ、お野菜も食べないと大きくなれないからね!」
「うん!ヨシュアはきょうたくさんたべて~あちたからじーじみたいににゃるの!!」
そんな会話を何気なく横で聞いていたアンリは、ヨシュアの発言に飲んでいた果実水を噴き出してしまった。
「ブッ!?⋯ヨシュア、あんた変な事言わないでよ!あんたが筋肉隆々でポージングしている姿を思い浮かべちゃったじゃない!!」
「ちょ⋯アンリちゃんやめてー!!私の可愛いヨシュアがあんな筋肉馬鹿になったら⋯ブッ⋯ちょっと面白いわね!!」
エチカも想像してしまい笑いが止まらない。
「むむ!!お主ら失礼じゃな!?ヨシュア~、じーじみたいになりたいのか!よし、たくさん食え!!」
そう言ってヨルドは皿一杯に肉をのせてヨシュアに渡した。ヨシュアは嬉しそうに受け取ると、もりもりと食べ始めた。それと同時にリクとエドワードにも皿一杯の肉が置かれた。
「にくでしゅ!うぅ⋯おいちいでしゅよ⋯ぼきゅはしあわちぇでしゅ」
食事を摂っていなかった人のようなリクの発言だが、少し前におやつを食べたばかりなのでルルはつい笑ってしまう。
「はいはい。まだまだあるみたいだから沢山食べな?」
そう言っていると、ルルの目の前に肉やら野菜やらが皿一杯にのってドンと置かれた。
「⋯ジョンさん、私はこんなに食べれないよ!」
「何言ってんだ!食べないと大きくなれないぞ!?こんなもんお前の歳くらいならペロリだろ?」
ジョンさんことジェラルドは更に肉をのせた皿をルルの前に置いた。
「ジョンさんと一緒にしないでよ!私は普通に食べるから残りはジョンさんが食べてよ?」
「うぅ⋯ルルが俺に肉を、お前は天使のような子だ!」
ルルに渡された肉を泣きながら食べているジェラルドに引き気味のエチカやアンリ。
「ジョンさんはルルが関わると馬鹿になるね!」
「アンリさん!?」
笑いながらジェラルドの背中をバシバシ叩くアンリに、ランバートや護衛兵士達が思わず注意する。
「ああ、こいつは昔からこんなだから気にするな。昔は怪獣ごっこだー!って言って棍棒を持って追いかけられたからな」
「棍⋯棍棒って⋯何で孤児院にそんな物騒な物があるんですか!?」
ランバートは棍棒と聞いて驚く。
「俺が防犯対策で持って行ったら流石に母上に怒られてな!怒られている間にこいつが盗んで行ったんだよ!」
「まだ幼い子が棍棒を持てたんですか?」
「持っていたから俺も驚いたんだ!こいつはかなりの怪力で⋯イテッ!」
「ちょっと!レディーに怪力って失礼ね!」
ジェラルドの脇を小突いたアンリを厳しい目で見る護衛兵士達だが、食べるのに夢中だったエドワードがいきなり立ち上がった。
「どこがレジーなんでしゅか!?」
そう思いっきり叫んだエドワードに驚く一同。
「あんた⋯レジーじゃなくてレディーね?」
アンリはそんな弟を椅子に座らせながら間違いを指摘した。
「アンリはガサツに見えますが、ちゃんとする時はちゃんとしますから大丈夫ですよ?」
「ガサツって!⋯まぁ否定はできないわ」
ルルとアンリはお互いに頷き合い笑っていた。
そしてヨシュアは食べ終わると、立ち上がりヨルドはの元へ駆けていく。
「じーじ!みてー!きんにくムキムキになったー?」
そう言って腕を曲げてポージングするヨシュアだが見ての通りプニプニのままだ。
「そうじゃな~、おお!ムキムキじゃ!!」
ヨルドはポージングしたままドヤ顔をするヨシュアを抱えた。
「じゃがまだまだじゃ!もっと食べて大きくなれば筋肉モリモリになるぞ!」
「え~!あちたにはきんにくモリモリになりたいでしゅ!!」
華麗にポージングをしながら歩くヨシュアを見て笑いが止まらないアンリとエチカ。
「ヨシュア、お野菜を食べて運動を毎日したら筋肉モリモリになるからそれまでは訓練よ!!」
「あい!」
ルルに訓練と言われて嬉しそうに敬礼するヨシュアであった。
その光景を冷たい目で見届けたこの屋敷の主人でこの国の宰相であるランバートは、この冷たい雰囲気とは打って変わって大騒ぎの賑やかな庭に移動した。
「キャーー!!おにくがいっぱいでしゅよーー!!」
運ばれてきた沢山の肉に大興奮のヨシュア。
「おにゃかがすいたー!」
逆にお腹が空きすぎてヘロヘロのリク。
「ぜんぶたべましゅ!!」
「はいはい、今焼くから少し待ってて!」
涎を垂らしながらまだ焼いていない肉に近付いていく弟エドワードをアンリが苦笑いしながら止めていた。
ランバートや護衛兵士が必死になって止めたが、先王ヨルドと現王ジェラルドが率先して楽しそうに肉を焼き始めた。ルルがそんな楽しそうなジェラルドを見て呆れているとヨシュア達がやって来た。
「ねーね!ねーねもいっぱいたべてね!」
「もちろん!ヨシュアもリクもエドもたくさん食べなさいよ?ああ、お野菜も食べないと大きくなれないからね!」
「うん!ヨシュアはきょうたくさんたべて~あちたからじーじみたいににゃるの!!」
そんな会話を何気なく横で聞いていたアンリは、ヨシュアの発言に飲んでいた果実水を噴き出してしまった。
「ブッ!?⋯ヨシュア、あんた変な事言わないでよ!あんたが筋肉隆々でポージングしている姿を思い浮かべちゃったじゃない!!」
「ちょ⋯アンリちゃんやめてー!!私の可愛いヨシュアがあんな筋肉馬鹿になったら⋯ブッ⋯ちょっと面白いわね!!」
エチカも想像してしまい笑いが止まらない。
「むむ!!お主ら失礼じゃな!?ヨシュア~、じーじみたいになりたいのか!よし、たくさん食え!!」
そう言ってヨルドは皿一杯に肉をのせてヨシュアに渡した。ヨシュアは嬉しそうに受け取ると、もりもりと食べ始めた。それと同時にリクとエドワードにも皿一杯の肉が置かれた。
「にくでしゅ!うぅ⋯おいちいでしゅよ⋯ぼきゅはしあわちぇでしゅ」
食事を摂っていなかった人のようなリクの発言だが、少し前におやつを食べたばかりなのでルルはつい笑ってしまう。
「はいはい。まだまだあるみたいだから沢山食べな?」
そう言っていると、ルルの目の前に肉やら野菜やらが皿一杯にのってドンと置かれた。
「⋯ジョンさん、私はこんなに食べれないよ!」
「何言ってんだ!食べないと大きくなれないぞ!?こんなもんお前の歳くらいならペロリだろ?」
ジョンさんことジェラルドは更に肉をのせた皿をルルの前に置いた。
「ジョンさんと一緒にしないでよ!私は普通に食べるから残りはジョンさんが食べてよ?」
「うぅ⋯ルルが俺に肉を、お前は天使のような子だ!」
ルルに渡された肉を泣きながら食べているジェラルドに引き気味のエチカやアンリ。
「ジョンさんはルルが関わると馬鹿になるね!」
「アンリさん!?」
笑いながらジェラルドの背中をバシバシ叩くアンリに、ランバートや護衛兵士達が思わず注意する。
「ああ、こいつは昔からこんなだから気にするな。昔は怪獣ごっこだー!って言って棍棒を持って追いかけられたからな」
「棍⋯棍棒って⋯何で孤児院にそんな物騒な物があるんですか!?」
ランバートは棍棒と聞いて驚く。
「俺が防犯対策で持って行ったら流石に母上に怒られてな!怒られている間にこいつが盗んで行ったんだよ!」
「まだ幼い子が棍棒を持てたんですか?」
「持っていたから俺も驚いたんだ!こいつはかなりの怪力で⋯イテッ!」
「ちょっと!レディーに怪力って失礼ね!」
ジェラルドの脇を小突いたアンリを厳しい目で見る護衛兵士達だが、食べるのに夢中だったエドワードがいきなり立ち上がった。
「どこがレジーなんでしゅか!?」
そう思いっきり叫んだエドワードに驚く一同。
「あんた⋯レジーじゃなくてレディーね?」
アンリはそんな弟を椅子に座らせながら間違いを指摘した。
「アンリはガサツに見えますが、ちゃんとする時はちゃんとしますから大丈夫ですよ?」
「ガサツって!⋯まぁ否定はできないわ」
ルルとアンリはお互いに頷き合い笑っていた。
そしてヨシュアは食べ終わると、立ち上がりヨルドはの元へ駆けていく。
「じーじ!みてー!きんにくムキムキになったー?」
そう言って腕を曲げてポージングするヨシュアだが見ての通りプニプニのままだ。
「そうじゃな~、おお!ムキムキじゃ!!」
ヨルドはポージングしたままドヤ顔をするヨシュアを抱えた。
「じゃがまだまだじゃ!もっと食べて大きくなれば筋肉モリモリになるぞ!」
「え~!あちたにはきんにくモリモリになりたいでしゅ!!」
華麗にポージングをしながら歩くヨシュアを見て笑いが止まらないアンリとエチカ。
「ヨシュア、お野菜を食べて運動を毎日したら筋肉モリモリになるからそれまでは訓練よ!!」
「あい!」
ルルに訓練と言われて嬉しそうに敬礼するヨシュアであった。
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