孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下

akechi

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6章 それぞれの旅立ちとこれから

色々とお話しましょう!

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バーベキューも終盤にさしかかり、落ち着いてきたおちび達は椅子に座り黙々と肉を食べていた。

「でもこんなにちびなのによく食べるわね?」

三人の食欲に苦笑いしているアンリだが、そんな彼女も信じられない量の肉を食べている。

「おいちいからいっぱいたべれまちゅ!」

ヨシュアが嬉しそうに答えた。そんな愛しい我が子の姿に心が温まる公爵夫妻。

「そうよね?ヨシュアはいっぱい食べて筋肉もりもりの兵士になるのよね?」

「うん!じーじみたいになってジョンしゃんをたおちゅの!!」

「ブッ!何でだよ!?」

ヨシュアの爆弾発言に驚くジョンさんことこの国の国王陛下ジェラルド。

「アハハハ!謀反じゃん!ジョンさん早くヨシュアを捕まえないと!」

大笑いしているアンリだが、周りにいる護衛騎士やヨシュアの父親であるランバートは笑えない。

「むほんってなんでしゅか?おいちいの?」

ヨシュアがポカンと首を傾げた。

「アハハハ!全然その気がないじゃん!ルル!あんたが説明してよ!」

「アンリ⋯。ヨシュアがそんな事考えるわけ無いでしょ?⋯⋯まぁ私がジョンさんを倒すように仕向けていたから⋯」

ルルは今までの行動を少しだけ反省した。だがまさか公爵家の嫡男だとは誰も思わないだろう。

「まぁ、ルルとこいつの兵士ごっこは俺がいつも標的だったからな!勝てるまでいつでも相手するぞ?」

「くっ⋯煽ってるな!よし!ヨシュア!勝つまでジョンさんを追いかけるぞ!」

「あい!!」

ルルに対して綺麗な敬礼をするヨシュアだが、決して肉は放さない。

「そういえばリクとエドワードが大人しいけど寝たか?」

ジェラルドが振り返ると、リクは真剣に肉を頬張っていて、エドワードは肉を焼き続ける先王ヨルドの元に行きジッと見つめていた。

「お?何じゃ、お主も焼きたいか?」

「あい!じぶんでやいてくいたいでちゅ!」

「食いたいって⋯アンリにそっくりになってきたね、心配だわ」

ルルにそう言われたが、的を射ていて言い返せないアンリ。

「ガハハ!よし!誰か椅子を持ってきてくれ!」

ヨルドの言葉に護衛騎士がすぐに動き、椅子を持ってきた。その椅子に靴を脱がせたエドワードを自ら乗せてあげるヨルドに周りはタジタジだ。

「よしこの箸で肉を掴んで網に乗せてみるんじゃ!熱いから気をつけるんじゃぞ?」

「あい、イエッサー!」

綺麗な敬礼をした後、箸を器用に使い肉を掴むと慎重に網に乗せられた。

「のせまちた!もうたべていいでちゅか?」

「ガハハ!まだ生だぞ!片面を焼いたらひっくり返してもう片面を焼くんじゃ!」

「⋯にくをやくのはたいへんでしゅね」

もう飽き始めたエドワードだが、横から姉であるアンリの野次が入る。

「よ!上手く焼けたら私が食べてあげるぞ!」

「ダメ!はじめてのにくはぼくがたべりゅの!!」

「おう!アンリも自分で焼いたらどうじゃ?楽しいぞ!」

ヨルドに言われたアンリだが、面倒くさいのでそそくさと席に戻って行った。

「先王に対して失礼ですよ!」

護衛騎士の一人が我慢できずにアンリに食ってかかる。

「⋯やめんか。ここは私的な場所じゃ。わしがこの子達と一緒にいたくているんじゃ!この子も場所をわきまえる子じゃ」

ヨルドに凄まれた護衛騎士は黙って一礼した。

「確かに私は失礼で口も悪いよ。大人も嫌い。でも先王ヨルド様やジェラルド国王陛下を心から尊敬しています。何も分からない人には憎たらしい子供に見えるのは分かってる」

アンリがボソリと呟いた。ルルはアンリが苦労してきたのを知っているのでただただ優しく抱きしめたのだった。そんな姉を見たエドワードもヨルドに下ろしてもらい、アンリに抱きついた。

そんな光景を微笑ましく見守るジェラルドや公爵夫妻。

「あらあらどうしたのかしら?」

そこへやってきた人物に皆が驚き、護衛騎士やメイド達に次いで公爵であるランバートも跪いたのだった。

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