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10章 アレクシアと愉快な仲間2
カオスな女子会スタート②
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「また来たな!悪の皇女アレクシア!!」
掃除をしてたのか箒を持った女官がアレクシアに気がつき近づいて来たが、皇女であるアレクシアに対して信じられない言葉を放ったので第一皇女のジェニファーは驚いて目を見開いた。
「また来たって⋯ここはシアの家でしゅよ!!全く!!」
アレクシアはプンスカと女官を怒るが、その女官は気にした様子もなくそんなアレクシアの背後にいる者達に目線を向けた。
「ん?死の淵から蘇ったバレリー!それに魔王の右腕であるピンクお化けゴンザレス!!」
「ちょっと!ゴンザレスはやめてよね!?ラン様ってお呼び!!」
「⋯⋯」
ランゴンザレスは女官に呆れ、バレリーは苦笑いしている。
女官の名はハナ。長い茶髪をツインテールにして、目はくりっとして大きいまだ十四歳の可愛らしい少女だ。ただ左目に黒い眼帯をしていて、何やら全体的に様子がおかしい。
「ホホ!ハナは相変わらずじゃのう~!」
初代竜族族長ミルキルズがランゴンザレスに何やら呪文を唱えているハナに手を振る。
「お前は!アレクシアの手下である邪悪な堕天使ミルキルズ!!これでも食らえーー!!」
ハナは自身の首に下げた黄金竜が彫られた十字架をミルキルズに向けた。だが、ミルキルズは意味がわからずに首を傾げているだけだ。
「アハハハ!堕天使ミルキルズだって!アハハハ!!」
そんなハナと皆のやりとりを見ていた夜叉は大爆笑していた。
夜叉やビクビクしている第一側妃のルビー、びっくりしている第一皇女ジェニファーを見たハナは眼帯を触って何やら自分の世界に入っている。
「ウッ!左目が疼く⋯あいつらは只者じゃない!!」
「あらアレルギーかしら?」
芝居じみたハナを無視したランゴンザレスが目薬を取り出してそんなハナに渡そうとする。
「何だこれは!?さては毒だな!ゴンザレスめ!今日こそ地獄へ送り返してやる!!」
「ああもう!面倒くさい子ね!!」
ハナは何も言わずにランゴンザレスから目薬を奪うと眼帯を取りポタッと一滴差した。そして何事もなかったように眼帯をつけ、今度はアレクシアの元へやって来た。
「また悪の仲間が増えたな!悪の皇女よ!」
「あいあい。あそこで大笑いしているのは新しいしちゅ⋯しつ⋯執事の夜叉でしゅ!そしてその横で不気味に笑ってるのは第一側妃のルビーしゃんで⋯あ、今ルビーしゃんを殴ったのは女官のシトラでしゅ!そして驚いて動かないのは姉上のジェニファーでしゅ!」
「はっ!悪の皇女の新しい手下⋯邪悪な夜叉!そして呪いの笑みを浮かべるルビー!狂暴なシトラに悪の皇女の姉上か!!負ける気がしないぞ!!」
箒を両手で持ち、今にも襲ってきそうなハナだが、アレクシアは慣れた感じで聞き流していた。
「ハナはこう見えて無害なので大丈夫でしゅよ。話に乗っかると面白いでしゅし、それに仕事は有能でしゅし、お菓子を作らせたら世界一でしゅよ!!」
「そうじゃな!わしは“黒騎士の怒り”が好きじゃ!」
ミルキルズが食べたいと騒ぎ始めた。
「黒騎士の怒り?何それ?」
「チョコレートケーキでしゅ!」
「⋯⋯」
聞いたは良いが、いまいち理解ができないジェニファー。
「おい、地獄の番犬どもはどうした!!野放しにするな!!足を拭かないと床が泥だらけになる!!」
「おお、最後の方はまともな事を言ってるわよ!」
何故かハナを気に入ってしまったジェニファーはずっと観察している。
「地獄の番犬どもはアランカルトが面倒を見てましゅ!ウロボロスは多分逃げまちた!」
ウロボロスは面倒くさいハナが苦手で隠れる事が多い。今回も何かを感じ取り新人の子猫おはぎを連れて逃げているのだろう。
「黒鳥ウロボロスめ⋯主人である皇女を裏切りどこへ行った!」
「最初から今まで何を言ってるの、この子?」
同じ女官であるシトラが笑顔で疑問を吐き出した。
「今日は悪の親玉は一緒じゃないのか?」
「親玉は世界征服中(仕事)でしゅ」
「⋯⋯。まさか父上の事を言ってる?」
アレクシアとハナの会話を聞いて驚愕するジェニファー。アウラード大帝国皇帝を悪の親玉呼ばわりするハナに開いた口が塞がらない。
「とにかく今日はシアの部屋で女子会をしましゅから!」
「アジトへ行くのか!部屋は綺麗にしてある!汚すなよ!!」
「あいあい」
ハナを軽くあしらうと、アレクシアは先を急いだ。そんなアレクシアに続いて皆も歩き出したが、ジェニファーは強烈すぎる個性を持つ女官達と次々に接して頭が追いついていない。
「アレクシアちゃん、父上は自分が悪の親玉って呼ばれてる事を知っているの?」
「あい。最初は怒って剣を抜きまちたが、シアが悪の皇女って呼ばれてるって言ったらお揃いだなって笑ってまちた。馬鹿ちんでしゅ」
アレクシアの言葉につい笑ってしまうのは第三側妃のバレリーだ。
「女官は三人だけなの?」
「そうでしゅね!シアの目はきびちいでしゅから!」
「⋯⋯。アレクシアちゃんにしか対応できないわよ」
ジェニファーの宮には何十人もの女官がいるが、何故かアレクシアが羨ましいと思ってしまっている自分がいた。
「俺はここが気に入ったな~!毎日が面白そうだし~?」
夜叉は嬉しそうに笑っている。
「ちゃんとシアの面倒を見るんでしゅよ!!じゃないとアランカルトみたいに減給とボコボコの刑が待ってましゅからね!!」
こうしてワイワイと楽しく話していたら、もうアレクシアの部屋の前までやって来た。
「よし!ミル爺、夜叉ご苦労だった!!」
アレクシアが二人に手を振りながら部屋に入って行こうとしたが、二人は当たり前のように部屋に入って来たのだった。
掃除をしてたのか箒を持った女官がアレクシアに気がつき近づいて来たが、皇女であるアレクシアに対して信じられない言葉を放ったので第一皇女のジェニファーは驚いて目を見開いた。
「また来たって⋯ここはシアの家でしゅよ!!全く!!」
アレクシアはプンスカと女官を怒るが、その女官は気にした様子もなくそんなアレクシアの背後にいる者達に目線を向けた。
「ん?死の淵から蘇ったバレリー!それに魔王の右腕であるピンクお化けゴンザレス!!」
「ちょっと!ゴンザレスはやめてよね!?ラン様ってお呼び!!」
「⋯⋯」
ランゴンザレスは女官に呆れ、バレリーは苦笑いしている。
女官の名はハナ。長い茶髪をツインテールにして、目はくりっとして大きいまだ十四歳の可愛らしい少女だ。ただ左目に黒い眼帯をしていて、何やら全体的に様子がおかしい。
「ホホ!ハナは相変わらずじゃのう~!」
初代竜族族長ミルキルズがランゴンザレスに何やら呪文を唱えているハナに手を振る。
「お前は!アレクシアの手下である邪悪な堕天使ミルキルズ!!これでも食らえーー!!」
ハナは自身の首に下げた黄金竜が彫られた十字架をミルキルズに向けた。だが、ミルキルズは意味がわからずに首を傾げているだけだ。
「アハハハ!堕天使ミルキルズだって!アハハハ!!」
そんなハナと皆のやりとりを見ていた夜叉は大爆笑していた。
夜叉やビクビクしている第一側妃のルビー、びっくりしている第一皇女ジェニファーを見たハナは眼帯を触って何やら自分の世界に入っている。
「ウッ!左目が疼く⋯あいつらは只者じゃない!!」
「あらアレルギーかしら?」
芝居じみたハナを無視したランゴンザレスが目薬を取り出してそんなハナに渡そうとする。
「何だこれは!?さては毒だな!ゴンザレスめ!今日こそ地獄へ送り返してやる!!」
「ああもう!面倒くさい子ね!!」
ハナは何も言わずにランゴンザレスから目薬を奪うと眼帯を取りポタッと一滴差した。そして何事もなかったように眼帯をつけ、今度はアレクシアの元へやって来た。
「また悪の仲間が増えたな!悪の皇女よ!」
「あいあい。あそこで大笑いしているのは新しいしちゅ⋯しつ⋯執事の夜叉でしゅ!そしてその横で不気味に笑ってるのは第一側妃のルビーしゃんで⋯あ、今ルビーしゃんを殴ったのは女官のシトラでしゅ!そして驚いて動かないのは姉上のジェニファーでしゅ!」
「はっ!悪の皇女の新しい手下⋯邪悪な夜叉!そして呪いの笑みを浮かべるルビー!狂暴なシトラに悪の皇女の姉上か!!負ける気がしないぞ!!」
箒を両手で持ち、今にも襲ってきそうなハナだが、アレクシアは慣れた感じで聞き流していた。
「ハナはこう見えて無害なので大丈夫でしゅよ。話に乗っかると面白いでしゅし、それに仕事は有能でしゅし、お菓子を作らせたら世界一でしゅよ!!」
「そうじゃな!わしは“黒騎士の怒り”が好きじゃ!」
ミルキルズが食べたいと騒ぎ始めた。
「黒騎士の怒り?何それ?」
「チョコレートケーキでしゅ!」
「⋯⋯」
聞いたは良いが、いまいち理解ができないジェニファー。
「おい、地獄の番犬どもはどうした!!野放しにするな!!足を拭かないと床が泥だらけになる!!」
「おお、最後の方はまともな事を言ってるわよ!」
何故かハナを気に入ってしまったジェニファーはずっと観察している。
「地獄の番犬どもはアランカルトが面倒を見てましゅ!ウロボロスは多分逃げまちた!」
ウロボロスは面倒くさいハナが苦手で隠れる事が多い。今回も何かを感じ取り新人の子猫おはぎを連れて逃げているのだろう。
「黒鳥ウロボロスめ⋯主人である皇女を裏切りどこへ行った!」
「最初から今まで何を言ってるの、この子?」
同じ女官であるシトラが笑顔で疑問を吐き出した。
「今日は悪の親玉は一緒じゃないのか?」
「親玉は世界征服中(仕事)でしゅ」
「⋯⋯。まさか父上の事を言ってる?」
アレクシアとハナの会話を聞いて驚愕するジェニファー。アウラード大帝国皇帝を悪の親玉呼ばわりするハナに開いた口が塞がらない。
「とにかく今日はシアの部屋で女子会をしましゅから!」
「アジトへ行くのか!部屋は綺麗にしてある!汚すなよ!!」
「あいあい」
ハナを軽くあしらうと、アレクシアは先を急いだ。そんなアレクシアに続いて皆も歩き出したが、ジェニファーは強烈すぎる個性を持つ女官達と次々に接して頭が追いついていない。
「アレクシアちゃん、父上は自分が悪の親玉って呼ばれてる事を知っているの?」
「あい。最初は怒って剣を抜きまちたが、シアが悪の皇女って呼ばれてるって言ったらお揃いだなって笑ってまちた。馬鹿ちんでしゅ」
アレクシアの言葉につい笑ってしまうのは第三側妃のバレリーだ。
「女官は三人だけなの?」
「そうでしゅね!シアの目はきびちいでしゅから!」
「⋯⋯。アレクシアちゃんにしか対応できないわよ」
ジェニファーの宮には何十人もの女官がいるが、何故かアレクシアが羨ましいと思ってしまっている自分がいた。
「俺はここが気に入ったな~!毎日が面白そうだし~?」
夜叉は嬉しそうに笑っている。
「ちゃんとシアの面倒を見るんでしゅよ!!じゃないとアランカルトみたいに減給とボコボコの刑が待ってましゅからね!!」
こうしてワイワイと楽しく話していたら、もうアレクシアの部屋の前までやって来た。
「よし!ミル爺、夜叉ご苦労だった!!」
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