126 / 162
10章 アレクシアと愉快な仲間2
ダジル伯爵の困り事①
しおりを挟む
「む。何がおかしいんだ?」
絶対零度のルシアードが我が儘三人娘を鋭い視線で睨み付けた。
「「「あ⋯も⋯申し訳ございません!」」」
ガタガタと震えながら平伏す三人は、失神寸前であった。皇帝陛下をこんなに間近で見たことが無かったが、背筋が凍るほどの威圧感に今にも押し潰されそうであった。
「父上、結婚前の小娘達を怖がらせたら可哀想でしゅよ。このままでは男性不信になっちまいましゅ」
「小娘って⋯ちんちくりんが何を言ってるんだ?」
アレクシアの発言に呆れるアランカルト。
「む。嫌がらせをされたんじゃないのか?」
「こやつらはシアの舎弟でしゅ!!」
何故かドヤ顔のアレクシア。
「「「えー!?」」」
「何か文句があるんでしゅか!我が儘三人娘!首スパーン!か舎弟!のどちらかでしゅよ!!」
「「「舎弟!でお願いします!!」」」
三人はアレクシアに向けて綺麗に一礼した。
「空気が読める子達じゃな!」
「⋯中庭にいる者達、これに用ですか?」
ミルキルズがそんな三人に感心しているが、アランカルトは気になっていた事を素直に口にした。
「だからこれって失礼でしゅね!あとでボコボコにしましゅ!」
プンスカと怒るアレクシアだが、中庭いる者達の存在には気付いていた。だが、敵意も無く、逆にアレクシアを心配しているような感じだったのであとで声をかけようと思っていた。
皇帝であるルシアードが中庭にいるダジル伯爵と品のある貴婦人に視線を移した。気付いてはいたが、明日謁見する予定だったので敢えて声をかけなかったが、アレクシアが彼らの方へ歩いて行くので仕方無しに後を追った。
ダジル伯爵と貴婦人はこちらにやってくるアレクシアとルシアードを見て、急いで跪いた。
「「ルシアード皇帝陛下、アレクシア皇女殿下」」
「謁見は明日のはずだが、何故皇宮にいるんだ?」
ルシアードの堂々とした風格と威圧感に、一気に緊張感が漂う。
「は!ローランド公爵にお会いしたくお待ちしておりました」
「兵をどのくらい派遣できるかなどをご相談したく⋯勝手な行動を取り申し訳ございません」
話を聞いていたアレクシアが二人の前までやって来た。
「兵とは物騒でしゅね?魔物でもでまちたか?それとも賊でしゅか?」
「む。確か一人の男が暴れていると書状には書いてあったな」
「はい。一人なのですが、とてつもなく強く⋯我が領の兵士達では全く歯が立たずにこうして皇宮に救援を求めに参った所存です」
ダジル伯爵の切羽詰まった訴えに、貴婦人も深く頷いていた。
「魔物も逃げ出してしまうくらい恐ろしい男です。それにおかしな事を言い⋯町民の子供を人質にしているので下手に動けない状況です」
「子供を人質でしゅと!?何て卑怯な!!子供は無事なんでしゅか!?」
「はい。危害を加えるどころか我が子のように扱っていて⋯」
貴婦人の説明を聞いたアレクシアはルシアードを見た。
「子供が心配でしゅ!父上、ここの領地へ転移できましゅか?」
「ダジル領には何度か行った事があるから大丈夫だ」
ルシアードの転移で行けると分かりアレクシアはすぐに動き出した。
「よし!ささっと行って解決しましゅよ!ミル爺にアランカルト!行くぞーー!!」
「おお!わしも手伝うぞ!」嬉しそうなミルキルズ。
「はぁ⋯」溜め息しか出ないアランカルト。
「父上は駄目でしゅよ!ロイン伯父上を止める役目がありましゅ!」
「何故だ!お前一人で何かあったらどうするんだ!」
「⋯⋯。この二人がついていて何かあると思いましゅか?」
「⋯⋯」
何も言えなくなるルシアード。
そんなルシアードを見ていたダジル伯爵は、ルシアードの例の噂が本当だったと認めざるを得なかった。このやり取りを見ていたらアレクシア第四皇女を溺愛しているのは誰が見ても明らかだった。
「すぐに帰って来ましゅから皆を足止めしてて下しゃいな!」
「む。どうすればいいんだ?」
「うんちが長引いているって言って下しゃい!」
「む。わかった」
それを聞いていた我が儘三人娘と貴婦人はやはり我慢ができずに吹き出してしまった。
「あ、我が儘三人娘は解散でしゅ!また遊びましょう!」
アレクシアの満面の笑顔に、我が儘三人娘も笑顔になりそして頷いたのだった。
「じゃあ、行って来ましゅ!」
「あの、兵はどうなったんでしょうか?アレクシア様と執事だけですか?」
不安で仕方がないダジル伯爵達はルシアードに訴える。
「ああ、俺や兵が行かなくても三人で十分だ。行けば分かる」
ルシアードがそこまで言うので、これ以上何も言えない二人は不安が拭えないまま領地に帰る事となった。
「俺が転移で連れて行く」
ルシアードがそう言いながら準備に入る。
「帰りはシアが転移で皇宮に戻りましゅ!」
「あ⋯アレクシア皇女は転移魔法が使えるのですか!?」
驚くダジル伯爵。
「あい。普通でしゅよ」
アレクシアの答えに開いた口が塞がらないダジル伯爵となぜかルシアードがドヤ顔をしていた。
そしてアレクシア達はルシアードの転移魔法でダジル領へ向かったのだった。
アレクシアは一瞬の浮遊感と眩い光に慣れているが、ダジル伯爵と貴婦人は少しふらつき、目を開けるとそこは慣れ親しんだ我が領地だった。ルシアードはアレクシアに追い立てられ惜しみつつも皇宮に戻って行った。
「で、その男はどこにいるんでしゅか?」
「森の奥にある狩猟小屋に立て籠っています。この領地に来た時は気の良い男でした。ですが、人質にとった子供を見た瞬間に人が変わったようになってしまった。その子の名はサナなのですが急に“アリアナ”と呼び出して⋯」
ダジル伯爵の話を聞いたアレクシア、ミルキルズ、アランカルトは衝撃を受けた。
「ア⋯アリアナって言ってるんでしゅか?」
「ええ、それに意味不明な事を言い出して⋯“俺は竜族だ”“アリアナは里に帰すんだ”とずっとそればかり」
「竜族で今いないのは一人だけじゃ」ミルキルズが考え込む。
「ええ、彼の方じゃないですか?」アランカルトも分かっているみたいだ。
「ダジル伯爵、今しゅぐに連れて行って下しゃい!」
涙を流しているアレクシアの姿に驚きながらも、ダジル伯爵と貴婦人は森へと案内する。
「弱いが気配はする。かなり弱っているのう⋯邪竜化が進んでいるからかもしれん。わしと同じじゃ⋯自分を弱らせて邪竜化を防いでいるんじゃな。だが、その子を見て一気に邪竜化が進んだんじゃ」
「ええ、彼の方はアリアナを我が子のように可愛がっていましたからね。死に目に遭えずに酷く落ち込んでましたから、旅に出ると聞いた時は遂におかしくなったのかと思いましたが⋯死ぬつもりだったんですね」
「馬鹿でしゅ!ロウ爺やロウリヤしゃん、孫のロウだっているのに⋯うぅ⋯うわーーん」
泣き出したアレクシアをミルキルズが抱きしめる。アランカルトは黙ったまま二人を見つめていた。
泣き止まないアレクシアを抱っこしたミルキルズとアランカルトは、未だに訳がわからず困ったままのダジル伯爵の案内で沢山の兵が囲んでいる狩猟小屋に到着したのだった。
絶対零度のルシアードが我が儘三人娘を鋭い視線で睨み付けた。
「「「あ⋯も⋯申し訳ございません!」」」
ガタガタと震えながら平伏す三人は、失神寸前であった。皇帝陛下をこんなに間近で見たことが無かったが、背筋が凍るほどの威圧感に今にも押し潰されそうであった。
「父上、結婚前の小娘達を怖がらせたら可哀想でしゅよ。このままでは男性不信になっちまいましゅ」
「小娘って⋯ちんちくりんが何を言ってるんだ?」
アレクシアの発言に呆れるアランカルト。
「む。嫌がらせをされたんじゃないのか?」
「こやつらはシアの舎弟でしゅ!!」
何故かドヤ顔のアレクシア。
「「「えー!?」」」
「何か文句があるんでしゅか!我が儘三人娘!首スパーン!か舎弟!のどちらかでしゅよ!!」
「「「舎弟!でお願いします!!」」」
三人はアレクシアに向けて綺麗に一礼した。
「空気が読める子達じゃな!」
「⋯中庭にいる者達、これに用ですか?」
ミルキルズがそんな三人に感心しているが、アランカルトは気になっていた事を素直に口にした。
「だからこれって失礼でしゅね!あとでボコボコにしましゅ!」
プンスカと怒るアレクシアだが、中庭いる者達の存在には気付いていた。だが、敵意も無く、逆にアレクシアを心配しているような感じだったのであとで声をかけようと思っていた。
皇帝であるルシアードが中庭にいるダジル伯爵と品のある貴婦人に視線を移した。気付いてはいたが、明日謁見する予定だったので敢えて声をかけなかったが、アレクシアが彼らの方へ歩いて行くので仕方無しに後を追った。
ダジル伯爵と貴婦人はこちらにやってくるアレクシアとルシアードを見て、急いで跪いた。
「「ルシアード皇帝陛下、アレクシア皇女殿下」」
「謁見は明日のはずだが、何故皇宮にいるんだ?」
ルシアードの堂々とした風格と威圧感に、一気に緊張感が漂う。
「は!ローランド公爵にお会いしたくお待ちしておりました」
「兵をどのくらい派遣できるかなどをご相談したく⋯勝手な行動を取り申し訳ございません」
話を聞いていたアレクシアが二人の前までやって来た。
「兵とは物騒でしゅね?魔物でもでまちたか?それとも賊でしゅか?」
「む。確か一人の男が暴れていると書状には書いてあったな」
「はい。一人なのですが、とてつもなく強く⋯我が領の兵士達では全く歯が立たずにこうして皇宮に救援を求めに参った所存です」
ダジル伯爵の切羽詰まった訴えに、貴婦人も深く頷いていた。
「魔物も逃げ出してしまうくらい恐ろしい男です。それにおかしな事を言い⋯町民の子供を人質にしているので下手に動けない状況です」
「子供を人質でしゅと!?何て卑怯な!!子供は無事なんでしゅか!?」
「はい。危害を加えるどころか我が子のように扱っていて⋯」
貴婦人の説明を聞いたアレクシアはルシアードを見た。
「子供が心配でしゅ!父上、ここの領地へ転移できましゅか?」
「ダジル領には何度か行った事があるから大丈夫だ」
ルシアードの転移で行けると分かりアレクシアはすぐに動き出した。
「よし!ささっと行って解決しましゅよ!ミル爺にアランカルト!行くぞーー!!」
「おお!わしも手伝うぞ!」嬉しそうなミルキルズ。
「はぁ⋯」溜め息しか出ないアランカルト。
「父上は駄目でしゅよ!ロイン伯父上を止める役目がありましゅ!」
「何故だ!お前一人で何かあったらどうするんだ!」
「⋯⋯。この二人がついていて何かあると思いましゅか?」
「⋯⋯」
何も言えなくなるルシアード。
そんなルシアードを見ていたダジル伯爵は、ルシアードの例の噂が本当だったと認めざるを得なかった。このやり取りを見ていたらアレクシア第四皇女を溺愛しているのは誰が見ても明らかだった。
「すぐに帰って来ましゅから皆を足止めしてて下しゃいな!」
「む。どうすればいいんだ?」
「うんちが長引いているって言って下しゃい!」
「む。わかった」
それを聞いていた我が儘三人娘と貴婦人はやはり我慢ができずに吹き出してしまった。
「あ、我が儘三人娘は解散でしゅ!また遊びましょう!」
アレクシアの満面の笑顔に、我が儘三人娘も笑顔になりそして頷いたのだった。
「じゃあ、行って来ましゅ!」
「あの、兵はどうなったんでしょうか?アレクシア様と執事だけですか?」
不安で仕方がないダジル伯爵達はルシアードに訴える。
「ああ、俺や兵が行かなくても三人で十分だ。行けば分かる」
ルシアードがそこまで言うので、これ以上何も言えない二人は不安が拭えないまま領地に帰る事となった。
「俺が転移で連れて行く」
ルシアードがそう言いながら準備に入る。
「帰りはシアが転移で皇宮に戻りましゅ!」
「あ⋯アレクシア皇女は転移魔法が使えるのですか!?」
驚くダジル伯爵。
「あい。普通でしゅよ」
アレクシアの答えに開いた口が塞がらないダジル伯爵となぜかルシアードがドヤ顔をしていた。
そしてアレクシア達はルシアードの転移魔法でダジル領へ向かったのだった。
アレクシアは一瞬の浮遊感と眩い光に慣れているが、ダジル伯爵と貴婦人は少しふらつき、目を開けるとそこは慣れ親しんだ我が領地だった。ルシアードはアレクシアに追い立てられ惜しみつつも皇宮に戻って行った。
「で、その男はどこにいるんでしゅか?」
「森の奥にある狩猟小屋に立て籠っています。この領地に来た時は気の良い男でした。ですが、人質にとった子供を見た瞬間に人が変わったようになってしまった。その子の名はサナなのですが急に“アリアナ”と呼び出して⋯」
ダジル伯爵の話を聞いたアレクシア、ミルキルズ、アランカルトは衝撃を受けた。
「ア⋯アリアナって言ってるんでしゅか?」
「ええ、それに意味不明な事を言い出して⋯“俺は竜族だ”“アリアナは里に帰すんだ”とずっとそればかり」
「竜族で今いないのは一人だけじゃ」ミルキルズが考え込む。
「ええ、彼の方じゃないですか?」アランカルトも分かっているみたいだ。
「ダジル伯爵、今しゅぐに連れて行って下しゃい!」
涙を流しているアレクシアの姿に驚きながらも、ダジル伯爵と貴婦人は森へと案内する。
「弱いが気配はする。かなり弱っているのう⋯邪竜化が進んでいるからかもしれん。わしと同じじゃ⋯自分を弱らせて邪竜化を防いでいるんじゃな。だが、その子を見て一気に邪竜化が進んだんじゃ」
「ええ、彼の方はアリアナを我が子のように可愛がっていましたからね。死に目に遭えずに酷く落ち込んでましたから、旅に出ると聞いた時は遂におかしくなったのかと思いましたが⋯死ぬつもりだったんですね」
「馬鹿でしゅ!ロウ爺やロウリヤしゃん、孫のロウだっているのに⋯うぅ⋯うわーーん」
泣き出したアレクシアをミルキルズが抱きしめる。アランカルトは黙ったまま二人を見つめていた。
泣き止まないアレクシアを抱っこしたミルキルズとアランカルトは、未だに訳がわからず困ったままのダジル伯爵の案内で沢山の兵が囲んでいる狩猟小屋に到着したのだった。
737
あなたにおすすめの小説
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。