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三章 小蘭(シャオラン)の活躍
狩りが始まりました!②
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時間より早く鳴った鐘の音に、疑問を持ちながらも準備会場に戻って来た貴族達や王達を待ち構えていたのは怒りに満ちた表情の皇帝、龍飛(ロンフェイ)と護衛兵達に囲まれて拘束された眉玲華と貴族子息、そして従者達であった。
皇帝の背後には同じくらい激おこの第三皇子の龍朱と第二皇女の蓉花が立っていた。
「⋯⋯一体何があったんだ?大丈夫か?」
今までになほどに怒り心頭の龍飛を見て、第二皇子の龍麒(ロンキ)が小蘭に近づいて事情を聞こうとする。
「ああ、この者達が私や蓉花(ヨウホワン)様を陥れようとしたの。お馬鹿過ぎて話にならなかったけど」
「⋯⋯どこにも馬鹿はいるな。皇帝主催の狩りでそんな事をするとは終わったな」
呆れつつも皇帝であり父親でもある龍飛の元へ向かって行く龍麒。
「父上、この者達が皇族を陥れようとしたと小蘭に聞きましたが?」
「ああ。蓉花や小蘭が狩った獲物を自分達が狩ったと主張してな。矢尻を見たらすぐに分かる事なのに皇族を陥れようとした愚かな者達だ!」
集まった貴族や王達に聞こえるように言い放った龍飛。それを聞いていた貴族の中から飛び出して来て、皇帝の前に平伏す者達が現れた。拘束されている貴族子息と眉玲華の父親であった。
「あ⋯陛下!!娘が⋯申し訳ありません!!」
父親達は顔面蒼白のまま地面に頭をつけて平伏していた。息子や娘の愚かな行為で一族が危ない状況なのだ。今までは多少の無茶も許して来たが、それが子をもっと傲慢にさせた。それが今の結果になってしまい、父親達の後悔も今では何の意味もない。
「皇族を陥れた事を許せと?」
皇帝の物凄い威圧感が父親達を襲う。これ以上何か言ったら自分達の身も危ないと感じ平伏したまま動かない父親達に、拘束されている眉玲華や貴族子息達が助けを求めていた。
「父上!何とかしてください!」
眉玲華は傲慢にもまだ自分が助かると思っていた。
「陛下、蓉花皇女を陥れようなど思っていませんでした!!この女官が生意気だったので⋯女官なのに狩りに参加していて我々貴族に挨拶もなかったので身の程を分らせようとしたのです!!」
小蘭を睨みながら主張する眉玲華を見下ろす皇帝や王達の視線は氷のように冷たい。
「ほう?この女官の参加を許したのは朕だ。朕を責めているのか?」
「い⋯いえ!⋯それにこの女官は紅州王の矢を使っていました!!きっと盗んだんです!!」
眉玲華は優雅に座って茶を飲んでいる紅州王へ必死に訴えている。持ってきてもらった証拠である矢を確認する紅州王の眉がピクリと動いたのを見逃さなかった眉玲華はほくそ笑む。
「紅州王!それが証拠です!!この卑しい女官を処罰して下さい!」
「ああ、確かに紅家の矢だな」
そんな修羅場を見ているのは紅州王の長女である紅星花(コウ・セイファ)だ。横では侍女である珊瑚(サンゴ)が星花にお茶を出しながらも怒りに震えていた。
「お嬢様が紅家の矢を使うのを許さなかったのに!女官になって好き勝手している者には与えるなんて!!」
「珊瑚、ここでは騒がないで」
侍女を嗜めながらも、視線は妹である紅麗蘭に向けられていた。
「私が貸したのだ。何か問題でもあるのか?」
表情ひとつ変えずに淡々と告げる紅州王に、驚き固まってしまう眉玲華。
「紅州王がお貸ししたと証言して頂けたのでこの者達の処罰に入らせて頂きます」
大長秋である高青(コウラン)が淡々と事を進めて行く。
「宦官風情が!黙りなさい!!」
怒りに任せてあの高青を怒鳴りつける眉玲華。この場が一瞬で凍りついた。
「宦官ですが、この場を取り纏めるのが私の仕事なのでお許し下さい」
無表情なのが逆に怖い高青が、背後に控えていた顔太監に目配せする。顔太監が合図すると棒を持った数人の兵士たちがやって来た。
「皇族を陥れた従者は全員処刑する!連行しろ!」
顔太監の言葉に泣き叫びながら許しを乞う従者達だが、無情にも引き摺られていったのであった。その光景を見ていた眉玲華や貴族子息達は震えが止まらない。父親達に助けを求めるが、すでに親達は諦めているようだった。一族を守る為に子を捨てたのだ。
「眉玲華以下四名の貴族は、棒刑五十回のち流刑に処す!」
処分を聞いた途端に逃げ出そうとする貴族子息だが、護衛兵から逃げられるわけがなく呆気なく捕まった。眉玲華は魂が抜けたように崩れ落ちた。棒刑五十回は命に関わる。もしかしたら流刑になる前に死ぬ可能性があるからだ。
「以上だ。早くこの者達を連行せよ!顔も見たくない!」
皇帝はそう吐き捨てると立ち上がり、さっさと皇族用のテントへ入って行ってしまった。第三皇子の龍朱と第二皇女の蓉花もあとに続いた。
だが第二皇子の龍麒は小蘭の元へやって来た。
「折角の狩りが台無しだな」
「⋯⋯。あんたの成果は?」
「大熊一頭と大猪一頭だ」
「よし!大きさで勝負だな!」
小蘭は狩った獲物を運ばせた。それを見ていた龍麒も白風雷(ハク・フウライ)や青栄樹(セキ・エイキ)と共に狩った獲物を運ばせた。そこへ王達もやって来て様子を見ていた。
「お嬢様も行きましょう」
珊瑚に言われた星花は頷くと立ち上がり優雅に歩いて行く。
「麗蘭」
背後から声をかけられた小蘭は振り返ると、そこには姉である紅星花が侍女である珊瑚と共に立っていた。
「公の場では小蘭と呼んで頂けますか?」
「ああ、そうね。ごめんなさい。そんなに怒らないで?」
「はあ?怒ってないです」
何故か自分が悪いように言われて呆れてしまう小蘭。
儚げな美女に貴族達の視線も釘付けだ。あの紅家の長女なので、今回の狩りでも大注目であった。だが皇族や王達は星花に見向きもしないので、今回は自分からやって来たのだ。
「お嬢様から挨拶に来たんです。本当なら妹である貴女が挨拶に来ないと⋯」
「随分と生意気な侍女だな」
そこへ割って入ったのは緑州王である緑光海(リョク・コウカイ)であった。
「申し訳ありません。私を思って言ってくれたのでお許し下さい」
星花が上目遣いで光海を見つめながら謝る。
「姉妹でこんなにも違うのだな」
光海の発言を良いようにとった星花は儚げな笑顔で彼に近づいて行こうとするが、そこへ光海の従者がやって来て制止する。
「ああ、勘違いしたか?妹と違って姉の方は虫唾が走るって言った方が良かったか」
「なっ!」
光海のあまりの言い草に驚き、父親である紅州王に抗議しようとする星花。
「騒ぐな。大人しくテントへ戻らないとお前も退場させるぞ?」
冷たい父親の言葉に、星花は悔しそうに下を向くと一礼して去って行ったのだった。
「で!?どっちが大きい!?」
小蘭は測定中の従者に声をかける。
「は!測定したところ大きさ、重さ共に僅かながら龍麒殿下の方が勝ってます」
「ああ!!クソ⋯」
小蘭が暴言を吐く前に急いで口を塞いだのは白風(バイフォン)だった。
「白風、すまないな」
愛娘の気性に頭を抱える紅州王。そんな光景を遠目から見て悔しそうなのが星花と侍女である珊瑚であった。特に珊瑚は紅州王である紅司炎に恋心を抱いていた。なので司炎が同じ侍女でも白風には優しいので、彼女には激しい対抗心と嫉妬心を抱いていた。
「ふん⋯まあ良いわ。まだまだこれからだからね!」
負け惜しみを言いつつ小蘭は龍麒へ宣戦布告していた。
「ああ、俺は負けないからな」
「そういえば王達は何か仕留めたの?」
何気なく聞いた小蘭だが、黒州王である黒麗南と紅州王が仕留めた獲物を見て絶句した。
「黒州王は大熊二頭と大猪二頭。紅州王は大蛇一頭に大熊一頭。クソ⋯」
またもや暴言を吐きそうになる小蘭の口を急いで塞いだ白風であった。
皇帝の背後には同じくらい激おこの第三皇子の龍朱と第二皇女の蓉花が立っていた。
「⋯⋯一体何があったんだ?大丈夫か?」
今までになほどに怒り心頭の龍飛を見て、第二皇子の龍麒(ロンキ)が小蘭に近づいて事情を聞こうとする。
「ああ、この者達が私や蓉花(ヨウホワン)様を陥れようとしたの。お馬鹿過ぎて話にならなかったけど」
「⋯⋯どこにも馬鹿はいるな。皇帝主催の狩りでそんな事をするとは終わったな」
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「父上、この者達が皇族を陥れようとしたと小蘭に聞きましたが?」
「ああ。蓉花や小蘭が狩った獲物を自分達が狩ったと主張してな。矢尻を見たらすぐに分かる事なのに皇族を陥れようとした愚かな者達だ!」
集まった貴族や王達に聞こえるように言い放った龍飛。それを聞いていた貴族の中から飛び出して来て、皇帝の前に平伏す者達が現れた。拘束されている貴族子息と眉玲華の父親であった。
「あ⋯陛下!!娘が⋯申し訳ありません!!」
父親達は顔面蒼白のまま地面に頭をつけて平伏していた。息子や娘の愚かな行為で一族が危ない状況なのだ。今までは多少の無茶も許して来たが、それが子をもっと傲慢にさせた。それが今の結果になってしまい、父親達の後悔も今では何の意味もない。
「皇族を陥れた事を許せと?」
皇帝の物凄い威圧感が父親達を襲う。これ以上何か言ったら自分達の身も危ないと感じ平伏したまま動かない父親達に、拘束されている眉玲華や貴族子息達が助けを求めていた。
「父上!何とかしてください!」
眉玲華は傲慢にもまだ自分が助かると思っていた。
「陛下、蓉花皇女を陥れようなど思っていませんでした!!この女官が生意気だったので⋯女官なのに狩りに参加していて我々貴族に挨拶もなかったので身の程を分らせようとしたのです!!」
小蘭を睨みながら主張する眉玲華を見下ろす皇帝や王達の視線は氷のように冷たい。
「ほう?この女官の参加を許したのは朕だ。朕を責めているのか?」
「い⋯いえ!⋯それにこの女官は紅州王の矢を使っていました!!きっと盗んだんです!!」
眉玲華は優雅に座って茶を飲んでいる紅州王へ必死に訴えている。持ってきてもらった証拠である矢を確認する紅州王の眉がピクリと動いたのを見逃さなかった眉玲華はほくそ笑む。
「紅州王!それが証拠です!!この卑しい女官を処罰して下さい!」
「ああ、確かに紅家の矢だな」
そんな修羅場を見ているのは紅州王の長女である紅星花(コウ・セイファ)だ。横では侍女である珊瑚(サンゴ)が星花にお茶を出しながらも怒りに震えていた。
「お嬢様が紅家の矢を使うのを許さなかったのに!女官になって好き勝手している者には与えるなんて!!」
「珊瑚、ここでは騒がないで」
侍女を嗜めながらも、視線は妹である紅麗蘭に向けられていた。
「私が貸したのだ。何か問題でもあるのか?」
表情ひとつ変えずに淡々と告げる紅州王に、驚き固まってしまう眉玲華。
「紅州王がお貸ししたと証言して頂けたのでこの者達の処罰に入らせて頂きます」
大長秋である高青(コウラン)が淡々と事を進めて行く。
「宦官風情が!黙りなさい!!」
怒りに任せてあの高青を怒鳴りつける眉玲華。この場が一瞬で凍りついた。
「宦官ですが、この場を取り纏めるのが私の仕事なのでお許し下さい」
無表情なのが逆に怖い高青が、背後に控えていた顔太監に目配せする。顔太監が合図すると棒を持った数人の兵士たちがやって来た。
「皇族を陥れた従者は全員処刑する!連行しろ!」
顔太監の言葉に泣き叫びながら許しを乞う従者達だが、無情にも引き摺られていったのであった。その光景を見ていた眉玲華や貴族子息達は震えが止まらない。父親達に助けを求めるが、すでに親達は諦めているようだった。一族を守る為に子を捨てたのだ。
「眉玲華以下四名の貴族は、棒刑五十回のち流刑に処す!」
処分を聞いた途端に逃げ出そうとする貴族子息だが、護衛兵から逃げられるわけがなく呆気なく捕まった。眉玲華は魂が抜けたように崩れ落ちた。棒刑五十回は命に関わる。もしかしたら流刑になる前に死ぬ可能性があるからだ。
「以上だ。早くこの者達を連行せよ!顔も見たくない!」
皇帝はそう吐き捨てると立ち上がり、さっさと皇族用のテントへ入って行ってしまった。第三皇子の龍朱と第二皇女の蓉花もあとに続いた。
だが第二皇子の龍麒は小蘭の元へやって来た。
「折角の狩りが台無しだな」
「⋯⋯。あんたの成果は?」
「大熊一頭と大猪一頭だ」
「よし!大きさで勝負だな!」
小蘭は狩った獲物を運ばせた。それを見ていた龍麒も白風雷(ハク・フウライ)や青栄樹(セキ・エイキ)と共に狩った獲物を運ばせた。そこへ王達もやって来て様子を見ていた。
「お嬢様も行きましょう」
珊瑚に言われた星花は頷くと立ち上がり優雅に歩いて行く。
「麗蘭」
背後から声をかけられた小蘭は振り返ると、そこには姉である紅星花が侍女である珊瑚と共に立っていた。
「公の場では小蘭と呼んで頂けますか?」
「ああ、そうね。ごめんなさい。そんなに怒らないで?」
「はあ?怒ってないです」
何故か自分が悪いように言われて呆れてしまう小蘭。
儚げな美女に貴族達の視線も釘付けだ。あの紅家の長女なので、今回の狩りでも大注目であった。だが皇族や王達は星花に見向きもしないので、今回は自分からやって来たのだ。
「お嬢様から挨拶に来たんです。本当なら妹である貴女が挨拶に来ないと⋯」
「随分と生意気な侍女だな」
そこへ割って入ったのは緑州王である緑光海(リョク・コウカイ)であった。
「申し訳ありません。私を思って言ってくれたのでお許し下さい」
星花が上目遣いで光海を見つめながら謝る。
「姉妹でこんなにも違うのだな」
光海の発言を良いようにとった星花は儚げな笑顔で彼に近づいて行こうとするが、そこへ光海の従者がやって来て制止する。
「ああ、勘違いしたか?妹と違って姉の方は虫唾が走るって言った方が良かったか」
「なっ!」
光海のあまりの言い草に驚き、父親である紅州王に抗議しようとする星花。
「騒ぐな。大人しくテントへ戻らないとお前も退場させるぞ?」
冷たい父親の言葉に、星花は悔しそうに下を向くと一礼して去って行ったのだった。
「で!?どっちが大きい!?」
小蘭は測定中の従者に声をかける。
「は!測定したところ大きさ、重さ共に僅かながら龍麒殿下の方が勝ってます」
「ああ!!クソ⋯」
小蘭が暴言を吐く前に急いで口を塞いだのは白風(バイフォン)だった。
「白風、すまないな」
愛娘の気性に頭を抱える紅州王。そんな光景を遠目から見て悔しそうなのが星花と侍女である珊瑚であった。特に珊瑚は紅州王である紅司炎に恋心を抱いていた。なので司炎が同じ侍女でも白風には優しいので、彼女には激しい対抗心と嫉妬心を抱いていた。
「ふん⋯まあ良いわ。まだまだこれからだからね!」
負け惜しみを言いつつ小蘭は龍麒へ宣戦布告していた。
「ああ、俺は負けないからな」
「そういえば王達は何か仕留めたの?」
何気なく聞いた小蘭だが、黒州王である黒麗南と紅州王が仕留めた獲物を見て絶句した。
「黒州王は大熊二頭と大猪二頭。紅州王は大蛇一頭に大熊一頭。クソ⋯」
またもや暴言を吐きそうになる小蘭の口を急いで塞いだ白風であった。
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