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第九章
二話 【思わぬ収穫!】
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平原に岩が増えて行く道を、まったり進んで行くと、遠くに町が見えて来た。
なんとか陽が沈む前に着いた様だ。
サイソスの町に入ると木が所々に生えており、緑の多い町だった。
「これなら宿の心配は無さそうだな!」
多少緑が多い場所なら、テントは視認出来ないだろう。
折角なので食事を楽しもうと、ベンゾウに店を選んでもらう。
ところが! ベンゾウが鼻から先に入って行った店は、武器屋だった。
客の居ない店内の奥のカウンターに座るドワーフの男性が、仏頂面で「何か探してんのか?」と話しかけて来る。
ベンゾウは奥の扉をクンクンと嗅ぎ続ける。
「すまん! 食事を出来る店を探してたんだが、この子の鼻が入る店を間違えた様だ」
キョトンとしてたドワーフは、豪快に笑い始め!
「ガハハハ! 町の店を素通りして来るたぁ、その嬢ちゃんの鼻は、随分と性能が良いな!」
ベンゾウは、まだ扉の奥から漂う匂いを嗅いでいる。
「今、ウチのカカアが奥で夕飯の準備をしてるのよ! カカアの煮込みは絶品だ。その辺の店には負けねぇぜ。よし、気に入った! 食ってけ!」
するとドワーフは強引に奥の扉に案内する。
扉は裏庭に通じており、工房と母屋をそこそこ広い庭が繋げていた。
その母屋の前の庭で、大きな鍋で煮込み料理を作っているドワーフの女性がいた。
「カカア! カカアの料理の匂いで冒険者が釣れたぞ! ガハハハ」
キョトンとするドワーフの女性。
「申し訳無い、いきなり押しかけてしまって」
事情を説明するとニッコリ笑い、気持ちよく、
「どうぞ、こんな料理で良けりゃ食べて行きな!」
っと言ってくれた。
惣一郎は、せめてとベンチテーブルを庭に出し、以前手に入れたナナヤツの実で出来た酒を振る舞う。
「こりゃ美味い!」っとドワーフも大喜びだった。
煮込みが出来るまで、軽いおつまみを出し、酒を飲みながら話は弾む。
この武器屋の店主、名は[テテオ]と言い奥さんは[カカ]と、母親の意味でカカァと読んでた訳じゃなかった。
テテオの話が幻の金属を求め山に入った所で、出来上がった煮込み料理が運ばれて来る!
見た目はカレー、いやビーフシチューに似ているが、黄金色の油が浮いており、甘い感じの匂いが食欲をそそった。
スプーンで簡単にほぐれる何かの肉、ゴロゴロと大きめの野菜も彩りがいい。
惣一郎はそれをスプーンで口に運ぶ。
「うんまーーーーー!」
驚く惣一郎に、がっつくベンゾウとクロ! 弁慶は泣いていた。
呑気に感想など言ってられなかった。
スプーンが止まらない惣一郎達を見てカカは、
「まだまだあるから、ゆっくりお食べ!」
「「「 おかわり! 」」」
ガハハハ! そうだろそうだろと頷くテテオ。
王宮で出された食事より美味かった。
二杯目は、惣一郎が出したご飯にかけて食べると、みんなも真似して食べる。
テテオもカカも「こりゃ美味い」とご飯にかけて食べる。
思わぬ収穫に、ベンゾウの頭を撫でて惣一郎は、
「よくやった!」
と褒める…… ゲフッ。
美味い酒と美味い料理で、大満足のテテオは惣一郎が宿になる場所を探してると知ると、庭で良けりゃ好きなだけ使えと勧めてくれた。
星が一段と明るい夜だった。
なんとか陽が沈む前に着いた様だ。
サイソスの町に入ると木が所々に生えており、緑の多い町だった。
「これなら宿の心配は無さそうだな!」
多少緑が多い場所なら、テントは視認出来ないだろう。
折角なので食事を楽しもうと、ベンゾウに店を選んでもらう。
ところが! ベンゾウが鼻から先に入って行った店は、武器屋だった。
客の居ない店内の奥のカウンターに座るドワーフの男性が、仏頂面で「何か探してんのか?」と話しかけて来る。
ベンゾウは奥の扉をクンクンと嗅ぎ続ける。
「すまん! 食事を出来る店を探してたんだが、この子の鼻が入る店を間違えた様だ」
キョトンとしてたドワーフは、豪快に笑い始め!
「ガハハハ! 町の店を素通りして来るたぁ、その嬢ちゃんの鼻は、随分と性能が良いな!」
ベンゾウは、まだ扉の奥から漂う匂いを嗅いでいる。
「今、ウチのカカアが奥で夕飯の準備をしてるのよ! カカアの煮込みは絶品だ。その辺の店には負けねぇぜ。よし、気に入った! 食ってけ!」
するとドワーフは強引に奥の扉に案内する。
扉は裏庭に通じており、工房と母屋をそこそこ広い庭が繋げていた。
その母屋の前の庭で、大きな鍋で煮込み料理を作っているドワーフの女性がいた。
「カカア! カカアの料理の匂いで冒険者が釣れたぞ! ガハハハ」
キョトンとするドワーフの女性。
「申し訳無い、いきなり押しかけてしまって」
事情を説明するとニッコリ笑い、気持ちよく、
「どうぞ、こんな料理で良けりゃ食べて行きな!」
っと言ってくれた。
惣一郎は、せめてとベンチテーブルを庭に出し、以前手に入れたナナヤツの実で出来た酒を振る舞う。
「こりゃ美味い!」っとドワーフも大喜びだった。
煮込みが出来るまで、軽いおつまみを出し、酒を飲みながら話は弾む。
この武器屋の店主、名は[テテオ]と言い奥さんは[カカ]と、母親の意味でカカァと読んでた訳じゃなかった。
テテオの話が幻の金属を求め山に入った所で、出来上がった煮込み料理が運ばれて来る!
見た目はカレー、いやビーフシチューに似ているが、黄金色の油が浮いており、甘い感じの匂いが食欲をそそった。
スプーンで簡単にほぐれる何かの肉、ゴロゴロと大きめの野菜も彩りがいい。
惣一郎はそれをスプーンで口に運ぶ。
「うんまーーーーー!」
驚く惣一郎に、がっつくベンゾウとクロ! 弁慶は泣いていた。
呑気に感想など言ってられなかった。
スプーンが止まらない惣一郎達を見てカカは、
「まだまだあるから、ゆっくりお食べ!」
「「「 おかわり! 」」」
ガハハハ! そうだろそうだろと頷くテテオ。
王宮で出された食事より美味かった。
二杯目は、惣一郎が出したご飯にかけて食べると、みんなも真似して食べる。
テテオもカカも「こりゃ美味い」とご飯にかけて食べる。
思わぬ収穫に、ベンゾウの頭を撫でて惣一郎は、
「よくやった!」
と褒める…… ゲフッ。
美味い酒と美味い料理で、大満足のテテオは惣一郎が宿になる場所を探してると知ると、庭で良けりゃ好きなだけ使えと勧めてくれた。
星が一段と明るい夜だった。
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