異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第九章

二十二話 【ゴスガイルの街!】

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大きな湖の中に大きな街がすっぽり浮いていた。

湖の中に出来た街なのか、街の周りに作られた堀が大きいのか、街までは船で行く様だった。

湖を迂回する道を進むと桟橋があり、入り口だろう建物が建っていた。

騎士風の門番がこちらに気付き、

「ようこそゴスガイルの街へ!」

っと、ニコニコ話しかけて来た。

冒険者カードを出す惣一郎達に、門番はボートは別料金だと笑顔の理由を話す。

一人3ネルといい商売だった。

荷車とカール達の荷物を収納して金を払い、ボートに乗り込む。

広い湖をボートが、外壁もない街の桟橋に着く。

街の周りには、ボートで生活してる様な人達も多く見えた。

確かにこれなら外壁の必要は無い。


街は道までレンガで舗装され、インフラが行き届いている様子で、街並みも綺麗。

中心地に行くほど立派な建物が増えていく。

「綺麗な街ね、カール!」

「ええ、お嬢様」

「まずは宿探しかな?」

この人数に加え、クロと大きな弁慶もいる。

宿屋よりまた、貸家か倉庫を探した方が早いのだが……

惣一郎は商人ギルドを先に訪ねる事にする。

街は活気に満ちており、多くの並ぶ店も賑わいを見せていた。

行き交う人々も多種多様で、異世界らしい風景に惣一郎のテンションも上がる。

「惣一郎殿! 良ければ先に召し物を変えたいのですが」

カールがお嬢様の服を見ながら提案するので、目に付いた服屋に入る。

店の奥のカウンターで店員と話すカールは、惣一郎に預けた荷物を出す様に頼んでくる。

貴族時代の服などを全部売るつもりらしい。

時間がかかりそうなので、惣一郎は店員に商人ギルドの場所を聴き、後で合流しようと店を出る。

商人ギルドは近かった。

一軒家のギルドは綺麗な建物で、店内も広くは無いが行き届いた作りで好感が持てた。

カウンターで受付の女性に話しかける。

「貸し倉庫か、広い庭のある空き家は無いだろうか?」

「どちらも御座いますが、今お薦めの物件がありまして、こちらなんですが」

中心地からは離れるが、小さな家に庭がある空き家だった。

「こちら、賃貸なら月7ギーと安くなっております。お買い求めなら1,308ギーです」

「見て決めてもいいですか?」

クロにカール達を後で連れてくる様に頼み、惣一郎はギルドの職員に案内され、街外れの一軒家へ向かう。

中心地を離れると、長閑な居住区の一角にその空き家はあった。

石と木造の平家は外観より中は広く、抜けた先に庭が高い塀に囲まれており、手入れされた木が目立つ家だった。

「良いね~!」

惣一郎は気に入ったらしく、その場で1ヶ月契約を済ませる。

職員が帰ると早速庭にテントを出すが、風呂のテントを出すまでの広さは無かった。

母家に生活に必要な物は何も無かったが、竈もトイレもあり、惣一郎は手当たり次第にクリーンをかけて、綺麗にして行く。

大きめのベンチテーブルを出し、ベンゾウと弁慶にお茶を出すと、クロがカールとハイジを連れて家に入ってきた。

「まぁまぁね! 母屋はどちらに?」

来るなりまだ貴族生活が抜けないお嬢様に、

「ここが母屋になりますお嬢様!」

っと嫌味っぽく言う惣一郎。

ふたりはすっかり街に溶け込める格好になっていた。

買った服だろう大きな荷物を置くカールは、テーブルに座る惣一郎に、

「惣一郎殿、ここまでありがとうございました。ここまでの護衛料です」

っと、麻袋を並べる。

貴族時代の服は割と高価で売れたのだろう、差出した護衛代は300ギーあった。

素直に受け取り惣一郎は、

「この街で一から始めるか?」

っと聞く。

カールはここなら申し分ないし、細々とならしばらくはやって行けるだけの生活費も手に入れたと話す。

「じゃ、この家を買うか!」

っとまた、突拍子もない事を言い出す惣一郎だった。

遠慮するカールに惣一郎は、

「近くに寄った時の拠点にするし気にすんな!」

っと楽しそうだった!

普通の生活を望むなら協力すると約束したし、ちょっと奮発してやろう!

惣一郎の楽しそうな笑顔は、カール達を逆に不安にさせていた。





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