異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第九章

二十三話【冒険者ギルド】

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まず手始めにテーブルの上にクロスを敷き、ふたりが使うだろう皿やコップ等キッチン周りの調理器具などを並べる。

綺麗な皿やコップにフォークなど、銀食器にお嬢様は大喜び。

惣一郎には普通のキッチン雑貨だった。

奥に部屋が二つあり、各部屋にベッドと寝具、タンスなどを並べる。

庶民の生活とかけ離れて行く気もするが……

ハイジは大喜び!

カールは口を開け驚き固まっていた。

窓には遮光カーテン! 閉じると陽の光を一切通さず、不思議とドアから見える隣の部屋は明るいのに、カーテンを取り付けた部屋は真っ暗だった……

ただのカーテンが光りを一切通さない、結界の様な部屋になってしまった。

キッチンに戻ると、ハイジはママゴトの様に皿やフォークなどを備え付けの棚に並べ喜んでいる。

惣一郎はカールに、

「今月分の家賃は払ってある。今後俺らも近くに来たら庭を使うので、遠慮はするな」

っと言い、街に買い物に行くと出かけて行った。

クロとベンゾウは留守番すると、庭で遊んでいた。

弁慶とふたりで街に行く。

庭の手入れが行き届いた、綺麗な住宅街を抜け、街の中心地まで戻る。

道具屋に行くと店員に、

「マジックバックはあるかな?」

と尋ねる。

今このサイズしか無いですと出された小型のバッグを、600ギーで即買いする。

ストレス発散なのか、溜まった使い切れないお金を湯水の様に使う惣一郎。

次に向かったのは冒険者ギルドだった。

この街のギルドは酒を提供していないのか、酔った柄の悪い冒険者はおらず、掲示板の周りに集まる数人の冒険者しかいなかった。

買取カウンターへ行き、惣一郎は職員にあまり目立ちたく無いのでこっそり買い取りを頼みたいと伝える。

職員は快く裏に案内してくれ、解体場の台の上に出す様にと言うので、遠慮なく惣一郎も溜まった魔獣を出す。

鷲の頭に熊の体のオマルド 1匹

兎のサリン 4匹

盗賊の首 21人分

ゴドル 3匹

そして職員が凍りついていた。

まずオマルド自体珍しいし羽根は高価である。

サリンは、まぁまぁ。

そして盗賊! 指名手配で懸賞金も出てるそうで、しかも盗賊の頭の首まである。

職員はここ近年、これ程の大事件に出くわした事が無かった。

これだけで国中が騒ぐニュースなのだが、トドメにゴドル!

今騒がれて数日前に討伐隊が向かっているはずの魔獣だった。

毛皮も高価だが、そもそも倒せる者が現れず、今回も遠くから来た冒険者で編成されており、その討伐対象がここにあるのだ!

慌てる職員が「少々お待ちを」と消える。

前にもあったテンプレだった。

だが少し違ったのは、現れたのがギルマスじゃなく副ギルドマスターだった。

留守かな?

「初めまして、私は副ギルド長の[ミレフ]です。今少し事情があり私が責任者をしております」

意味深な言い方だった。

「まず、この盗賊の事からお話をお聞かせ願えませんか?」

別室へ案内され、経緯を話す。

信じられ無いと言った顔だったが、冒険者カードを出した途端に、納得していた。

「ジビカガイライの方でしたか……」

惣一郎の苦労も虚しく、ギルドじゃ有名になっていた様だ。

そこからは話が早かった。

「では全部合わせて、8,223ギーになります。明日には用意して置きますので、申し訳ありませんが明日改めてお願いします」

溜め息を吐くミレフに、ギルマスは?っとなんと無く尋ねる。

「今、行方不明なんです」

「行方不明?」

「ええ、前々からよく居なくなる人ではあったのですが、今回は…… 謎の多い人でしたからねベリルさんは……」

!!!

「え? なんて? ベリル?」

「ええ、ベリルギルド長です」

「魔族の?」

「はい、良くご存知で」

「まぁ、あの見た目もあって、みんなに怖がられてましたからね~ 本当どこ行ったのか」

「ああ、あの火傷の痕じゃ怖がられるね」

「ですね!」

やっぱり! マジか……

明日出直すと惣一郎は部屋を出る。

弁慶も最初よく分からなかったが、惣一郎の態度が変わった事はわかり、魔族と聞いてなんと無く気付く。

受付を通りながら、

「旦那様、まさか?」

「ああ……」

すると、空気を読まない冒険者が、

「おいおい、でっかいねえちゃんだな~!」

と、酔ってもないのに絡んで来る。

惣一郎は考え事でいっぱいだった。





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