異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

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第九章

二十四話 【炒飯】

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絡んで来た冒険者を完全無視のふたりは、そのままギルドを出ようとする。

だがよせば良いのに、仲間が見てる前で無視された男は、沸点が低いのか弁慶に掴みかかる。

「おい! なに無視してくれてんだ! あぁ!」

弁慶は心配そうに惣一郎を見ながら、冒険者の顔を掴んで窓の外に放り投げる。

「旦那様! もしそうなら、こんな近くで村が無くなり、襲われているのに気付かれない辻褄があう」

すると、仲間の冒険者も女性である弁慶に、

「野郎! やりやがったな!」

と殴り掛かって来る。

惣一郎は、

「ああ、もしかしたら村長の言ってた何も分かってないって意味もこの事かも知れないな」

「知ってたって事なのか?」

っと、弁慶は腕を払い、殴り掛かってきた男も窓から放り投げる。

そのままギルドを出て行くふたりを、ミレフを含む職員と、居合わせた冒険者が動けずに固まっていた。

「あれは逆らっちゃダメな奴だ……」

っと、ミレフが呟く。

外に出た惣一郎は何かを踏んで、家へ戻る。



戻ると息を切らすベンゾウとクロが出迎える!

「おかえりご主人様!」

ワン!

腹が減ったの合図だ。

クリーンで新品同様の竈があるので、惣一郎は折角ならと中華鍋でチャーハンを作ってみたくなった。

竈に薪を入れ、火を点ける。

材料を切り、熱した中華鍋に油を注ぎ、溶き卵を焼くと、中華鍋に完全に焼き付き剥がれない。

新しい中華鍋に、焼き入れをしていなかったのだ。

「失敗した、忘れてた!」

残念だがもう一つ中華鍋を買い、色が変わるまでよく熱する。

青黒く中華鍋が変色したら、油を注ぎ良く馴染ませる。

割と時間がかかる。

その間中華スープをカセットコンロで作っておく。

黒く艶が出たらネギを油の中に入れ回して良く馴染ませる様に焼き揚げる。

大丈夫かな?

油を捨て、一旦冷まし再度トライ!

鳥油を入れ、大量の溶き卵を入れる。

行ける!

ご飯を入れ一気にかき混ぜて、具材を入れる。

パラパラになるまで炒めたら塩胡椒に醤油をちょっと!

味を整えたら、刻んだレタスをガバっと入れ混ぜる!

それっぽい!

皿に盛りテーブルに並べてみんなで食べる。

美味い!

シンプルだがこれが美味い。

みんなレンゲが止まらなかった。

大満足の惣一郎は、調理後の竈の惨状を見て凹む。




食後、カールにマジックバッグを渡す。

中には5,000ギーが入っている。

「今月中にこの家を購入しといて! 残りは当面の生活費に」

受け取れないとカールが拒むが、惣一郎は真面目な顔で話し始める。

「俺には故郷みたいな帰れる場所がない。カールとハイジがここでこの家を守って行ってくれれば、俺にも帰れる場所になると思うんだ!」

ぶっちゃけ方便だ。

惣一郎は旅に出たら正直忘れる自信があった。

だがこのお涙作戦は意外と上手く行き、カールもハイジも、涙を浮かべ、

「いつでも帰ってきてください!」

っと、いやいやまだすぐには行きません!

何故かベンゾウも「ずっと待ってる!」っと残る気なのかな?

炒飯の残骸が飛び散った竈をふたりに任せ、すっかり暗くなった庭のテントに入って行く。

ソファーに腰を下ろし、

「後は、仕事かな~」

っとふたりの生活基盤を考える。

「旦那様! ギルマスの件は?」

そうだった。

ベンゾウにも一応説明して惣一郎は、

「まぁ~ 蒸発してるし、今どうこうできる事は無いだろう!」

っと案外、楽観的に考えていた。

明日は折角だ、魔法が盛んなこの街を見て回ろうっと、みんなにクリーンをかけベッドに入る。

炒飯のレンゲって、ぶっちゃけ食いづらいよな……

なんであの形なんだろうか……




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