392 / 409
第十八章
三話 【扱いづらい新人】
しおりを挟む
「惣一郎殿、我々も先に行っているぞ!」
アルミ材を削る惣一郎に、ツナマヨ達が話しかける。
「戻ったばかりなんだから、少し休んでからにしたらどうだ?」
「問題ない」
「そうか…… 数が多いから無理せずに、休み休みな! 戻る時はサーズリにコールを!」
「ああ、了解した」
ツナマヨ達フジンカガイライもギドに送られ、厄災の島に渡る。
「団長、あれ!」
「ふむ、デカいな! ミコ達だろう」
砂浜の大きなクレーターに、厄災だろう死骸。
「我々も負けてられん、いくぞ!」
武器を構え、浜辺を歩き出す。
森の中より開けた浜辺から、まわり込むツナマヨ達。
砂浜を少し進むと森の中から、
「チチチチッ、チチチチッ」
っと、聞き慣れない音を聞く。
盾を構えるトーマが前に、ゆっくり近付き、森へ足を踏み入れる。
「クソ、鳴き止んだか! どこだ!」
すると木の隙間からトーマの盾めがけて、一直線に突っ込んで来る厄災!
弾丸の様に盾ぶつかり、巨漢のトーマを押し返すと、着地した瞬間また弾丸と化す!
子供サイズの茶色い厄災は、長い触覚を鞭の様に振り回し、盾を叩くと、大きな後ろ足で弾丸と化し、トーマに撃ち込まれる!
押し戻されながら耐えるトーマ。
ギコル達も、厄災の連続攻撃に迂闊に前に出れない!
するとゴザが、後ろから上に光矢を撃ち込む!
青いレーザーは、障害物の枝やトーマの体をカクカク躱し、茶色い厄災を、仕留める!
「助かったゴザ!」
「まだじゃ!」
エルの声に、咄嗟に構えるトーマ。
その盾にまた頭から突っ込んでくる同じ厄災!
「もう1匹いたか!」
「いや、もっといるぞ!」
森の中ゾロゾロと長い触覚が揺れる。
フジンカガイライの初戦の相手は、大群の[カネタタキ]であった。
「惣一郎様! 遅くなりました」
セシルがゼリオス達と戻ってくる。
「おかえり、十分早いよ!」
「惣一郎殿、すいません遅れてしまって」
「いや、高価な回復薬を買ってまで、無理しなくても良かったのに」
「そうはいきませんよ! 大変な時に我々だけ休んでいるなんて、そんな事出来ません!」
真面目なんだよ……
すると、ゾロゾロと施設からワイドンテだろう冒険者が出てくる。
「すまないな、急に呼び出して」
「ジビカガイライの惣一郎か! 俺は、ワイドンテ騎士団、団長のイグラシオだ」
「初めまして、副団長のサリーワイズです」
「惣一郎だ、よろ……!」
17人と大所帯のワイドンテ。
その中に、知ってる顔がいた!
「まさか…… ピノか?」
「知ってるのか? 最近仲間になった魔導士だ」
ピノは惣一郎を無視し、そっぽを向く。
「ああ、随分立派になって……」
「彼女は最近頭角を表した冒険者でな、メンバーにスカウトした。光剣の魔法は強力だぞ!」
お揃いの赤銅の鎧に身を包み、亜瑠美を持つピノ。
「そうか…… 元気そうでよかった」
「フン! 貴様に心配される謂れはない!」
「………」
「まっ、まぁ、彼女はチームでも、その、男とは口を聞かんのでな、多少問題はあるが実力はあるのだ」
すると副団長のサリーワイズが、
「ピノ、失礼は許しませんよ! ギルドに所属する冒険者なら、トップに逆らってはいけません! 実力こそが正義です」
っと、声を荒げる。
「はい…… お姉様」
相変わらずの様だ……
だが、スワロを失い復讐を口にして消えたピノが、こうして冒険者として上り詰めて来ていた事に、惣一郎は嬉しかった。
スワロに託した亜瑠美も、大事に使っているのだろう。
銀色に輝いて見える。
「それで惣一郎よ、セシルから大体の事は聞いたが、ここで何が始まるのだ」
惣一郎はワイドンテに、詳しく経緯を話し始める。
アルミ材を削る惣一郎に、ツナマヨ達が話しかける。
「戻ったばかりなんだから、少し休んでからにしたらどうだ?」
「問題ない」
「そうか…… 数が多いから無理せずに、休み休みな! 戻る時はサーズリにコールを!」
「ああ、了解した」
ツナマヨ達フジンカガイライもギドに送られ、厄災の島に渡る。
「団長、あれ!」
「ふむ、デカいな! ミコ達だろう」
砂浜の大きなクレーターに、厄災だろう死骸。
「我々も負けてられん、いくぞ!」
武器を構え、浜辺を歩き出す。
森の中より開けた浜辺から、まわり込むツナマヨ達。
砂浜を少し進むと森の中から、
「チチチチッ、チチチチッ」
っと、聞き慣れない音を聞く。
盾を構えるトーマが前に、ゆっくり近付き、森へ足を踏み入れる。
「クソ、鳴き止んだか! どこだ!」
すると木の隙間からトーマの盾めがけて、一直線に突っ込んで来る厄災!
弾丸の様に盾ぶつかり、巨漢のトーマを押し返すと、着地した瞬間また弾丸と化す!
子供サイズの茶色い厄災は、長い触覚を鞭の様に振り回し、盾を叩くと、大きな後ろ足で弾丸と化し、トーマに撃ち込まれる!
押し戻されながら耐えるトーマ。
ギコル達も、厄災の連続攻撃に迂闊に前に出れない!
するとゴザが、後ろから上に光矢を撃ち込む!
青いレーザーは、障害物の枝やトーマの体をカクカク躱し、茶色い厄災を、仕留める!
「助かったゴザ!」
「まだじゃ!」
エルの声に、咄嗟に構えるトーマ。
その盾にまた頭から突っ込んでくる同じ厄災!
「もう1匹いたか!」
「いや、もっといるぞ!」
森の中ゾロゾロと長い触覚が揺れる。
フジンカガイライの初戦の相手は、大群の[カネタタキ]であった。
「惣一郎様! 遅くなりました」
セシルがゼリオス達と戻ってくる。
「おかえり、十分早いよ!」
「惣一郎殿、すいません遅れてしまって」
「いや、高価な回復薬を買ってまで、無理しなくても良かったのに」
「そうはいきませんよ! 大変な時に我々だけ休んでいるなんて、そんな事出来ません!」
真面目なんだよ……
すると、ゾロゾロと施設からワイドンテだろう冒険者が出てくる。
「すまないな、急に呼び出して」
「ジビカガイライの惣一郎か! 俺は、ワイドンテ騎士団、団長のイグラシオだ」
「初めまして、副団長のサリーワイズです」
「惣一郎だ、よろ……!」
17人と大所帯のワイドンテ。
その中に、知ってる顔がいた!
「まさか…… ピノか?」
「知ってるのか? 最近仲間になった魔導士だ」
ピノは惣一郎を無視し、そっぽを向く。
「ああ、随分立派になって……」
「彼女は最近頭角を表した冒険者でな、メンバーにスカウトした。光剣の魔法は強力だぞ!」
お揃いの赤銅の鎧に身を包み、亜瑠美を持つピノ。
「そうか…… 元気そうでよかった」
「フン! 貴様に心配される謂れはない!」
「………」
「まっ、まぁ、彼女はチームでも、その、男とは口を聞かんのでな、多少問題はあるが実力はあるのだ」
すると副団長のサリーワイズが、
「ピノ、失礼は許しませんよ! ギルドに所属する冒険者なら、トップに逆らってはいけません! 実力こそが正義です」
っと、声を荒げる。
「はい…… お姉様」
相変わらずの様だ……
だが、スワロを失い復讐を口にして消えたピノが、こうして冒険者として上り詰めて来ていた事に、惣一郎は嬉しかった。
スワロに託した亜瑠美も、大事に使っているのだろう。
銀色に輝いて見える。
「それで惣一郎よ、セシルから大体の事は聞いたが、ここで何が始まるのだ」
惣一郎はワイドンテに、詳しく経緯を話し始める。
14
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる