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昔の話ですわ。
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外は土砂降り。
雷が鳴る中室内でのんびりとお茶会。
お茶のお供は少しの噂話。
さてさて、乱入して来るのは?
「ユーリア様が先日、とても可愛らしい執事をつれていたわ。」
ノホラン妃はキーマンの紅茶を優雅に飲み、プティングを口に含んだ。
「私はネイブィン伯爵が夜の蝶にもの凄いお金をかけているとききましたわ。」
マフィン食べ一息ついたモーゼル妃は口元に扇と当てた。
「他の地域の野菜の物価がだんだん高くなってるねー。南の国が武器を集めてるらしいよ。」
コントラセント妃は飲んでいたダージリンを机に置き、背伸びをした。
「…新しい側妃候補が入ってくるかも。ノホラン妃、城働きの人に宝石また取られてた。」
ナターシャ妃は机に絵を書いている。
「そうねぇ、最近暗殺者や間者、密偵が増えてきたわねぇ。」
リリーエバン妃は足元に縛られているメイドや執事、黒服の暗殺者を見つめ壁と天井、扉の鍵穴に剣や針を投げた。
悲鳴と倒れる物音に側にいる侍女達は捕まえる為に動き出す。
「先週私の所にもいらっしゃいましたわ。二名程、全く夜中に来るなんて非常識ですわ。」
ノホラン妃は新たに捕まった人を見てため息をついた。
お茶会をしているときあまり開かない扉をノックする音が聞こえた。
「失礼致します。其方のものを取りに参りました。」
5名の騎士が中に入ってきた。ただ全員が挙動不審だが。顔が青ざめたり、震えていたり。吐き気を堪えている人もいる。
「城の騎士達は何をしているのでしょうね。こんな者を入れるなんて?」
リリーエバン妃はカップを掴み人の山にかけた。
騎士の1人が小さく悲鳴を上げた。
「陛下や王妃様守るべき者が沢山居るのに?簡単に城へ入れるなんて?私信じられませんわ。」
人の山を蹴り、騎士の方へ1人ずつ転がしていく。
屈強なる騎士が目に涙を浮かべている。
「最近は戦争が無くなって少しずつ平和呆けしているのかもしれませんが?最近とても物騒になっているのに側妃や侍女でも捕まえられるものをしているのでしょうね?」
リリーエバン妃は笑いながらフォークやシルバーをいじり、投げた。
騎士達の顔の横を通り越して扉や壁に刺さった。
もう既に泣いている者が。
「素敵。戦場の鬼。久しぶりに見た。」
ナターシャ妃は拍手をした。絵は書き終わったらしい。
「戦場の鬼?私は殺戮女神なら知ってますわ。」
侍女に紅茶を注がれているのを見ていたノホラン妃はリリーエバン妃の異名を告げた。
「違うよー、死神姫だよー。目の前の全てを刈り取るっていう。」
コントラセント妃は暗殺者の1人を縄でぐるぐる巻きにして遊んでいた。
「あら、私は母から微笑の最狂閣下ときいてますわ。」
モーゼル妃はコントラセント妃が縄巻きしたものにどこからか出した薬品を数種類口にいれていた。
「嫌ですわ。昔の名前を持ってくるなんて。全て他国が勝手に付けただけですわ。全く恥ずかしいわ。」
リリーエバン妃は頬に手をあてながら目だけ笑わずに微笑む。
「…大変申し訳ありませんでした!このようなことが無いように訓練も練習もこれ以上精進致しますので、何卒練習場には顔を出さないようお願い申し上げます!今大変な時期ということは承知しております。なのでこれ以上怪我人や騎士達を使い物にならない状況にするのは何卒!」
耐えきれなかった騎士の1人が東洋の土下座をして声を張り上げた。
それを見た他の人も頭を下げ許しを願った。こうすればリリーエバン妃の顔を見ないですむので、多少恐怖が違う。
「そうねぇ、お父様にあのときの訓練を五倍にしていただきましょう。そうすれば、多少ましになるでしょう?」
リリーエバン妃の一言で後日練習場から野太い悲鳴が沢山聞こえたという。
「笑う二次災害が、私のこの国の正しい異名です。」
「私の宝石はどこですの!」
ノホラン妃は結局コントラセント妃からなくなった宝石を見つけていただいた。
雷が鳴る中室内でのんびりとお茶会。
お茶のお供は少しの噂話。
さてさて、乱入して来るのは?
「ユーリア様が先日、とても可愛らしい執事をつれていたわ。」
ノホラン妃はキーマンの紅茶を優雅に飲み、プティングを口に含んだ。
「私はネイブィン伯爵が夜の蝶にもの凄いお金をかけているとききましたわ。」
マフィン食べ一息ついたモーゼル妃は口元に扇と当てた。
「他の地域の野菜の物価がだんだん高くなってるねー。南の国が武器を集めてるらしいよ。」
コントラセント妃は飲んでいたダージリンを机に置き、背伸びをした。
「…新しい側妃候補が入ってくるかも。ノホラン妃、城働きの人に宝石また取られてた。」
ナターシャ妃は机に絵を書いている。
「そうねぇ、最近暗殺者や間者、密偵が増えてきたわねぇ。」
リリーエバン妃は足元に縛られているメイドや執事、黒服の暗殺者を見つめ壁と天井、扉の鍵穴に剣や針を投げた。
悲鳴と倒れる物音に側にいる侍女達は捕まえる為に動き出す。
「先週私の所にもいらっしゃいましたわ。二名程、全く夜中に来るなんて非常識ですわ。」
ノホラン妃は新たに捕まった人を見てため息をついた。
お茶会をしているときあまり開かない扉をノックする音が聞こえた。
「失礼致します。其方のものを取りに参りました。」
5名の騎士が中に入ってきた。ただ全員が挙動不審だが。顔が青ざめたり、震えていたり。吐き気を堪えている人もいる。
「城の騎士達は何をしているのでしょうね。こんな者を入れるなんて?」
リリーエバン妃はカップを掴み人の山にかけた。
騎士の1人が小さく悲鳴を上げた。
「陛下や王妃様守るべき者が沢山居るのに?簡単に城へ入れるなんて?私信じられませんわ。」
人の山を蹴り、騎士の方へ1人ずつ転がしていく。
屈強なる騎士が目に涙を浮かべている。
「最近は戦争が無くなって少しずつ平和呆けしているのかもしれませんが?最近とても物騒になっているのに側妃や侍女でも捕まえられるものをしているのでしょうね?」
リリーエバン妃は笑いながらフォークやシルバーをいじり、投げた。
騎士達の顔の横を通り越して扉や壁に刺さった。
もう既に泣いている者が。
「素敵。戦場の鬼。久しぶりに見た。」
ナターシャ妃は拍手をした。絵は書き終わったらしい。
「戦場の鬼?私は殺戮女神なら知ってますわ。」
侍女に紅茶を注がれているのを見ていたノホラン妃はリリーエバン妃の異名を告げた。
「違うよー、死神姫だよー。目の前の全てを刈り取るっていう。」
コントラセント妃は暗殺者の1人を縄でぐるぐる巻きにして遊んでいた。
「あら、私は母から微笑の最狂閣下ときいてますわ。」
モーゼル妃はコントラセント妃が縄巻きしたものにどこからか出した薬品を数種類口にいれていた。
「嫌ですわ。昔の名前を持ってくるなんて。全て他国が勝手に付けただけですわ。全く恥ずかしいわ。」
リリーエバン妃は頬に手をあてながら目だけ笑わずに微笑む。
「…大変申し訳ありませんでした!このようなことが無いように訓練も練習もこれ以上精進致しますので、何卒練習場には顔を出さないようお願い申し上げます!今大変な時期ということは承知しております。なのでこれ以上怪我人や騎士達を使い物にならない状況にするのは何卒!」
耐えきれなかった騎士の1人が東洋の土下座をして声を張り上げた。
それを見た他の人も頭を下げ許しを願った。こうすればリリーエバン妃の顔を見ないですむので、多少恐怖が違う。
「そうねぇ、お父様にあのときの訓練を五倍にしていただきましょう。そうすれば、多少ましになるでしょう?」
リリーエバン妃の一言で後日練習場から野太い悲鳴が沢山聞こえたという。
「笑う二次災害が、私のこの国の正しい異名です。」
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ノホラン妃は結局コントラセント妃からなくなった宝石を見つけていただいた。
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