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第三章
ウィルザールと…マック?
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戦争中、自由に行き来できないが、通行証を持つ商人は別で、食料、生活用品は勿論、護身用の武器や薬、検閲済の手紙を運ぶために各地を移動できる。身分証明は必要だが、住民の移動も制限付きで許されているので、彼らは人も運ぶという。特に、ウィルザールのように大きな商会に属する商人は、軍関係にも荷を卸すこともあり、自由がきくし、時には検問所で賄賂を渡して融通してもらうこともある。
ウィルザールは寺院に生活用品を卸した時に、こっそりマックを連れ出す。次の場所で卸す予定の荷物に彼は紛れて、検問を抜けて、一旦郊外の住居の一つに隠れる。次の仕入のためにウィルザールの商船は星を渡る。その船に乗せる荷に隠れて、マックはここを脱出するのだ。もちろん、シーラ星に直接渡るわけではない。他の星を経由すれば、シーラ星は難しくとも、独立国である故郷のタクーン星に戻れるはずだ。そこには彼の祖父の家がある。
「マックしばらく、我慢してくれよな。」
「うん。ザール。また後で。」
検問所で蓋を開けられても見えないように、仕掛けのしてある商品の入った箱の中に身体を横たえ、じっと動かずに待つ。ウィルザールは蓋を閉め、封印紙を貼る。
「出発だ。」
何ヵ所も荷物を下ろして回るため、トラックの荷台には様々な大きさの箱が固定されている。
暗く狭い空間がぼんやり明るくなった。ウィルザールが蓋をゆっくりと開け、仕掛けを取ると、マックが眩しさに目を細め眉を寄せる。ゆっくり身体を起こして身体を伸ばし、深呼吸をした。ここは荷物を運ぶ宇宙船の中。
「マック。大丈夫か?」
「大丈夫。でも、身体が痛いよ。」
「今はもう、外海だから、隠れる必要もないし。入港する時は偽の渡航証があるからさ。」
ウィルザールがマックに手を伸ばし身体を支え、箱から出る彼に手を貸し導いた。そのまま繋いだ手を引いて船内を移動する。てきぱきと動く船員達が、声を掛けてくる。ウィルザールが空いてる方の手を上げ、返事をしているが、マックは軽く会釈するだけだ。
「助かったよ、ありがとう。ザール。」
「トラブルもなし!窮屈だったろ?お疲れさん!」
寺院を出発してから、ゆっくり話す暇がなかったので、ようやくウィルザールと会話ができることに、少し心が弾んだ。
「……おれ…い………はな……もおぅ………」
前を向いたまま誰に言うわけでもなく、小さくつぶやくウィルザールの声が所々聞きとれた。
…お礼?もらう?…
そんな言葉に聞こえた。
マックは浮き立つ気持ちが一気に冷えて、ウィルザールから視線をそらし自分の足下を見た。
…そうだよな、ザールと俺は知り合い程度の関係。ユーリみたいに、長い付き合いでもないし、面倒をかけた…助けてくれた…礼をするべきだよな。なのに、考えもしなかった…
何の代価も用意していないことに、今、気付いてしまった。
「お礼なんて…………俺、金なんて持ってない、払えるもの何も持ってない。」
「お礼?…金?何言ってるの?いらないよ。」
「………」
「俺はマックを助けたかっただけだ。」
ウィルザールは握った手を引き寄せ、ニコニコしている。
それを見ながらマックは考えた。
…相手は商売人だ、何の対価もなしに動く訳はない…
…どうして彼をこんなに信用した?…
家族のもとに帰る喜びに浮かれていた自分にバカ!と言いたい。
「そろそろ手を離して……」
荷物を運ぶ箱から出る時、手を引かれた時から、ずっと手をつないだままで、歩いていた。
ぎゅっと握った手は離れなかった。
「今日は俺の部屋で寝ろよ。」
…ああ、やっぱり………そういうことか…
マックは思った。
今まで普通に接してたから、そういう目で見られてたことに、気づかなかった。
…何も持たない俺が出来ることなんて、他にないよな……でも、何か嫌だ。ザールがそんなことを考えているのが嫌だ……
マックはウィルザールの顔を見つめた。
…今まで、その手の匂いには敏感で、すぐに察知できてたのに、なぜ今回は………?……
ウィルザールはニコニコ顔でマックを見ている。
…ん?…何だ?何だろうこれ?…
ウィルザールに対する、気持ち。今まで誰にも感じたことのない初めての気持ちに、マックは動揺している。
マックは 急に悲しくなった。
「ここまでの代価にってことか?」
そう、感情を抑えてマックが告げると、あわてて、手を離して、違う違うと、ウィルザールは手を振った。
「あ、誤解したか、すまん。ちがうんだ。余分なベッドがないから、俺の部屋を使えって言いたくて。俺は何処ででも休むから…………でも……」
なんだか、真っ赤な顔して否定するウィルザールを見てホッとした。
「そうか、てっきり、ザールも………」
「いや、なんかさ、あの寺院にいた奴等と同じに見られるのはイヤなんだよ。からだ目当てで助けたと思われたくなかった。でも。」
「でも?…SEXしたいんだ?」
「目の前でそうハッキリ言われると、言いにくいが…そうだな。本心はお前を抱きたい。」
頭を垂れ、感情を隠そうともせず、声を絞り出す彼にマックは近づきたいと思った。
「だめ………ではない……と思う。」
偽らずに話すウィルザールにマックも正直に、今の気持ちを伝えたかった。
「はぁ…やっぱり嫌だよな………え!!…いいの!?」
パアッとウィルザールの顔が明るくなって、マックの顔を見つめた。
「でも、今じゃない。」
途端に、ウィルザールの顔が曇る。マックの言葉に一々反応するウィルザールが可愛いと思う。
「今じゃない?どういう意味だ?」
「ザールのこと嫌いじゃないよ。でも、今はまだ、自分の気持ちがよくわからない。俺、今まで、誰かを本気で好きになったことない………男を抱いたこともあるから、同性に抵抗があるわけではない……けど、受け入れる側は初めてだから、誰でもいいわけじゃない………ああ!もう!俺わかんないよ!……でもね、ザールが今回の礼にSEX要求するなら、それでもかまわないよ。けど、それなら、それっきりだ。」
「………」
「俺、ちゃんと自分の気持ち考えたい。」
「…マック…」
「わかんないよ?やっぱりダメかも知れない。」
「………」
「ザール……」
「マック、期待してもいいのかい?」
マックは無言で頷く。この胸の奥にきゅっとする何かをしっかり見極めたいと思った。
「あああ!可愛すぎる~!!ぎゅってしたい~~」
ウィルザールがマックを抱き締めたくてじれじれ、ぐるぐる身悶えた。
ウィルザール所属の商会がある大きな商業都市は、ベルドンナ星にあった。そこに到着し、商品を下ろして、マックとウィルザールはここで一旦別れる。ウィルザールはそのまま次の星へ商品を運び、戻ってくるまでの十日間マックはウィルザールの所属する商会に滞在する。
十日後。ウィルザールはわくわくしながら商会会館に帰ってきた。あらかじめ、この星に到着後マックはここに滞在できるように話を通してある。大切な客人と伝えてあるので、滞在中は不自由なく過ごせただろう。受付で部屋を教えてもらい、早く会いたい気持ちがあふれて、思わず速足になる。
目的の部屋に着いた。
このドアの向こうにマックがいる。胸が高鳴る。一度深く息を吐き、ノックする。
ドアが開く。
「はい。」
中から出てきた人を見て………
「おまえ、だれよ!?」
大きな声を上げてしまったのは、仕方ない。
「…………マイクです。」
出てきた人物は、全くの別人だった。
マックの初恋。
すれ違い、遠く離れた二人。
生まれたばかりの小さな恋は、ほろ苦い思い出とともに胸の奥にしまわれる。小さな恋のまま、成就することはなかった。
ウィルザールは寺院に生活用品を卸した時に、こっそりマックを連れ出す。次の場所で卸す予定の荷物に彼は紛れて、検問を抜けて、一旦郊外の住居の一つに隠れる。次の仕入のためにウィルザールの商船は星を渡る。その船に乗せる荷に隠れて、マックはここを脱出するのだ。もちろん、シーラ星に直接渡るわけではない。他の星を経由すれば、シーラ星は難しくとも、独立国である故郷のタクーン星に戻れるはずだ。そこには彼の祖父の家がある。
「マックしばらく、我慢してくれよな。」
「うん。ザール。また後で。」
検問所で蓋を開けられても見えないように、仕掛けのしてある商品の入った箱の中に身体を横たえ、じっと動かずに待つ。ウィルザールは蓋を閉め、封印紙を貼る。
「出発だ。」
何ヵ所も荷物を下ろして回るため、トラックの荷台には様々な大きさの箱が固定されている。
暗く狭い空間がぼんやり明るくなった。ウィルザールが蓋をゆっくりと開け、仕掛けを取ると、マックが眩しさに目を細め眉を寄せる。ゆっくり身体を起こして身体を伸ばし、深呼吸をした。ここは荷物を運ぶ宇宙船の中。
「マック。大丈夫か?」
「大丈夫。でも、身体が痛いよ。」
「今はもう、外海だから、隠れる必要もないし。入港する時は偽の渡航証があるからさ。」
ウィルザールがマックに手を伸ばし身体を支え、箱から出る彼に手を貸し導いた。そのまま繋いだ手を引いて船内を移動する。てきぱきと動く船員達が、声を掛けてくる。ウィルザールが空いてる方の手を上げ、返事をしているが、マックは軽く会釈するだけだ。
「助かったよ、ありがとう。ザール。」
「トラブルもなし!窮屈だったろ?お疲れさん!」
寺院を出発してから、ゆっくり話す暇がなかったので、ようやくウィルザールと会話ができることに、少し心が弾んだ。
「……おれ…い………はな……もおぅ………」
前を向いたまま誰に言うわけでもなく、小さくつぶやくウィルザールの声が所々聞きとれた。
…お礼?もらう?…
そんな言葉に聞こえた。
マックは浮き立つ気持ちが一気に冷えて、ウィルザールから視線をそらし自分の足下を見た。
…そうだよな、ザールと俺は知り合い程度の関係。ユーリみたいに、長い付き合いでもないし、面倒をかけた…助けてくれた…礼をするべきだよな。なのに、考えもしなかった…
何の代価も用意していないことに、今、気付いてしまった。
「お礼なんて…………俺、金なんて持ってない、払えるもの何も持ってない。」
「お礼?…金?何言ってるの?いらないよ。」
「………」
「俺はマックを助けたかっただけだ。」
ウィルザールは握った手を引き寄せ、ニコニコしている。
それを見ながらマックは考えた。
…相手は商売人だ、何の対価もなしに動く訳はない…
…どうして彼をこんなに信用した?…
家族のもとに帰る喜びに浮かれていた自分にバカ!と言いたい。
「そろそろ手を離して……」
荷物を運ぶ箱から出る時、手を引かれた時から、ずっと手をつないだままで、歩いていた。
ぎゅっと握った手は離れなかった。
「今日は俺の部屋で寝ろよ。」
…ああ、やっぱり………そういうことか…
マックは思った。
今まで普通に接してたから、そういう目で見られてたことに、気づかなかった。
…何も持たない俺が出来ることなんて、他にないよな……でも、何か嫌だ。ザールがそんなことを考えているのが嫌だ……
マックはウィルザールの顔を見つめた。
…今まで、その手の匂いには敏感で、すぐに察知できてたのに、なぜ今回は………?……
ウィルザールはニコニコ顔でマックを見ている。
…ん?…何だ?何だろうこれ?…
ウィルザールに対する、気持ち。今まで誰にも感じたことのない初めての気持ちに、マックは動揺している。
マックは 急に悲しくなった。
「ここまでの代価にってことか?」
そう、感情を抑えてマックが告げると、あわてて、手を離して、違う違うと、ウィルザールは手を振った。
「あ、誤解したか、すまん。ちがうんだ。余分なベッドがないから、俺の部屋を使えって言いたくて。俺は何処ででも休むから…………でも……」
なんだか、真っ赤な顔して否定するウィルザールを見てホッとした。
「そうか、てっきり、ザールも………」
「いや、なんかさ、あの寺院にいた奴等と同じに見られるのはイヤなんだよ。からだ目当てで助けたと思われたくなかった。でも。」
「でも?…SEXしたいんだ?」
「目の前でそうハッキリ言われると、言いにくいが…そうだな。本心はお前を抱きたい。」
頭を垂れ、感情を隠そうともせず、声を絞り出す彼にマックは近づきたいと思った。
「だめ………ではない……と思う。」
偽らずに話すウィルザールにマックも正直に、今の気持ちを伝えたかった。
「はぁ…やっぱり嫌だよな………え!!…いいの!?」
パアッとウィルザールの顔が明るくなって、マックの顔を見つめた。
「でも、今じゃない。」
途端に、ウィルザールの顔が曇る。マックの言葉に一々反応するウィルザールが可愛いと思う。
「今じゃない?どういう意味だ?」
「ザールのこと嫌いじゃないよ。でも、今はまだ、自分の気持ちがよくわからない。俺、今まで、誰かを本気で好きになったことない………男を抱いたこともあるから、同性に抵抗があるわけではない……けど、受け入れる側は初めてだから、誰でもいいわけじゃない………ああ!もう!俺わかんないよ!……でもね、ザールが今回の礼にSEX要求するなら、それでもかまわないよ。けど、それなら、それっきりだ。」
「………」
「俺、ちゃんと自分の気持ち考えたい。」
「…マック…」
「わかんないよ?やっぱりダメかも知れない。」
「………」
「ザール……」
「マック、期待してもいいのかい?」
マックは無言で頷く。この胸の奥にきゅっとする何かをしっかり見極めたいと思った。
「あああ!可愛すぎる~!!ぎゅってしたい~~」
ウィルザールがマックを抱き締めたくてじれじれ、ぐるぐる身悶えた。
ウィルザール所属の商会がある大きな商業都市は、ベルドンナ星にあった。そこに到着し、商品を下ろして、マックとウィルザールはここで一旦別れる。ウィルザールはそのまま次の星へ商品を運び、戻ってくるまでの十日間マックはウィルザールの所属する商会に滞在する。
十日後。ウィルザールはわくわくしながら商会会館に帰ってきた。あらかじめ、この星に到着後マックはここに滞在できるように話を通してある。大切な客人と伝えてあるので、滞在中は不自由なく過ごせただろう。受付で部屋を教えてもらい、早く会いたい気持ちがあふれて、思わず速足になる。
目的の部屋に着いた。
このドアの向こうにマックがいる。胸が高鳴る。一度深く息を吐き、ノックする。
ドアが開く。
「はい。」
中から出てきた人を見て………
「おまえ、だれよ!?」
大きな声を上げてしまったのは、仕方ない。
「…………マイクです。」
出てきた人物は、全くの別人だった。
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