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お仕事の時間ですよ
王宮騎士物語 第4話 エリーとクロード
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「ソフィーナ様。」
エリーは両手に髪飾りを持って王女の前に立つ。
「今日は、どちらになさいます?」
「エリーに任せるわ。」
「ふふふ。それでは、王女様にお似合いの翠の…」
エリーがちらりとハンスを見た。
「今日は貴族のお嬢様方とお茶会です。ハンス、護衛をお願いいたしますね。私は所用で街まで出ますから。」
「あ、エリー、街にいくなら、クロード連れて行ってね。」
「え?」
「最近街で、良くない噂が流れているの。護衛よ。よろしくね、クロード。」
「はい。」
「私は、一人でも大丈夫です。クロードはソフィーナ様の護衛ですから……」
「……クロード、若い娘が何人も行方不明になってるって噂があるの。ちょっと、街の様子を見てきてほしいの。どの程度の情報が流れているか。」
「はい。」
「エリー、あなたも。一緒に…お願いね。クロード、わかってると思うけど、その服では目立つわ、着替えて行ってよね。」
「はい、着替えてまいります。」
「ソフィーナ様そんな噂をどこで……」
「ふふ。内緒。ほら、エリーも着替えて。そうね、街の調査なら、平民の服装がいいわね。」
「そんな服、持っておりませんわ。」
「あるわよここに。」
「なぜ?」
「…………ん?別に?……こっそり変装して街に出掛ける計画なんて、ないわよ。」
「ソフィーナ様……?」
「計画……してたん……ですね?」
「いやいや、祭りが近いし……あ……もちろん、エリーも巻き込……相談して……」
「ソフィーナ様。隠している服を全部出して下さい。」
「はい。」
「花祭りには、一緒に街にまいりましょう。ソフィーナ様に町娘の格好などさせられません。」
「え?行くのはいいのね?」
「いいですよ。でも、護衛を必ず付けますよ。」
「でも……あんまり目立ちたくない……な……」
「そこは、譲れません。」
「……はい。」
「クロード。」
「何?エリー。」
「ここまで、する必要あるのかな……」
服を平民の物に変えたエリーとクロード。デートをする若者といった風を装い、店に入っては世間話を店員とする。恋人のデートの設定だからと、クロードがエリーの手を握ると、エリーの顔は見る見る赤くなる。
「花祭りも一緒に行きましょう。」
「…!」
エリーは小さく頷いた。
エリーは両手に髪飾りを持って王女の前に立つ。
「今日は、どちらになさいます?」
「エリーに任せるわ。」
「ふふふ。それでは、王女様にお似合いの翠の…」
エリーがちらりとハンスを見た。
「今日は貴族のお嬢様方とお茶会です。ハンス、護衛をお願いいたしますね。私は所用で街まで出ますから。」
「あ、エリー、街にいくなら、クロード連れて行ってね。」
「え?」
「最近街で、良くない噂が流れているの。護衛よ。よろしくね、クロード。」
「はい。」
「私は、一人でも大丈夫です。クロードはソフィーナ様の護衛ですから……」
「……クロード、若い娘が何人も行方不明になってるって噂があるの。ちょっと、街の様子を見てきてほしいの。どの程度の情報が流れているか。」
「はい。」
「エリー、あなたも。一緒に…お願いね。クロード、わかってると思うけど、その服では目立つわ、着替えて行ってよね。」
「はい、着替えてまいります。」
「ソフィーナ様そんな噂をどこで……」
「ふふ。内緒。ほら、エリーも着替えて。そうね、街の調査なら、平民の服装がいいわね。」
「そんな服、持っておりませんわ。」
「あるわよここに。」
「なぜ?」
「…………ん?別に?……こっそり変装して街に出掛ける計画なんて、ないわよ。」
「ソフィーナ様……?」
「計画……してたん……ですね?」
「いやいや、祭りが近いし……あ……もちろん、エリーも巻き込……相談して……」
「ソフィーナ様。隠している服を全部出して下さい。」
「はい。」
「花祭りには、一緒に街にまいりましょう。ソフィーナ様に町娘の格好などさせられません。」
「え?行くのはいいのね?」
「いいですよ。でも、護衛を必ず付けますよ。」
「でも……あんまり目立ちたくない……な……」
「そこは、譲れません。」
「……はい。」
「クロード。」
「何?エリー。」
「ここまで、する必要あるのかな……」
服を平民の物に変えたエリーとクロード。デートをする若者といった風を装い、店に入っては世間話を店員とする。恋人のデートの設定だからと、クロードがエリーの手を握ると、エリーの顔は見る見る赤くなる。
「花祭りも一緒に行きましょう。」
「…!」
エリーは小さく頷いた。
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