仕事やめても……いいですか……?

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お仕事の時間ですよ

本日のファー様その4

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「はぁぁぁ。」
ファイブが大きなため息をついた。
「今日の撮影行きたくない……」
「はいはい、支度して~」
よしよしって、ファイブの頭を撫でてあげる。
「どおしたの?やなことでもあった?」
「だって……」
話を聞くと、共演者のエリー役の子がプライベートでも連絡したいとか、会いたいとか、グイグイくるのだそうだ。
「俺はそんなの全部断ってるから、って言っても、迫ってくるから、昨日の芝居も集中できなくって、ミスばっかり……もぅ、やだ……ほっといてくれないかなぁ……」
「ミライ君はどうしてるの?いつも引き受けてくれてるのに、そういう面倒な女……」
ミライ王子は女の扱い上手で、女優は皆王子にいつも群がっている。だから無口なファイブには普段は近寄らない。
「なんかね、セリーヌといい感じなんだって。だから他の女は寄せ付けないって。」
「そうなの……わかった。私も注意しとく。そうかぁ、あのミライ君がねぇ~」
広く浅くのミライ君が本気になったのか…本気でセリーヌちゃんと交際するつもりなのね。
「ドラマでも恋が進展してるから、気持ちも盛り上がってるのかなぁ。俺は役に入ってると性格変わっちゃってるから、期待されても、プライベートで会ったら絶対落差でガッカリだよね。」
そうだね。女優さんと、色恋の噂になったことないよね、ファイブは……フォーとはあるけど……


「ミライ君、台本読みの練習、付き合ってくれる?」
控え室で待ち時間を過ごすミライにセリーヌが声を掛けてた。ドラマの撮影で絡みが多く、よく一緒にいるようだ。
「いいですよ。」
「あら、じゃあ私はおじゃまよね。」
エリー役の女優が立ち上がり、机の上の台本を手に取る。
「ファイブ君に練習つきあってもらえば?」
セリーヌは彼女を追い出す形になってしまったので、いい考えよね?と言葉にした。
「あ、ファイブは……」
付き合いの長いミライは人付き合いが苦手なファイブをよく知っている。
「ダメなの?」
「そうじゃないけど、人見知りだから…」
「そんな風に見えないけど?私、行ってくる!」
演技中の彼と役に集中している彼をみていると、人見知りとは、思うまい………
「あー、サクラが怒るだろうな……」
「サクラ?ああ、あのマネージャー。」
ちょっとムッとした表情のセリーヌ。そんな顔も可愛らしい。
「サクラって呼ぶんだ。」
「もう、呼ばない。……でも、セリーヌ……って呼んでいい?」
「ん。じゃあ、ミライ……ね?」
「うん。セリーヌ」


『マネージャーサクラの今日のファー様』

  今日のファー様はドラマの撮影です。休憩時間に台本チェック中のファー様。真剣な表情が素敵です。共演者と一緒にはい、ポーズ!キラキラしてますね。

  今回のドラマでは、馬上シーンがあります。撮影が始まる前から共演者皆で練習しています。ファー様は何度も乗ってるから余裕の表情ですね。どんなシーンか、楽しみにしていて下さいね~
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