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お仕事の時間ですよ 2
転・マリー 14
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「うわぁ!」
高く高く……どんどん景色は小さくぼんやり見えなくなり、雲の中を抜ける。
「どこまで行くの?」
『この世界が見渡せる所まで。』
気が遠くなりそうな事をさらっと、言いましたわねエリーさん……
「エリーって何者?なんだか、何でも知ってて……もしかして…神様?」
『神様?そんな訳ないわよ。私は漂の人。ずっと世界を…沢山の世界を旅している。実体がないからかなぁ、人の行けない所も入れちゃう。あ、神様のいる世界も見てきたわよ。』
「神様…いるんだ……」
私達がいた星はあっという間に小さくなり見えなくなった。ビュンビュン星が通りすぎ渦になった。私達もあの渦の中にいたのね……凄い……綺麗……
『まだまだ!行くわよ。』
渦も見えなくなり、だんだん世界の形が見えてきた。大きな螺旋状の道が見える。全体の形は、まるで独楽のようだ。
「大きな螺旋状の円盤がゆっくり回転している…」
『本当はね、沢山の世界がすぐ隣に重なり合って存在しているの。でも、全てを見ようとすると情報が多すぎて混乱してしまうから、今は一つだけ見てるのね。』
「よく分からないけど…これが世界?…変な形。」
『セリーヌは移の人で転の人だって言ったわよね?』
「うん。」
前に聞いた時は、詳しく聞く前に目が覚めちゃったから……
『世界をジャンプすることができるのは移の人だけよ。でも同一世界で時間を移動することは出来ないみたい。基本ジャンプは隣り合った過去の…螺旋の隣の道の一つ下の段に飛び降りるイメージかな?』
「飛び移るって……あんまりスマートじゃないわね……」
『あくまでイメージとしてとらえてね。そして、大切なのが、同一世界に同じ人は同時に存在できないってこと。』
「でも、隣の世界にジャンプしたら、そこにも私がいるはずよね?」
『だから、押し出されるのよ。』
ああ、押し出されて…って前に聞いたわね。
目の前の世界と重なりあうように二重三重に、同じ形の世界が見えてきた。
『重なり会う世界が少し見えてきたわね。ほぼ同じ独楽状の形の世界はわずかな違いはあるものの、それぞれにセリーヌ達が生きている。』
「死んじゃった世界もあるけどね……」
『さらに、別の世界がすぐ側に重なるようにある。ほら、見えた。』
「少し形が違うし小さいわね……でも螺旋は変わらないのね。凄く近いから、ぶつかったりしないの?」
『さあ……転の人が渡る時にぶつかっているのかも……』
沢山の世界を見ることができたエリーは、世界の仕組みを考え、話してくれた。列車事故で死ぬはずだった、移の人であるセリーヌは事故の直前にジャンプしたのだと。その影響で死ななかったはずのセリーヌ(マリー)は実体を離れてしまい、彼女の転生の力で、別の世界を引き寄せ転生したのでは……と。
「ドラマの物語の世界が存在していたのが、すごく不思議だけど……」
『それは、創の人が世界の種を創ったから……』
「ドラマのお話を考えた人が創の人だったってこと?」
『ええ。そうよ。』
高く高く……どんどん景色は小さくぼんやり見えなくなり、雲の中を抜ける。
「どこまで行くの?」
『この世界が見渡せる所まで。』
気が遠くなりそうな事をさらっと、言いましたわねエリーさん……
「エリーって何者?なんだか、何でも知ってて……もしかして…神様?」
『神様?そんな訳ないわよ。私は漂の人。ずっと世界を…沢山の世界を旅している。実体がないからかなぁ、人の行けない所も入れちゃう。あ、神様のいる世界も見てきたわよ。』
「神様…いるんだ……」
私達がいた星はあっという間に小さくなり見えなくなった。ビュンビュン星が通りすぎ渦になった。私達もあの渦の中にいたのね……凄い……綺麗……
『まだまだ!行くわよ。』
渦も見えなくなり、だんだん世界の形が見えてきた。大きな螺旋状の道が見える。全体の形は、まるで独楽のようだ。
「大きな螺旋状の円盤がゆっくり回転している…」
『本当はね、沢山の世界がすぐ隣に重なり合って存在しているの。でも、全てを見ようとすると情報が多すぎて混乱してしまうから、今は一つだけ見てるのね。』
「よく分からないけど…これが世界?…変な形。」
『セリーヌは移の人で転の人だって言ったわよね?』
「うん。」
前に聞いた時は、詳しく聞く前に目が覚めちゃったから……
『世界をジャンプすることができるのは移の人だけよ。でも同一世界で時間を移動することは出来ないみたい。基本ジャンプは隣り合った過去の…螺旋の隣の道の一つ下の段に飛び降りるイメージかな?』
「飛び移るって……あんまりスマートじゃないわね……」
『あくまでイメージとしてとらえてね。そして、大切なのが、同一世界に同じ人は同時に存在できないってこと。』
「でも、隣の世界にジャンプしたら、そこにも私がいるはずよね?」
『だから、押し出されるのよ。』
ああ、押し出されて…って前に聞いたわね。
目の前の世界と重なりあうように二重三重に、同じ形の世界が見えてきた。
『重なり会う世界が少し見えてきたわね。ほぼ同じ独楽状の形の世界はわずかな違いはあるものの、それぞれにセリーヌ達が生きている。』
「死んじゃった世界もあるけどね……」
『さらに、別の世界がすぐ側に重なるようにある。ほら、見えた。』
「少し形が違うし小さいわね……でも螺旋は変わらないのね。凄く近いから、ぶつかったりしないの?」
『さあ……転の人が渡る時にぶつかっているのかも……』
沢山の世界を見ることができたエリーは、世界の仕組みを考え、話してくれた。列車事故で死ぬはずだった、移の人であるセリーヌは事故の直前にジャンプしたのだと。その影響で死ななかったはずのセリーヌ(マリー)は実体を離れてしまい、彼女の転生の力で、別の世界を引き寄せ転生したのでは……と。
「ドラマの物語の世界が存在していたのが、すごく不思議だけど……」
『それは、創の人が世界の種を創ったから……』
「ドラマのお話を考えた人が創の人だったってこと?」
『ええ。そうよ。』
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