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お仕事の時間ですよ 2
本日のファー様 その12
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毎日仕事帰りに、食料や日用品を持ってファイブの家に寄ってから、家に帰る。もう、一週間だ。事故後の様子からは考えられないほど、落ち着いている。フォーのおかげ。素直にありがとう……ってお礼をいいたいけれど、そんな発言したとたん、しっぽをブンブン振って、抱き付いてきそう。そのまま…ざらりと気持ちのいい舌で、あちこちベロベロ舐められ流されて、美味しく食べられそうで……獣人だけに冗談じゃなく………ね。
ホントはね、キライじゃないのよ。
ファイブとフォーを見ていると役者って、凄いと私は思う。私なんか、その辺にいるモブ……人数合わせのただの通行人…あ、ファイブのが移った……ダメダメ、明るいサクラでいかなきゃ。
頬をペシっと叩いて、いくぜ!って気合いを入れた。今日は早めに終わったから、まずは、近くのスーパーに行くのだ。
『サクラ、戻れるか?』
携帯に上司から連絡が入った。もう、外です、急用ですか?と答えると、そうだ、と言われた。はいはい、戻りますよ、と答えると今来た道を戻る。重要案件じゃなかったら、暴れてやるぅ。
会議室に十人ほど、長テーブルを囲んで待っていた。
「お待たせいたしました。ファイブのマネージャーです。」
そこにいる半分の人達の顔は明らかに憔悴しきっていた。残り三人は社内の人。そして、もう一人、彼女は知っている。〈王宮騎士物語〉の原作者だ。その横には魂の抜けたような男性が座っていた。あれは…誰だったかなぁ…見たことあるのよ…ん…とね……なんて考えていると、会議が始まった。
「まず、今回の事故で、怪我をされた女優のセリーヌさんの現状から、お話します。」
現在、彼女は命の危機は去ったものの、意識が戻らないという。彼女の両親は彼女の参加は出来なくなったが、ドラマは続けて欲しいと言い、シナリオの大幅な変更や代役も了承したとのこと。
原作者も変更を了承し、脚本家と意見を交わし、内容を検討中だという。
「あの、それで、なぜ私が呼ばれたのでしょうか。」
方針が決まっただけで、わざわざ呼び出す訳はないだろう。
「今回のドラマはヒロインがエリー、その結ばれる相手がクロード。というのが最初の契約だな。」
「はい。そのように聞いています。」
「今の段階で、その前提が変更になるかもしれんのだ。」
「つまり、ヒロインが別の誰かと結ばれると。」
「まあ、その、可能性が出てきたわけだ。そこで、クロード、いや、ファイブと事務所の了承が必要だと言うのでな。」
「わかりました。」
それだけの為に、この人数?っと思ったけれど、その後、私も会議に巻き込まれ、意見を求められ、深夜まで付き合わされた。ファイブの所に行けないじゃないの……
「それでな、従者としてエリーは王女の側にいつもいて、か弱いふりをしているが実はもう一つの顔があって、忍びで影武者もできて……いや、女騎士でも……神の加護付きとか……」
なんですかそれは………皆さん頭が沸騰していますよ?必要ですかその設定……エリーに全部背負わすつもりかい!?
ホントはね、キライじゃないのよ。
ファイブとフォーを見ていると役者って、凄いと私は思う。私なんか、その辺にいるモブ……人数合わせのただの通行人…あ、ファイブのが移った……ダメダメ、明るいサクラでいかなきゃ。
頬をペシっと叩いて、いくぜ!って気合いを入れた。今日は早めに終わったから、まずは、近くのスーパーに行くのだ。
『サクラ、戻れるか?』
携帯に上司から連絡が入った。もう、外です、急用ですか?と答えると、そうだ、と言われた。はいはい、戻りますよ、と答えると今来た道を戻る。重要案件じゃなかったら、暴れてやるぅ。
会議室に十人ほど、長テーブルを囲んで待っていた。
「お待たせいたしました。ファイブのマネージャーです。」
そこにいる半分の人達の顔は明らかに憔悴しきっていた。残り三人は社内の人。そして、もう一人、彼女は知っている。〈王宮騎士物語〉の原作者だ。その横には魂の抜けたような男性が座っていた。あれは…誰だったかなぁ…見たことあるのよ…ん…とね……なんて考えていると、会議が始まった。
「まず、今回の事故で、怪我をされた女優のセリーヌさんの現状から、お話します。」
現在、彼女は命の危機は去ったものの、意識が戻らないという。彼女の両親は彼女の参加は出来なくなったが、ドラマは続けて欲しいと言い、シナリオの大幅な変更や代役も了承したとのこと。
原作者も変更を了承し、脚本家と意見を交わし、内容を検討中だという。
「あの、それで、なぜ私が呼ばれたのでしょうか。」
方針が決まっただけで、わざわざ呼び出す訳はないだろう。
「今回のドラマはヒロインがエリー、その結ばれる相手がクロード。というのが最初の契約だな。」
「はい。そのように聞いています。」
「今の段階で、その前提が変更になるかもしれんのだ。」
「つまり、ヒロインが別の誰かと結ばれると。」
「まあ、その、可能性が出てきたわけだ。そこで、クロード、いや、ファイブと事務所の了承が必要だと言うのでな。」
「わかりました。」
それだけの為に、この人数?っと思ったけれど、その後、私も会議に巻き込まれ、意見を求められ、深夜まで付き合わされた。ファイブの所に行けないじゃないの……
「それでな、従者としてエリーは王女の側にいつもいて、か弱いふりをしているが実はもう一つの顔があって、忍びで影武者もできて……いや、女騎士でも……神の加護付きとか……」
なんですかそれは………皆さん頭が沸騰していますよ?必要ですかその設定……エリーに全部背負わすつもりかい!?
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