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お仕事の時間ですよ 2
王宮騎士物語+… 第17話
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副隊長と通信班のホップスがエリーの案内で先に出ることになった。ホップスは通信班ながら、馬の扱いに長け、荒道も遅れることがないだろう。
悪路と山道のため、ハンスと残りの騎士達は副隊長が残した目印を頼りに、遅れて進む。
「エリーがあんなに馬の扱いが上手いとは知らなかったな…」
馬車からハンスを後ろに乗せ替え、速度を落とさず、追跡部隊まで駆けてきたエリー。そして、今しがた副隊長とホップスを連れ飛ぶように走り出した彼女のその力強さと技量に驚いたハンス。今迄感じていたエリーの印象と少し違う気がする。
「彼女なら、王女を見つけられる……」
何故かそう、ハンスは確信していた。
『王女を……』
ホップスは空を見上げた。
「今、クロードからの遠話がありました!」
「場所を特定できるか?」
「……方角と大体の距離なら…どうやら落下中のようで、着地点は確定できません。」
「前に…先に行け。」
エリーと方角を確認し合い、エリー、ホップス、副隊長の順で馬を進める。既に道はなく、足場の悪い傾斜を行く。
緩やかだった傾斜が次第にきつくなってきた。荒れた道を駆け続け、坂を登ってきた馬達は疲労がみえる。
「これ以上馬では無理です。国境まではまだ距離がありますが……」
「ここに置いていこう。周囲に警戒して進むぞ。」
無理な移動のためか足が痛く、動けなくなってしまった。
「水の音…?」
水音のする方へ身体をずらして移動する。
「沢……」
下を覗くと、遥か下に川が見える。ほぼ垂直の壁は足掛かりもなく、痛む足では降りることはできないであろう。
「降りるのは難しそうね。」
後退り安全な位置まで戻る。だが、これから、どうすればいい?
悪路と山道のため、ハンスと残りの騎士達は副隊長が残した目印を頼りに、遅れて進む。
「エリーがあんなに馬の扱いが上手いとは知らなかったな…」
馬車からハンスを後ろに乗せ替え、速度を落とさず、追跡部隊まで駆けてきたエリー。そして、今しがた副隊長とホップスを連れ飛ぶように走り出した彼女のその力強さと技量に驚いたハンス。今迄感じていたエリーの印象と少し違う気がする。
「彼女なら、王女を見つけられる……」
何故かそう、ハンスは確信していた。
『王女を……』
ホップスは空を見上げた。
「今、クロードからの遠話がありました!」
「場所を特定できるか?」
「……方角と大体の距離なら…どうやら落下中のようで、着地点は確定できません。」
「前に…先に行け。」
エリーと方角を確認し合い、エリー、ホップス、副隊長の順で馬を進める。既に道はなく、足場の悪い傾斜を行く。
緩やかだった傾斜が次第にきつくなってきた。荒れた道を駆け続け、坂を登ってきた馬達は疲労がみえる。
「これ以上馬では無理です。国境まではまだ距離がありますが……」
「ここに置いていこう。周囲に警戒して進むぞ。」
無理な移動のためか足が痛く、動けなくなってしまった。
「水の音…?」
水音のする方へ身体をずらして移動する。
「沢……」
下を覗くと、遥か下に川が見える。ほぼ垂直の壁は足掛かりもなく、痛む足では降りることはできないであろう。
「降りるのは難しそうね。」
後退り安全な位置まで戻る。だが、これから、どうすればいい?
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