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お仕事の時間ですよ 3
王宮騎士物語 第54話 協力
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シルバーアールは騎士団の仕事関係ではなく、個人的に協力して欲しいと言う。
「見返りはあるの?」
クレッセリアは自分が完璧に魔力を隠していたと思っていたのに、あっさり見破られて、誤魔化せないと感じた。 それならば、石に興味を持つ相手を逆に利用してやろうと、見返りを要求した。
「騎士に勧誘したいが、それは断りそうだな……ならば、希望のものを……ただ……私の給金はそんなに高くないので…私が用意出来る範囲のもので…いいかな?」
クレッセリアはニッと笑い頷いた。
「ゆっくり考えてもいい?」
「かまわんよ。」
「では、騎士団とは関係なく、シルバーアール個人に協力する、ただし、私個人の情報は秘密にして欲しい。それから……私は嘘をつかれたり、騙されたり……強制されるのは嫌いだ。今度その力を私に使って操ろうとしたら、許しはしないよ。」
クレッセリアがビシッと人差し指を
シルバーアールの光る赤い目に向けた。彼は目を細め、わかったと言うと、目の光がスッと消えて、色が変わる。
「俄然興味が湧いてきた。クレッセリア、君の隠された力を全て見せて欲しいが…」
「それは、お断りよ。」
馬車が止まった。
「着いたようだ。」
目の前に古ぼけた小さな民家と、周りに広く続く荒れ放題の畑。同じく古い厩舎。
「ここは?」
「私が生まれた所だ。」
クレッセリアは見開いた目でシルバーアールを見た。
「貧しい農家の生まれだよ、私は。」
「ご家族は?ここには……」
「元気だよ。私が騎士となった時に王都に移った。」
ドアを開けて家の中へ入る。
「ここは私が実験をするために使っている。新作の魔装具の魔力調整は難しい。万が一、暴走でも起こると危険だからな。王都ではできない。」
「そんなに危険な実験に付き合わされるのか……」
クレッセリアは深いため息をついた。
「見返りはあるの?」
クレッセリアは自分が完璧に魔力を隠していたと思っていたのに、あっさり見破られて、誤魔化せないと感じた。 それならば、石に興味を持つ相手を逆に利用してやろうと、見返りを要求した。
「騎士に勧誘したいが、それは断りそうだな……ならば、希望のものを……ただ……私の給金はそんなに高くないので…私が用意出来る範囲のもので…いいかな?」
クレッセリアはニッと笑い頷いた。
「ゆっくり考えてもいい?」
「かまわんよ。」
「では、騎士団とは関係なく、シルバーアール個人に協力する、ただし、私個人の情報は秘密にして欲しい。それから……私は嘘をつかれたり、騙されたり……強制されるのは嫌いだ。今度その力を私に使って操ろうとしたら、許しはしないよ。」
クレッセリアがビシッと人差し指を
シルバーアールの光る赤い目に向けた。彼は目を細め、わかったと言うと、目の光がスッと消えて、色が変わる。
「俄然興味が湧いてきた。クレッセリア、君の隠された力を全て見せて欲しいが…」
「それは、お断りよ。」
馬車が止まった。
「着いたようだ。」
目の前に古ぼけた小さな民家と、周りに広く続く荒れ放題の畑。同じく古い厩舎。
「ここは?」
「私が生まれた所だ。」
クレッセリアは見開いた目でシルバーアールを見た。
「貧しい農家の生まれだよ、私は。」
「ご家族は?ここには……」
「元気だよ。私が騎士となった時に王都に移った。」
ドアを開けて家の中へ入る。
「ここは私が実験をするために使っている。新作の魔装具の魔力調整は難しい。万が一、暴走でも起こると危険だからな。王都ではできない。」
「そんなに危険な実験に付き合わされるのか……」
クレッセリアは深いため息をついた。
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