ライフ1970

夏の長ズボン

  点滴の管を両腎臓と膀胱に入った状態で幼少期は過ごした。一時的に抜いたタイミングで、幼稚園入園した。
  しかし、残念ながら入園間も無く。再び管を入れての生活。
  当然、幼稚園は辞める事になる。
  この頃になると、ゴムでできたアメリカ製の
バルーンカテーテルが登場しており、点滴の瓶で蓄尿して管理されていた。
  小学校入学の時、当時は障害があるだけで相当嫌がられた。まして、当時は父親の仕事の関係で茨城県にいた。小学校までは遠く、バスで通わないといけない。
  蓄尿バックも簡易的なものも登場しており、
太ももにそのバック縛りつける物だったが、
当然子供の足にはつかず。
  母親がたすきがけで、太ももあたりにくるように作ってくれた。
  そのため、僕は夏でも長ズボンを履いていた。