私の執事はストーカー！？

治った

前回までのあらすじ…

秘密裏にじいやから執事をつけられていた私。
後ろに気配を感じ、ずっとストーカーに思っていたが
なんとそれは執事だった。
「秘密裏に」ということに私は苛だちを覚え、
じいやと喧嘩をする。
けれど、直ぐに仲が治った。
けれどじいやから告げられた言葉に、
私は声を詰まらせる。


(なんで学校にまで行かなきゃいけないのぉぉ！)
じいやから理由を聞いた時はびっくりした。
(やはり竹下家の名の下において、何かあってはもってのほかならぬので…)
確かに…竹下家の1の女としては執事をつけるべきだけど、学校にまで監視が来ると…

「じゃあ次は…まり！2分目を読め。」
「え？！あぁはい！」


昼休みに入ると…案の定。剣斗のところに女子が集る。

「ねぇ！久城さんって部活どこ入るんですか？」
「久城さんはどんな女の子がタイプですか？」
「スイーツお好きですか？今度食べに行きましょうよ！」

(こりゃ、手をつけられないなぁ～)
なぜか額からは汗が出て、心臓が鳴りっぱなし。

「お前らうるさい。俺は一人で食べたいんだ。
   一緒に食べるなら静かにしてくれ」

「はい！久城さん！！」

次の日からというもの…
剣斗に手作りお弁当を持ってくる女子が続出…
そんな姿を見ていると、だんだん剣斗が近づいているのが分かる。
「まり。屋上で食べるぞ」    「え？！」

私は手を掴まれ屋上まで連れて行かれてしまった。
その時の女子の顔と言ったら…
(化け物より怖いなww)
「すみませんまり様。怪我はありませんでしたか？」
「あんた、別人ね」
「せっかくの高校生活なので…」
「高校なんてもううんざり。」
「…私は高校中退したので…」
「よく雇われたわね。」
「まぁ…両親が離婚して母が女で一つで仕事に出てくれたので…」
「…なんか悪いこと言ったわね…ごめん」
「いえいえ！こうしてまり様といることが生き甲斐なので！」
「あ///ありがとう…(…)」
「あ…では行きましょうか。」
「え！あぁ…うんうん！」

なぜ…あんなことを素直に言えるのだろうか。なんだか分からない…この気持ち。