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九条剣斗 ②
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そうか…俺のあだ名ガリ勉だったっけ。
それから数ヶ月。すっかり女が嫌いになった俺にあり得ないことが起こる。
「よう!剣斗!いい知らせがあるぞ!」
コイツは幼い頃からの友達。
けんじ。「なんとなぁ!2組の女子達と、
合コンすることになったんだよ!」
俺には信じられなかった。
2組の女子軍団といえば、
誰に言わせても、美人や可愛い。かっこいいしか出てこないほどの力の保持者。
どれも最強ぞろいといったところだろう。
いま思い返すと仲良くしとけば…とも思うが、当時はあの事件から数ヶ月も経ったのにも関わらず、相変わらず忘れられなかった。
しかもその女子軍団にはことみちゃんも入っていた。心の準備を整え、玄関のドアを開けた。前には、いつものようにけんじが外で待っていて、いつも行くセンター街にある一本の桜の木は周りじゅうを魅了する美しさ。
少し散っているのがわかるが、
見事な咲きっぷりだった。
僕はそんな木の下。けんじと一緒に女子を待っていた。
「あ!男子だ!」
輝いた目で走ってくるのは、
ことみちゃんと、その友達のマンバギャルの二人。
「き、今日はどこに…」
「え?決まってるじゃん!まずはカラオケっしょ!」
一瞬カラオケと聞いてびっくりもしたが、
戸惑いつつもそのパンダメイクのギャルについて行く。
「じゃあまずうちから歌いまーす!」
ギャル→ことみちゃん→けんじ→俺。
そんな順番でとうとう自分の番が回ってくるとき。「剣斗くん!マイクどうぞぉ~」
優しい笑みをこぼすその彼女に僕は一瞬惚れかけた。歌い終わってから帰り道がけんじとは逆方向で…けんじはギャルと二人。
俺はことみちゃんと二人。
なかなか気まずい。
歩いている途中。ふと俺は思った。
(やっぱり俺は…ことみちゃんに惚れてるのかもしれない。今日1日だけでも、「好き」と思う場面がたくさんあった。
買い物のときだって。やっぱり俺は…)
「あの…九条さん。私…く、九条さんのことが…」俺はこのときを待ってたのかもしれない。俺の頭はずっと前から好きでした。という言葉しかなかった俺を粉々にするように
彼女は衝撃の一言を放った。
「九条さんのことが……嫌いでした。」
俺の頭の中は真っ白だった。
「あんたさぁ?私のこと好きだと思ったでしょ?男子から聞いた。消しゴム貸したくらいで調子のんなw」
俺はその一瞬で思い出した。
他の男子からあいつには気をつけろと。
あいつは人を好きと思わせて最後粉々にするサイテーなやつだと。
ことみのことを惚れた男子みんなが
声を揃えて決めるセリフのようなものがある。
「ざまぁ?」
俺はその餌食になるとは思いもしなかった。
それから数ヶ月。すっかり女が嫌いになった俺にあり得ないことが起こる。
「よう!剣斗!いい知らせがあるぞ!」
コイツは幼い頃からの友達。
けんじ。「なんとなぁ!2組の女子達と、
合コンすることになったんだよ!」
俺には信じられなかった。
2組の女子軍団といえば、
誰に言わせても、美人や可愛い。かっこいいしか出てこないほどの力の保持者。
どれも最強ぞろいといったところだろう。
いま思い返すと仲良くしとけば…とも思うが、当時はあの事件から数ヶ月も経ったのにも関わらず、相変わらず忘れられなかった。
しかもその女子軍団にはことみちゃんも入っていた。心の準備を整え、玄関のドアを開けた。前には、いつものようにけんじが外で待っていて、いつも行くセンター街にある一本の桜の木は周りじゅうを魅了する美しさ。
少し散っているのがわかるが、
見事な咲きっぷりだった。
僕はそんな木の下。けんじと一緒に女子を待っていた。
「あ!男子だ!」
輝いた目で走ってくるのは、
ことみちゃんと、その友達のマンバギャルの二人。
「き、今日はどこに…」
「え?決まってるじゃん!まずはカラオケっしょ!」
一瞬カラオケと聞いてびっくりもしたが、
戸惑いつつもそのパンダメイクのギャルについて行く。
「じゃあまずうちから歌いまーす!」
ギャル→ことみちゃん→けんじ→俺。
そんな順番でとうとう自分の番が回ってくるとき。「剣斗くん!マイクどうぞぉ~」
優しい笑みをこぼすその彼女に僕は一瞬惚れかけた。歌い終わってから帰り道がけんじとは逆方向で…けんじはギャルと二人。
俺はことみちゃんと二人。
なかなか気まずい。
歩いている途中。ふと俺は思った。
(やっぱり俺は…ことみちゃんに惚れてるのかもしれない。今日1日だけでも、「好き」と思う場面がたくさんあった。
買い物のときだって。やっぱり俺は…)
「あの…九条さん。私…く、九条さんのことが…」俺はこのときを待ってたのかもしれない。俺の頭はずっと前から好きでした。という言葉しかなかった俺を粉々にするように
彼女は衝撃の一言を放った。
「九条さんのことが……嫌いでした。」
俺の頭の中は真っ白だった。
「あんたさぁ?私のこと好きだと思ったでしょ?男子から聞いた。消しゴム貸したくらいで調子のんなw」
俺はその一瞬で思い出した。
他の男子からあいつには気をつけろと。
あいつは人を好きと思わせて最後粉々にするサイテーなやつだと。
ことみのことを惚れた男子みんなが
声を揃えて決めるセリフのようなものがある。
「ざまぁ?」
俺はその餌食になるとは思いもしなかった。
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