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18話
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「ご馳走様でした。ありがとうございます。」
空になったお椀と毛布なども手渡し、お礼を伝える。
女性は頭に疑問符に首を傾げる。
「ごちそう、さまでしたってどう言う意味?」
「え?」
使わないの?あーこれって日本、アジア独特の挨拶だっけ?場所によっては食前の祈りとかあるし…。此処では違うのかな?
「えーっと、ご馳走様でした。と言うのは、食後に食事を作ってくれた人達に、感謝してお礼を伝えること?ですかね。本来は食前にも、いただきます。という言葉も掛けるんですが、意味は…食事の食材となった命に感謝、野菜などを作ってくれている人達に感謝、調理にかかわった人達への感謝。…食べ物に対してあなたの命を『いただきます』という"いただきます"かな?…今はしませんでしたが、こう両手を合わせて"いただきます"、"ご馳走様でした"って言葉を掛けるんです。」
「いい言葉だね。」
「そう、ですね。遠い遠い国の習慣です。」
少ししんみりしてしまった雰囲気を女性が声を張り上げる。
「大丈夫!私達が付いてるから!」
女性に背中をバシバシ叩かれ、慰めてくれていた。
痛っ!痛い!
「遅くなったけど、自己紹介するよ。」
女性に手を引かれて男性陣の側に向かう。
冒険者パーティー撃絶の黒颷
リーダーで人族のアディス、ハーフエルフのライアス、メイジーと話を交わしていたのが、ドワーフのエヴァドネと紹介を受けた。
此処には、魔物が頻繁に現れる様になった原因を調査と討伐に来たのだとか。
原因はフェンリルの息子に跡を継がせる為の経験で魔物達が浅瀬に出てしまったと言う。この騒動も時期に治るとか。
私のせいではないが、従魔が申し訳ない。
「私の番ですね。初めまして、人族でメイジーと言います。魔物を討伐後に転移に巻き込まれて、気付いたら、この森に。で、色々あって…流れでフェンリルと契約を。あ、すいません。フードを下ろしますね。」
アディスが下ろさなくていいと声を掛ける暇もなく、フードを下ろす行動の方が早かった。
たまたまフードがズレてしまい髪色を見てしまったアディス達だったが。
顔立ちも可愛く、大人になれば美人になる事は間違いない。
が、目の色も黒という事で、アディス達は息を呑んで唖然とした。
メイジーは何がみんなを硬直させているのか分からず、疑問に首を傾げるしかない。
えーっと、どうしたのかな?
私何か変な事言ったかな?
口を開く前に、エヴァドネに抱き締められていた。
「へ?ちょっ!」
「だから、フードを深く被っていたのか?」
ライアスが不意に言葉を出していた。
え?どういう状況?私の格好はただのキャラクター設定で、フードを深く被っても、前がちゃんと見える様にエンチャントされている物。
「大丈夫だよ。私達が付いてる。アディスも居るし、心配ないよ。」
エヴァドネに抱き締められたまま気遣われている。
アディスを見ると、何故か頷き優しい目をしていた。
空になったお椀と毛布なども手渡し、お礼を伝える。
女性は頭に疑問符に首を傾げる。
「ごちそう、さまでしたってどう言う意味?」
「え?」
使わないの?あーこれって日本、アジア独特の挨拶だっけ?場所によっては食前の祈りとかあるし…。此処では違うのかな?
「えーっと、ご馳走様でした。と言うのは、食後に食事を作ってくれた人達に、感謝してお礼を伝えること?ですかね。本来は食前にも、いただきます。という言葉も掛けるんですが、意味は…食事の食材となった命に感謝、野菜などを作ってくれている人達に感謝、調理にかかわった人達への感謝。…食べ物に対してあなたの命を『いただきます』という"いただきます"かな?…今はしませんでしたが、こう両手を合わせて"いただきます"、"ご馳走様でした"って言葉を掛けるんです。」
「いい言葉だね。」
「そう、ですね。遠い遠い国の習慣です。」
少ししんみりしてしまった雰囲気を女性が声を張り上げる。
「大丈夫!私達が付いてるから!」
女性に背中をバシバシ叩かれ、慰めてくれていた。
痛っ!痛い!
「遅くなったけど、自己紹介するよ。」
女性に手を引かれて男性陣の側に向かう。
冒険者パーティー撃絶の黒颷
リーダーで人族のアディス、ハーフエルフのライアス、メイジーと話を交わしていたのが、ドワーフのエヴァドネと紹介を受けた。
此処には、魔物が頻繁に現れる様になった原因を調査と討伐に来たのだとか。
原因はフェンリルの息子に跡を継がせる為の経験で魔物達が浅瀬に出てしまったと言う。この騒動も時期に治るとか。
私のせいではないが、従魔が申し訳ない。
「私の番ですね。初めまして、人族でメイジーと言います。魔物を討伐後に転移に巻き込まれて、気付いたら、この森に。で、色々あって…流れでフェンリルと契約を。あ、すいません。フードを下ろしますね。」
アディスが下ろさなくていいと声を掛ける暇もなく、フードを下ろす行動の方が早かった。
たまたまフードがズレてしまい髪色を見てしまったアディス達だったが。
顔立ちも可愛く、大人になれば美人になる事は間違いない。
が、目の色も黒という事で、アディス達は息を呑んで唖然とした。
メイジーは何がみんなを硬直させているのか分からず、疑問に首を傾げるしかない。
えーっと、どうしたのかな?
私何か変な事言ったかな?
口を開く前に、エヴァドネに抱き締められていた。
「へ?ちょっ!」
「だから、フードを深く被っていたのか?」
ライアスが不意に言葉を出していた。
え?どういう状況?私の格好はただのキャラクター設定で、フードを深く被っても、前がちゃんと見える様にエンチャントされている物。
「大丈夫だよ。私達が付いてる。アディスも居るし、心配ないよ。」
エヴァドネに抱き締められたまま気遣われている。
アディスを見ると、何故か頷き優しい目をしていた。
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