黒頭巾は異世界で…

雪城 いぶき

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65話 体をほぐすと怪我になりにくい

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ぱちっと目を開け、寝たまま背伸びをし辺りを見渡す。
まだ薄暗く静けさがある。

やっぱりいつもの時間…。う~んー。

また一つ背伸びをして状態を起こす。

瞼が重いとか欠伸あくびもでないし、昨日の疲れもない。本当この体はどうなっているのか。

ベッドから降り、外の窓から通り道を見る限り、まだこの辺りで動いている人はいない。
そろそろ動き出すとすれば、宿屋、市場や食べ物屋くらいだろう。

この世界に本はないのだろうか…一応ユグド様には知識として色々頭には入ってはいるけれど、娯楽的な遊び道具やお伽話的な小説とかは無かった。
図書館や本屋さんはあるみたいだが、どう言った物があるか一度そこにも行ってみたい。
あ~、行きたい所がたくさんあるよ~。
…うん!後のお楽しみにしておこう。
早速服をきがえなきゃ!

服を着替え、昨日念話で話した通り、ドアを控え目にノックする。

シーツと布団の擦れる音が聞こえてきた。もう一度ノックするとアディスの寝起きの声が返ってくる。

「あー、メイジーか?」

「うん、私。どうする?」

周りの部屋の人を起こさないよう、小声でドア越しに話す。

「すまん、今起きた。先に裏庭に向かってくれ。」

「わかった。」

小声で短く応えて鍛錬と思って隠密スキルを使用し足音を出さないよう裏庭に向かうのだった。




いつも思うが、空気が澄んでいて、肺いっぱいに新鮮な空気を取り込んだら爽やかな気持ちになる。もう一度と思い、腕を上げ息を吸い腕を下ろしながら息を吐く。
よくあるラジオ体操の深呼吸の運動である。

少し待つと、アディスが裏庭にやって来た。

「眠れたか?」

「熟睡だったよ。朝もスッキリ。」

「いつも、この時間帯に起きるのか?」

左手を腰に置きながらメイジーに質問する。
質問してる間に、腰を回したり、脇の筋を伸ばしたりとゆっくりほぐすメイジー。

「ううん。ここに来てからかな。」

「環境の変化か…」

アディスだけで納得して呟く。
呟いたあと、メイジーが変な動きをしていたので質問する。

「…で、何してるんだ?」

前屈をしたり、背中を反ったりしているメイジー。

「え?準備運動。…急に動くと、怪我をするから、体をほぐして鍛錬をするの。アディスは鍛錬の前に体をほぐさないの?」

「やっていなかったな。俺にも教えてくれ。」

「いいよ。まずは…」

深呼吸の運動と背伸びも含めて円を描くように両腕をゆっくり回しながら呼吸法も教える。
脇の筋を伸ばしたあと、肩を伸ばし、腕をまわす。
足首、手首、首を回し、太ももの筋、アキレス腱も伸ばす。
一通り体をほぐしてアディスに問い掛ける。

「どう?体ほぐれた?」

「ああ、なんだかスッキリしたような感覚だ。」

腰を回したり肩を回したりと、朝の顔立ちと違ってスッキリした顔になっていた。



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