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68話
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攻撃を受けたり、与えたりして、アディスから拳の攻撃が入る寸前、エヴァドネの張り上げた声が耳に入る。
「二人とも!」
その声に我に帰る二人は、アディスの拳をメイジーが払い、飛び回転廻し蹴りをしている中でアディスはガードをしたが力負けして蹴り飛ばされる。
「ぐぁっ!」
「ちょっと!朝からなにしてるのよ!」
「アディスと組手してた~。」
「"してた~"って!呑気に。というか、あれは実践並みの格闘でしょう?!」
エヴァドネはまた声を張り上げる。
「メイジー、今の、身体強化じゃ、ないよな?」
倒れていたアディスは"ツーッ。"と痛がりながら、ゆっくり立ち上がり、蹴られた腕を擦り尋ねる。
「すこーし、力んじゃった。えへっ。」
可愛く誤魔化すメイジーだか、ジト目を向け呆れるアディスだった。
「聞きたかったんだがメイジーって前、前方って見えてるのか?」
アディスの問いに"前は見えてるけど…"と思いながら、首を傾げる。
「フードで目まで隠してるだろ?」
「ああー。このフード、特別製で内側からは見えるようエンチャントされてるの。」
「ちょっと、私達を無視しないでちょうだい!」
仁王立ちして怒っているエヴァドネとその後ろにライアスが呆れて、肩を竦めて立っていた。
「アディスがいつもの時間に食堂に来ないし、メイジーも来ないから、部屋まで呼びに行っても応答が無いし、もしかしてと思って裏手の庭に来てみれば!鍛錬の域を通り越して普通の戦闘並みに格闘してるし!」
「あ。」
"メモ置くの忘れてた~。"と思いつつ話を逸らすため、メイジーが無理矢理話に加わる。
「エヴァドネ、ごめんね?すぐ支度して食堂に向かうから。」
「まだ、話おわっ…」
ぐーーぐるぐるぐーぎゅーー!
おっつ!タイミング良くお腹が鳴ってくれた。
"テヘッ"と照れながら、口角を上げる。
メイジーのお腹に気が抜けてエヴァドネは呆れて、"もう!支度しに行ってきなさい!先にテーブルに座って待ってるから、アディスも!"と大声で促してくれた。
急いで部屋まで戻り、扉を開け不意にアディスをチラ見した。
最後の蹴りは、ちょっとやり過ぎちゃったけど…。
ドアを開けて中に入るアディス、閉まる寸前ドアを開けアディスを部屋に押し込む。
目を大きく見開いて驚くアディス。
「お、おい!」
「ドアは開けっ放しでいいんだよね?…『 結界 』ちゃんと向こうの廊下から見えるようにしてあるから。」
「おい!…何故結界を掛けた?!」
アディスは混乱して、思考も追い付かないでいた。
本来なら、結界より何故メイジーが入って来たのか問いただしたい所だが…。
「大丈夫、ここの会話と一定以上の魔力が漏れないよう細工してあるから。」
話をしながら、アディスの姿を鑑定する。
そこには"重度 打撲(複数)"と書かれていた。
「だから何故結界を!」
メイジーはドアに背中を向け、少しフードを上にずらし、アディスの目を見つめ口を開く。
「ごめんね。軽い組手のつもりだったんだけど…思いの外、アディスが真剣だったから。」
眉を下げて弱った顔で謝るメイジー。
アディスは緊張した面持ちでメイジーを見つめる。
「あー、いや。それは、俺の技量不足だな。…はぁ。初めて見た型や技が多数、後はパワー不足、自信をなくしそうだ。」
「そんな事ない。アディスと手合わせして、力加減を間違うほど、私も焦ったもの。」
メイジーは頭を左右に振り否定する。
だからこそ、アディスに怪我をさせちゃってるし。
アディスに掌を翳し"『 ヒール 』"と唱える
するとアディスは、複数の鈍痛も左腕の激痛も無くなり癒されていくのを実感する。
間髪容れずに"『 エリア・クリーン 』"を唱える。
すると、土埃や汗などで汚れていた、アディスとメイジーの身体が綺麗になっていくのを、満足しながらメイジーは微笑む。
もう一度、アディスを鑑定すると"正常"となっており、メイジーは納得する。
用件は終わったとフードを深く被り身を翻し結界を解いて出入り口に向かうと引き止められた。
「メイジー。」
振り返るメイジー。
「それだけの為に入って来たのか?」
それ以外に何か?と言いたい所だが…。
「うん。最後の蹴りは、本当に力加減を間違えたから一応見ておこうかと、後は朝から汚れを落とすのって大変でしょ?お風呂も入れないし、時間掛かると思って。…じゃあ、食堂でね。」
アディスは眉間に皺を寄せるが、メイジーは、話に応えた後、すぐにアディスに背中を向けて部屋に戻った為、それに気付かなかった。
部屋に戻ったメイジーは、すぐ服を着替え食堂に向かう。
そこには、エヴァドネ、ライアス、アディスが席についていた。
「お待たせ。」
食事も運ばれて食事の挨拶をすませ食べ始める。
「で、アディス?朝から二人で組手?をしていたみたいだけど?」
エヴァドネが話を切り出す。
「朝、一人で鍛錬していても単調になるだろう?二人の方が、単調にならなくていいかと思ってな。…やってみて俺には成果があった。」
「ふ~ん、で、いつそういう話をしたの?」
食事をつつきながらアディスの話を聞く。最後の方の話をアディスは自重気味に口角を上げていた。
エヴァドネは次にメイジーに話し掛けた。
「…え?昨日部屋で寛いでいたら、アディスから念話が入って…」
食事を食べていたらエヴァドネから質問されて応えた。
"ふ~ん"と言ってアディスをジト目で見ていた。
「じゃあ、私たちも朝起こしなさい。」
「え?でも、朝、物凄く早いよ?」
「そうみたいね。メイジーが鍛錬するってメモをテーブルに置いてくれてる…えーっと。」
「バズヴ?」
「起きなかったら、バズヴに起こしてもらうよう伝えて。明日からいい?」
「うん、私はいいけど。」
「ん、決まり。ライアスもいいよね?」
「構わないよ。」
ライアスは優しい笑顔をエヴァドネに向けていた。
おうっ。ご馳走様です。
不意に、アディスから質問される。
「メイジーはお風呂に入った事があるのか?」
「えー?あ、るよ。大浴場で。」
あっぶなー。この世界、一人で入るのは貴族のみだったね。
「なんで、そんな事聞くの?」
「いや、お風呂に入りに行きたいか聞きたくてな。」
「ちょーっと!それ私にも聞いてくれない?私もメイジーと同じ女性なんだけど!」
「…すまん。」
ちょっと焦るアディス。
「…初めてかけてもらったクリーンが気になってな。」
「クリーンって何?」
エヴァドネが疑問を口にし、ライアスは首を傾げる。
「え?汚れを落とすイメージで魔法を発動すれば誰でも出来る生活魔法、なんだけど…私の故郷では。」
と最後に誤魔化す。
「クリーン、使わない?」
反対にアディス達に尋ねる。
「使った事無いよ~。いつも、水を含ませたタオルで体を拭くだけ。たまに、大浴場に行くくらいだよ。その生活魔法、後で教えて!」
興奮気味にエヴァドネはメイジーにお願いする。
「え、いいよ。」
頰を掻きながら、了承するメイジーだった。
「二人とも!」
その声に我に帰る二人は、アディスの拳をメイジーが払い、飛び回転廻し蹴りをしている中でアディスはガードをしたが力負けして蹴り飛ばされる。
「ぐぁっ!」
「ちょっと!朝からなにしてるのよ!」
「アディスと組手してた~。」
「"してた~"って!呑気に。というか、あれは実践並みの格闘でしょう?!」
エヴァドネはまた声を張り上げる。
「メイジー、今の、身体強化じゃ、ないよな?」
倒れていたアディスは"ツーッ。"と痛がりながら、ゆっくり立ち上がり、蹴られた腕を擦り尋ねる。
「すこーし、力んじゃった。えへっ。」
可愛く誤魔化すメイジーだか、ジト目を向け呆れるアディスだった。
「聞きたかったんだがメイジーって前、前方って見えてるのか?」
アディスの問いに"前は見えてるけど…"と思いながら、首を傾げる。
「フードで目まで隠してるだろ?」
「ああー。このフード、特別製で内側からは見えるようエンチャントされてるの。」
「ちょっと、私達を無視しないでちょうだい!」
仁王立ちして怒っているエヴァドネとその後ろにライアスが呆れて、肩を竦めて立っていた。
「アディスがいつもの時間に食堂に来ないし、メイジーも来ないから、部屋まで呼びに行っても応答が無いし、もしかしてと思って裏手の庭に来てみれば!鍛錬の域を通り越して普通の戦闘並みに格闘してるし!」
「あ。」
"メモ置くの忘れてた~。"と思いつつ話を逸らすため、メイジーが無理矢理話に加わる。
「エヴァドネ、ごめんね?すぐ支度して食堂に向かうから。」
「まだ、話おわっ…」
ぐーーぐるぐるぐーぎゅーー!
おっつ!タイミング良くお腹が鳴ってくれた。
"テヘッ"と照れながら、口角を上げる。
メイジーのお腹に気が抜けてエヴァドネは呆れて、"もう!支度しに行ってきなさい!先にテーブルに座って待ってるから、アディスも!"と大声で促してくれた。
急いで部屋まで戻り、扉を開け不意にアディスをチラ見した。
最後の蹴りは、ちょっとやり過ぎちゃったけど…。
ドアを開けて中に入るアディス、閉まる寸前ドアを開けアディスを部屋に押し込む。
目を大きく見開いて驚くアディス。
「お、おい!」
「ドアは開けっ放しでいいんだよね?…『 結界 』ちゃんと向こうの廊下から見えるようにしてあるから。」
「おい!…何故結界を掛けた?!」
アディスは混乱して、思考も追い付かないでいた。
本来なら、結界より何故メイジーが入って来たのか問いただしたい所だが…。
「大丈夫、ここの会話と一定以上の魔力が漏れないよう細工してあるから。」
話をしながら、アディスの姿を鑑定する。
そこには"重度 打撲(複数)"と書かれていた。
「だから何故結界を!」
メイジーはドアに背中を向け、少しフードを上にずらし、アディスの目を見つめ口を開く。
「ごめんね。軽い組手のつもりだったんだけど…思いの外、アディスが真剣だったから。」
眉を下げて弱った顔で謝るメイジー。
アディスは緊張した面持ちでメイジーを見つめる。
「あー、いや。それは、俺の技量不足だな。…はぁ。初めて見た型や技が多数、後はパワー不足、自信をなくしそうだ。」
「そんな事ない。アディスと手合わせして、力加減を間違うほど、私も焦ったもの。」
メイジーは頭を左右に振り否定する。
だからこそ、アディスに怪我をさせちゃってるし。
アディスに掌を翳し"『 ヒール 』"と唱える
するとアディスは、複数の鈍痛も左腕の激痛も無くなり癒されていくのを実感する。
間髪容れずに"『 エリア・クリーン 』"を唱える。
すると、土埃や汗などで汚れていた、アディスとメイジーの身体が綺麗になっていくのを、満足しながらメイジーは微笑む。
もう一度、アディスを鑑定すると"正常"となっており、メイジーは納得する。
用件は終わったとフードを深く被り身を翻し結界を解いて出入り口に向かうと引き止められた。
「メイジー。」
振り返るメイジー。
「それだけの為に入って来たのか?」
それ以外に何か?と言いたい所だが…。
「うん。最後の蹴りは、本当に力加減を間違えたから一応見ておこうかと、後は朝から汚れを落とすのって大変でしょ?お風呂も入れないし、時間掛かると思って。…じゃあ、食堂でね。」
アディスは眉間に皺を寄せるが、メイジーは、話に応えた後、すぐにアディスに背中を向けて部屋に戻った為、それに気付かなかった。
部屋に戻ったメイジーは、すぐ服を着替え食堂に向かう。
そこには、エヴァドネ、ライアス、アディスが席についていた。
「お待たせ。」
食事も運ばれて食事の挨拶をすませ食べ始める。
「で、アディス?朝から二人で組手?をしていたみたいだけど?」
エヴァドネが話を切り出す。
「朝、一人で鍛錬していても単調になるだろう?二人の方が、単調にならなくていいかと思ってな。…やってみて俺には成果があった。」
「ふ~ん、で、いつそういう話をしたの?」
食事をつつきながらアディスの話を聞く。最後の方の話をアディスは自重気味に口角を上げていた。
エヴァドネは次にメイジーに話し掛けた。
「…え?昨日部屋で寛いでいたら、アディスから念話が入って…」
食事を食べていたらエヴァドネから質問されて応えた。
"ふ~ん"と言ってアディスをジト目で見ていた。
「じゃあ、私たちも朝起こしなさい。」
「え?でも、朝、物凄く早いよ?」
「そうみたいね。メイジーが鍛錬するってメモをテーブルに置いてくれてる…えーっと。」
「バズヴ?」
「起きなかったら、バズヴに起こしてもらうよう伝えて。明日からいい?」
「うん、私はいいけど。」
「ん、決まり。ライアスもいいよね?」
「構わないよ。」
ライアスは優しい笑顔をエヴァドネに向けていた。
おうっ。ご馳走様です。
不意に、アディスから質問される。
「メイジーはお風呂に入った事があるのか?」
「えー?あ、るよ。大浴場で。」
あっぶなー。この世界、一人で入るのは貴族のみだったね。
「なんで、そんな事聞くの?」
「いや、お風呂に入りに行きたいか聞きたくてな。」
「ちょーっと!それ私にも聞いてくれない?私もメイジーと同じ女性なんだけど!」
「…すまん。」
ちょっと焦るアディス。
「…初めてかけてもらったクリーンが気になってな。」
「クリーンって何?」
エヴァドネが疑問を口にし、ライアスは首を傾げる。
「え?汚れを落とすイメージで魔法を発動すれば誰でも出来る生活魔法、なんだけど…私の故郷では。」
と最後に誤魔化す。
「クリーン、使わない?」
反対にアディス達に尋ねる。
「使った事無いよ~。いつも、水を含ませたタオルで体を拭くだけ。たまに、大浴場に行くくらいだよ。その生活魔法、後で教えて!」
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