黒頭巾は異世界で…

雪城 いぶき

文字の大きさ
79 / 82

75話 ポーションの報告

しおりを挟む
受付カウンターの用事を済ませ、アディス達は買い取りカウンターに向かう。
ベイルの姿が見えた時、メイジーは駆け出した。

「ベイルおじさ~ん!ただいま~!」

「おう!お帰り。無事でなによりだ。」

メイジーは頰がほころばせる。

なんだか、ベイルおじさんと居ると落ち着く。なんでだろう?

首を傾げるメイジー。
首を傾げているように見えたベイルは声を掛けた。

「どうした?」

「ううん。なんでもないよ?」

「そうか?…今日の収穫は?」

「討伐数は変わらないけど、素材が少ないかな?」

「?どう言うことだ?」

ベイルは疑問に思い首を傾げた。

「見たらわかるんじゃないかな?」

「それでも多いんだろう?」

アディスとベイルは目で語り合い、アディスが頷く。

「じゃあ、中で受け取ろう。」

いつもの倉庫に案内され、素材を出すよう促される。


素材を出し切り、確認するベイル。

「ん?肉がないのか?」

「そうだよ。」

「何があった?」

「大した事じゃないよ。私が貰っただけ。」

「?なんでだ?」

「料理の材料にするから私が貰ったんだ。」

「嬢ちゃん、料理ができるのか!?」

「料理ぐらい出来るよ!…バリエーションは少ないけど…。」

ベイルの驚きように、ムキになって言い返したけれど、最後の方は声が萎んで恥ずかしくなる。
地球、日本に住んでいた時は、自炊をしていたけれど、そこまで作り込んだ料理は無い。

「まあ、メンバーの為に作ってやんな。」

メイジーの頭を撫でながらなぐさめる。

「素材はこれだけか?少し多いが今日の内に精算出来るぞ?どうする?」

アディスに確認を取るベイル。

「今日の内に頼む。」

「わかった。そこの椅子で待っていてくれ。」

壁際に、いくつか椅子が並べてあり、ベイルは指をさして促す。



待っている間に、メイジーはアディスに話しかける。

「夕食後に皆んなに見せたい物があるの。」

「…ライアス達の部屋で大丈夫か?」

「うん。大丈夫。」

「わかった。」

話しの遣り取りをしていると、ベイルから"素材確認が終わった"という報告があり、椅子から立ち上がってベイルのもとに向かった。


「精算するからカードを出しな。」

アディス達はカードを出して手続きを済ませる。
ベイルからカードを受け取りギルドを後にした。



宿屋に戻り、夕食を終え、今はライアス達の部屋にいる。

「昨日、部屋に戻った時に作ったの。…こっちが体力回復ポーション、でこっちが魔力回復ポーション。」

三本ずつ出された瓶を見るアディス達。
アディスは市場しじょうでよく見る濁りのある体力回復ポーションを一本手に取り眺めながら確認をする。

市場しじょうで出回っているポーションより若干だが質がいい。」

今持っているポーションをテーブルに置き、透き通ったポーションを手に取り、掲げて覗き鑑定をするアディス。
その瞬間、驚きのあまり固まるアディス。
あまり見ない姿に、何があったのかとライアスもエヴァドネもポーションを除き込む。
すると二人揃って固まってしまった。

え?またやっちゃった?

「これ!エ」『 結界 』「サー!?」

「エヴァドネ!そんな大きな声を上げないでよー!?」

外に声が漏れないように咄嗟に結界を張るメイジー。

「ごめん!だけど、これエリクサーよね?!」

「え?違うよ!これは高級体力回復ポーションだよ!」

「これが?!」

「エリクサーなら作り方が違うもん!」

「でも欠損が治るくらいの代物よね?!」

「高級なんだから、欠損くらいは治せるでしょう?」

なんでもないかのように話すメイジーに、エヴァドネは口を開けて言葉に詰まった。

「それにエリクサーは死にそうな時に使うものでしょう?」

「えっと、何が違うんだ?」

エヴァドネの代わりに、ライアスが尋ねる。

「極端な例えだけど、腕を切断されただけでは、すぐに死にはしないから高級ポーションを飲めば欠損が治るけど、エリクサーは身体中ズタズタで欠損などで虫の息の場合に使用するものだよ。…で、この間ポーションを見せたのが、半透明の中級体力回復ポーションだよ。」

「…こっちの三本は?」

アディスが話に加わり尋ねる。

「濁りのあるものから、低級、中級、高級の魔力回復ポーションだよ。」

「…そうか。すぐに買い取ってもらえるのは低級のタイプだな。これは、低級だけを作る事は可能か?」

濁りのあるポーションを触り掲げながら尋ねる。

「出来るよ。同じ量の薬草で行くなら十五本は作れるかな?」

「低級ならすぐに買い取ってもらえるが、中級ならギリギリ薬師ギルドでの買い取りも出来るだろう。だが高級となるとどうなるか。貴族やらに目をつけられかねない。」

貴族に目をつけられるのは嫌だな~。
ゲーム時代では、そう言った事が無かった。生産組が質の良いものを作っては販売していたし。私もそうやって売ったり買ったりしていた。

「今のところ、低級だけ作って売ってもいいかな?」

「まずは、薬師ギルドに登録して販売許可を貰わないと、販売が出来ない。自分達で使用する分には登録しなくてもいいんだが。」

「そうなんだ。」

「落ち着いたら、登録しに行くか?」

「うん、登録しておきたい。」

「このポーションは仕舞ってくれ。」

「アディスの方で持っててほしい。緊急時があるかわからないけど、何かあった時に使用してほしいから。」

「……わかった。預かっておく。」

アディスは目を瞑り少し考えて了承し、アイテムバックに収納する事にした。

メイジーはポーションの他に作った物を紹介する。

「あと、ポーションを作った時に出る殻を使用した、打ち身や肩凝りに効くシップと魔力過多症に使う氷嚢シートも作ったの。これも売れるかな?」

アディスは明らかに魔力過多症と言う言葉に反応をしていた。
私の問いにライアスはアディスをチラ見しながら応え、エヴァドネも同じように見ては、そんなアイテムがあったのか首を傾げていた。

「どうだろうな。効果があるのなら買い取ってもらえるだろうが…。」

「二つとも聞いたことがない代物だね。」

「…それも薬師ギルドで買い取れるか聞いてみよう。」

少し遅れて神妙な面持ちでアディスも話に加わる。
メイジーは、そのアディスの表情が少し気にはなったが、すぐに気にも留めなくなった。

「うん。じゃあ、薬師ギルドに行く前に低級ポーションを中心に作りながら、シップと氷嚢シートも作っていくね。買い取ってもらえなかった場合は、売り込みをすればいいだろうし。」

「ああ。…確実に買い取ってくれるさ。」

メイジーは話ながらも、どう売り込もうか考えていた為、アディスが頷いた後の小声で呟いた言葉を聞き逃した。

「え?なんか言った?」

「いや、何でもない。」

「そう?…あっ、そうだ!生活魔法のクリーンを教える約束だったよね!」

「そう!そう!早く教えてちょうだい!」

エヴァドネは目を煌めかせながら興奮して前のめりになりメイジーに迫る。

か、顔が近い…。
そ、そんなに?でも、まあ、タオルに水を含ませて、毎日身体を拭くだけだなんて…それに髪も水で洗うだけ。
もしかしたら石鹸とかあるかもしれないけど…。
はっ!石鹸?!自分で作れるじゃない!
フフフ。

メイジーは途中から、思考がずれ不敵な笑みをもらしていた。
それを見たエヴァドネは引き気味にメイジーに声を掛ける。

「ちょっと、何を考えているの?」

エヴァドネの声に意識が戻る。

「あっ、ごめん。ちょっと考え事を…ハハハ。クリーンの魔法だったよね。えーっと。」

乾いた笑いで誤魔化し、話を戻す。

「本当に簡単なんだけど。大事なのは、イメージ力なの。」

真剣な表情で言い切る。

「汚れを剥がすイメージを維持して、魔力を少し込めて『 クリーン 』と唱える。」


水色のキラキラオーラがメイジーの足下から舞い上がり、フワッと服と髪がなびく。

「こんな感じ。一度体感した方が分かり易いかな?」

メイジーが皆んなに魔法を掛けようと口を開きかけた時には、アディスが唱えていた。

『 クリーン 』

「やっぱり、一度アディスにクリーンの魔法を掛けた事があるから何とか出来たのかな?」

エヴァドネとライアスは一瞬"いつアディスに?"と疑問に思い、メイジーを見るが、メイジーはアディスに微笑んだ後エヴァドネ達にも体感してもらおうと魔法を唱える。

「!?こう、なんとも言えない、スッキリした様な感覚だ。」

「おお!本当だ!こう、剥がれるようなフワッとした感覚だわ!忘れない内に…。」

『 クリーン 』

『 クリーン 』

エヴァドネは、すぐに魔法を唱える。その後に、ライアスも魔法を発動させる。

 「出来たわ!」

ほっ、エヴァドネ達も使えて良かった。
もう少し、時間が掛かるかと思っていたけど、こんなに早く習得するなんて…。

安堵の息を吐くメイジー。

「良かった。あとは、自分自身ではなく他の人にかけたり、部屋の掃除も出来るから。」

実践して、部屋にクリーンの魔法を掛ける。
すると、部屋の空気が若干変わったような気がした。
すぐにエヴァドネも魔法を唱える。

「『 クリーン 』…?あれ?発動しなかった?」

「『 クリーン 』まあ、こんな感じだけど。イメージが定まっていなかったのかな?」

エヴァドネが部屋の中を綺麗にと思い魔法を唱えたが発動しなかった為、メイジーが唱えてみると部屋の隅から天井の隅にかけて青いキラキラオーラが舞い上がる。

「へぇ~、こんな感じになるんだ~。…『 クリーン 』むぅ。」

メイジーの魔法を見て、もう一度掛けてみたエヴァドネの魔法は床だけに発動したようで、膨れっ面になる。
それをライアスが慰めていた。

「まあ、練習あるのみ、かな?」

メイジーは苦笑いで応えるのだった。






その後、唐突にアディスが口を開く。

「明日の朝、起こしてくれ。」

「あ、私達も起こしてね。」

続いてエヴァドネも同調する。

「…わかったよ。」《朝、念話で起こしてみてもいいかな?》

アディス達三人は、急にメイジーが念話で話し始めたので、少し驚いている。
その驚いた表情を確認したメイジーは胸を撫で下ろす。

《ライアスとエヴァドネとも、念話が繋がっているみたいで良かったよ。》

《ああ、ちゃんと繋がっている。》

《ええ、私もよ。》

ライアスもエヴァドネも首肯する。

「じゃあ、朝は念話で、起きない場合はバズヴを向かわせるね。」

アディス達の頷きを確認して、メイジーは結界を解きアディスと一緒に部屋を出るのだった。

しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

異世界転移物語

月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……

処理中です...