【完結】無関心アルファと偽りの番関係を結んだら、抱かれないうちに壊れ始めました

紬木莉音

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第7章

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 どれくらい経ったのだろう。時間の感覚すらもわからないほど、思考はとっくに毒されてしまった。
 今だって自分の中でばらばらに動く二本の指に、喘いで仰反ることしかできない。

「あっ、ん、ああっ、イく……っ」

 射精を伴わない絶頂はすっかり当たり前になってしまった。
 四つん這いの体勢で後ろから後孔を弄られていたが、すぐに堪えきれなくなり、くたりとシーツに倒れ込む。
 自分の中から指を抜いた藤城が微かに笑う声が、背後から聞こえた。

「後ろだけでイくの上手になったね。俺の指、食い千切られるかと思った」
「はぁ、うっ……もっと、藤城、たりない……」
「辛いな。おいで、今度はこっち向いてしよっか」

 腕を引き寄せられて、胡座をかいた藤城の上に乗り上げる体勢になる。
 自分から漏れ出る体液が彼のボトムスを濡らしていく、その背徳感にすらゾクゾクした。

「……っあ、ゆび、きた」
「うん。俺の指、ちゃんと覚えてね」
「ふじ、しろの?」

 目を合わせると、彼は満足そうに目を細めた。

「俺は未紘の好きなとこ、全部知ってるよ。例えば──」

 彼がそう言うなり、後孔に再びゆっくりと指が挿し込まれた。前立腺をあっという間に探り当てられて、二本の指の腹で優しく捏ねられる。
 
「ッ、ひあっ……!」
「ここをこうやって擦り上げるの好きでしょ? すぐにビクビク震えちゃうもんね」

 藤城の言う通りに身体を震わせた未紘の両腕は、藤城によって彼の首に回された。ぎゅっとしがみつきながら、何度も繰り返し与えられる快楽を享受する。

「抜き差しするよりナカで掻き回す方が好きだよね。奥も好きだけど浅いところで弄られるのも好き」
「あっ、う、すき、それ、もっと」
「んー? なにが好きなの?」

 聞かれて視線を落とせば、藤城はすぐそこでにっこりと綺麗な笑みを浮かべていた。どこか意地が悪いように見えるのは何故なのだろう。

「っふ、ふじ、しろ……」

 熱に浮かされて朦朧とする中で、真っ先に頭に浮かんだ名前を口にする。
 すると藤城は僅かに目を見張らせた。

「──の、ゆび」
「……………………はあ」

 言葉を続けると、腕の中で彼はがくりと肩を落とす。なにに対してそうしたのか、思考力が落ちているせいで理解ができない。

「まぁいいよ、今はそれで合格ってことにしてあげる」
「ん、んう、っは……」
「ほら、おまえの大好きな藤城の指だよ」

 会話の途中に戯れのように唇を吸われたかと思えば、中に埋まっていたゴツゴツとした指が再び動き始める。
 さっきまでと違って明確に未紘を絶頂に導くような指の動きに、強い快感が迫り上がってくる。縋るように彼の肩に顎を乗せて、背中に爪を立てながら声を上げた。

「……あっ、うあっ、だめ、またイく……~~っ」

 大きく身体が跳ねるのを、藤城が背中に手を回して力強く支えてくれた。彼に抱き着いたまま、乱れた呼吸を整えていく。

 未紘の嫌がることはしない。その言葉通り、藤城はもうずっと執拗に未紘の後孔を指で蹂躙するばかりだ。
 十分気持ちがいいのだが、どうしても彼の股座で布地を押し上げている大きなモノに目がいってしまう。

 一度アレを受け入れてしまった窄まりは、貪欲に熱を求める。
 再び指を挿入しようとしていた彼の手首を掴んで制止した。

「……なあ、もう、いいから」
「え? でもまだ全然足りないでしょ。遠慮しなくていいよ」
「そうじゃなくて……いれて、これ」

 息を吐きながらそっと撫でると、ぴくっと反応するのがわかった。よく見ると彼の額には珍しく汗が滲んでいる。
 余裕そうに見せる表情の裏で、きっとかなり我慢させているのだろう。

「……だめ。触んないで」

 求められているのは確かなはずなのに、藤城は頑なに首を縦に振ろうとしない。こんな時でさえ余裕ぶろうとする態度が気に入らなくて、その手を押し除けて強引にジッパーを開いた。

「っこら、未紘……!」
「ほら、こんなにでかくなってるじゃん」

 慌てる藤城を無視して膝の上から降り、股座に顔を寄せる。下着からそれを取り出すと、すっかり張り詰めたものが眼前に現れた。
 自分に興奮してくれているという事実が嬉しくて頬が緩んでしまう。衝動のままに片手で握って、そっと下から上に向かって竿に舌を這わせた。

「……っ、ばか! 離せって!」
「なんで? エンリョすんなよ」
「そういうことじゃ……っ」

 この期に及んでまだ制止をかけようとする藤城にむっとして、先端を口に含む。咥内が一瞬で熱で満たされて、散々溶かされた後ろがそれを求めてきゅうっと疼くのがわかった。

「おまえマジで、あとで覚えてろよ」

 冷静な藤城の表情が崩れたのが嬉しくて、心の中でガッツポーズをしてしまう。その顔を見ながら喉奥までゆっくりと屹立を咥え込んだ。
 ぎこちなくも前後に顔を動かし、時折舌を絡めては先端から零れる汁を吸う。

 慣れていないせいで、絶対もどかしいに決まっている。そのはずなのに、藤城は熱を孕んだ瞳で未紘を見下ろして、褒めるように優しく頭を撫でてくれた。


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