※完結済 【R-18】白薔薇の騎士と純白の姫

白金犬

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第3章 欲望と謀略の秋 編

第48話 尽きることない欲望と野望

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「んっ……ふっ……ふっ…!」

「あぁんっ! イクぅ! ボク、イッちゃう! グスタフ様ぁぁぁっ!」

 ベッドの上で、座ったグスタフの上で腰を踊らせているアンナが、グスタフのブヨブヨの肥満体にしがみつくようにして絶頂に達する。

 夜もとっぷりと更けた真夜中――大半の人間は夢の中にいるであろうその時間に、数時間にも及ぶ3人の絡み合いは、そのアンナの絶頂の声を合図に終わりを迎えた。

「ふぅぅー。さすがにキンタマも空じゃわい。何十発出したかのぅ」

 何度もリリライトもアンナも絶頂に昇らせるという絶倫ぶりを発揮したグスタフ。身体はすっかり汗まみれになっており、身体がキラキラとぬめっていたが、特に風呂で流すこともせずに、そのまま休むようだ。横になって布団の中に潜り込む。

 そんなグスタフに寄り添うように、アンナも布団の中に潜り込んで身体をぴっとりとつける。

 ちなみにリリライトは体力が尽きたため、今はすっかり寝息を立てていた。アンナはそんなリリライトの身体も冷えないように布団をかけてやることにする。

「満足したのぅ。久しぶりに、1日でこんなに出したわい」

「ふふふ。ボクも気持ち良かったぁ。グスタフ様、もっと早く思い出させてくれればいいのに。今夜は最高でした」

 そういってグスタフの腕にしがみついてくるアンナ。

 それは一見情事を終えた恋人同士の甘いピロートークにも見えなくもなかったが、親娘と言われても不自然が無い程の年齢差、おまけに醜悪極まりない中年肥満男と、幼さを残す美少女と言うギャップが、異様な雰囲気を作り出していた。

「むうう。正直あれだけ事前に仕込んでおれば、自然に思い出していくと思ったんだがのぅ。どうやらお主は、相当な異常耐性を持っておるのじゃろう」

 グスタフはそこだけは腑に落ちなかったのだが、結果的に目の前のアンナの瞳には、ハートマークが浮かび上がっている。これはグスタフの異能で理性が狂わされている証明だった。口調こそは平静に見えるが、内容や態度は、あからさまにまともではない。

(こんなに効きにくい相手は今までに無かったが……まあ、所詮は雌。ワシの手にかかればこの通りよ)

 自分の異能の効果について、より詳細に検証する必要があるか迷っていたグスタフだが、結局それを否定する。

 女性である以上はどうやったって自分に逆らうことが出来ない。経過などどうでもよく、その結果が証明されれば良い。

「それにしても、良かったんですかぁ? リリライト殿下には道具を使わないつもりだったんじゃあ?」

 アンナが上目使いでグスタフに問い駆けてくる。

 普段なら、雌豚に躾けた相手からのどうでもいい質問など取り合わないのだが、久々に満足していたグスタフは口が軽くなっていた。

「ぐひひっ! そうじゃのう……お主みたいな小便臭いどうでもいい雌は、洗脳装置で一気に正気を失わせるのが手っ取り早いんじゃが……リリライトは違う。極上の雌じゃ」

「あ、ひどーい」

 グスタフのそんな物言いも、むしろ嬉しそうに反応するアンナ。

 グスタフは続ける。

「『純白の姫君』の通り名の如く、その魂は気高く清廉。意志は正義を強く貫きながら、自らの高貴な立場を鼻にかけることなく人民を愛す慈悲深さを持つ。それでいて明るく朗らかな太陽のような一面も持っており、そして自分を律する向上心も持っておる。まさしく大国の姫として、これ以上ない相応しい人物よ」

 いつも本能丸出しの下品な言葉ばかりのグスタフが、珍しくそれなりの語彙を用いながらリリライトを賞賛する。そんな彼の姿に、アンナは目を丸めて驚きを感じていた。

 しかし、次の瞬間には既にいつもの気持ち悪い笑みを浮かべており

「ぐふ、ぐふふふ。そんな最高の獲物を道具で理性や思考を奪って、無理やりに雌に堕とすわけがなかろう。逃げ道を無くしてやり、じっくりねっとりとドスケベなことを刷り込んでいき、自らの意志で雌豚になることを選ばせるんじゃあ。問答無用、雌豚に即堕ちしたお主とはわけが違うて」

 グスタフが用いた洗脳装置――彼の知識と異能に加えてヘルベルト連合の技術を用いて作成したものだ。その効果の強度は、グスタフであれば自在に調整が可能。

 アンナに用いた際は、その者の人格も主義も思考も、何もかもを問答無用に蹂躙して書き換えるという、極悪非道なまでの凶悪な効果を作用させた。結果、アンナは抵抗することすら叶わずに、グスタフの意のままに理性を狂った雌として覚醒させられた。一時的にその記憶を封印したのも効果に含まれる。グスタフにとって都合がよすぎる装置だった。

 対してリリライトへの作用は極めて限定的。アンナとは違って、彼女の人格そのものを書き換えることはしなかった。作用させたのは、グスタフへの嫌悪感を払拭させることとグスタフに快感を与えられることに多幸感を持たせることだった。

 だからアンナとは違い、リリライトは理性を失っていないはず。正常で理性的な状態で、グスタフとの行為に快感と多幸感を得たはずだった。それは、ある意味強制的に思考を書き換えられるよりも非道な行為かもしれない。

 今は安らかに寝息を立てているリリライトだが、起きれば今夜のことを思い出し、それは麻薬のように彼女の身体と理性を蝕むだろう。どんどんと自らグスタフとの行為を求めるようになるはず。

「きひひひひっ! 楽しみじゃのう。あの純粋無垢だったリリライトが、ドギツイ淫語でワシにチンポをねだる日がくるのが。さて、次はどんな言葉を仕込んでやろうかのぅ。プレイも考えねばならん」

 妄想するだけで落ち着いていたと思ってたグスタフの肉棒が硬くなっていく。それに身体を密着させていたアンナが気づくと

「あぁんっ……もう、殿下のことでおちんちんまた勃起させるなんて、妬けちゃうなぁ。ねえ、グスタフ様。汗も掻いたし、一緒にお風呂入りましょうよ。いろんな意味で気持ちよくしちゃいますよ」

 それにしても――と、グスタフは隣で様変わりした美少女を見て思う。

 当初は、その幼げな体型から、グスタフの興味をそそらなかった。リリライトを堕とすために利用し、1回やったらやり捨てようと思っていた程だ。

 しかし確かに体型は物足りないが、実際行為に及んでしまえば、その淫乱さはグスタフの望外だった。

 勿論洗脳装置の効果も強大なのだろう。それとも普段はあれだけストイックに生きて、自らを抑圧していたのから解放された反動なのだろうか。

 覚醒した後に性の快感を積極的に求める貪欲さも、グスタフと一緒になってリリライトを惑わし堕とす手管も、それらはグスタフすら舌を巻く程だった。

 これで騎士としての実力も学年首席に座する程であるという。

(此奴――使えるな)

 嬉々としてベッドを飛び出して浴場の準備を始めようとするアンナの後ろ姿を見て、グスタフは笑う。

 性処理としては勿論、自分の野望を実現させるための手駒として、有能となる人材だ。

「のう、アンナ。明後日の御前試合についてだが――」

 そうしてグスタフは、自らの手駒とするべく、「雌豚」と蔑んでいたアンナを漸く名前で呼ぶ。

 この世界を支配し、自らの欲望のまま好き勝手する。そんな、あまりにも陳腐で子供じみた下らない――そして、恐ろしい野望を実現するために。
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