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第3章 欲望と謀略の秋 編
第65話 3章エピローグ2(ミュリヌス学園SIDE 後編)
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冬休みに向けて、ミュリヌス学園内はなんとなく慌ただしい雰囲気である。
リリライトも、最高評議会がある夏休みとは違い、冬休みは1年を通して最もゆっくりと自分の時間が取れる期間となる。
休みに入る前には処理しておかない雑務も必然的に溜まってくる時期であり、いつもよりリリライト邸の謁見室は人の出入りが多くなっていた。
「いや~、ありがとうございます。リリライト第2王女殿下のお墨付きであれば、代表もお喜びになります」
「ひょほほほほ。グンガル殿、そこはお互い持ちつ持たれつじゃて。これからも良い関係を築いていきましょう」
リリライト達の前にいるのは、ヘルベルト連合からの使いであるグンガル。頭髪に白髪が混じり始めた中年男性で、年齢はグスタフと同じ程度だろうか。体躯は対照的にやせ細った華奢な印象を与える。その何かを企んでいるような細い眼が何よりも特徴的だった。
「ありがとうございます、グンガル殿。この度のお話、決して悪いようにはしませんので」
側で笑うグスタフと同様に、太陽のような満面の笑みを浮かべるリリライト。とはいっても、その美醜は桁違い。その情景を見たらだれもが「美女と野獣」と揶揄するに違いない。
「ええ、ええ。やっぱり聖アルマイト王国と同盟を結んで良かったですぞ。いや、正確にはグスタフ殿、と言った方がよろしいですかね」
「ぐひひぃっ! まあ、ヴィジオール陛下は既に半分引退しているようなもの。カリオス殿下は先見の眼がない御方じゃからのぅ。貴殿も仲良うする相手を間違えなかった、ということですじゃ」
「ふっふっふ、全くですな。全く、当初奴隷制度廃止を条約に入れられた時は肝を冷やしましたぞ。今の世の中、奴隷なくしては社会制度が崩壊致しませんからな。第2王女殿下もよくご理解を示したいただき、感謝いたします」
「いいえ、当然のことです。愚昧な国民に対して、私達王族がその権威を知らしめるためには奴隷を使うのが最も簡単で効果的ですからね。教育係のグスタフから、至極当然の道理を教わっただけですよ」
その笑顔はいつも通りの朗らかなものにも関わらず、その目は、かつてのリリライトを知る者であれば誰もが目を疑うほど。
ついこの間は「ミュリヌス学園の学生と友人になりたい」と言っていたのに、今はその面影はない。第2王女という権威を傲慢に誇示し、国民のことを道具程度にしか思っていない、権力に奢る王族の顔になっていた。
「あと、そうですね。出来れば今回のお話を通すにあたって、新しい奴隷を用立てていただくことは可能でしょうか?」
あくまでも、今までのリリライトの笑みのまま。しかし発する言葉の内容は不正そのものである。
しかしグンガルは気を悪くするどころか、むしろ悪辣な笑みを深めながら。
「よろしいでしょう。私の方で融通が利きますので、お近づきの印に献上させていただきますよ。どのようなのがお好みで?」
「そうですね。出来れば、完全に調教済みではない方がいいですね。相手が王族だろうが、少し反抗するくらい小生意気な娘を、屈服させてみたいですね」
顎に手をやって少し考えるよう仕草をしてから、リリライトはすらすらと答えた。その発言をにやにやと聞いていたのがグンガルだけではなく、隣のグスタフもだった。
「そうそう、グスタフ殿。代表のフェリシアも、近いうちに会見の機会を設けたいとおっしゃっておりました。たまには我が国にもお越しくださいませ」
「ひょほおう。フェリシア代表がかっ! いいじゃろう、いいじゃろう。都合をつけて、なるべく近いうちに顔を出すと伝えておいてくれい」
グスタフは上機嫌にグンガルにそう言う。
このような感じで、ヘルベルト連合との年内最後の挨拶は終始和やかな雰囲気で終了することが出来た。その内容は、良識あるものが聞けば反吐が出るほどに、悪意と不正に染まったものではあったが。
「それでは、第2王女殿下、グスタフ殿。今後とも、どうぞよしなに」
交渉が終わると、最後にグンガルは、上機嫌にそう言い残して謁見室を去っていった。謁見室に2人取り残されると、それまで愛想の良い笑顔を浮かべていたリリライトが、少し疲労の色を見せる。
「ふぅ、疲れました。次はどなたでしょうか?」
「えぇと、次は……確かシンパ卿ですな」
「――あぁ」
グスタフの口からその名が告げられると、より一層つまらなそうな表情を浮かべるリリライト。この疲労が溜まってきたところに、よりにもよって今日一番の面倒くさい相手ではないか。
「あのクソ婆ですね。面倒臭いです。本当に私のことを想っているのであれば、放っておいてほしいです」
椅子にひじ掛けに肘をかけながら、今までグンガルと話していた時とは打って変わった暗い表情でつぶやくリリライト。
「何なら殿下は一言も喋らなくてもよいですぞ。ワシがよきに計らいましょうて」
「そういうわけにはいきません。ここで変に手を抜いて、あの婆の不信を招くと面倒です。それに……」
椅子の背もたれに体重を預けていたリリライトは、急に眼を細めてグスタフの顔を見つめる。その瞳は僅かに熱を帯びており、うっとりとしていた。
「愛する旦那様に、こんなつまらないことで手を煩わせるわけにはいきません。旦那様のために、リリがちゃんと最後までやります。ですから……」
リリライトは白いグローブにつつまれた手をグスタフの股間へ伸ばし、そこを大胆にもむようにして触る。
「ぐほっ! 2人きりになった途端に……本当にどうしようもないスケベじゃのう、リリは」
「だって、今日一日ずっとこんな側で旦那様の雄臭い匂いを嗅いでいたら、リリのエロマンコはもうチンポが欲しすぎてグチュグチュです。お願いします……あの婆が来るまで、少しでいいですから……」
リリライトはグスタフの返答がないうちに、椅子から立ちあげってグスタフの眼の間に膝をつくようにして座ると、ズボンのベルトを緩めてずりおろす。
「ぐひひひっ! あの馬鹿真面目な婆のこと、姿を見せるのに2~3分もかかるまいて」
「あはっ、構いません。ほんの少しでいいんです。少しだけチンポの味と匂いが堪能出来れば」
剥き出しになったグスタフの肉棒。リリライトの手でむくむくと大きくなり硬度を増していくそれは、先端から透明な汁を溢れさせている。
「すぅぅぅ……はぁぁ。やっぱり最高です、旦那様のオチンポ。逞しくてでかくてとってもエロいです。嗅いでいるだけで、頭がクラクラして、幸せでどうにかなりそうです。んれろぉぉぉ……」
リリライトは肉棒の頬ずりするようにしながら、やがて下品に舌を大きく伸ばして、全体を舐め上げていく。
「んぢゅるるるるっ! ぢゅうううっ! ぢゅぼっ……ぢゅっ! ぢゅぢゅぢゅ……ぢゅう~っ!」
「ぶ、ぶほおおっ! ほおおおっ!」
そうしてリリライトは肉棒を口に頬張ると、謁見室に下品な音を響かせてながら肉棒に吸い付くようにして顔を前後に動かす。獣の喘ぎ声を上げるグスタフをじっと見上げながら、顔は肉棒にその形を下品にゆがめられながら。
「ぐ、ぐひひっ! よくぞ、ここまでっ……!」
想像以上のリリライトの堕落具合、そして奉仕の手練手管にグスタフはぶるぶると身を震わす。その興奮で思わずすぐにでも射精してしまいそうな、その瞬間
『シンパ卿がお付きでございます!』
謁見室の外から、白薔薇騎士の声が聞こえてくる。その声に不機嫌な色を見せたのはグスタフだけではなかった。
リリライトは勿体なさそうに肉棒から口を離す。そして先端部からまた先走りがあふれ出くると、最後にぺろりとそれを舐めてから立ち上がる。
そしてハンカチで口元をぬぐいながら、元の椅子に座りなおして
「入って下さい」
短く、そう返答する。
「ぐひひひ。今のはスケベで良かったぞぅ。褒美に今夜はケツ穴セックスを教えてやるからのぅ」
リリライトの耳元でねっとりと囁くグスタフ。リリライトはグスタフの吐息を耳に感じながら、思わずごくりと生唾を飲み込む。
それからすぐにシンパが謁見室に入ってくる。誠実な騎士のお手本である彼女は、寸分たがわぬよう王族への最敬礼を行いながら、歩を進めてリリライトの前で歩み進んでくる。
「多忙のところ、わざわざありがとうございます。シンパ」
そう言って微笑むリリライトは、すっかり純白の姫らしい、愛らしい笑顔を浮かべる。シンパもそれを見て、いつものリリライトだと安心しているように見える。
「こちらこそ、慌ただしいこの時期に度々お時間をいただき申し訳ございません」
「とんでもありません、シンパ。貴女の働きには常日頃助けられています。いつも感謝していますよ」
にっこりとほほ笑むリリライトの表情からは、社交的な色合いは全く感じられない。少なくともシンパは、これまでの表面上の言葉とは違うものを感じているようだった。
「それで、アンナとコウメイは見つかりましたか?」
「申し訳ございません。昼夜問わずに捜索を続けているのですが、発見には至っておりません」
殊勝に報告するシンパを、リリライトの隣にいるグスタフが鋭い目つきで射抜く。それは普段の醜悪で愚鈍などす黒い目つきではなく、相手の思惑を、秘め事を探るような猜疑心に満ちた瞳だった。
「これだけ探してもいないということは、ミュリヌス領にはもういないということはありえませんか? 例えば、何者かに誘拐された可能性などはどうですか?」
ふとしたリリライトの疑問。
それは、有り得ないことではない。一介の使者であるコウメイはともかく、アンナのような上流貴族の一人娘ならば、それだけで誘拐される理由となる。
しかしその可能性は限りなくゼロに近い。あのアンナがそこらの誘拐犯などに攫われるはずがないと、リリライトもグスタフも確信している。シンパの反応をうかがうためのカマかけだった。
「なんとも申し上げられません。今は、ただ捜索を続けることしか出来ません。ルエール様への報告は、今しばらく時間を空けましょうか」
無感情にすらすらと答えるシンパ。
しかし、リリライトとグスタフからすると、さりげなく話題を変えられたようにも受け取られたが、表情からは何とも言えない。
「そうですね。――そういえば、コウメイは兄様の使者とはいっても、ルエール付きの参謀で兄様と面識はない、という話でしたね。コウメイのことも、兄様ではなくルエールに伝えた方が良いでしょうか」
「その、コウメイ殿のことなのじゃが」
リリライトの言葉にシンパが返答しようとしたところ、突然グスタフが会話に割って入る。
「本当に、死んどるんじゃろうか?」
猜疑心を隠すことなく、直接的な質問を投げかけてくるグスタフ。微塵にもシンパを信用していないような鋭い目つきだったが、シンパは特に臆する様子を見せない。
「――私から申し上げているのは、行方が分からないというだけです。私がアンナを見かけたときに運んでいた袋は、確かに人間1人入っていてもおかしくないものでしたが、それがコウメイ殿の死体であるかは分かりません。グスタフ卿、むしろあなたはなぜ死亡していると思われるのですか?」
じっとグスタフを見据えるシンパ。
その視線はうつろうことなく、真っ直ぐにグスタフの姿を捕らえていて、反応と思考を探ってくるかのようだった。
「ふん、もう良いわ。下がれ」
しかしグスタフは強制的に会話を中断させた。
シンパはこちらに不自然な言動を取らせたかったのだろう。感情こそ動いていなかったが、おそらくグスタフが口を滑らせたことは、内心で拳を握りしめていたに違いない。
だが、今更こんな言葉遊びを指摘されたところで、痛くも痒くもない。この程度の根拠では、シンパが疑っていたとしても、周囲は大臣であるグスタフに逆らうことはしないだろう。大した問題ではない。
結局、コウメイの生死がいまいち定かではないこととアンナの行方が未だ分からないという点は気持ち悪いが、リリライトを完全に陥落せしめた今、それももはや些事であるとグスタフは判断した。
「では、寒さが厳しくて大変だと思いますが、引き続きアンナの捜索をお願いいたします。兄様やルエールへの報告は……そうですね、年内に見つからないようであれば、年明けには報告するように致しましょう」
「かしこまりました」
リリライトの指示に、ビッと背筋を伸ばして敬礼をするシンパ。
そんな礼儀正しい白薔薇の騎士に、リリライトは続けてしゃべりかける。
「そうそう。シンパの進言通り、ヘルベルト連合との外交交渉ですが、つい今しがた私も参加させていただきました。初めてなので緊張しましたが」
「本当ですか?」
そのリリライトの報告に、シンパは初めて感情を露わにして反応する。
今まではグスタフが頑なに他人を同席させようとしなかった外交交渉にリリライトの出席が実現したことは、どうやら意外だったらしい。
「それで、内容は?」
まるでリリライトを急かすような、いつも冷静なシンパにしては珍しい態度だった。そんなシンパの態度に、リリライトは苦笑しながら答える。
「シンパ、貴女の気持ちも分かりますけれども、もう少しグスタフを信頼してあげて下さい」
「――は?」
柔らかな声で言うリリライトのその言葉は彼女の予想外だったのか、少し呆けたような声を漏らすシンパ。
「普段は確かに多少だらしないところもありますが……大事な場面ではとても誠実で、真面目で、大臣たるに相応しい態度でしたよ。一癖も二癖もあるヘルベルト連合の使者に一歩も引かず堂々と交渉する様は、とても男らしかったです」
リリライトがうっとりするような表情でそう言うと、グスタフが隣で自慢げに笑う。その笑みは、今のリリライトの評とはとても一致しない不快そのものの笑みだったが。
「え、ええと……は、はあ……そ、そうでしたか」
「くすくす。シンパったら、考えていることが顔に出ていますよ。まあ、私も驚いたくらいですから、信じられないのも無理ありませんね。そうだ、良かったら今度はシンパも同席したらどうでしょうか。ねえ、グスタフ?」
どこかしら嬉しそうな表情で隣のグスタフに問いかけるリリライト。グスタフは「そうじゃのう。ま、考えておきますか」と曖昧な返事をしていた。
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謁見室を出たシンパは、完全に混乱していた。
つい先日、同じ謁見室でグスタフに怯えるようにしていたリリライトの様子は打って変わっていた。リリライトはいつもの”純白の姫“らしく、明るく堂々と振舞っており、コウメイやアンナのことを案じているのも真に迫っているように見えた。
それだけ見てみれば、グスタフに操られているとは思えないくらい、いつもの様子だった。
ただし、グスタフといくらか距離が近づいていたのに強烈な違和感を持った。
今日までリリライトがグスタフのことを蔑む所はいくらでも見たが、ああやって立てることなどあっただろうか。
そうした事実を前にシンパが苛まれたのは、不安と恐怖だった。
(アンナも、嬉々としてグスタフ卿に従っていた)
あのアンナの変容ぶりとよく似ている。だとすると、より深刻な方向へ向かっているのではないだろうか。もしかしたら既に手遅れではないのか。
その後ろ向きな考えを振り払うように、シンパは首を振って、頬をたたいた。
実は、あれからシンパなりに考えてみたこともる。あのアンナの異常な変容ぶりについてだ。
(あれは、呪術の類ではないだろうか。思考や性格の変容と、驚くべき能力の向上――まさしく呪いの症状そのものだ)
仮にそうだとしたら、グスタフが黒幕である可能性は大幅に下がる。なぜならグスタフは魔法の類は一切使えないはず。グスタフから魔力など微塵にも感じたことがない。ならば呪術などの高等魔法などおろか、一般的な初歩魔法でさえ使えないはずだ。
そうなると有力な容疑者は、南のファヌス魔法大国となる。聖アルマイト国内を混乱させるべく、呪術師を刺客として送り込んできた――可能性としては、決して低くないと感じる。
例えばコウメイの推測が全て考え過ぎということはないだろうか。彼自身が言っていたように、確固たる証拠はないのだ。主な根拠は、声色や表情といった主観的なもの。ああいった状況の中でそれらを聞かされれば、説得力もあったように感じられたが、1つ冷静に戻ったらどうだろうか。
リリライトだって日々激務をこなしているのだ。疲れが顔に出ることも体調が優れない日もあるだろう。それがたまたまコウメイには、隠し事をしているように見えたのかもしえない。
先ほどの謁見だって、リリライトの言葉がそのまま真実なのかもしれない。グスタフも、一国の大臣であるからには、さすがに諸国との外交の場では襟を正すのではないだろうか。でないと、これまでのような実績など出せないだろう。そんな意外な姿を見て、リリライトが素直に感心したのでは。いや、きっとリリライトなら、そんなグスタフを見れば見直すだろう。そういう姫だ。そう考えれば決して不自然ではない。変に勘繰るから不自然に感じてしまうのだ。
だが、しかし、それでも……と、シンパは考える。
既に手遅れになっている状況を認めたくなくて、自分に都合の良い物語を作り上げているだけではないだろうか。コウメイの仮説も、考え過ぎの一言で片づけられるものではないようにも感じる。
しかし、自分の推論だって的外れではない。いや、でも――
完全に思考のスパイラルに陥り、シンパは混乱していた。リリライト邸の廊下、誰も周りにいないことを確認してから、たまらず壁に身体を寄り掛からせる。
「私は、どうすればいいのか。ルエール様……」
誰よりもリリライトを想うがゆえに、白薔薇騎士団長シンパ=レイオールは、疲労の極みにあった。もう、何が正しくて、自分が何をすべきなのかを見失ってしまった。
しかし、そんなシンパの苦悩など関係なしに、現実は未来へ向かって常に進み続けている。
ミュリヌス学園は、無情にもそのまま、1年の終わりを迎えるのだった。
リリライトも、最高評議会がある夏休みとは違い、冬休みは1年を通して最もゆっくりと自分の時間が取れる期間となる。
休みに入る前には処理しておかない雑務も必然的に溜まってくる時期であり、いつもよりリリライト邸の謁見室は人の出入りが多くなっていた。
「いや~、ありがとうございます。リリライト第2王女殿下のお墨付きであれば、代表もお喜びになります」
「ひょほほほほ。グンガル殿、そこはお互い持ちつ持たれつじゃて。これからも良い関係を築いていきましょう」
リリライト達の前にいるのは、ヘルベルト連合からの使いであるグンガル。頭髪に白髪が混じり始めた中年男性で、年齢はグスタフと同じ程度だろうか。体躯は対照的にやせ細った華奢な印象を与える。その何かを企んでいるような細い眼が何よりも特徴的だった。
「ありがとうございます、グンガル殿。この度のお話、決して悪いようにはしませんので」
側で笑うグスタフと同様に、太陽のような満面の笑みを浮かべるリリライト。とはいっても、その美醜は桁違い。その情景を見たらだれもが「美女と野獣」と揶揄するに違いない。
「ええ、ええ。やっぱり聖アルマイト王国と同盟を結んで良かったですぞ。いや、正確にはグスタフ殿、と言った方がよろしいですかね」
「ぐひひぃっ! まあ、ヴィジオール陛下は既に半分引退しているようなもの。カリオス殿下は先見の眼がない御方じゃからのぅ。貴殿も仲良うする相手を間違えなかった、ということですじゃ」
「ふっふっふ、全くですな。全く、当初奴隷制度廃止を条約に入れられた時は肝を冷やしましたぞ。今の世の中、奴隷なくしては社会制度が崩壊致しませんからな。第2王女殿下もよくご理解を示したいただき、感謝いたします」
「いいえ、当然のことです。愚昧な国民に対して、私達王族がその権威を知らしめるためには奴隷を使うのが最も簡単で効果的ですからね。教育係のグスタフから、至極当然の道理を教わっただけですよ」
その笑顔はいつも通りの朗らかなものにも関わらず、その目は、かつてのリリライトを知る者であれば誰もが目を疑うほど。
ついこの間は「ミュリヌス学園の学生と友人になりたい」と言っていたのに、今はその面影はない。第2王女という権威を傲慢に誇示し、国民のことを道具程度にしか思っていない、権力に奢る王族の顔になっていた。
「あと、そうですね。出来れば今回のお話を通すにあたって、新しい奴隷を用立てていただくことは可能でしょうか?」
あくまでも、今までのリリライトの笑みのまま。しかし発する言葉の内容は不正そのものである。
しかしグンガルは気を悪くするどころか、むしろ悪辣な笑みを深めながら。
「よろしいでしょう。私の方で融通が利きますので、お近づきの印に献上させていただきますよ。どのようなのがお好みで?」
「そうですね。出来れば、完全に調教済みではない方がいいですね。相手が王族だろうが、少し反抗するくらい小生意気な娘を、屈服させてみたいですね」
顎に手をやって少し考えるよう仕草をしてから、リリライトはすらすらと答えた。その発言をにやにやと聞いていたのがグンガルだけではなく、隣のグスタフもだった。
「そうそう、グスタフ殿。代表のフェリシアも、近いうちに会見の機会を設けたいとおっしゃっておりました。たまには我が国にもお越しくださいませ」
「ひょほおう。フェリシア代表がかっ! いいじゃろう、いいじゃろう。都合をつけて、なるべく近いうちに顔を出すと伝えておいてくれい」
グスタフは上機嫌にグンガルにそう言う。
このような感じで、ヘルベルト連合との年内最後の挨拶は終始和やかな雰囲気で終了することが出来た。その内容は、良識あるものが聞けば反吐が出るほどに、悪意と不正に染まったものではあったが。
「それでは、第2王女殿下、グスタフ殿。今後とも、どうぞよしなに」
交渉が終わると、最後にグンガルは、上機嫌にそう言い残して謁見室を去っていった。謁見室に2人取り残されると、それまで愛想の良い笑顔を浮かべていたリリライトが、少し疲労の色を見せる。
「ふぅ、疲れました。次はどなたでしょうか?」
「えぇと、次は……確かシンパ卿ですな」
「――あぁ」
グスタフの口からその名が告げられると、より一層つまらなそうな表情を浮かべるリリライト。この疲労が溜まってきたところに、よりにもよって今日一番の面倒くさい相手ではないか。
「あのクソ婆ですね。面倒臭いです。本当に私のことを想っているのであれば、放っておいてほしいです」
椅子にひじ掛けに肘をかけながら、今までグンガルと話していた時とは打って変わった暗い表情でつぶやくリリライト。
「何なら殿下は一言も喋らなくてもよいですぞ。ワシがよきに計らいましょうて」
「そういうわけにはいきません。ここで変に手を抜いて、あの婆の不信を招くと面倒です。それに……」
椅子の背もたれに体重を預けていたリリライトは、急に眼を細めてグスタフの顔を見つめる。その瞳は僅かに熱を帯びており、うっとりとしていた。
「愛する旦那様に、こんなつまらないことで手を煩わせるわけにはいきません。旦那様のために、リリがちゃんと最後までやります。ですから……」
リリライトは白いグローブにつつまれた手をグスタフの股間へ伸ばし、そこを大胆にもむようにして触る。
「ぐほっ! 2人きりになった途端に……本当にどうしようもないスケベじゃのう、リリは」
「だって、今日一日ずっとこんな側で旦那様の雄臭い匂いを嗅いでいたら、リリのエロマンコはもうチンポが欲しすぎてグチュグチュです。お願いします……あの婆が来るまで、少しでいいですから……」
リリライトはグスタフの返答がないうちに、椅子から立ちあげってグスタフの眼の間に膝をつくようにして座ると、ズボンのベルトを緩めてずりおろす。
「ぐひひひっ! あの馬鹿真面目な婆のこと、姿を見せるのに2~3分もかかるまいて」
「あはっ、構いません。ほんの少しでいいんです。少しだけチンポの味と匂いが堪能出来れば」
剥き出しになったグスタフの肉棒。リリライトの手でむくむくと大きくなり硬度を増していくそれは、先端から透明な汁を溢れさせている。
「すぅぅぅ……はぁぁ。やっぱり最高です、旦那様のオチンポ。逞しくてでかくてとってもエロいです。嗅いでいるだけで、頭がクラクラして、幸せでどうにかなりそうです。んれろぉぉぉ……」
リリライトは肉棒の頬ずりするようにしながら、やがて下品に舌を大きく伸ばして、全体を舐め上げていく。
「んぢゅるるるるっ! ぢゅうううっ! ぢゅぼっ……ぢゅっ! ぢゅぢゅぢゅ……ぢゅう~っ!」
「ぶ、ぶほおおっ! ほおおおっ!」
そうしてリリライトは肉棒を口に頬張ると、謁見室に下品な音を響かせてながら肉棒に吸い付くようにして顔を前後に動かす。獣の喘ぎ声を上げるグスタフをじっと見上げながら、顔は肉棒にその形を下品にゆがめられながら。
「ぐ、ぐひひっ! よくぞ、ここまでっ……!」
想像以上のリリライトの堕落具合、そして奉仕の手練手管にグスタフはぶるぶると身を震わす。その興奮で思わずすぐにでも射精してしまいそうな、その瞬間
『シンパ卿がお付きでございます!』
謁見室の外から、白薔薇騎士の声が聞こえてくる。その声に不機嫌な色を見せたのはグスタフだけではなかった。
リリライトは勿体なさそうに肉棒から口を離す。そして先端部からまた先走りがあふれ出くると、最後にぺろりとそれを舐めてから立ち上がる。
そしてハンカチで口元をぬぐいながら、元の椅子に座りなおして
「入って下さい」
短く、そう返答する。
「ぐひひひ。今のはスケベで良かったぞぅ。褒美に今夜はケツ穴セックスを教えてやるからのぅ」
リリライトの耳元でねっとりと囁くグスタフ。リリライトはグスタフの吐息を耳に感じながら、思わずごくりと生唾を飲み込む。
それからすぐにシンパが謁見室に入ってくる。誠実な騎士のお手本である彼女は、寸分たがわぬよう王族への最敬礼を行いながら、歩を進めてリリライトの前で歩み進んでくる。
「多忙のところ、わざわざありがとうございます。シンパ」
そう言って微笑むリリライトは、すっかり純白の姫らしい、愛らしい笑顔を浮かべる。シンパもそれを見て、いつものリリライトだと安心しているように見える。
「こちらこそ、慌ただしいこの時期に度々お時間をいただき申し訳ございません」
「とんでもありません、シンパ。貴女の働きには常日頃助けられています。いつも感謝していますよ」
にっこりとほほ笑むリリライトの表情からは、社交的な色合いは全く感じられない。少なくともシンパは、これまでの表面上の言葉とは違うものを感じているようだった。
「それで、アンナとコウメイは見つかりましたか?」
「申し訳ございません。昼夜問わずに捜索を続けているのですが、発見には至っておりません」
殊勝に報告するシンパを、リリライトの隣にいるグスタフが鋭い目つきで射抜く。それは普段の醜悪で愚鈍などす黒い目つきではなく、相手の思惑を、秘め事を探るような猜疑心に満ちた瞳だった。
「これだけ探してもいないということは、ミュリヌス領にはもういないということはありえませんか? 例えば、何者かに誘拐された可能性などはどうですか?」
ふとしたリリライトの疑問。
それは、有り得ないことではない。一介の使者であるコウメイはともかく、アンナのような上流貴族の一人娘ならば、それだけで誘拐される理由となる。
しかしその可能性は限りなくゼロに近い。あのアンナがそこらの誘拐犯などに攫われるはずがないと、リリライトもグスタフも確信している。シンパの反応をうかがうためのカマかけだった。
「なんとも申し上げられません。今は、ただ捜索を続けることしか出来ません。ルエール様への報告は、今しばらく時間を空けましょうか」
無感情にすらすらと答えるシンパ。
しかし、リリライトとグスタフからすると、さりげなく話題を変えられたようにも受け取られたが、表情からは何とも言えない。
「そうですね。――そういえば、コウメイは兄様の使者とはいっても、ルエール付きの参謀で兄様と面識はない、という話でしたね。コウメイのことも、兄様ではなくルエールに伝えた方が良いでしょうか」
「その、コウメイ殿のことなのじゃが」
リリライトの言葉にシンパが返答しようとしたところ、突然グスタフが会話に割って入る。
「本当に、死んどるんじゃろうか?」
猜疑心を隠すことなく、直接的な質問を投げかけてくるグスタフ。微塵にもシンパを信用していないような鋭い目つきだったが、シンパは特に臆する様子を見せない。
「――私から申し上げているのは、行方が分からないというだけです。私がアンナを見かけたときに運んでいた袋は、確かに人間1人入っていてもおかしくないものでしたが、それがコウメイ殿の死体であるかは分かりません。グスタフ卿、むしろあなたはなぜ死亡していると思われるのですか?」
じっとグスタフを見据えるシンパ。
その視線はうつろうことなく、真っ直ぐにグスタフの姿を捕らえていて、反応と思考を探ってくるかのようだった。
「ふん、もう良いわ。下がれ」
しかしグスタフは強制的に会話を中断させた。
シンパはこちらに不自然な言動を取らせたかったのだろう。感情こそ動いていなかったが、おそらくグスタフが口を滑らせたことは、内心で拳を握りしめていたに違いない。
だが、今更こんな言葉遊びを指摘されたところで、痛くも痒くもない。この程度の根拠では、シンパが疑っていたとしても、周囲は大臣であるグスタフに逆らうことはしないだろう。大した問題ではない。
結局、コウメイの生死がいまいち定かではないこととアンナの行方が未だ分からないという点は気持ち悪いが、リリライトを完全に陥落せしめた今、それももはや些事であるとグスタフは判断した。
「では、寒さが厳しくて大変だと思いますが、引き続きアンナの捜索をお願いいたします。兄様やルエールへの報告は……そうですね、年内に見つからないようであれば、年明けには報告するように致しましょう」
「かしこまりました」
リリライトの指示に、ビッと背筋を伸ばして敬礼をするシンパ。
そんな礼儀正しい白薔薇の騎士に、リリライトは続けてしゃべりかける。
「そうそう。シンパの進言通り、ヘルベルト連合との外交交渉ですが、つい今しがた私も参加させていただきました。初めてなので緊張しましたが」
「本当ですか?」
そのリリライトの報告に、シンパは初めて感情を露わにして反応する。
今まではグスタフが頑なに他人を同席させようとしなかった外交交渉にリリライトの出席が実現したことは、どうやら意外だったらしい。
「それで、内容は?」
まるでリリライトを急かすような、いつも冷静なシンパにしては珍しい態度だった。そんなシンパの態度に、リリライトは苦笑しながら答える。
「シンパ、貴女の気持ちも分かりますけれども、もう少しグスタフを信頼してあげて下さい」
「――は?」
柔らかな声で言うリリライトのその言葉は彼女の予想外だったのか、少し呆けたような声を漏らすシンパ。
「普段は確かに多少だらしないところもありますが……大事な場面ではとても誠実で、真面目で、大臣たるに相応しい態度でしたよ。一癖も二癖もあるヘルベルト連合の使者に一歩も引かず堂々と交渉する様は、とても男らしかったです」
リリライトがうっとりするような表情でそう言うと、グスタフが隣で自慢げに笑う。その笑みは、今のリリライトの評とはとても一致しない不快そのものの笑みだったが。
「え、ええと……は、はあ……そ、そうでしたか」
「くすくす。シンパったら、考えていることが顔に出ていますよ。まあ、私も驚いたくらいですから、信じられないのも無理ありませんね。そうだ、良かったら今度はシンパも同席したらどうでしょうか。ねえ、グスタフ?」
どこかしら嬉しそうな表情で隣のグスタフに問いかけるリリライト。グスタフは「そうじゃのう。ま、考えておきますか」と曖昧な返事をしていた。
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
謁見室を出たシンパは、完全に混乱していた。
つい先日、同じ謁見室でグスタフに怯えるようにしていたリリライトの様子は打って変わっていた。リリライトはいつもの”純白の姫“らしく、明るく堂々と振舞っており、コウメイやアンナのことを案じているのも真に迫っているように見えた。
それだけ見てみれば、グスタフに操られているとは思えないくらい、いつもの様子だった。
ただし、グスタフといくらか距離が近づいていたのに強烈な違和感を持った。
今日までリリライトがグスタフのことを蔑む所はいくらでも見たが、ああやって立てることなどあっただろうか。
そうした事実を前にシンパが苛まれたのは、不安と恐怖だった。
(アンナも、嬉々としてグスタフ卿に従っていた)
あのアンナの変容ぶりとよく似ている。だとすると、より深刻な方向へ向かっているのではないだろうか。もしかしたら既に手遅れではないのか。
その後ろ向きな考えを振り払うように、シンパは首を振って、頬をたたいた。
実は、あれからシンパなりに考えてみたこともる。あのアンナの異常な変容ぶりについてだ。
(あれは、呪術の類ではないだろうか。思考や性格の変容と、驚くべき能力の向上――まさしく呪いの症状そのものだ)
仮にそうだとしたら、グスタフが黒幕である可能性は大幅に下がる。なぜならグスタフは魔法の類は一切使えないはず。グスタフから魔力など微塵にも感じたことがない。ならば呪術などの高等魔法などおろか、一般的な初歩魔法でさえ使えないはずだ。
そうなると有力な容疑者は、南のファヌス魔法大国となる。聖アルマイト国内を混乱させるべく、呪術師を刺客として送り込んできた――可能性としては、決して低くないと感じる。
例えばコウメイの推測が全て考え過ぎということはないだろうか。彼自身が言っていたように、確固たる証拠はないのだ。主な根拠は、声色や表情といった主観的なもの。ああいった状況の中でそれらを聞かされれば、説得力もあったように感じられたが、1つ冷静に戻ったらどうだろうか。
リリライトだって日々激務をこなしているのだ。疲れが顔に出ることも体調が優れない日もあるだろう。それがたまたまコウメイには、隠し事をしているように見えたのかもしえない。
先ほどの謁見だって、リリライトの言葉がそのまま真実なのかもしれない。グスタフも、一国の大臣であるからには、さすがに諸国との外交の場では襟を正すのではないだろうか。でないと、これまでのような実績など出せないだろう。そんな意外な姿を見て、リリライトが素直に感心したのでは。いや、きっとリリライトなら、そんなグスタフを見れば見直すだろう。そういう姫だ。そう考えれば決して不自然ではない。変に勘繰るから不自然に感じてしまうのだ。
だが、しかし、それでも……と、シンパは考える。
既に手遅れになっている状況を認めたくなくて、自分に都合の良い物語を作り上げているだけではないだろうか。コウメイの仮説も、考え過ぎの一言で片づけられるものではないようにも感じる。
しかし、自分の推論だって的外れではない。いや、でも――
完全に思考のスパイラルに陥り、シンパは混乱していた。リリライト邸の廊下、誰も周りにいないことを確認してから、たまらず壁に身体を寄り掛からせる。
「私は、どうすればいいのか。ルエール様……」
誰よりもリリライトを想うがゆえに、白薔薇騎士団長シンパ=レイオールは、疲労の極みにあった。もう、何が正しくて、自分が何をすべきなのかを見失ってしまった。
しかし、そんなシンパの苦悩など関係なしに、現実は未来へ向かって常に進み続けている。
ミュリヌス学園は、無情にもそのまま、1年の終わりを迎えるのだった。
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