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第4章 激動の冬編

第87話 狂った世界の中で

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 グスタフの手によって軟禁状態にされているリアラは、リリライト邸のとある一室をあてがわれていた。

 屋敷に仕える使用人達も、一介の学生に過ぎないリアラが何故第2王女邸宅に部屋を与えられているのか、もはや疑問を抱く者もいない有様だった。

 またリアラが消えた学園の方では、彼女によって女性同士の快感を刻まれた女生徒達はざわめきたったものの、それ以外は何事も無かったように、日常が送られている。

 もはや、ミュリヌス地方においては、文字通りグスタフの好き放題な状態となっていた。グスタフの欲望を満たす箱庭ーーそれが今のミュリヌス地方の状態だった。

 軟禁とはいえ、学年首席になる程のリアラ。今は特に拘束もされていないし、邸内に戦闘要員がいるわけでもない。その気になれば脱出など容易な状況だった。しかし、それが出来ないでいる。

「私は……これから、どうすれば」

 あの狂った性の狂宴から一夜明けて、落ち着きを取り戻したリアラは、1人リリライト邸の客室で沈痛な面持ちをしていた。

 リリライトも交えて行われた、3人が3人とも獣のように本能を剥きだしにして一晩中快楽を貪っていた、あの狂った夜ーーグスタフの異能によって植え付けられた、禍々しい肉棒も未だそのままだ。

「逃げないといけないのに……このことをリューイに伝えないといけないのに」

 今はリアラが身に着けているのは、すっかり汚れてしまった学生服ではない。リリライト用のネグリジェをあてがわれていた。透けて見えるのは純白の下着だった。

 暗い表情で落ち込むリアラ--不意に扉がノックされる。そして、扉をノックした主は断りもなく入ってくる。

「ぐふふふ、ぐふふふ。待たせたのぅ。さあ、今夜もたーっぷりと楽しむかて」

「あ、あ……」

 入ってきたのはグスタフ。

 そのだらしない肥満体を惜しげもなくさらした、全裸状態で入ってくる。股間のものは、臨戦態勢といわんばかりに、隆々と天井を向いている。

 そのグスタフを見たとたん、それまではショーツの中に収まっていたリアラの肉棒が反応し、瞬く間にショーツからはみ出る程に勃起していく。

「うああ……こんな、こんな……」

「ひょほほほ。やっぱりチンポは分かりやすくていいのぅ。ワシのチンポを見ただけで、発情しておるのが丸わかりじゃわい。良い反応じゃ」

 グスタフはにやにやと唾液を口元からこぼしながら、リアラのベッドに近づいていく。

 今夜もまた狂った宴が始まろうとしていた。

    ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

 薄暗い部屋の中ーーダブルベッドの中央で、リアラとグスタフは身を寄せ合うようにして体を密着させていた。

「あふっ……ふあっ……あぁぁんっ!」

 グスタフの太い腕はリアラの股間へ伸びていて、慣れた手つきで肉棒を扱いている。その手つきは激しすぎず、優しすぎず。実に絶妙な刺激を与えて、既にリアラの肉棒は先走りでヌメっていた。

「今夜はリリ抜きで、ワシと2人きりでイチャラブし放題じゃからのぅ。幸せの絶頂に昇らせてやるわ」

「そ、そんなの……いやっ! あぁぁっ! そ、そこ……だめ、先っぽ弱いの……あふぁぁっ!」

 昨夜でリアラの弱いところを知り尽くしたのか、グスタフの手は的確にリアラが感じる部分を焦らすように刺激してくる。

 いちいちグスタフの言葉に肉棒を震わせながら、それでも抵抗するリアラに、グスタフはますます嬉しそうに笑いを深める。

「ぎひ、ぎひひひ。いいぞぅ、昨夜あれだけ狂っても、まだここまで抵抗出来るとは。やはりお前は最高の雌じゃあ。リリはワシ専用の性欲解消チンポ嫁じゃが、お前は特別にワシと対等のドスケベ変態ラブラブ恋人にしてやろう」

「い、意味が分かりませんっ……ふあぁあっ! ああっ……」

 グスタフは肉棒を扱く手はそのまま焦らすようにしながら、続ける。

「お前にとって、今度はワシが元の恋人と同じようになるというんじゃ。何しろ対等じゃからのう……様付けも敬語もいらんじゃて。ラブラブカップルとして、一緒にこの世界をドスケベだらけの世界にするんじゃ」

 それは、考えるだけでも悍ましいことこの上ない世界。

 今までリアラの隣にいたリューイに、この男が成り代わるというのか。

 子供みたいに甘えて腕を組んだり、名前を呼び合ったり、口づけをしたり……それが、全てリューイではなく、この醜く肥え太った男との行為にすり替わるというのか。

「っああああ! ああああん!」

 突然、グスタフが肉棒を扱く手を激しくし始める。あまりに不意なことに、リアラは絶叫に近い喘ぎ声を上げる。

「そのためには、まずワシと同じくらいドスケベ大好きなエロエロギャルにならんとなぁ。ほれほれ、どうじゃ。すっかりチンポの味を覚えてしもうて……気持ちいいじゃろう?」

「き、気持ちいいっ! こんなの、気持ちよすぎるぅっ! あんっ、あぁぁぁんっ!」

 一気に込みあがってくる射精の感覚に、リアラの全身が震える。

 --が、その待ち望む高みが訪れる前に、グスタフの手が止まる。

「かはっ……? うぐ……くぅぅ」

「そんな簡単にイカせるわけがなかろう? ぐひひひっ、ワシの手コキがそんなに気持ちいいんか?」

 にやにやと笑いながら問いかけてくるグスタフに、リアラは必死に何度も首をうなずかせる。こんな状態になってしまえば、抵抗する余裕などない。

「分からん奴じゃのう。ワシがちゃーんと射精をさせてやろうという気になるよう、口にして言うてみい」

「ふぐ……ぐ……」

 この男は、言う通りにしないと決して快感を与えてこない。

 しかし、むしろそれよりも、リアラは欲望を解放することの快感を刻まれてしまった。もうその興奮に打ち勝つことなど不可能だった。

「グ、グスタフ様の手コキが気持ちいいです。お、お願いです……もっと……してください……射精、させて……」

「ぐふ、ぐふふふ……」

 決して懇願させることが出来なかったのが、肉棒を植え付けてからは加速度的に心が屈し始めていっている。やはり非常識なまでの心の強さを打ち砕くには、非常識な快楽を教えてのが効果的だったのか。

「ダメじゃダメじゃ。全く足らんのぅ。昨日教えたことが全くできておらんじゃないか。どこが気持ちいいんじゃ? ええ?」

 グスタフが握ったままの肉棒を1回だけ上下に動かすと、リアラは甲高い声を上げて腰をビクンとさせる。

「ふあ……おち……おちんちんです。リアラのおちんちん……グスタフ様に手コキされて、気持ちよくなって、ますます勃起してますっ!」

 顔を羞恥に染めながら必死に言うリアラ。それだけで胸の奥がドクドクと激しく脈打つ。

 しかしグスタフは更に追い詰める。

「おちんちんぅ……?」

 ただそれだけ言ってリアラを濁った瞳で見つけると、リアラはびくっと体を震わせる。

「何を我慢しておるんじゃ。そんなんじゃ、ドスケベになれんぞ? 昨夜を思い出せ。もっと欲望を解放せい。チンポの快感を貪る、変態になるんじゃ」

 まるで呪文のように紡がれるグスタフの言葉。その言葉はリアラの耳から入り、脳を揺さぶっていく。

 リアラはごくりと生唾を飲み込む。

「お……おちんぽぉ! おちんぽ、気持ちよくなっちゃう! あっ……しゃ、しゃせえ……来るぅぅ! いっくぅぅぅ!」

 下品な単語を発した瞬間、グスタフの手の中でリアラの肉棒が震えると、そのまま爆発するように白濁液を発射した。

「はぁー、はぁー……で、出ちゃった。言っただけで、射精しちゃった……あんんんっ!」

 精を吐き出したばかりで敏感になっている肉棒を、グスタフは容赦なく追い立てるように扱き始める。

「んあっ! だめっ! 今敏感だからっ……っああああ?」

「ほれほれ、ちゃんと報告せい。どうして、ワシが手コキもしとらんのにイッたんじゃ? ええ?」

「ああああっ! うああっ……あの、その……お、おちんちんのことをオチンポって言いなおしたら、興奮して……っあああ? ま、またイク! また興奮しちゃう! おチンポ、イク! グスタフ様、おチンポイキます! イク、おチンポいっくううううう!」

 もはや自分で自分が分からなくなったリアラは、両手で自らの頬を包むようにしながら、立て続けに2回目の射精に導かれる。

「ぐふふふ。今の、ワシの名前を呼んだのは良かったぞぅ。その調子で、どんどんドスケベになっていくんじゃ。分かったなぁ?」

「はぁ、はぁ……は、はい……」

 頭も白むような射精の快感に、リアラは正常な思考と判断など、どこかに吹き飛んでいくのだった。

□■□■

 グスタフとリアラの行為が始まってから、寝室にはムワっとした性の熱気がこもり始めていた。

 グスタフは相変わらずベッドの上で、恋人同士のようにリアラの肩を抱きよせながら、肉棒を扱いていた。

「ほれ、ほれどうじゃ。ここが気持ちいいんじゃろう?」

「あっ……そこっ! カリの部分が擦れると……ああぁぁっ! いいっ! 自分でするよりも、気持ちいいっ! グスタフ様っ! またイク! チンポイキますっ! カリ首気持ちいいっ! 射精、いくううううう!」

 リアラはぎゅっとグスタフの身体にしがみつくようにすると、ビクビクと体を震わせて、もう何度目かの射精に達する。

 昨夜から続けて刻まれた射精の快楽は収まるどころかどんどん増していき、しかし慣れた部分もあるのか、体力が尽きるということもなくなってきた。

「はぁ、はぁ……し、死んじゃう。おちんちん、気持ちよすぎて死んじゃう……」

「ち・ん・ぽ、じゃろう?」

 例え僅かでも正気を取り戻すことを許さないグスタフ。リアラの耳たぶをレロンと舐ると、リアラは小さな悲鳴を上げながら言いなおす。

「ご、ごめんなさいっ! おチンポ! おチンポですっ!」

「ぐひひひ。それでいいぞぅ。どうじゃ、そろそろ愛するワシと、愛情たっぷりのベロチューしたくなったじゃろう? んん?」

 グスタフは自らの唇をべろべろと舌で嘗め回しリアラに見せつけるようにする。

 唾液たっぷりに動く肉厚の舌に、唾液でてかてかと光るグスタフの唇。まともな異性が見ればそれだけで吐き気を催しそうになるくらいの不快な光景。

 しかし今のリアラは、それに引き寄せられてしまいそうになってしまう。

「……っ! だめっ……いやっ!」

 すんでのところで顔を背けて、その一線だけは屈しない。

 まだ色濃く残る抵抗に、グスタフは機嫌を壊すどころか、ますます面白そうに顔を緩めて醜悪に笑う。

「ぐひひ。ワシは優しいからな。リアラがその気になるまで待ってやろう。それにしても……」

「っきゃ?」

 グスタフは顔を背けていたリアラの手を取ると、自分の肉棒を握らせる。その熱く硬い感触に、思わずリアラは振り向いて握らされたものを見つめる。

「リアラのドスケベな射精を見ておったら、ワシのもギンギンになって仕方なくてのぅ。ワシのも同じように手コキでイカせてくれんか」

「あ、あぁ……び、ビクビクって……震えて」

 手の中で震える肉棒の感触に動きを固めるリアラ。

 これまではリアラの方からグスタフに対する奉仕は無かった。というよりも、リアラがかたくなに拒んでいた。

 しかしリアラは肉棒の快感を覚えてしまった。あんなに気持ちいいこと、我慢出来ないのは当然だ。グスタフがそれ欲しさに無茶苦茶をする理由が、今なら理解出来てしまう。

 そう思うと、グスタフを気持ちよくしたいという、今までにはありえなかった想いがリアラの中に込みあがってくる。

「お前にチンポの気持ち良さを教えてやったのは誰じゃ? ええ? 少しはワシにお返ししても良いんじゃないか?」

「う、うう……あああ……」

 繰り返される悪魔のささやき。その強烈な甘美な誘惑に、今のリアラが耐えられるはずもなく。

 リアラの手からグスタフの手が離れると、リアラはゆっくりと肉棒を握ったままの手を上下に動かし始める。

「ふ、ふごおおおっ!」

「っあ? ああああっ?」

 2人は同時に嬌声を上げる。

 肉棒を刺激されているグスタフはもちろんそうだが、奉仕をしている方のリアラも、何故かグスタフと同様の快感を得るのだった。射精して萎えていた肉棒が、再びムクムクと起き上がってくる。

「ど、どうして私も? してるだけなのに……っくああ! ま、また勃起する! おチンポ、勃起しちゃう!」

「ぐひひ、かかったのぅ」

 リアラと接触を持った時からグスタフが感じていた、リアラの快感が共有する不思議な感じ。雄であるグスタフが雌であるリアラの快感を得ることで、正気を失う程の快楽を得たグスタフは、それを参考にリアラへ雄の快楽を刻み込むことを思いついた。

 そのために、女性であるリアラに肉棒を植え付けたのだった。

 それだけでは、雄の快楽に溺れてもなかなか意図通りには運ばなかったようだが、ようやくグスタフの感覚が共有されているらしかった。未知なる雄の快楽で抵抗力が弱まったせいだろうか。

 ここまでくれば、もうあとは堕落への一途を辿るしかない。

「っああん! あんっ! すごいっ……ビクビクして……私のより大きくて硬い…! すごく熱くなってる……」

 熱っぽく興奮した表情で言葉を紡ぐリアラは、どんどんと手の動きを速くしていく。するとグスタフの先端部から先走りがあふれ出て、それがリアラの手に寄ってグスタフの肉棒全体に広がっていく。

「私の何より大きいんじゃ? 誰の何が大きいんじゃ?」

「お、オチンポです! 私のオチンポよりも、グスタフ様のオチンポの方が大きくて、硬くて、熱くて……あああっ! 擦れば擦る程、私のオチンポも勃起しちゃう……!」

 グスタフと感覚が繋がったリアラも、股間の肉棒は既に反り返る程にそそり立っていた。同じように先端部から先走りの汁を溢れさせているのを、グスタフが手を伸ばして扱き始める。

「あんんんんっ! そんなっ……手で擦り合うなんて……そんな、そんな……っ! ああ、気持ちいいっ! もっと扱いて! リアラのオチンポ、扱いて気持ちよくしてくださいっ!」

 ダメだとわかっているのに、忌むべき相手に下品な淫語で懇願してしまうリアラ。もう自分で自分が止められない。グスタフを気持ちよくすればするほど、自分も快楽が得られるとわかってしまうと、リアラの手は音を立てるくらいに激しくグスタフの肉棒を扱いていく。

「おほっ……ほほほっ! ドスケベな手つきじゃ。その調子で、もっとワシを気持ちよくするんじゃ。お前の性感帯はどこじゃ? ワシの、同じところを舐めてみるんじゃ」

「うあっ……あああっ……」

 それはステラに開発された所ーー乳房の突起部を性感帯として開発された自覚のあるリアラ。弛んだグスタフの胸の部分を見つめながら、その先端部へ顔を近づいて、舌を伸ばしていく。

「れろ……っ! んあああああっ!」

「んほっ……! お……おお……雌の柔らかい舌が、乳首に……もっと、もっとじゃ。もっと舌を絡めて、ちゅばちゅば音を立てて吸ってみい」

「ん……れろ、れろ……ちゅば……ちゅっ! んむうっ……き、気持ちいいっ……!」

 グスタフの乳首に舌を這わせ、唇に含んで吸い上げる。すると自らの乳首も同じようにされる感覚になる。相変わらずグスタフの手はリアラの肉棒を擦ってきており、同時に乳首も愛撫される感覚になるリアラ。

 どんどん積極的になるリアラは、グスタフの乳首を甘噛みし、舌で押しつぶすようにして奉仕するようになっていた。

「おほおおっ! ぐひひひ、リアラは乳首をそうされるのがいいんじゃな。おほっ、んほおおっ! どうじゃ、ワシのおっぱいを舐めると気持ちいいじゃろう? 自分のおっぱいも乳首も気持ちよくなるじゃろう?」

「ん……あむ……ちゅるるっ……き、気持ちいいです。胸……おっぱいが感じる! 乳首が気持ちいい! ちゅば……ちゅっ、ちゅっ……ちゅううう」

 一時は元に戻りかけていたリアラの理性が再び淫欲に染まっていく。

 グスタフの質問に答えているうちに、下品な淫語を自然と口をついて出てくるようになり、リアラは淫猥に舌を躍らせ、唇を窄めてグスタフの乳首を愛撫しながら肉棒を擦る手の動きを激しくしていく。

「ぶひひひぃっ! イイぞぉ! やはりお前は最高の雌じゃあっ! ぶひぶひっ!」

「ちゅばっ……ちゅばっ……そ、そんな豚みたいな声出されたら……ちゅっ……ちゅば。頭がぼーっとして……ちゅうううっ……乳首、もっと吸いたくなるっ……っんあああ! も、もうダメ! 私、またイク!」

 グスタフがリアラの肉棒を扱く手も激しくなっていく。リアラの射精の宣言をすると、グスタフはその濁った瞳を光らせながら

「リアラ、ワシを見ろぉ! イク時にワシの名を呼び、ワシと見つめ合いながら射精するんじゃ!」

「ふあっ……あああっ……」

 もう今のリアラはグスタフの命令に逆らえない。

 そのまま乳首への愛撫を止めて、グスタフの顔を見上げる。

 その濁った瞳ーーそれに吸い込まれるような不思議な感覚。有り得ない雄の快楽によがっている卑猥な表情を真正面から見つめられている。唾液を垂らしながら快楽に狂うグスタフを真正面から見つめている。

 羞恥よりも興奮が、そしてお互いに快感を共有しているという多幸感が、胸の奥から湧き上がってくる。

 目を見開いて戸惑うリアラに、グスタフは射精に追い詰めるために、肉棒を扱く手をラストスパートさせる。

「あああああっ! グスタフ様っ! グスタフ様っ! グスタフ様っ! イク……イク! リアラ、オチンポイキますっ! 一緒に……一緒に……っ!」

 グスタフの手が速くなるにつれて、リアラもタイミングを合わせるように手の動きを速めていく。

 そして視線は全く逸らさずに、じっと見つめいながら肉棒を擦り合っていき--

「んほおおおっ! り、リアラっ! リアラぁぁぁっ! イクぞぉ! チンポがイクぞぉぉぉ!」

「グスタフ様っ! グスタフ様ぁぁっ! リアラもイク! オチンポ、いくぅ! いっくううううう!」

 2人は同時に身体を痙攣させると、射精をしながら相手を射精に導いていく。

 全身が震え、脳が真っ白になるくらいの快楽と興奮ーーリアラは霞がかかっていく思考と理性。

 その中で、リアラの中でどこか他人事のように考えるもう1人の自分がいる。

(私、どうしてこんな所で、こんな異常な事しているんだっけ……?)

 記憶も思考も理性も判断力も、全て悪魔の異能により植え付けられた禍々しい肉棒により奪われてしまったリアラ。雄の快楽に喘ぎながら射精をしている間、リアラを支配するのは、快楽と幸福感のみだった。

(こんなに幸せなのは……この人を、愛しているから……?)

 悪魔によって狂わされてしまった世界の中でも懸命に抵抗を続けるリアラ。

 しかし、それももはや風前の灯だった。
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