神社の女の子×白いぱんつ×間違いSMS

m-kawa

文字の大きさ
14 / 21

第14話 相談

しおりを挟む
『どうしてもそっけない態度を取ってしまう男性がいるんだけど、どうしたらいいと思う?』

 四月も終わりになったころ、『こま』さんからそんな相談が持ち掛けられた。

『あ……、友達の話なんだけどね』

 追加情報に思わず笑ってしまう。こういうときは大体本人の相談なことが多い気がするが、そもそも俺たちはただのライン相手なのだ。どこの誰ともわからない相手に友達の話と偽る意味もない気がする。となると、やっぱり本当に友達の話なのかもしれない。

 ――それはともかく。

『……まずその友達はどうしたいんでしょうかね?』

 もっと普通に話せるようになりたいのか、それともいったん距離を置きたいのか……。雰囲気的には違うと思うけど、金輪際話をしたくないとか。とにかくどうなりたいのかがわからないとどうしようもない。

『あと一応確認ですが、その友達っていうのは女の人ですか?』

 これも重要なことだ。『こま』さんは女の人だと個人的に確信しているが、本人に確認を取ったわけではない。その友達ともなればなおさらだ。たぶん同性だと思うけど、これでもし男だったらちょっと引いてしまう。男にそっけない態度を取ってしまう男の相談事とか、どんなBLだって話だ。

『あ、うん。友達は女の子だよ。……どうしたいっていうか、うーん。普通に話せるようになりたいんじゃないかなぁ……?』

 詳しく話を聞くと、もともと男全般が苦手というわけではなかったらしい。ほかの男の人とはまぁ普通に会話はできるとのこと。その男性に勘違いでひどいことを言ってしまったらしく、ずっと謝れないうちに苦手意識を持ってしまったらしい。

 やっぱり謝るのが一番いいとは思うんだが、それができたら苦労はしないよなぁ。たぶんそれは本人が一番わかってるんだとは思う。……何かきっかけがあればいいんだろうけど。
 というか『こま』さんの友達の状況がわからないし、どうしたもんか。うーん……、そうだなぁ。

『他の友達も誘って一緒に遊びに行ってみるとかどうです? やっぱり謝るのが一番だとは思いますが、プライベートで遊びに行けば何かきっかけが見つかるかも?』

 そもそも遊びに行くような他の友達がいればだけど、そこまでは俺も知らないのでとりあえず提案するだけだ。
 俺の案が却下と思うなら『こま』さんも案を出すしかないだろう。俺が思いつく案と合わせて、友達がどれを選ぶかはその友達次第だ。まぁ好きなやつを実践してくれればいいと思う。

『うーん……、やっぱり……、それが無難なのかなぁ……』

 なんとも気乗りしない雰囲気が伝わってくる文面だ。なんとなく苦手意識を持ってしまった相手と、他の友達を交えてとはいえ一緒に遊ぶのはハードルが高いのかもしれない。
 と言ってもどれくらい苦手意識を持ってるのか俺にはわからない。最低限会話はできるらしいが、無理してるのかどうかといった具合は不明だ。

 ふと夕凪の姿が思い浮かぶ。空閑と青羽と四人で遊びに出かける想像をしてみるが……。うん、まぁ特に違和感はないかな。なんだかんだ言って四人で行動することも最近増えた気がするし。これも仲を取り持とうとしてくれる空閑と青羽のおかげだろうか。いやホント、青羽っていいやつだよな。あんなことがあったら普通は女子側の擁護に回りそうな気がするのに。『こま』さんの友達にもそういう人がいれば……、ってそれが『こま』さんか。

『あとはこまさん次第じゃないかな?』

『えっ? ……私?』

 なんとなく青羽の位置にいそうな『こま』さんに発破をかける。

『うん。二人のフォローをするのはこまさんでしょ? 他に事情を知っていてフォローしてくれる人がいればいいとは思うけど』

『……確かにそうね』

 しばらく間があった後に同意のメッセージが返ってきた。まぁフォローを入れるというのも簡単ではないかもしれないが、関係の回復には必要だろう。

『二人の仲が良くなるといいですね』

『……うん。今日はありがとね』

『どういたしまして』

 気が付けばもう日付が変わりそうな時間だった。思ったより長いこと相談に乗っていたらしい。勝手に『できるお姉さん』という想像をしていたが、こういう側面もあるんだな……。
 なんとなくうれしくなって頬がにやけてくるのが自分でもわかる。知らない相手とはいえ、頼られるというのは悪いことではない。ましてや相手が女性とくればなおさらである。

 それにしてもどんな人だろう。できるお姉さんで神社好き。面倒見もよさそうだし、これはきっと和風美人に違いない。まったくもって根拠はないが、知らない人間の妄想をするのは自由だ。それにきっと綺麗な人とラインのやり取りをしているというだけでテンションが上がるのだ。実際に会ってがっかりしないために妄想レベルを引き下げる必要もない。

『それじゃおやすみなさい』

『おやすみ』

 そうして機嫌よく布団に潜り込むのだった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。

甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。 平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは── 学園一の美少女・黒瀬葵。 なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。 冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。 最初はただの勘違いだったはずの関係。 けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。 ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、 焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

処理中です...