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第二章
物語1 -魔法訓練開始-
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「マコト様、何があったんですか?」
視線だけでなく体ごとこちらに向き直り、隠し事はするなと言わんばかりに鋭い視線をこちらに向ける王女様。
王女様には本当のことを言ってもいいかなとは思っていたが、高校生二人に聞かれるのはまずい。ここと似たようなファンタジーな世界にいたのであれば多少の耐性もあるだろうが、平和な日本育ちの二人には聞かせられない。
ここはなんとか誤魔化したいところだがさてどうしたものか。
「あー、昨日の夜中にな……、えーっと、その」
「なんだよ、歯切れが悪いな」
明が突っ込んでくるが、言い淀んでいる俺に何か閃くものがあったのか、穂乃果の表情がはっとする。
「もしかしてお城に襲撃があったとか!」
「なんでわかっ……!」
ぐおおおおぉぉぉ! 思わず漏れたセリフに頭を抱える。途中で気づいて言葉を止めたが手遅れな気がする。
「ふおおぉ、テンプレキター!!」
テンション高く叫び声をあげる穂乃果。
そういや残念美少女だったな。これもう暴露しても平気かな。
被害については何も言ってはないが、実害がなければ他人事なのかもしれない。まさにテレビの向こう側での事件だ。
「マジかっ!」
明も驚いているようではあるが、不安がっている様子は見られない。
王女様のほうに視線を移すと、こちらは驚愕に目を見開いており、口元を隠すように両手が添えられている。
「……あー、そうだよ。昨夜遅くに四人組の襲撃があったんだよ」
もうどうにでもなれ! 警備増やしてくれるんだし、大丈夫だろ。
「なんで誠さんだけ知ってんの?」
「……撃退したの俺だからね」
「――えっ?」
ハッと息をのむ音が聞こえたかと思ったら王女様だった。見開いていた目がさらに見開かれているようだ。そろそろまばたきした方がいいと思うぞ。
「……本当に、私を守ってくださったんですね」
「あ……、ああ、そうだな……」
結果的にそうなってしまったが、なんだか変に誤解されている気がしないでもない。守ったのは全員だよ? 王女様一人だけじゃないからね?
ああ、そういえば捕まえた賊って結局どうなったのかな。
「ところで、捕まえた賊ってどうなりました? 侵入した目的とか……」
侵入した目的はわかってるが、俺が知ってるのもおかしいので一応聞いておく。他にも目的があるかもしれないし、もしあるのがわかればそれはそれでいい。
「ああ、軽く尋問はしてみたが、そう簡単にはしゃべらないな。後日闇魔法を使って強制的に吐かせるよ」
うおぉい、そんな魔法があるんですね。恐ろしい。
ってか俺たちの中にも誰か適性あったよな。そんな怖い魔法だったのか……。
「そんなわけだから、もしかすると早く解決するかもしれんな……」
本心から思ってはいなさそうな希望なのだろうか。若干の苦笑交じりで呟くセシルさん。
「ふふ、そんな怖い魔法は闇魔法の中でも一部だけだから大丈夫よ」
話がひと段落着いたと感じたからだろうか、今まで黙っていた宮廷魔術師団員のセルフィナさんが声をかけてきた。
なんとなく引き攣った顔をしていたのがバレたのだろうか。
「あ、そうなんですね」
今までそこそこ魔法を使ってきてなんだが、よくよく考えると精神作用系の魔法って覚えてなかったなぁと。
確かに今までゲームの中にしか入ったことなくて、その中での魔法やスキルって大抵が戦闘系だもんな。ラノベによくある生活魔法なんかが使えるようなゲームなんて見たことない。
こういうところもゲームと小説の違いなんだろうなあ。現実味を考えると、ご都合主義満載なのはむしろゲームだろうし。魔物がお金やアイテムをドロップしたり、主人公が家という家を片っ端から盗みを働いたり。
「ま、オレからの話はそれだけだ。あとはセルフィナに任せる」
くだらないことを考えているうちに、セシルさんは「じゃあな」と言って去っていった。
俺以外の四人が軽く頭を下げて見送っているのを見て、俺もあわてて頭を下げる。
にしても、わざわざそれだけ言いに団長さんが来たのか。律儀だねぇ。
「さてと――」
セルフィナさんがこちらに向き直ると、先ほどまではお淑やかといった雰囲気が一気に変わる。
ペロリと舌を出して唇を湿らせると妖艶に微笑を浮かべてセリフを続ける。
「さっそくはじめましょうか」
視線だけでなく体ごとこちらに向き直り、隠し事はするなと言わんばかりに鋭い視線をこちらに向ける王女様。
王女様には本当のことを言ってもいいかなとは思っていたが、高校生二人に聞かれるのはまずい。ここと似たようなファンタジーな世界にいたのであれば多少の耐性もあるだろうが、平和な日本育ちの二人には聞かせられない。
ここはなんとか誤魔化したいところだがさてどうしたものか。
「あー、昨日の夜中にな……、えーっと、その」
「なんだよ、歯切れが悪いな」
明が突っ込んでくるが、言い淀んでいる俺に何か閃くものがあったのか、穂乃果の表情がはっとする。
「もしかしてお城に襲撃があったとか!」
「なんでわかっ……!」
ぐおおおおぉぉぉ! 思わず漏れたセリフに頭を抱える。途中で気づいて言葉を止めたが手遅れな気がする。
「ふおおぉ、テンプレキター!!」
テンション高く叫び声をあげる穂乃果。
そういや残念美少女だったな。これもう暴露しても平気かな。
被害については何も言ってはないが、実害がなければ他人事なのかもしれない。まさにテレビの向こう側での事件だ。
「マジかっ!」
明も驚いているようではあるが、不安がっている様子は見られない。
王女様のほうに視線を移すと、こちらは驚愕に目を見開いており、口元を隠すように両手が添えられている。
「……あー、そうだよ。昨夜遅くに四人組の襲撃があったんだよ」
もうどうにでもなれ! 警備増やしてくれるんだし、大丈夫だろ。
「なんで誠さんだけ知ってんの?」
「……撃退したの俺だからね」
「――えっ?」
ハッと息をのむ音が聞こえたかと思ったら王女様だった。見開いていた目がさらに見開かれているようだ。そろそろまばたきした方がいいと思うぞ。
「……本当に、私を守ってくださったんですね」
「あ……、ああ、そうだな……」
結果的にそうなってしまったが、なんだか変に誤解されている気がしないでもない。守ったのは全員だよ? 王女様一人だけじゃないからね?
ああ、そういえば捕まえた賊って結局どうなったのかな。
「ところで、捕まえた賊ってどうなりました? 侵入した目的とか……」
侵入した目的はわかってるが、俺が知ってるのもおかしいので一応聞いておく。他にも目的があるかもしれないし、もしあるのがわかればそれはそれでいい。
「ああ、軽く尋問はしてみたが、そう簡単にはしゃべらないな。後日闇魔法を使って強制的に吐かせるよ」
うおぉい、そんな魔法があるんですね。恐ろしい。
ってか俺たちの中にも誰か適性あったよな。そんな怖い魔法だったのか……。
「そんなわけだから、もしかすると早く解決するかもしれんな……」
本心から思ってはいなさそうな希望なのだろうか。若干の苦笑交じりで呟くセシルさん。
「ふふ、そんな怖い魔法は闇魔法の中でも一部だけだから大丈夫よ」
話がひと段落着いたと感じたからだろうか、今まで黙っていた宮廷魔術師団員のセルフィナさんが声をかけてきた。
なんとなく引き攣った顔をしていたのがバレたのだろうか。
「あ、そうなんですね」
今までそこそこ魔法を使ってきてなんだが、よくよく考えると精神作用系の魔法って覚えてなかったなぁと。
確かに今までゲームの中にしか入ったことなくて、その中での魔法やスキルって大抵が戦闘系だもんな。ラノベによくある生活魔法なんかが使えるようなゲームなんて見たことない。
こういうところもゲームと小説の違いなんだろうなあ。現実味を考えると、ご都合主義満載なのはむしろゲームだろうし。魔物がお金やアイテムをドロップしたり、主人公が家という家を片っ端から盗みを働いたり。
「ま、オレからの話はそれだけだ。あとはセルフィナに任せる」
くだらないことを考えているうちに、セシルさんは「じゃあな」と言って去っていった。
俺以外の四人が軽く頭を下げて見送っているのを見て、俺もあわてて頭を下げる。
にしても、わざわざそれだけ言いに団長さんが来たのか。律儀だねぇ。
「さてと――」
セルフィナさんがこちらに向き直ると、先ほどまではお淑やかといった雰囲気が一気に変わる。
ペロリと舌を出して唇を湿らせると妖艶に微笑を浮かべてセリフを続ける。
「さっそくはじめましょうか」
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