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第二章
物語1 -魔法-
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こちらの世界で魔法というものは、簡単に言ってしまえば体の中に巡る魔力をイメージと共に魔法に変換して発動するもののようである。
詠唱などは必要なく、重要なのは流れる魔力と発動結果の現象を引き起こすイメージのみだということらしい。
それさえできていれば、セルフィナさんのお師匠様曰く、「魔法でできないことはない」らしい。本人はまだとてもその域には達していないらしいけど。
魔法のなんたるかを一応論理立てて説明できるってのは、そこそこ練りこまれた話だからだろうか。ゲームだとスキル選択したりマウスクリックだけで発動だしね。わざわざ魔力を練ってどうのこうのって説明されるわけもない。
とまあ俺が解釈した内容を復習を兼ねて簡単に説明をしてみたが、そこをセルフィナさんは一時間ほどかけてじっくりと説明してくれた。
「というわけで、魔法というのは自分の中にある魔力を感じ、それを発動させたい場所――手のひらなどに集め、最後に発動するという三段階のプロセスを踏むことになります。
まずは体の中に流れる魔力を感じてみましょうか」
セルフィナさんは艶然とほほ笑むとじっくりとこちらを伺うように見回すと言葉を続ける。
「あななたちの手を繋いで、私が直接魔力を流してみますのでそれをまず感じ取ってみてください」
「……わ、わかりました」
「はい!」
それに対して明は神妙に、穂乃果は目をキラキラさせながらテンション高く応えている。
王女様を見てみると、手のひらを見つめながら何やら集中している。心なしかその手に何かが集まっているように感じられる気がしないでもない。
うん、まあもともとスキルとして魔法が使える俺らからすれば、できないことはないのかもしれない。というか、できるような気がする。
少なくとも魔法を使ったことがあるんだから、そのイメージなんてものは簡単にできるだろう。すでに使える魔法なら、心の中ででもスキル名称を唱えれば発動するのかもしれない。
まぁ、講義の前にやろうとは思わないけども。
「ふふ、それではアキラさんとホノカさんから行きましょうか」
そう言ってセルフィナさんが一歩前へ出ると、明と穂乃果も合わせてセルフィナさんの前に歩み出る。
お互いに手を差し出してセルフィナさんの両手にそれぞれの手が乗せられたのを確認する。
「では、目を閉じて手に集中していてくださいね」
セルフィナさんの言葉に二人とも静かに目を閉じると、「では行きます」と一言告げて両手から二人同時に魔力を流し始めた。
「……ん?」
それに早速反応したのは穂乃果だ。疑問形だけど何か感じるものがあったのかな。スキルも魔法よりだったし、敏感なのかも。
ちなみに明はまだ何も反応がない。
「ふふ、ホノカさんは感度がいいようですね」
……いやなんかもう艶っぽい声音で言われると勘違いしそうなセリフですね!
セリフを聞いた明の表情が妙に焦った感じになってるじゃないか。律儀に目を閉じたままなのが、余計に想像を掻き立てられる原因になってる気もするが。
うーん、しかし気のせいか。今度はセルフィナさんから二人へと何かが流れてるのを感じるが……。
「もうちょっと強くしますね」
そう言い終わるのとほぼ同時に、セルフィナさんから二人へと流れる何かの勢いが強くなった。
……うーむ、こりゃもう気のせいじゃないな。
再び王女様へと目を向けるとまだ手のひらへ集中しているようだ。
そしてもう、魔力を感じることができると自覚したからか、その手に何かが、いや魔力が集まっているのが感じられる。
「…………あっ!」
ここにきて明も声を上げる。
「あら、アキラさんも感じたようですね」
そう言ってにっこりと微笑むと二人から手を放す。
「さすが召喚された勇者様ですね。こんな短時間で魔力を感じられるようになるとは……。
次はその感覚を忘れないように、自分で魔力を集められるようになれば第二段階は合格ですね」
「「はいっ!」」
セルフィナさんの言葉に二人の返事が元気よく揃う。
「ふふ、では次はお二人の番ですね」
そうやってこちらへと近づいてくる。
パシャッ
とその時、コップの水をひっくり返したような音が隣から聞こえてきた。
「――えっ?」
同時にセルフィナさんの歩みが止まっている。
「……なるほど、こうやるのね」
納得顔の王女様の前方には小さな水たまりができていた。
詠唱などは必要なく、重要なのは流れる魔力と発動結果の現象を引き起こすイメージのみだということらしい。
それさえできていれば、セルフィナさんのお師匠様曰く、「魔法でできないことはない」らしい。本人はまだとてもその域には達していないらしいけど。
魔法のなんたるかを一応論理立てて説明できるってのは、そこそこ練りこまれた話だからだろうか。ゲームだとスキル選択したりマウスクリックだけで発動だしね。わざわざ魔力を練ってどうのこうのって説明されるわけもない。
とまあ俺が解釈した内容を復習を兼ねて簡単に説明をしてみたが、そこをセルフィナさんは一時間ほどかけてじっくりと説明してくれた。
「というわけで、魔法というのは自分の中にある魔力を感じ、それを発動させたい場所――手のひらなどに集め、最後に発動するという三段階のプロセスを踏むことになります。
まずは体の中に流れる魔力を感じてみましょうか」
セルフィナさんは艶然とほほ笑むとじっくりとこちらを伺うように見回すと言葉を続ける。
「あななたちの手を繋いで、私が直接魔力を流してみますのでそれをまず感じ取ってみてください」
「……わ、わかりました」
「はい!」
それに対して明は神妙に、穂乃果は目をキラキラさせながらテンション高く応えている。
王女様を見てみると、手のひらを見つめながら何やら集中している。心なしかその手に何かが集まっているように感じられる気がしないでもない。
うん、まあもともとスキルとして魔法が使える俺らからすれば、できないことはないのかもしれない。というか、できるような気がする。
少なくとも魔法を使ったことがあるんだから、そのイメージなんてものは簡単にできるだろう。すでに使える魔法なら、心の中ででもスキル名称を唱えれば発動するのかもしれない。
まぁ、講義の前にやろうとは思わないけども。
「ふふ、それではアキラさんとホノカさんから行きましょうか」
そう言ってセルフィナさんが一歩前へ出ると、明と穂乃果も合わせてセルフィナさんの前に歩み出る。
お互いに手を差し出してセルフィナさんの両手にそれぞれの手が乗せられたのを確認する。
「では、目を閉じて手に集中していてくださいね」
セルフィナさんの言葉に二人とも静かに目を閉じると、「では行きます」と一言告げて両手から二人同時に魔力を流し始めた。
「……ん?」
それに早速反応したのは穂乃果だ。疑問形だけど何か感じるものがあったのかな。スキルも魔法よりだったし、敏感なのかも。
ちなみに明はまだ何も反応がない。
「ふふ、ホノカさんは感度がいいようですね」
……いやなんかもう艶っぽい声音で言われると勘違いしそうなセリフですね!
セリフを聞いた明の表情が妙に焦った感じになってるじゃないか。律儀に目を閉じたままなのが、余計に想像を掻き立てられる原因になってる気もするが。
うーん、しかし気のせいか。今度はセルフィナさんから二人へと何かが流れてるのを感じるが……。
「もうちょっと強くしますね」
そう言い終わるのとほぼ同時に、セルフィナさんから二人へと流れる何かの勢いが強くなった。
……うーむ、こりゃもう気のせいじゃないな。
再び王女様へと目を向けるとまだ手のひらへ集中しているようだ。
そしてもう、魔力を感じることができると自覚したからか、その手に何かが、いや魔力が集まっているのが感じられる。
「…………あっ!」
ここにきて明も声を上げる。
「あら、アキラさんも感じたようですね」
そう言ってにっこりと微笑むと二人から手を放す。
「さすが召喚された勇者様ですね。こんな短時間で魔力を感じられるようになるとは……。
次はその感覚を忘れないように、自分で魔力を集められるようになれば第二段階は合格ですね」
「「はいっ!」」
セルフィナさんの言葉に二人の返事が元気よく揃う。
「ふふ、では次はお二人の番ですね」
そうやってこちらへと近づいてくる。
パシャッ
とその時、コップの水をひっくり返したような音が隣から聞こえてきた。
「――えっ?」
同時にセルフィナさんの歩みが止まっている。
「……なるほど、こうやるのね」
納得顔の王女様の前方には小さな水たまりができていた。
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