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第四章
転生者は異世界で何を見る? -プロローグ1-
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「ぶえっっっくしょん!!!!」
ピシャーーーーーーン!!!
くしゃみと同時に今まさに放とうとしていた神の裁きが天から地表へと降り注ぐ。
「……へっ?」
間抜けな声を出したのは、真っ白な髭を三十センチも伸ばしたご老人である。薄いグレーの布を何重にも巻いた衣服を着ており、さながら仙人のようである。
頭髪はなく、光を百パーセント反射しそうな頭皮をしているが、生憎と周囲は暗闇に囲まれており、星明りなのかキラキラと輝くほのかな光源があるのみで眩しくはない。
というか上下左右どこを見渡しても星明りのキラキラした空間が広がるのみである。宇宙空間に浮いているような感覚だ。
そんな老人だが、足元の一点を凝視していたかと思うと急に頭を抱えてしゃがみこむ。
「や……、やってもうた……」
そう呟いてしばらく同じ格好でうずくまっていたが、おもむろに立ち上がると言葉を続ける。
「一人で凹んでてもしゃーない……。なんとかするしかないのぅ」
どうも独り言が多いらしい。
もう一度さっきまで凝視していた地点に視線を向けると、そちらへと右手を差し出して何かを引っこ抜くようなジェスチャーをする。
「ほいやっ」
「――うわああああぁぁぁっ!!?」
ジェスチャーと掛け声と共に一人の少年がその場に現れたのである。
「な、なな、何っ!?」
周囲をキョロキョロとしながら見回して何があったのか確認しようとしているが、急に薄暗いところにきたせいで何も見えないのだろうか。
「なんなんだよ! いきなり目の前が光ったかと思ったら、今度は真っ暗闇……ってここどこだよ!!?」
よくよく見るとその少年はなぜか半透明のようで、向こう側が透けて見えるようだ。
「落ち着かんか」
ひたすらパニクる少年に老人が声を掛けるが、声が聞こえないのかまだ慌てたままである。
無視された老人がサッと右手を振って虚空から杖のようなものを取り出すと、少年を殴りつけた。
「イテェ!!」
「うおおっ!!?」
「きゃっ!」
なのになぜか悲鳴が三つ上がった。
「むぅ?」
老人が訝しむ声と共に殴りつけた少年から顔を上げると、そこには四つん這いになって慌てている黒髪のオッサンと、金髪の少女がいたのである。
少年はいきなり場面が切り替わったことに慌てていたようだが、オッサンと少女はいきなり地面が消失したかのような感覚に陥っているのかもしれない。
「な、なんじゃと? ……もしかしてワシ、またやらかした……?」
そんな二人を目にした老人の顔が一気に青褪める。
「いきなりなにすんだよじいさん!」
そこへ杖で殴りつけられた少年が、表情を一気に青褪めさせた老人へと怒鳴りながら文句をつけた。
怒鳴られた老人が文句を言われたことで一瞬で我に返る。
「お、おお……、すまぬ。少しばかり、自分の馬鹿さ加減に呆れておったところじゃ。
……そちらの二人もすまなんだな」
老人の言葉を聞いて初めて後方にも誰かがいることに気付いたのか、少年が振り返って確認している。
「それはいいけど……、どこなんだよここは……」
殴られて落ち着いたのか、現状確認をしたはいいが地面がないことに気づき真っ青になる少年。
「おお、重ねてすまん。……ほいっと」
少年の様子に理由がわかったのか、手に持っていた杖を地面に打ち付ける。
と、あっという間に地面が畳敷きの茶の間に変わる。
「「「――っ!!?」」」
「先に自己紹介でもしようかのぅ。わしはカラミエル。この世界の神をやっとるもんじゃ」
「……はぁ?」
「まだ何が起こったのか整理がついとらんかもしれんが……、少年よ。
わしの手違いがあって、そなたは事故に遭って死んでしもうたんじゃよ……」
「……」
あまりに突飛な話しすぎたのか、少年は何も反応ができない。
が、オッサンと少女は多少余裕があるのか、カラミエルと名乗った老人と同じ卓へと腰を下ろす。
それを見た少年もハッと気づいたかのように、とりあえずといった感じで腰を下ろした。
「おう、すまんの。茶も出さずに」
カラミエルはそういうと、杖を持っていない左手を一振りすると、ちゃぶ台の上に湯気を立てるお茶が四つ現れる。
「す……、すごいです……」
少女は素直に驚きを表し、オッサンも驚きながらではあるが出てきたお茶をためらいもなく啜っている。
「うめー」
「……」
そして少年は固まったまま動かない。
「詫びようと少年を呼んだはいいが、……どうも手違いがあったのか、そちらの二人も巻き添えでここに呼んでしまったらしいのぅ……」
「そうなんですね。……あ、おいしい」
「……あんまり驚いてないのぅ。っつーかくつろぎすぎじゃね?」
お茶をのみながら周囲を観察するオッサンと、落ち着いて受け応えする少女にカラミエルは突っ込むのだった。
ピシャーーーーーーン!!!
くしゃみと同時に今まさに放とうとしていた神の裁きが天から地表へと降り注ぐ。
「……へっ?」
間抜けな声を出したのは、真っ白な髭を三十センチも伸ばしたご老人である。薄いグレーの布を何重にも巻いた衣服を着ており、さながら仙人のようである。
頭髪はなく、光を百パーセント反射しそうな頭皮をしているが、生憎と周囲は暗闇に囲まれており、星明りなのかキラキラと輝くほのかな光源があるのみで眩しくはない。
というか上下左右どこを見渡しても星明りのキラキラした空間が広がるのみである。宇宙空間に浮いているような感覚だ。
そんな老人だが、足元の一点を凝視していたかと思うと急に頭を抱えてしゃがみこむ。
「や……、やってもうた……」
そう呟いてしばらく同じ格好でうずくまっていたが、おもむろに立ち上がると言葉を続ける。
「一人で凹んでてもしゃーない……。なんとかするしかないのぅ」
どうも独り言が多いらしい。
もう一度さっきまで凝視していた地点に視線を向けると、そちらへと右手を差し出して何かを引っこ抜くようなジェスチャーをする。
「ほいやっ」
「――うわああああぁぁぁっ!!?」
ジェスチャーと掛け声と共に一人の少年がその場に現れたのである。
「な、なな、何っ!?」
周囲をキョロキョロとしながら見回して何があったのか確認しようとしているが、急に薄暗いところにきたせいで何も見えないのだろうか。
「なんなんだよ! いきなり目の前が光ったかと思ったら、今度は真っ暗闇……ってここどこだよ!!?」
よくよく見るとその少年はなぜか半透明のようで、向こう側が透けて見えるようだ。
「落ち着かんか」
ひたすらパニクる少年に老人が声を掛けるが、声が聞こえないのかまだ慌てたままである。
無視された老人がサッと右手を振って虚空から杖のようなものを取り出すと、少年を殴りつけた。
「イテェ!!」
「うおおっ!!?」
「きゃっ!」
なのになぜか悲鳴が三つ上がった。
「むぅ?」
老人が訝しむ声と共に殴りつけた少年から顔を上げると、そこには四つん這いになって慌てている黒髪のオッサンと、金髪の少女がいたのである。
少年はいきなり場面が切り替わったことに慌てていたようだが、オッサンと少女はいきなり地面が消失したかのような感覚に陥っているのかもしれない。
「な、なんじゃと? ……もしかしてワシ、またやらかした……?」
そんな二人を目にした老人の顔が一気に青褪める。
「いきなりなにすんだよじいさん!」
そこへ杖で殴りつけられた少年が、表情を一気に青褪めさせた老人へと怒鳴りながら文句をつけた。
怒鳴られた老人が文句を言われたことで一瞬で我に返る。
「お、おお……、すまぬ。少しばかり、自分の馬鹿さ加減に呆れておったところじゃ。
……そちらの二人もすまなんだな」
老人の言葉を聞いて初めて後方にも誰かがいることに気付いたのか、少年が振り返って確認している。
「それはいいけど……、どこなんだよここは……」
殴られて落ち着いたのか、現状確認をしたはいいが地面がないことに気づき真っ青になる少年。
「おお、重ねてすまん。……ほいっと」
少年の様子に理由がわかったのか、手に持っていた杖を地面に打ち付ける。
と、あっという間に地面が畳敷きの茶の間に変わる。
「「「――っ!!?」」」
「先に自己紹介でもしようかのぅ。わしはカラミエル。この世界の神をやっとるもんじゃ」
「……はぁ?」
「まだ何が起こったのか整理がついとらんかもしれんが……、少年よ。
わしの手違いがあって、そなたは事故に遭って死んでしもうたんじゃよ……」
「……」
あまりに突飛な話しすぎたのか、少年は何も反応ができない。
が、オッサンと少女は多少余裕があるのか、カラミエルと名乗った老人と同じ卓へと腰を下ろす。
それを見た少年もハッと気づいたかのように、とりあえずといった感じで腰を下ろした。
「おう、すまんの。茶も出さずに」
カラミエルはそういうと、杖を持っていない左手を一振りすると、ちゃぶ台の上に湯気を立てるお茶が四つ現れる。
「す……、すごいです……」
少女は素直に驚きを表し、オッサンも驚きながらではあるが出てきたお茶をためらいもなく啜っている。
「うめー」
「……」
そして少年は固まったまま動かない。
「詫びようと少年を呼んだはいいが、……どうも手違いがあったのか、そちらの二人も巻き添えでここに呼んでしまったらしいのぅ……」
「そうなんですね。……あ、おいしい」
「……あんまり驚いてないのぅ。っつーかくつろぎすぎじゃね?」
お茶をのみながら周囲を観察するオッサンと、落ち着いて受け応えする少女にカラミエルは突っ込むのだった。
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