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第四章
転生者は異世界で何を見る? -倉科瑞樹2-
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結局何がしたいのかわからないまま、異世界へとまたやってきた。
宿を営む女将さんの娘さんにからかわれながらも冒険者ギルドへとやってきたんだけど、相変わらずおれたち三人とも文字が読めない。
なので、いつものギルド職員さんに仕事がないか聞いてみたけど、結局前回と同じ森へ行くことになってしまった。
また魔物に襲われるのかと思うと恐怖を感じたけど、誠さんとフィアさんには気づかれていないようだ。
――よし、おれも男だ。覚悟を決めよう。
いつまでも弱いままはダメだ。
何はともあれ強くなろうと思った。
「――なにあれ」
そう決意を新たにしたところで、フィアさんから疑問の声が上がった。
同じくそちらに目を向けると、何か土埃が移動している様子が視界に入った。
「……あれも魔物?」
と思ったら、それを追いかける空飛ぶ魔物が、森の影から飛び出してきたときにはびっくりした!
なんかブレスみたいなものも吐いてるし、もしかしてあれってドラゴンかな!?
「……しっかし、異世界すげーな……」
若干ビビってるけど、遠くに見えてこっちに悪影響がないものなので、好奇心の方が上回ったのかもしれない。
遠くのドラゴンらしきシルエットをじっと見つめてしまっていた。
しかし、小さな感動に浸っていた気分に水を差したのは誠さんだった。
ちょっとレベル上げようと言われて槍を持たされたのだ。内心ビビりまくりながら槍を手に森を歩いていると、はぐれウルフが現れた。
待ってましたとばかりに誠さんがはぐれウルフを無力化してくれたけど、いきなりそんな勘弁してほしい。
とは言え、強くなろうと決心したのはおれ自身だ。こんなところで躓いてはいられないのだ。
気合を入れると持っていた槍を後ろに引いて、渾身の勢いで魔物に突き刺す。
刃が肉をえぐる感触が両手に伝わってくるが、気にせずに何度も槍を振るう。
「――くっ! このっ!」
気が付いたときにははぐれウルフは動かなくなっていた。
何度も繰り返すうちにいくつかレベルが上がったようだが、もうそろそろ体力が限界だった。
誠さんにそろそろ終わりにしようかと告げられると同時に、木の根元へと座り込んでしまった。
もともとそんなに体力はなかった方だけど、この体になってから余計に体力がなくなった気がする。
息を整えていると、槍の先端が目に入ってきた。血がべっとりと付着していることに今更ながら気づいて体に震えが走った。
休憩してから街に戻ると、今度は獲物が多いからと倉庫へと通された。
二回連続でいい筋肉をしたタンクトップに遭遇して自己紹介をしてもらったときは噴き出してしまった。
ビリーズとブルートって、惜しいだろ!?
その後に二人組の冒険者に声を掛けられた。ドラゴンを見たかと聞かれたんだけど、話をしている間になぜか乗り物の魔道具の話になって、誠さんがかなり食いついていた。
でも面白そうだし、この世界じゃ免許もなく乗れそうなので、おれも乗り物を手に入れるのは賛成しておいた。
反対したところでおれの意見が採用されるとも思えないし、むしろ置いて行かれそうな気がしたくらいだ。
魔工都市エキドナへ行く前に、誠さんの用事を済ませることになった。
どこへ行くかは聞いていなかったけど、誠さんやフィアさんが一緒だしそこは心配はしていない。
移動した先はどこかの部屋の中だった。階段を上がって一階に出ると、そこには見慣れた商品と見慣れない商品が半々で置かれている。
「――な、なにこれっ!!?」
事前にどこへ行くか告げられずに連れてこられたおれとしては、驚きの声を上げずにはいられない。
そしてケモフサな店員さんからも目を逸らせずにいる。すげーもふもふしたい。
ここがいまいちどこなのかわかっていないけど、目の前のケモミミはとてもきれいで魅力的だった。
あの世界の街にも獣人はいたけど、お風呂の文化がなく一般人というか、貴族でもない平民の街だったからか、あまり小奇麗な獣人は見かけなかった。
だからだろうか、すごく肌触りのよさそうなもふもふを見てしまうとテンションが上がったんだけど。
「陛下に報告さしてもろうても?」
だけどアルブレイムと紹介された人物の言葉で現実に引き戻された。
……陛下? え、何……? 誠さんってそんなにすごい人なの……?
「ええ、いいですよ。そのうち連れていくかもだし」
――マジで!?
いや、ちょっと、何言ってんの誠さん!?
軽くテンパっていると誠さんに外へと連れられた。
思考が付いて行かなかったけど、遠くに聳え立つ王城を目にした瞬間、ここがどこなのかを思い出したのだ。
「うわーー、あの城どこかで見たことあるーー」
若干棒読みになった気がしないでもない。いや王城そのものには感動はしているんだけど、何も言わずに連れてこられた誠さんに呆れているというかなんというか。
そしていい匂いを漂わせる露店の肉について考察しながらも、魔術師へと転職したのだがそれはあっけなく終わる。
お昼ご飯で謎肉を食ってるときは忘れていたが、いざ外へ魔物を狩りに行く段階になって、前日に槍を振り回して魔物を殺した感触がフラッシュバックしたのだった。
宿を営む女将さんの娘さんにからかわれながらも冒険者ギルドへとやってきたんだけど、相変わらずおれたち三人とも文字が読めない。
なので、いつものギルド職員さんに仕事がないか聞いてみたけど、結局前回と同じ森へ行くことになってしまった。
また魔物に襲われるのかと思うと恐怖を感じたけど、誠さんとフィアさんには気づかれていないようだ。
――よし、おれも男だ。覚悟を決めよう。
いつまでも弱いままはダメだ。
何はともあれ強くなろうと思った。
「――なにあれ」
そう決意を新たにしたところで、フィアさんから疑問の声が上がった。
同じくそちらに目を向けると、何か土埃が移動している様子が視界に入った。
「……あれも魔物?」
と思ったら、それを追いかける空飛ぶ魔物が、森の影から飛び出してきたときにはびっくりした!
なんかブレスみたいなものも吐いてるし、もしかしてあれってドラゴンかな!?
「……しっかし、異世界すげーな……」
若干ビビってるけど、遠くに見えてこっちに悪影響がないものなので、好奇心の方が上回ったのかもしれない。
遠くのドラゴンらしきシルエットをじっと見つめてしまっていた。
しかし、小さな感動に浸っていた気分に水を差したのは誠さんだった。
ちょっとレベル上げようと言われて槍を持たされたのだ。内心ビビりまくりながら槍を手に森を歩いていると、はぐれウルフが現れた。
待ってましたとばかりに誠さんがはぐれウルフを無力化してくれたけど、いきなりそんな勘弁してほしい。
とは言え、強くなろうと決心したのはおれ自身だ。こんなところで躓いてはいられないのだ。
気合を入れると持っていた槍を後ろに引いて、渾身の勢いで魔物に突き刺す。
刃が肉をえぐる感触が両手に伝わってくるが、気にせずに何度も槍を振るう。
「――くっ! このっ!」
気が付いたときにははぐれウルフは動かなくなっていた。
何度も繰り返すうちにいくつかレベルが上がったようだが、もうそろそろ体力が限界だった。
誠さんにそろそろ終わりにしようかと告げられると同時に、木の根元へと座り込んでしまった。
もともとそんなに体力はなかった方だけど、この体になってから余計に体力がなくなった気がする。
息を整えていると、槍の先端が目に入ってきた。血がべっとりと付着していることに今更ながら気づいて体に震えが走った。
休憩してから街に戻ると、今度は獲物が多いからと倉庫へと通された。
二回連続でいい筋肉をしたタンクトップに遭遇して自己紹介をしてもらったときは噴き出してしまった。
ビリーズとブルートって、惜しいだろ!?
その後に二人組の冒険者に声を掛けられた。ドラゴンを見たかと聞かれたんだけど、話をしている間になぜか乗り物の魔道具の話になって、誠さんがかなり食いついていた。
でも面白そうだし、この世界じゃ免許もなく乗れそうなので、おれも乗り物を手に入れるのは賛成しておいた。
反対したところでおれの意見が採用されるとも思えないし、むしろ置いて行かれそうな気がしたくらいだ。
魔工都市エキドナへ行く前に、誠さんの用事を済ませることになった。
どこへ行くかは聞いていなかったけど、誠さんやフィアさんが一緒だしそこは心配はしていない。
移動した先はどこかの部屋の中だった。階段を上がって一階に出ると、そこには見慣れた商品と見慣れない商品が半々で置かれている。
「――な、なにこれっ!!?」
事前にどこへ行くか告げられずに連れてこられたおれとしては、驚きの声を上げずにはいられない。
そしてケモフサな店員さんからも目を逸らせずにいる。すげーもふもふしたい。
ここがいまいちどこなのかわかっていないけど、目の前のケモミミはとてもきれいで魅力的だった。
あの世界の街にも獣人はいたけど、お風呂の文化がなく一般人というか、貴族でもない平民の街だったからか、あまり小奇麗な獣人は見かけなかった。
だからだろうか、すごく肌触りのよさそうなもふもふを見てしまうとテンションが上がったんだけど。
「陛下に報告さしてもろうても?」
だけどアルブレイムと紹介された人物の言葉で現実に引き戻された。
……陛下? え、何……? 誠さんってそんなにすごい人なの……?
「ええ、いいですよ。そのうち連れていくかもだし」
――マジで!?
いや、ちょっと、何言ってんの誠さん!?
軽くテンパっていると誠さんに外へと連れられた。
思考が付いて行かなかったけど、遠くに聳え立つ王城を目にした瞬間、ここがどこなのかを思い出したのだ。
「うわーー、あの城どこかで見たことあるーー」
若干棒読みになった気がしないでもない。いや王城そのものには感動はしているんだけど、何も言わずに連れてこられた誠さんに呆れているというかなんというか。
そしていい匂いを漂わせる露店の肉について考察しながらも、魔術師へと転職したのだがそれはあっけなく終わる。
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