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第2章 あぶないラッキー
3話③
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それからは、あっという間だった。晃司が救急と、ここの管轄署である荒間署の刑事課と生安課に連絡し、救急車と荒間署の刑事課がやって来たのはほぼ同時だった。
そして、まだ荒間署に残っていた穂積もなぜか、刑事課の面々と一緒に現れた。その穂積が、刑事課や鑑識にいくつも指示を出している。
刑事課のメンバーには、一太と同期の壁――ではなく颯太郎もいた。颯太郎は晃司を見つけると、コッソリ会釈した。大輔の勘でしかないが、颯太郎と晃司の間になにかしらのアイコンタクトがあったようだ。
大輔と晃司は遺体の第一発見者で通報者のため、刑事課からの事情聴取を待っていた。晃司と颯太郎が意味ありげに視線を交わしたので、颯太郎が二人に聴取するのかと思ったが、二人の元にやって来たのは穂積だった。
「……困ったことになったね」
(どうして管理官が……?)
捜査一課の管理官がたまたま所轄署にいたからといって、所轄署の刑事課と一緒に現場に来るのも異例ならば、彼らを差し置いて管理官が事情聴取にあたるのも、異例中の異例だ。
「なんで穂積が?」
大輔の口に出せない疑問を、晃司は躊躇せずに訊いた。穂積が無表情で答える。
「刑事課は忙しいので」
無愛想な穂積に、晃司はフンと鼻を鳴らし、道場の中央を顎で指す。穂積の返答がいい加減なものだとわかっているのだ。
「あれ、永田か?」
「おそらく。俺が知ってる永田館長とは、少し様子が変わってますけど。堂本巡査も……そう思うでしょ?」
大輔は少し迷って、それから小さく頷いた。穂積の問いに即答できないのは、大輔がまだ、永田の顔をまともに見ることができないからだ。
大輔も交番時代に、交通事故現場や火災現場に立ち会ったことがある。その際重症の怪我人や、残念ながら遺体にも対面した。しかし――ここまでひどい遺体を見たのは初めてだった。
頭部と顔面が血まみれで、顔全体がパンパンに膨れ上がっている。特に顔の左側の損傷がひどく、左目にはなにかが突き刺さっていた。永田のそばに真っ赤に染まった竹刀が落ちていて、その竹刀の先端がない。それを見て、永田の顔に突き刺さっているのが、折れた竹刀の一部だとわかった。
「……大丈夫か?」
晃司が心配そうに大輔を覗く。優しい目に見つめられ、大輔は大きく頷いた。
「すいません、殺人の……現場は初めてなんで」
すいません。もう一度謝って、顔を上げた。
「堂本巡査はこの前まで、県北の小さな交番勤務だったね。でも、そんなの言い訳にならないよ。君はどこにいても警官なんだから」
「……はい」
穂積の厳しい視線に晒され、心身が引き締まる。こんなことで動揺していては仕事にならない。
「それにしても……」
穂積が大きなため息を吐く。
「堂本巡査が持ってる男だとは聞いてたけど……ここまでとはね」
大輔も、ここまで来るとさすがに自分の悪運? が怖くなってきた。今までのラッキーとは比べものにならない。まさか、十数年ぶりに訪ねた道場で永田の遺体を見つけることになるとは――。
「この後、強行犯係と……直に捜査一課も来ます。立て続けに事情聴取されますが……」
「例のビデオのことは言うなってんだろ?」
大輔の隣で、つまらなそうに颯太郎たちを眺めていた晃司が問い、穂積が大きく頷いた。
「あくまで、昔の恩師に挨拶に来た、で通してください。それ以上、なにも話さないように」
「いいのか?」
「なにが、です?」
「あのビデオに映ってるのが永田なら……永田が殺された大きな動機になるんじゃねぇの?」
大輔はハッと晃司を見た。晃司は鋭い視線を、道場中央に向けていた。
永田がこの道場で行われた子供への虐待犯なら、永田が殺害される理由になる。少なくともこの世で一人は、永田を殺したいほど憎んでいたはずだ。
あのビデオの少年が――。
「……まだ、永田館長が殺害されたとは決まってないですよ」
穂積は感情の読めない目を、スッと下に向けた。
「へぇ? 目ん玉に竹刀が突き刺さってんのに、事故だとでも言うのか?」
「まだ検死もすんでないのに、確かなことは言えないでしょう? それに、ビデオの男が永田だという確証もない」
「じゃあこれで、あのビデオを調べないわけにはいかなくなったな? あれが永田かそうじゃないかで、永田の殺害された動機が変わってくる」
「小野寺巡査部長、それはあなたが決めることじゃない」
穂積が、視線を上げた。大輔ならその目で睨まれたら凍りついてしまいそうな冷たさだったが、晃司は顔色一つ変えなかった。穂積の凍てつく視線を真正面から受け止め、真っ直ぐ穂積を睨み返している。
「さっきも言いましたけど、ビデオのことは一切の口外を禁じます。あなたたちがビデオのことを独断で調べることも、許しません」
「そこまでして、永田を守らなきゃなんないのか? ……ああそうか、守るのは永田じゃなくて、永田と懇意にしてた、警察OBの政治家の先生様か」
晃司の軽蔑するような発言にも、穂積の氷の無表情は変わらなかった。それどころか、晃司に呆れたように小さく息を吐いた。
「……先輩は、相変わらずですね」
「なんだそれ?」
晃司が凄み、二人はまさに一触即発、の雰囲気だった。
大輔はずっと、道場中央の颯太郎たちを見つめていた。颯太郎だけでなく、他の刑事課の捜査員も時折こちらを窺っている。
こちらの険悪な雰囲気を心配しているのではない。彼らは穂積を見ていた。
穂積を、窺っているのだ。
「管理官……」
大輔は不安げな顔を、颯太郎たちから穂積に向けた。
「うちの刑事課や……捜一に情報を隠したりして、管理官は大丈夫なんですか?」
捜査一課管理官の穂積が、直属の部下である捜査一課に情報を隠ぺいしたとなっては、誰より穂積の立場が危ういのではないか。
大輔や晃司は、所詮ただの下っ端だ。穂積に指示されたとなれば、隠ぺいでもなんでもするしかない。と、言い訳も成り立つ。
だが穂積はそうはいかないだろう。穂積も県警の上層部から指示されているが、それを穂積が捜査一課に言い触らすことなどできない。
「管理官が、捜査一課の中でまずいことになりません?」
大輔の言葉に、穂積の表情から険しさが一瞬消えた。
「堂本巡査……俺の心配なんか、数世紀早いよ」
穂積が苦笑いする。大輔は「すいません」と頭を下げた。彼の言う通り、一介の巡査ごときが口出しできる問題ではないのだ。
「ビデオのことは……俺も考えてる。どうするか、ちゃんと指示するから、それまでは大人しくしててくれない?」
そう言った穂積の表情は、少しだけ柔らかくなった。
穂積はきっと、大輔たちよりずっと複雑な事情を抱え、考えなければならないことも山積みなのだ。
「じゃあ堂本巡査、先輩をよろしくね」
穂積はほんの一瞬だけ、大輔に向かって笑みを見せた。そして足早に刑事課の捜査員たちの元に戻っていった。
その後ろ姿を、大輔は心配そうに見つめた。あの細い体で、一体どれほど重い物を抱えているのだろう――。
「なぁにが、先輩をよろしく、だ。あの性悪女狐!」
晃司が、心底憎たらしそうに言う。穂積を心配する大輔の深刻な気持ちは、それでスッカリ削がれてしまった。 苦笑して、隣の晃司を見上げる。
「なんか……大変なことになっちゃいましたね」
晃司が大輔を見下ろし、顔をしかめる。
「大輔お前……ちょっと怖いぞ」
なんか憑いてんじゃね? と、晃司は大輔に「南無南無」と手を合せた。
大輔は弾かれたように笑って、晃司を思いきり突き飛ばした。
ふざけた二人が、その後すぐ戻ってきた穂積にこっぴどく叱られたのは、言うまでもない。
第2章 あぶないラッキー 終
そして、まだ荒間署に残っていた穂積もなぜか、刑事課の面々と一緒に現れた。その穂積が、刑事課や鑑識にいくつも指示を出している。
刑事課のメンバーには、一太と同期の壁――ではなく颯太郎もいた。颯太郎は晃司を見つけると、コッソリ会釈した。大輔の勘でしかないが、颯太郎と晃司の間になにかしらのアイコンタクトがあったようだ。
大輔と晃司は遺体の第一発見者で通報者のため、刑事課からの事情聴取を待っていた。晃司と颯太郎が意味ありげに視線を交わしたので、颯太郎が二人に聴取するのかと思ったが、二人の元にやって来たのは穂積だった。
「……困ったことになったね」
(どうして管理官が……?)
捜査一課の管理官がたまたま所轄署にいたからといって、所轄署の刑事課と一緒に現場に来るのも異例ならば、彼らを差し置いて管理官が事情聴取にあたるのも、異例中の異例だ。
「なんで穂積が?」
大輔の口に出せない疑問を、晃司は躊躇せずに訊いた。穂積が無表情で答える。
「刑事課は忙しいので」
無愛想な穂積に、晃司はフンと鼻を鳴らし、道場の中央を顎で指す。穂積の返答がいい加減なものだとわかっているのだ。
「あれ、永田か?」
「おそらく。俺が知ってる永田館長とは、少し様子が変わってますけど。堂本巡査も……そう思うでしょ?」
大輔は少し迷って、それから小さく頷いた。穂積の問いに即答できないのは、大輔がまだ、永田の顔をまともに見ることができないからだ。
大輔も交番時代に、交通事故現場や火災現場に立ち会ったことがある。その際重症の怪我人や、残念ながら遺体にも対面した。しかし――ここまでひどい遺体を見たのは初めてだった。
頭部と顔面が血まみれで、顔全体がパンパンに膨れ上がっている。特に顔の左側の損傷がひどく、左目にはなにかが突き刺さっていた。永田のそばに真っ赤に染まった竹刀が落ちていて、その竹刀の先端がない。それを見て、永田の顔に突き刺さっているのが、折れた竹刀の一部だとわかった。
「……大丈夫か?」
晃司が心配そうに大輔を覗く。優しい目に見つめられ、大輔は大きく頷いた。
「すいません、殺人の……現場は初めてなんで」
すいません。もう一度謝って、顔を上げた。
「堂本巡査はこの前まで、県北の小さな交番勤務だったね。でも、そんなの言い訳にならないよ。君はどこにいても警官なんだから」
「……はい」
穂積の厳しい視線に晒され、心身が引き締まる。こんなことで動揺していては仕事にならない。
「それにしても……」
穂積が大きなため息を吐く。
「堂本巡査が持ってる男だとは聞いてたけど……ここまでとはね」
大輔も、ここまで来るとさすがに自分の悪運? が怖くなってきた。今までのラッキーとは比べものにならない。まさか、十数年ぶりに訪ねた道場で永田の遺体を見つけることになるとは――。
「この後、強行犯係と……直に捜査一課も来ます。立て続けに事情聴取されますが……」
「例のビデオのことは言うなってんだろ?」
大輔の隣で、つまらなそうに颯太郎たちを眺めていた晃司が問い、穂積が大きく頷いた。
「あくまで、昔の恩師に挨拶に来た、で通してください。それ以上、なにも話さないように」
「いいのか?」
「なにが、です?」
「あのビデオに映ってるのが永田なら……永田が殺された大きな動機になるんじゃねぇの?」
大輔はハッと晃司を見た。晃司は鋭い視線を、道場中央に向けていた。
永田がこの道場で行われた子供への虐待犯なら、永田が殺害される理由になる。少なくともこの世で一人は、永田を殺したいほど憎んでいたはずだ。
あのビデオの少年が――。
「……まだ、永田館長が殺害されたとは決まってないですよ」
穂積は感情の読めない目を、スッと下に向けた。
「へぇ? 目ん玉に竹刀が突き刺さってんのに、事故だとでも言うのか?」
「まだ検死もすんでないのに、確かなことは言えないでしょう? それに、ビデオの男が永田だという確証もない」
「じゃあこれで、あのビデオを調べないわけにはいかなくなったな? あれが永田かそうじゃないかで、永田の殺害された動機が変わってくる」
「小野寺巡査部長、それはあなたが決めることじゃない」
穂積が、視線を上げた。大輔ならその目で睨まれたら凍りついてしまいそうな冷たさだったが、晃司は顔色一つ変えなかった。穂積の凍てつく視線を真正面から受け止め、真っ直ぐ穂積を睨み返している。
「さっきも言いましたけど、ビデオのことは一切の口外を禁じます。あなたたちがビデオのことを独断で調べることも、許しません」
「そこまでして、永田を守らなきゃなんないのか? ……ああそうか、守るのは永田じゃなくて、永田と懇意にしてた、警察OBの政治家の先生様か」
晃司の軽蔑するような発言にも、穂積の氷の無表情は変わらなかった。それどころか、晃司に呆れたように小さく息を吐いた。
「……先輩は、相変わらずですね」
「なんだそれ?」
晃司が凄み、二人はまさに一触即発、の雰囲気だった。
大輔はずっと、道場中央の颯太郎たちを見つめていた。颯太郎だけでなく、他の刑事課の捜査員も時折こちらを窺っている。
こちらの険悪な雰囲気を心配しているのではない。彼らは穂積を見ていた。
穂積を、窺っているのだ。
「管理官……」
大輔は不安げな顔を、颯太郎たちから穂積に向けた。
「うちの刑事課や……捜一に情報を隠したりして、管理官は大丈夫なんですか?」
捜査一課管理官の穂積が、直属の部下である捜査一課に情報を隠ぺいしたとなっては、誰より穂積の立場が危ういのではないか。
大輔や晃司は、所詮ただの下っ端だ。穂積に指示されたとなれば、隠ぺいでもなんでもするしかない。と、言い訳も成り立つ。
だが穂積はそうはいかないだろう。穂積も県警の上層部から指示されているが、それを穂積が捜査一課に言い触らすことなどできない。
「管理官が、捜査一課の中でまずいことになりません?」
大輔の言葉に、穂積の表情から険しさが一瞬消えた。
「堂本巡査……俺の心配なんか、数世紀早いよ」
穂積が苦笑いする。大輔は「すいません」と頭を下げた。彼の言う通り、一介の巡査ごときが口出しできる問題ではないのだ。
「ビデオのことは……俺も考えてる。どうするか、ちゃんと指示するから、それまでは大人しくしててくれない?」
そう言った穂積の表情は、少しだけ柔らかくなった。
穂積はきっと、大輔たちよりずっと複雑な事情を抱え、考えなければならないことも山積みなのだ。
「じゃあ堂本巡査、先輩をよろしくね」
穂積はほんの一瞬だけ、大輔に向かって笑みを見せた。そして足早に刑事課の捜査員たちの元に戻っていった。
その後ろ姿を、大輔は心配そうに見つめた。あの細い体で、一体どれほど重い物を抱えているのだろう――。
「なぁにが、先輩をよろしく、だ。あの性悪女狐!」
晃司が、心底憎たらしそうに言う。穂積を心配する大輔の深刻な気持ちは、それでスッカリ削がれてしまった。 苦笑して、隣の晃司を見上げる。
「なんか……大変なことになっちゃいましたね」
晃司が大輔を見下ろし、顔をしかめる。
「大輔お前……ちょっと怖いぞ」
なんか憑いてんじゃね? と、晃司は大輔に「南無南無」と手を合せた。
大輔は弾かれたように笑って、晃司を思いきり突き飛ばした。
ふざけた二人が、その後すぐ戻ってきた穂積にこっぴどく叱られたのは、言うまでもない。
第2章 あぶないラッキー 終
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