23 / 69
王都の怪人
11話 宿場町の市場
しおりを挟む
いつの間にか寝ていた。
トレイシーのすさまじいイビキの音で目が覚める。
「……午前六時か。二時間くらい寝たか?」
懐中時計を見ながらつぶやいた。
今は夏の終わり、窓の外はすでにかなり明るい。
「ベアトリクス様とフィオナ……まだ寝てるだろうが……」
とりあえず起きて身だしなみを整えた。
ヒゲを剃り、顔を洗い、服装を整える。
監視小屋に鏡と水瓶が備えてあったのは幸運だ。
「……」
トレイシーを起こさないように監視小屋の戸を開けて外に出た。
朝の空気が冷たくて気持ちいい。
宿場町ならではの所々から聞こえる馬の鼻息、鶏の鳴き声、何だか外出してるって感じがしていい。
「あれは……フィオナ?」
散歩していると、視線の先にスタイルのいい女性が歩いていた。
男物の服に亜麻色の長い髪に長身。
背筋を伸ばしてキビキビと歩く姿は魅力的だ。
……改めて、既婚者なのが残念だ。
「フィオナさん。おはよございます」
「ん? イーモン殿か。おはよう、よく眠れたかな?」
「ええ」
本当はほとんど寝てないが嘘をついた。
徹夜は日常茶飯事だ。
体調は悪くないし、そう言って構わないだろう。
「すまんな。私だけ貴族用の館に泊まって」
「そんな……」
適当に濁した。
正直私にとってはベアトリクス様のお守りをしながら高級な宿に泊まるより、監視小屋で羽を伸ばさせてもらったほうが助かった。
トレイシーとは久しぶりに話せたし、あのお嬢様から一時的に解放されたのだし。
「……?」
考え事をしていて気づいた。
ベアトリクス様から解放されて羽が伸ばせた?
なぜ私はそんな事を考えたのか。
攻略対象云々関係なく、美少女と同じ空間に入れるなんてそれだけで心地良いはずなのだが。
現にこれまであの館でケイト様やマリンと過ごす時間は悪くないと思っていた。
たまに暴れ出す手に負えないお転婆お嬢様でも、遊び尽くして飽きたうえで嫌われるように仕向けた気まずい同僚相手だったとしてもだ。
「……?」
本当に不思議な気分だ。
……フィオナとの会話が止まっていた。
「どうした? イーモン殿」
「い、いえ。なんでもありません」
「そうか、それならいいが。そうだ! イーモン殿、買い物に付き合ってくれないか? これからこの宿場町の市場に行くんだ」
「市場? 面白そうですね。ぜひご一緒させてください」
散歩がてら彼女に付き合うことにした。
†††††
自然の音しか聞こえない静かだった宿場町の朝。
次第にニワトリの鳴き声や行商人たちのかけ声で賑わう。
「安いよ! 安いよ! 鹿肉の燻製が~」
「ちょっと、珍しい食材はないかい? 物好きな貴族がうちに泊まってるんだ」
広場は大盛況だ。
「なるほど、こうやって行商人が早朝集まって宿屋や酒場を経営する者に売るわけですか」
「ん? イーモン殿。知らなかったのか?」
独り言に近い私の言葉にフィオナは驚いて振り向く。
「ええ、実は私はあまり見聞が広くなくて……王都育ちで成人してからはずっとクルック家に雇われていまして」
「ほう、意外だな」
「……はあ」
何が意外かわからんが、生返事をしといた。
その時、嗅ぎなれた甘い鮮烈な香りが鼻腔をくすぐる。
「さあ買った買った! トゥルンペリーの実だよ!」
「……あらら」
「うちは今年はこの実をこの地に卸せるのは今日だけ、この珍しい実を食べてみたくないかい!」
中年の行商人の威勢の良い声に少し気まずくなる。
「ん? どうした?」
「あ、いえ。実は偶然この町で旧友に再会してまして」
「ほう」
「そいつにもったいぶってトゥルンペリーの実を一つだけあげたのですが……市場でこんなに売ってるとは」
そこまで話したとき、急に後ろから肩を強くつかまれた。
「うわあ!」
「いやいや、少なくとも情報には感謝してるぜ。お前の言葉がなきゃここでトゥルンペリーを買う事はなかった」
「トレイシーか。脅かすなよ」
振り返ると、黒髪の鼻の高い厳つい男がウインクしていた。
起きてたのか。
そしてウインクは素直に気持ち悪い。
「はは、おっとそこのお美しい方。前を失礼します。私はあの実をひと箱買わないと」
「あ、ああ」
「ひと箱? そんなに買うのか」
「お前の言うアリバイ工作には多けりゃ多いほどいいだろ」
「ははっ」
そうして、デカい体にもかかわらず、俊敏な動きでトレイシーは人混みに入っていく。
「私も少しトゥルンペリーの実を買おうかな」
「ん?」
フィオナも買うようだ。
「フィオナさんはあの実がお好きで?」
「いやあ、それほどでも。しかしあの実はベアトリクス様の大好物なのだ」
「……へえ、知りませんでした。ベアトリクス様には好物を一通りお聞きしていたのですが」
執事として怠慢だったかもしれない。
雇い主のご息女の好物を把握出来てないとは。
「……ふふ」
突然フィオナは優しい表情で笑う。
朝日に照らされたその顔はとても美しく見えた。
「……」
一瞬見とれてしまった。
「トゥルンペリーの実はケイト様の大好物だそうだ」
「それは知ってますが」
会話が始まった。
慌てて視線を自然な感じに戻す。
「ああ、クルック家の執事のあなたなら当然か」
「ええ」
「実はなだな、ベアトリクス様……あの子はケイト様の真似ばっかりなのだ」
「え?」
「トゥルンペリーの実も突然大好物になってな」
優しい顔つきのまま、フィオナは意外な発言をした。
「ベアトリクス様がケイト様の真似?」
「そう、王都の学園で一緒になってからはずっとそう。自分でも気づいてないが、ケイト様に憧れているんだろう」
「は、はあ」
ずいぶん的外れな事を言うと思った。
一度フィオナにあの二人の険悪な日常を見せてみたいものだ。
「どれ、売り切れる前に行くか」
「私はどうしようかな。同僚への土産は王都の物がいいだろうし」
「イーモン殿、古本でも眺めたらどうだ? ほら」
「……へえ」
少し目を輝かせているフィオナの指さす方向には、薄い絨毯の上にたくさんの本を並べている女性がいた。
「古本を扱う業者か」
興味が出た。
自然にその方向に足が向いた。
トレイシーのすさまじいイビキの音で目が覚める。
「……午前六時か。二時間くらい寝たか?」
懐中時計を見ながらつぶやいた。
今は夏の終わり、窓の外はすでにかなり明るい。
「ベアトリクス様とフィオナ……まだ寝てるだろうが……」
とりあえず起きて身だしなみを整えた。
ヒゲを剃り、顔を洗い、服装を整える。
監視小屋に鏡と水瓶が備えてあったのは幸運だ。
「……」
トレイシーを起こさないように監視小屋の戸を開けて外に出た。
朝の空気が冷たくて気持ちいい。
宿場町ならではの所々から聞こえる馬の鼻息、鶏の鳴き声、何だか外出してるって感じがしていい。
「あれは……フィオナ?」
散歩していると、視線の先にスタイルのいい女性が歩いていた。
男物の服に亜麻色の長い髪に長身。
背筋を伸ばしてキビキビと歩く姿は魅力的だ。
……改めて、既婚者なのが残念だ。
「フィオナさん。おはよございます」
「ん? イーモン殿か。おはよう、よく眠れたかな?」
「ええ」
本当はほとんど寝てないが嘘をついた。
徹夜は日常茶飯事だ。
体調は悪くないし、そう言って構わないだろう。
「すまんな。私だけ貴族用の館に泊まって」
「そんな……」
適当に濁した。
正直私にとってはベアトリクス様のお守りをしながら高級な宿に泊まるより、監視小屋で羽を伸ばさせてもらったほうが助かった。
トレイシーとは久しぶりに話せたし、あのお嬢様から一時的に解放されたのだし。
「……?」
考え事をしていて気づいた。
ベアトリクス様から解放されて羽が伸ばせた?
なぜ私はそんな事を考えたのか。
攻略対象云々関係なく、美少女と同じ空間に入れるなんてそれだけで心地良いはずなのだが。
現にこれまであの館でケイト様やマリンと過ごす時間は悪くないと思っていた。
たまに暴れ出す手に負えないお転婆お嬢様でも、遊び尽くして飽きたうえで嫌われるように仕向けた気まずい同僚相手だったとしてもだ。
「……?」
本当に不思議な気分だ。
……フィオナとの会話が止まっていた。
「どうした? イーモン殿」
「い、いえ。なんでもありません」
「そうか、それならいいが。そうだ! イーモン殿、買い物に付き合ってくれないか? これからこの宿場町の市場に行くんだ」
「市場? 面白そうですね。ぜひご一緒させてください」
散歩がてら彼女に付き合うことにした。
†††††
自然の音しか聞こえない静かだった宿場町の朝。
次第にニワトリの鳴き声や行商人たちのかけ声で賑わう。
「安いよ! 安いよ! 鹿肉の燻製が~」
「ちょっと、珍しい食材はないかい? 物好きな貴族がうちに泊まってるんだ」
広場は大盛況だ。
「なるほど、こうやって行商人が早朝集まって宿屋や酒場を経営する者に売るわけですか」
「ん? イーモン殿。知らなかったのか?」
独り言に近い私の言葉にフィオナは驚いて振り向く。
「ええ、実は私はあまり見聞が広くなくて……王都育ちで成人してからはずっとクルック家に雇われていまして」
「ほう、意外だな」
「……はあ」
何が意外かわからんが、生返事をしといた。
その時、嗅ぎなれた甘い鮮烈な香りが鼻腔をくすぐる。
「さあ買った買った! トゥルンペリーの実だよ!」
「……あらら」
「うちは今年はこの実をこの地に卸せるのは今日だけ、この珍しい実を食べてみたくないかい!」
中年の行商人の威勢の良い声に少し気まずくなる。
「ん? どうした?」
「あ、いえ。実は偶然この町で旧友に再会してまして」
「ほう」
「そいつにもったいぶってトゥルンペリーの実を一つだけあげたのですが……市場でこんなに売ってるとは」
そこまで話したとき、急に後ろから肩を強くつかまれた。
「うわあ!」
「いやいや、少なくとも情報には感謝してるぜ。お前の言葉がなきゃここでトゥルンペリーを買う事はなかった」
「トレイシーか。脅かすなよ」
振り返ると、黒髪の鼻の高い厳つい男がウインクしていた。
起きてたのか。
そしてウインクは素直に気持ち悪い。
「はは、おっとそこのお美しい方。前を失礼します。私はあの実をひと箱買わないと」
「あ、ああ」
「ひと箱? そんなに買うのか」
「お前の言うアリバイ工作には多けりゃ多いほどいいだろ」
「ははっ」
そうして、デカい体にもかかわらず、俊敏な動きでトレイシーは人混みに入っていく。
「私も少しトゥルンペリーの実を買おうかな」
「ん?」
フィオナも買うようだ。
「フィオナさんはあの実がお好きで?」
「いやあ、それほどでも。しかしあの実はベアトリクス様の大好物なのだ」
「……へえ、知りませんでした。ベアトリクス様には好物を一通りお聞きしていたのですが」
執事として怠慢だったかもしれない。
雇い主のご息女の好物を把握出来てないとは。
「……ふふ」
突然フィオナは優しい表情で笑う。
朝日に照らされたその顔はとても美しく見えた。
「……」
一瞬見とれてしまった。
「トゥルンペリーの実はケイト様の大好物だそうだ」
「それは知ってますが」
会話が始まった。
慌てて視線を自然な感じに戻す。
「ああ、クルック家の執事のあなたなら当然か」
「ええ」
「実はなだな、ベアトリクス様……あの子はケイト様の真似ばっかりなのだ」
「え?」
「トゥルンペリーの実も突然大好物になってな」
優しい顔つきのまま、フィオナは意外な発言をした。
「ベアトリクス様がケイト様の真似?」
「そう、王都の学園で一緒になってからはずっとそう。自分でも気づいてないが、ケイト様に憧れているんだろう」
「は、はあ」
ずいぶん的外れな事を言うと思った。
一度フィオナにあの二人の険悪な日常を見せてみたいものだ。
「どれ、売り切れる前に行くか」
「私はどうしようかな。同僚への土産は王都の物がいいだろうし」
「イーモン殿、古本でも眺めたらどうだ? ほら」
「……へえ」
少し目を輝かせているフィオナの指さす方向には、薄い絨毯の上にたくさんの本を並べている女性がいた。
「古本を扱う業者か」
興味が出た。
自然にその方向に足が向いた。
0
あなたにおすすめの小説
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
運命に勝てない当て馬令嬢の幕引き。
ぽんぽこ狸
恋愛
気高き公爵家令嬢オリヴィアの護衛騎士であるテオは、ある日、主に天啓を受けたと打ち明けられた。
その内容は運命の女神の聖女として召喚されたマイという少女と、オリヴィアの婚約者であるカルステンをめぐって死闘を繰り広げ命を失うというものだったらしい。
だからこそ、オリヴィアはもう何も望まない。テオは立場を失うオリヴィアの事は忘れて、自らの道を歩むようにと言われてしまう。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、テオも将来の王妃をめぐる運命の争いの中に巻き込まれていくのだった。
五万文字いかない程度のお話です。さくっと終わりますので読者様の暇つぶしになればと思います。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる