君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友のラブラブな日常- 1.5

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初めてのテスト

5.成績が・・・

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あきらとつき合い始めてから、初めてのテストが終わった。


結果は・・・・ 散々だった。


そりゃーそうだよなあ・・・

だって・・・今までで一番、勉強してなかった。


あきらと同じ空間に2人きりで居たら・・・

お互いに欲しくなってしまって。

いっぱい、えっちなこと、したから。



「やっべーな・・・コレ」

返ってきた成績表を見て、思わずつぶやく。

「やばかったのか?」

不意に亮介がオレの手元を覗き込んでくるから、オレは慌てて成績表を隠した。

「ばっ・・・! 見るなよ!」

亮介は笑って、オレの眉間を指でつつく。

「お前、眉間のシワ、すげーぞ」

「えっ、まじ?」

「ああ。 そんな成績悪かったのか? 今回も、あきらと一緒にやってたんだろ?」


オレはため息をついた。

「だから・・・だよ」

思わず口をついて出た言葉に、亮介は首を傾げた後、ハッとしたカオになった。


「うわー・・・お前ら・・・」

やっば。

亮介が、オレを見て少し恥ずかしそうな表情をしてる。


「いや、ちがう」

何が違うんだろうって自分で突っ込んでしまうけど、とりあえず否定する。


「だってさ・・・2人でいたから勉強できなかったって・・・・レイキ・・・・」

「だから、ちがうって! ヘンな想像すんなよ!」

「なんの想像してんだ?」


オレが亮介の言葉を否定してると、あきらの声が響いた。

先生に呼ばれて職員室に行っていたあきらが、戻ってきたところだった。


「いや、別に」

オレと亮介は、そろって首を振る。


あきらはオレたちの反応に怪訝そうな表情をしながら、

「レイキ。 お前も職員室に来いってさ」

「えーっ。 まじかよ」

「先生に、お前に声かけるように言われた」


どうせ、この成績のことだろー・・・・

あー、まじで行きたくねー・・・・


気の進まないオレは、のろのろと立ち上がる。

「・・・行ってくるー・・・」

「おー、頑張れ、レイキ」


2人に見送られて、オレは職員室に向かった。


「せんせー」

「お、坂本」

職員室に入り、担任の先生に声をかける。

オレたちの担任は英語の男の先生。 40代くらい・・・かな。

気さくな先生で、オレは結構好きだ。


先生はイスに座ったまま、体をオレの方に向けた。

笑顔のまま、

「なんで呼ばれたか、分かってんだろ?」

オレは少しうつむく。

「成績の・・・ことだろ」

「当たり」

先生はオレの成績表を手に持って眺める。

「正直、わざわざ呼び出してどうこういうほどの成績じゃないけどな。 赤点も取ってないし。
ただ、今まで悪くない成績だったのに、赤点ギリギリになってる教科もあるから、どうしたのかと思ってな」

・・・・そうなんだよな・・・・

赤点とか、補習とか、そういうのには引っかからなかったけど。

全体的に成績は平均よりだいぶん下に落ち込んでて。

何も言えずにうつむいていると、先生は少し口角を持ち上げて、オレの腕をぽんぽんって叩いた。


「別に怒ってるわけじゃない。 そんな顔するなよ。

・・・・坂本、城井と仲良いだろ?」

あきらの名前が出て、少しどきってする。

「はい・・・・」

「城井も今回あんまり成績良くなかったからな。 何かあったのかと思ってな」


オレは思わずカオを上げて、先生を見た。

「あきらも成績悪かったのか?」

「あ? ああ、少しな。 坂本ほどじゃなかったけど」

「でも、下がってたんだ?」

「そうだなー。 城井はもともと成績良いからな。 
お前ら2人とも成績下がってるから、何かあったのかと思ったんだ」


先生は少し探るような目でオレを見る。

でも、先生に何か言えるはずもなく、オレはまたうつむいた。


そんなオレを見て、先生はしばらく黙ったまま。

オレの返事を待ってくれてたんだろうけど、やっぱり、何も言えない。


「・・・まあ、何もないならいいんだけどな。 なにかあるなら言えよ」

そう言って先生は立ち上がって、うつむいているオレの頭を少し乱暴に撫でた。

「愚痴でもなんでもいいからな」

なんか、先生に撫でられるのが嬉しくて。

「・・・せんせ、ありがと」

小さい声で、呟いた。






「あきらも、成績下がったんだな・・・」

部活が終わって帰り道。

あきらと2人だったから、話を振ってみた。

「まあ、少しな」

「オレとつき合ったから・・・だよな。 なんか、ごめん・・・・」

勉強はいつもオレが教えてもらってるし、

オレとつき合ってから成績下がったなんて、なんかほんと申し訳ない。

「別に、レイキとつき合ったせいとかじゃねーよ。 単純にオレが勉強不足だっただけ。 でも・・・・」


あきらは足を止めた。

オレもそれに気付いて足を止める。


「レイキも、成績下がったんだろ? ごめんな・・・・」

あきらがきゅって眉根を寄せてうつむく。

「あ、あきらのせいじゃねーよ! いつも勉強教えてもらってるし・・・ オレが! ちゃんとやってなかったせいだから」


そう、オレがちゃんとやればいいだけだ。


「次はがんばるし」

そういうと、あきらもフッて笑顔になった。

「だな。 次はがんばろうな」


オレたちはまた、並んで歩き出す。


「ていうか、テスト終わったし。 練習練習だなー」

「もうすぐ試合だもんな」

「なあ、試合終わったらさ・・・ どこか遊びに行こうぜ」


あきらの言葉に、テンションが上がるのを感じた。


「行きたい!」

夏休み、今まではみんなで遊びに行くことが多かったけど・・・・

今年の夏は、あきらと2人の時間、たくさん過ごしたいな。


「じゃー、どこ行く?」

「やっぱさ、海は外せねーだろ」

「えー。 レイキの水着姿、他の奴に見られたくねー・・・・」

あきらがそんなことを言うから、急に恥ずかしくなる。


「あ、あと、スイーツ! 食べに行こうな!」

「おっけ」

オレたちは、うきうきしながら夏の計画を立てていた。





fin.

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