6 / 26
花火大会
1.花火大会
しおりを挟む
「結構人いるなー」
今日あきらとオレは花火大会にやってきた。
今までは女のコと一緒に来たり、そうじゃない時は男友達とワイワイやってきたりしてたから、あきらと2人で来たのは初めてだ。
オレたちは少し早い時間からやってきて、場所を取ることにした。
会場ではイベントもやってるから早い時間から結構人がたくさんいる。
「この辺にしよーぜ」
2人だからそんなに広い場所は必要ない。
花火が良く見えるポジションにレジャーシートを広げる。
そして、食べ物を買いにやってきた。
たこ焼きを買って、あきらと合流しようとすると、先にポテトを買い終わってたあきらが2人の女の人に話しかけられてるのを見かけた。
思わず近付く足が止まって、あきらたちが話してるのを少し遠くから見てしまう。
何を話してるのかはわからないけど、あれ・・・・逆ナン、だよな・・・・
女の人たちはすごく大人っぽくて、スタイルもいいし、めちゃくちゃ美人だ。
あきらは若干不機嫌そうにしながらも、受け答えしてる。
その目は少し周りを見ていて、オレを探しているのがわかった。
オレが出てっていいものかどうか迷ってると、あきらとバッチリ目が合ってしまった。
オレを見つけると、あきらは笑顔になって声をかけてきた。
「レイキ!」
呼ばれたので仕方なく、オレはあきらとお姉さん達の前に行く。
「友達かわいい」
「高校生なんだ」
オレを見て、お姉さん達はあきらが高校生だっていうことに気づいたみたいだ。
確かにあきらって大人っぽいもんなあ・・・
大学生だと思って声をかけてきたのかもな・・・
あきらに声をかけてたお姉さん達は、オレを見てニコニコ笑ってくれる。
「良かったら、私たちと一緒に花火見ない?」
明らかにあきら狙いなんだけど、オレを取り込まないと、あきらが来てくれないって踏んだんだろうな。
「え、っと」
別について行くつもりはさらさらないけど、なんて言って断ればいいのか迷って、あきらの方を見る。
あきらは、オレの肩に手を回して、ぐって抱いてきた。
「オレたち、デート中なんで」
トーンの低い声で、お姉さんたちにそう告げた。
「でっ・・・!」
デート、って・・・・!
オレが慌ててあきらを見上げると、あきらは口角を持ち上げて微笑んだ。
「デート、だよな?」
あきらのキレイなカオでそんなこと言われたら・・・・・
オレはカオが赤くなるのを感じた。
は、恥ずかし・・・・!
オレの反応を見て、お姉さんたちもカオを赤くする。
「そういうことなんで」
あきらはそう言うと、オレの肩を抱いたまま、お姉さんたちに背を向けた。
「きゃーっ♡」
「みたみた!?」
「イケメンだし、かわいいし」
「たまんないー♡」
背中越しに、お姉さんたちの興奮した会話が聞こえてきた。
やばいっ・・・・
まじで恥ずかしいんだけど!!!
オレは身をよじって、あきらの腕をはなした。
「あ、きら。 あんなの・・・・!」
まだカオが赤いままあきらに抗議するけど。
「まちがってねーだろ?」
あきらは澄ましたカオ。
「ま、ちがっては、ないっけど・・」
「じゃ、いーじゃん。 知らない人だし」
口角を持ち上げると、あきらはまたオレの肩に手を回す。
「あきら、だめだって」
また、オレはその手を解いて
「たぶん・・・・、学校の奴らとかもいる、し」
この花火大会は、いつもオレも友達と来てる。
だから、知り合いがいて当然だ。
あきらはほんの少し、寂しそうな表情を見せた。
でもすぐに微笑んで。
「買ってきたの、食おうぜ」
陽が落ちて、辺りが暗くなる。
暗くなるほどに、人の数は増えていって。
ドオォーーーーーン・・・・!!
「わー・・・ きれーだな!」
花火大会が始まった。
「すげーっ!」
オレはスマホを取り出して、花火を撮る。
ひときわ大きな花火
「わ、あれでかい! あきら、あれ!」
オレは花火を指差して、隣のあきらを振り返る。
すると、あきらは花火じゃなくてオレを見ていた。
「あきら?」
花火の光に照らされて、あきらはいっそうカッコよく見えて。
オレはドキドキしてしまう。
あきらは手を伸ばして、オレの頬に触れた。
「・・・・レイキと2人で花火見れるなんて、思ってなかった」
あきらの指がオレの頬を滑って、唇に、触れた。
「・・・すっげー、うれしい」
そう言って微笑むあきらは、本当にキレイで。
どきどきが、止まらなくなる。
「オレ、も。 うれしい」
へらって笑うと、あきらはオレにカラダを寄せてきた。
「・・・・・ほんとは、キスして押し倒したいけど」
「えっ」
「今はムリだから」
オレたちは肩が触れるほどカラダを寄せ合って、花火の方を見た。
並んで座って、レジャーシートに置いた手を、繋ぐ。
その手の上にタオルを置いて隠して。
周りにたくさん人がいる中で、秘密の行為をしているようで、なんだか恥ずかしい。
でももともと仲が良いのはみんな知ってるから、こうやって肩を寄せあってるのを学校の奴らに見られても、まあセーフだろう。
目を合わせて、微笑み合う。
あきらと見る初めての花火は、きらきらした思い出になった。
fin.
今日あきらとオレは花火大会にやってきた。
今までは女のコと一緒に来たり、そうじゃない時は男友達とワイワイやってきたりしてたから、あきらと2人で来たのは初めてだ。
オレたちは少し早い時間からやってきて、場所を取ることにした。
会場ではイベントもやってるから早い時間から結構人がたくさんいる。
「この辺にしよーぜ」
2人だからそんなに広い場所は必要ない。
花火が良く見えるポジションにレジャーシートを広げる。
そして、食べ物を買いにやってきた。
たこ焼きを買って、あきらと合流しようとすると、先にポテトを買い終わってたあきらが2人の女の人に話しかけられてるのを見かけた。
思わず近付く足が止まって、あきらたちが話してるのを少し遠くから見てしまう。
何を話してるのかはわからないけど、あれ・・・・逆ナン、だよな・・・・
女の人たちはすごく大人っぽくて、スタイルもいいし、めちゃくちゃ美人だ。
あきらは若干不機嫌そうにしながらも、受け答えしてる。
その目は少し周りを見ていて、オレを探しているのがわかった。
オレが出てっていいものかどうか迷ってると、あきらとバッチリ目が合ってしまった。
オレを見つけると、あきらは笑顔になって声をかけてきた。
「レイキ!」
呼ばれたので仕方なく、オレはあきらとお姉さん達の前に行く。
「友達かわいい」
「高校生なんだ」
オレを見て、お姉さん達はあきらが高校生だっていうことに気づいたみたいだ。
確かにあきらって大人っぽいもんなあ・・・
大学生だと思って声をかけてきたのかもな・・・
あきらに声をかけてたお姉さん達は、オレを見てニコニコ笑ってくれる。
「良かったら、私たちと一緒に花火見ない?」
明らかにあきら狙いなんだけど、オレを取り込まないと、あきらが来てくれないって踏んだんだろうな。
「え、っと」
別について行くつもりはさらさらないけど、なんて言って断ればいいのか迷って、あきらの方を見る。
あきらは、オレの肩に手を回して、ぐって抱いてきた。
「オレたち、デート中なんで」
トーンの低い声で、お姉さんたちにそう告げた。
「でっ・・・!」
デート、って・・・・!
オレが慌ててあきらを見上げると、あきらは口角を持ち上げて微笑んだ。
「デート、だよな?」
あきらのキレイなカオでそんなこと言われたら・・・・・
オレはカオが赤くなるのを感じた。
は、恥ずかし・・・・!
オレの反応を見て、お姉さんたちもカオを赤くする。
「そういうことなんで」
あきらはそう言うと、オレの肩を抱いたまま、お姉さんたちに背を向けた。
「きゃーっ♡」
「みたみた!?」
「イケメンだし、かわいいし」
「たまんないー♡」
背中越しに、お姉さんたちの興奮した会話が聞こえてきた。
やばいっ・・・・
まじで恥ずかしいんだけど!!!
オレは身をよじって、あきらの腕をはなした。
「あ、きら。 あんなの・・・・!」
まだカオが赤いままあきらに抗議するけど。
「まちがってねーだろ?」
あきらは澄ましたカオ。
「ま、ちがっては、ないっけど・・」
「じゃ、いーじゃん。 知らない人だし」
口角を持ち上げると、あきらはまたオレの肩に手を回す。
「あきら、だめだって」
また、オレはその手を解いて
「たぶん・・・・、学校の奴らとかもいる、し」
この花火大会は、いつもオレも友達と来てる。
だから、知り合いがいて当然だ。
あきらはほんの少し、寂しそうな表情を見せた。
でもすぐに微笑んで。
「買ってきたの、食おうぜ」
陽が落ちて、辺りが暗くなる。
暗くなるほどに、人の数は増えていって。
ドオォーーーーーン・・・・!!
「わー・・・ きれーだな!」
花火大会が始まった。
「すげーっ!」
オレはスマホを取り出して、花火を撮る。
ひときわ大きな花火
「わ、あれでかい! あきら、あれ!」
オレは花火を指差して、隣のあきらを振り返る。
すると、あきらは花火じゃなくてオレを見ていた。
「あきら?」
花火の光に照らされて、あきらはいっそうカッコよく見えて。
オレはドキドキしてしまう。
あきらは手を伸ばして、オレの頬に触れた。
「・・・・レイキと2人で花火見れるなんて、思ってなかった」
あきらの指がオレの頬を滑って、唇に、触れた。
「・・・すっげー、うれしい」
そう言って微笑むあきらは、本当にキレイで。
どきどきが、止まらなくなる。
「オレ、も。 うれしい」
へらって笑うと、あきらはオレにカラダを寄せてきた。
「・・・・・ほんとは、キスして押し倒したいけど」
「えっ」
「今はムリだから」
オレたちは肩が触れるほどカラダを寄せ合って、花火の方を見た。
並んで座って、レジャーシートに置いた手を、繋ぐ。
その手の上にタオルを置いて隠して。
周りにたくさん人がいる中で、秘密の行為をしているようで、なんだか恥ずかしい。
でももともと仲が良いのはみんな知ってるから、こうやって肩を寄せあってるのを学校の奴らに見られても、まあセーフだろう。
目を合わせて、微笑み合う。
あきらと見る初めての花火は、きらきらした思い出になった。
fin.
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる