【R18】僕だけの大切な弟。誰にもわたすつもりはない。〜DomSubユニバース〜

黒夜須(くろやす)

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第三話 兄弟③

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遥は面倒くさそうに眉を寄せたが彼女たちは気にせずに話掛けた。早くてよく動く口からは対して興味のない言葉が出てきた。挨拶以外の言葉は無視して校舎の向かい足を進めた。すると真横にいたピンク色の髪をした女子生徒に服をひっぱられた。
「もー、そんな不機嫌な顔しないでよぅ」音はなくても表情から甘ったるい猫撫で声をしていることは分かり寒気がした。「今日、学校終わったら遊びにいこうよう」
彼女の言葉にため息をつくと、進行方向を向いて歩いた。ピンク頭は更に何かを言い他の女子のも発言しているようであったが全てに返事をせずに教室には入った。
教室の席は決まっていないが遥はいつも同じ場所に座る。階段を一番上まで上がり、席に座った。階段教室であるから、一番後ろは全てを見渡せる。そうしないと遥は不安になる。
授業の準備をしている時、机に自分以外の影があることに気づいた。嫌な予感がしながら頭を上げるとそこにはピンク色の髪をした女子生徒がいた。
「あの、これ」
ピンク色の可愛らしい手紙を渡してきた。それに何が書かれているか遥は見なくても想像ついた。
「いらない」
無表情で突っ返したが、彼女は手紙を机に置いてその場を去ってしまった。遥は机に置かれた可愛らしい手紙をじっと見て考え込んだ。
その時、左側に人影が見え知っている人物の気配を感じた。ゆっくりと振り向くと、ニヤリと笑うと女子生徒の顔をあった。目を合うと彼女はゆっくりと口を動かした。
「ラブレターじゃないの」
「……新宮(しんぐう)か」
遥はため息をつきながら、鞄の中に手紙をしまった。
「いつもは相手の目の前で破り捨てるのにどーしたの? 村上雪菜(むらかみ ゆきな)が気になるの?」
「そんな、名前か」
教室を出ていくピンク色の髪を見た。彼女は遥の方を見ると笑顔で手を降った。それに対してただ目を細め新宮に視線を戻した。
「名前知らないの? あ、もしかして彼女の大きな胸が気になってもらったの?」
「……胸」
そう言われて、新宮の胸を見た。村上雪菜と変わらない大きさをしている。遥は少し考えてから、新宮の胸を鷲掴みした。
驚いたのは新宮自身よりも周囲の人間だった。無表情で新宮の胸を揉む遥に視線が集まっている。しかし、遥はその事を一切気にしない。
かすかに、新宮の口から空気が漏れた気がした。その時彼女に腕を掴まれて胸から手を離された。そして、顔を両手で持たれると無理やり目を合わせた。
「何してるの?」
「……ピンクの胸がでけーって言ったからお前と比べた。やっぱり違うよな」
思ったことを答えると、新宮に大きなため息をつかれた。彼女に、顔を無理やり周囲に向けられた。数名と視線が合うと、彼らは慌てたように目をそらした。
「分かった?」
新宮と視線が合うと、大きな口でゆっくりとはっきりと言われた。
「……、なんか注目されてんなぁ」
身長が高く、街では声をかけられる事が多い遥にとって見られる事に疑問を感じたり意識したりすることはなかった?
「注目されてる理由分かる?」
両手で頬を押され唇が尖るほど力が籠もっていた。
「……」
彼女が何を言いたいのかよく分からず首を傾げた。すると、新宮は小さく息をはいて手を離した。
「それも星か」
よく分からなったが深く追求する気はなかった。
授業中いつもよりも視線を感じたが、気にせず教師の唇の動きに集中した。
全ての授業が終わり、新宮とわかれ校内の中庭を歩いていると強い視線を感じた。悪意を感じたので素通りしようとすると手を掴まれた。自分より小さな金髪男が下から睨みつけてきたが対して迫力はない。耳のピアスも似合ってない。
「シカトかよ」ソイツは眉間にシワを寄せて、声をあらげた。「さっきから呼んでいるのに。い~身分じゃねぇか」
彼の事を知らない。
絡まれる理由もよくわからない。
そしてなにより面倒くさかった。
小さくため息をついて、掴まれたが腕を振りほどこうと大きく手をふった。意外に力を強くて驚いたが簡単に振りほどけた。
彼に背を向けると、背後で嫌な感じした。それからすぐに、近づいてくる気配がしたため横に避けると真横を彼自身が飛んできた。飛び蹴りをようとしたらしい。
床に転がったソイツは顔を歪ませて遥を睨みつけた。
「クソ、なんでコマンド聞かねぇんだよ。Sudじゃねぇのか」
背後からした嫌な感じはコマンド使用だったと知りゆっくりと目を閉じた。
金髪男は騒いでいるようであったが、周囲の空気集中した。すると、相手と周囲の状況が脳裏に浮かんだ。無音で暗闇の世界であったが遥には生きやすい。
相手は苛立っているようで大ぶりな攻撃を仕掛けてきた。それを交わしながら、今後の対策を考えた。
奴を抑えるのは簡単であるが、人の気配が増えてきている所から目立つような事はしたくなかった。
――面倒くさい。
そう思った瞬間、ガクリ力が抜けて地面に膝がついた。何も見えず、何も聞こえないのに強い圧を感じた。それに圧倒されて息苦しくかんじたが、同時に心臓が高鳴った。
「……兄」
よく知っているその感覚に嬉しくて目を開けようとした。その瞬間に気が遠くなった。
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