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第6話 蒼い瞳
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レイージョとの生活も一週間が過ぎた日。
黒いワンピースに赤いリボンの制服を着たミヅキはレイージョの部屋に用意してもらった自室の鏡の前にいた。
この可愛らしい制服を以前レイージョが来ていた物だと思うと、心臓が早くなった。
その時、扉のノックする音がした。返事をして開けると、そこにいたのはレイージョであった。
「わたくしは生徒会の仕事がありますから、もう行きますが本当に一緒にいきますの?」
「はい」
入学式の準備があるレイージョは早めに登校しなくてはならないらしい。部屋でゆっくりしていてもいいと言われたが一緒に登校したかった。
生徒会の仕事と言うのも手伝うつもりでした。
「あら」レイージョはミヅキの方を見て穏やかに笑った。「髪がぼさぼさですわ」
レイージョはミヅキの髪に触れると、ハーフアップにしてくれた。
「これはレイ様のですか?」
鏡で髪型を確認すると、後ろで結んだところに蝶のバレッタがついていた。
「入学祝いですわ」
「いいのですか?」
蝶のバレッタにはキラキラと光る青い石が入っていた。
「あ、この石はレイ様の瞳と同じ色です。ありがとうございます。大切にします」
深々と頭を下げると、レイージョは優しく微笑んだ。
鞄を持つとエレベーターを降りてエントランスに到着した。その時、見覚えのある影があった。
いい予感はしなかった。
立ち止まりレイージョの方を見ると彼女は「大丈夫ですわ」と手を引いてくれた。その手は温かく心地よかった。
誰もいないエントランスで仁王立ちしていたのは王太子であった。彼の金色の髪は目立つ。後ろで結んだが髪が頭を動かすたびに揺れていた。キラキラと輝くその髪は美しいのだが、王太子の物だと思うと魅力を感じなかった。
王太子はミヅキとレイージョを見つけると穏やかに微笑んで近づいてきた。
「おはようございます。アキヒト様。本日は入学式でござますね。生徒会としての準備は出来ております」
「そうか」
王太子はレイージョに一言いうとすぐに、ミヅキの方に近づいてきた。
「ミヅキ、本日は入学おめでとう」アキヒトは、ミヅキの髪をみて嬉しそうにした。「その蝶のバレッタは美しいな」
レイージョにもらった物を褒められてミヅキは嬉しくなった。
「はい。気に入っています」
「そうか。ミヅキの好意、嬉しく思うよ」
王太子の言っている“好意”の意味が分からず、ミヅキは首を傾げた。チラリとレイージョを見ると眉を下げていた。彼の意図を理解したようだ。
「好意ってなんですか?」とレイージョに耳打ちすると彼女は小さな声で「わたくしとアキヒト様の瞳は同じ青のですわ。だからベレッタの石の色を見てミヅキが好意を持っていると思ったのですわ」
初対面の時に、“目が青いな”と思ったことを思い出した。それきりすっかり忘れていた。銀髪に青の瞳はレイージョだと思っていた。
大切なバレッタが汚れてしまったように感じ悲しくなった。これ以上王太子の目にバレッタが触れてほしくなかった。
「これは大切なものですので、しまっておきます」
ミヅキはそう言って、バレッタを取ると壊れないようにハンカチで包み鞄にしまった。大切な物がこれ以上汚れないようにと願った。
「そうなのか。素敵な物だから入学式でつければいいのに」
残念そうにする王太子に首をふった。
「そうか。では、式典に向かおうか」
穏やかに微笑みながら、ミヅキに手を差し伸べてきた。この行動には驚いた。婚約者がいる目の前で他の女性をエスコートしようとする男が王太子とは片腹が痛い。
平民でも奥さんの目の前で女性に手を差し伸べることはない。
「アキヒト様。婚約者を前にして他の女性を誘うのはマナー違反ですわよ」
「レイージョ。また嫉妬か。心の狭い女が次期王妃では先が思いやられるよ」
お互いに優しい口調ではあるが、殺気立っていて怖かった。
「ミヅキはまだ、学園に来たばかりなのだから先輩である私が教えてあげなくてはいけない」
「では、新入生全員にご指導をお願い致しますわ。王太子として誰か一人を贔屓するのは問題ですわ」
「女の嫉妬はみっともないよ」
二人の会話は全く嚙み合っていなかった。
レイージョが正当な忠告をするが王太子は全て“嫉妬”で片づけている。
暖簾に腕押しとはこのことだと思った。
この国未来が心配になったが、レイージョがいるのなら大丈夫だと思いつつ彼女に同情した。
「あの、私は一人で迎えますので失礼いたします」
レイージョと離れるのは名残惜しかったが、自分がいなくなるのが得策だと思った。王太子の止める声が聞こえたが、レイージョがそれを阻止してくれたので問題なくその場を離れられた。
寮から校舎の方に向かうとちらほら新入生の姿が見えた。入学式までまだ時間がある。本来ならレイージョの仕事を手伝うつもりであったに王太子のせいでなくなった。
「あの人嫌い」
つぶやきながら、中庭まできた。そこにある大きな木に寄りかかり座った。
ぽかぽかした春の気温に睡魔がやってきた。ミヅキは彼を追い払うことなく、入学式まで共に過ごすことにした。
中庭にいたはずなのに、気づいたら学校の教室に入口に立っていた。だから、なんとなくこれは夢なのだと思った。
教室は学園に来た時にレイージョに案内されて以来みていない。しかし、何の細部までしっかり再現されていることに驚いた。
授業が終わったらしく、教師が部屋でて行った。ミヅキの横を通ったのに教師はミヅキに気づいていないようであった。
だから夢だと確信した。
その時、妙なモノは見つけた。
自分は立って入り口にいるのに自分とまったく同じ姿形をしている人物が教室の中央の席に座っている。
彼女は数名の女子生徒に囲まれていた。
その時突然、王太子が現れた。
周囲は静まり返った。王太子は何か言って、ミヅキと同じ顔をしている人物の手を引いて連れ去ろうとしていた。
驚いた次の瞬間、右手に痛みを感じた。
目を開けると王太子が自分の手を引き「こっちへ」と言っている。今まで扉の近くにいたのに、移動していた。戸惑ったが、大勢いる中で王太子に呼ばれているに否定するわけにいかなかった。
教室から出てすぐに「自分で歩けますから」と手を引いたが全く離してくれなかった。
周囲の目がないことを確認すると、掴まれていない手に力を込めて王太子めがけてふった。
「いった」
命中して悲鳴が聞こえた。
“よし”と思い目を開けると、殴ったのは王太子ではなかった。あたりを見回すと、そこは眠ってしまった中庭であった。
「あれ?」
「あれじゃない」
殴ってしまった人物が低い声で言った。
夢を見ていて、それで暴れて無関係の人を殴ってしまったことに気づいた。
「え、あ、申し訳ありません」
慌てて謝罪した。
彼は立ち上がると、じっとミヅキを見た。
「あれ? どこかでお会いしました?」
「覚えていない? そうか」
首を傾げると、彼は感情の読めない単調な声で話した。
ミヅキは真っ黒な前髪を伸ばしているため目が見えない彼の顔を見てじっと考えた。相手の口ぶりから会ったことあるようであるがまったく覚えがなかった。
「必要だから覚えた方がいい。僕はカナイ・クラーイ」
青年の名前は聞き覚えがあった。少し考えて初日レイージョが紹介してくれたのを思い出した。
「あ、生徒会の人」
カナイは静かに頷いた。
名前通り暗い人だなと思った。
顔を全て見せないのは何かトラウマがあるのかと考えたが、好奇心に負けて下かのぞいたが見えなかった。
「なんだ? 顔か?」
カナイはそう言って、髪の毛を上げて見せてくれた。
漆黒な瞳は綺麗であるが何を見ているかよくわからない。しかし、顔立ちは整っていた。
「カッコいいですね」
「そうか」
「なんで隠しているですか?」
「髪を切るのが面倒くさいから」
「邪魔じゃないです?」
「邪魔」
全ての質問に答えてくれたが、感情の読めない単調な返事であった。
「ちょっと、小さくなって下さい」
そういうと、カナイは頷いて足を折りしゃがんだ。ミヅキは鞄からゴムを出すと、後ろで結んだ。髪が短かったため、全てまとまらず半分ほど下ろす形になった。
結び終わると、カナイを正面から見て「お揃いですね」とミヅキは笑った。
「視界が広がった。助かった」
感情のない声でそう言うと、すっと立ち上がり去った。
そんな彼をミヅキは見ながら、「カナイ・クラーイ、カナイ・暗い、かなり暗い」とつぶやいた後大笑いした。
「かなり暗い人、うん、忘れない」
名前が覚えられるとミヅキは満足げな顔をしながら、腕時計を見た。すると、入学式までもう時間がなかった。
慌てて、校舎に向かった。
黒いワンピースに赤いリボンの制服を着たミヅキはレイージョの部屋に用意してもらった自室の鏡の前にいた。
この可愛らしい制服を以前レイージョが来ていた物だと思うと、心臓が早くなった。
その時、扉のノックする音がした。返事をして開けると、そこにいたのはレイージョであった。
「わたくしは生徒会の仕事がありますから、もう行きますが本当に一緒にいきますの?」
「はい」
入学式の準備があるレイージョは早めに登校しなくてはならないらしい。部屋でゆっくりしていてもいいと言われたが一緒に登校したかった。
生徒会の仕事と言うのも手伝うつもりでした。
「あら」レイージョはミヅキの方を見て穏やかに笑った。「髪がぼさぼさですわ」
レイージョはミヅキの髪に触れると、ハーフアップにしてくれた。
「これはレイ様のですか?」
鏡で髪型を確認すると、後ろで結んだところに蝶のバレッタがついていた。
「入学祝いですわ」
「いいのですか?」
蝶のバレッタにはキラキラと光る青い石が入っていた。
「あ、この石はレイ様の瞳と同じ色です。ありがとうございます。大切にします」
深々と頭を下げると、レイージョは優しく微笑んだ。
鞄を持つとエレベーターを降りてエントランスに到着した。その時、見覚えのある影があった。
いい予感はしなかった。
立ち止まりレイージョの方を見ると彼女は「大丈夫ですわ」と手を引いてくれた。その手は温かく心地よかった。
誰もいないエントランスで仁王立ちしていたのは王太子であった。彼の金色の髪は目立つ。後ろで結んだが髪が頭を動かすたびに揺れていた。キラキラと輝くその髪は美しいのだが、王太子の物だと思うと魅力を感じなかった。
王太子はミヅキとレイージョを見つけると穏やかに微笑んで近づいてきた。
「おはようございます。アキヒト様。本日は入学式でござますね。生徒会としての準備は出来ております」
「そうか」
王太子はレイージョに一言いうとすぐに、ミヅキの方に近づいてきた。
「ミヅキ、本日は入学おめでとう」アキヒトは、ミヅキの髪をみて嬉しそうにした。「その蝶のバレッタは美しいな」
レイージョにもらった物を褒められてミヅキは嬉しくなった。
「はい。気に入っています」
「そうか。ミヅキの好意、嬉しく思うよ」
王太子の言っている“好意”の意味が分からず、ミヅキは首を傾げた。チラリとレイージョを見ると眉を下げていた。彼の意図を理解したようだ。
「好意ってなんですか?」とレイージョに耳打ちすると彼女は小さな声で「わたくしとアキヒト様の瞳は同じ青のですわ。だからベレッタの石の色を見てミヅキが好意を持っていると思ったのですわ」
初対面の時に、“目が青いな”と思ったことを思い出した。それきりすっかり忘れていた。銀髪に青の瞳はレイージョだと思っていた。
大切なバレッタが汚れてしまったように感じ悲しくなった。これ以上王太子の目にバレッタが触れてほしくなかった。
「これは大切なものですので、しまっておきます」
ミヅキはそう言って、バレッタを取ると壊れないようにハンカチで包み鞄にしまった。大切な物がこれ以上汚れないようにと願った。
「そうなのか。素敵な物だから入学式でつければいいのに」
残念そうにする王太子に首をふった。
「そうか。では、式典に向かおうか」
穏やかに微笑みながら、ミヅキに手を差し伸べてきた。この行動には驚いた。婚約者がいる目の前で他の女性をエスコートしようとする男が王太子とは片腹が痛い。
平民でも奥さんの目の前で女性に手を差し伸べることはない。
「アキヒト様。婚約者を前にして他の女性を誘うのはマナー違反ですわよ」
「レイージョ。また嫉妬か。心の狭い女が次期王妃では先が思いやられるよ」
お互いに優しい口調ではあるが、殺気立っていて怖かった。
「ミヅキはまだ、学園に来たばかりなのだから先輩である私が教えてあげなくてはいけない」
「では、新入生全員にご指導をお願い致しますわ。王太子として誰か一人を贔屓するのは問題ですわ」
「女の嫉妬はみっともないよ」
二人の会話は全く嚙み合っていなかった。
レイージョが正当な忠告をするが王太子は全て“嫉妬”で片づけている。
暖簾に腕押しとはこのことだと思った。
この国未来が心配になったが、レイージョがいるのなら大丈夫だと思いつつ彼女に同情した。
「あの、私は一人で迎えますので失礼いたします」
レイージョと離れるのは名残惜しかったが、自分がいなくなるのが得策だと思った。王太子の止める声が聞こえたが、レイージョがそれを阻止してくれたので問題なくその場を離れられた。
寮から校舎の方に向かうとちらほら新入生の姿が見えた。入学式までまだ時間がある。本来ならレイージョの仕事を手伝うつもりであったに王太子のせいでなくなった。
「あの人嫌い」
つぶやきながら、中庭まできた。そこにある大きな木に寄りかかり座った。
ぽかぽかした春の気温に睡魔がやってきた。ミヅキは彼を追い払うことなく、入学式まで共に過ごすことにした。
中庭にいたはずなのに、気づいたら学校の教室に入口に立っていた。だから、なんとなくこれは夢なのだと思った。
教室は学園に来た時にレイージョに案内されて以来みていない。しかし、何の細部までしっかり再現されていることに驚いた。
授業が終わったらしく、教師が部屋でて行った。ミヅキの横を通ったのに教師はミヅキに気づいていないようであった。
だから夢だと確信した。
その時、妙なモノは見つけた。
自分は立って入り口にいるのに自分とまったく同じ姿形をしている人物が教室の中央の席に座っている。
彼女は数名の女子生徒に囲まれていた。
その時突然、王太子が現れた。
周囲は静まり返った。王太子は何か言って、ミヅキと同じ顔をしている人物の手を引いて連れ去ろうとしていた。
驚いた次の瞬間、右手に痛みを感じた。
目を開けると王太子が自分の手を引き「こっちへ」と言っている。今まで扉の近くにいたのに、移動していた。戸惑ったが、大勢いる中で王太子に呼ばれているに否定するわけにいかなかった。
教室から出てすぐに「自分で歩けますから」と手を引いたが全く離してくれなかった。
周囲の目がないことを確認すると、掴まれていない手に力を込めて王太子めがけてふった。
「いった」
命中して悲鳴が聞こえた。
“よし”と思い目を開けると、殴ったのは王太子ではなかった。あたりを見回すと、そこは眠ってしまった中庭であった。
「あれ?」
「あれじゃない」
殴ってしまった人物が低い声で言った。
夢を見ていて、それで暴れて無関係の人を殴ってしまったことに気づいた。
「え、あ、申し訳ありません」
慌てて謝罪した。
彼は立ち上がると、じっとミヅキを見た。
「あれ? どこかでお会いしました?」
「覚えていない? そうか」
首を傾げると、彼は感情の読めない単調な声で話した。
ミヅキは真っ黒な前髪を伸ばしているため目が見えない彼の顔を見てじっと考えた。相手の口ぶりから会ったことあるようであるがまったく覚えがなかった。
「必要だから覚えた方がいい。僕はカナイ・クラーイ」
青年の名前は聞き覚えがあった。少し考えて初日レイージョが紹介してくれたのを思い出した。
「あ、生徒会の人」
カナイは静かに頷いた。
名前通り暗い人だなと思った。
顔を全て見せないのは何かトラウマがあるのかと考えたが、好奇心に負けて下かのぞいたが見えなかった。
「なんだ? 顔か?」
カナイはそう言って、髪の毛を上げて見せてくれた。
漆黒な瞳は綺麗であるが何を見ているかよくわからない。しかし、顔立ちは整っていた。
「カッコいいですね」
「そうか」
「なんで隠しているですか?」
「髪を切るのが面倒くさいから」
「邪魔じゃないです?」
「邪魔」
全ての質問に答えてくれたが、感情の読めない単調な返事であった。
「ちょっと、小さくなって下さい」
そういうと、カナイは頷いて足を折りしゃがんだ。ミヅキは鞄からゴムを出すと、後ろで結んだ。髪が短かったため、全てまとまらず半分ほど下ろす形になった。
結び終わると、カナイを正面から見て「お揃いですね」とミヅキは笑った。
「視界が広がった。助かった」
感情のない声でそう言うと、すっと立ち上がり去った。
そんな彼をミヅキは見ながら、「カナイ・クラーイ、カナイ・暗い、かなり暗い」とつぶやいた後大笑いした。
「かなり暗い人、うん、忘れない」
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