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第三章
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しおりを挟む短い移動だったけど、女の子とはとても仲良くなってしまった。
私達は気が合うみたいで、話してて気が楽で楽しかった。
どうしても貴族同士だと探り合いになってしまうから、何も気にしないで話せる相手は貴重なのよね。
「貴族ってもっと固いイメージがあったけど貴女は違うのね?勝手な想像だけど、庶民とは話しませんって突っ撥ねられると思ってた」
「そういう人も居るわね。でも庶民が居なかったら、私達が貴族でいる意味がないじゃない?それに私は頑張ってる人は庶民でも貴族でも尊敬するわ」
逆に貴族で努力もしてない人は軽蔑するけどね。
だって貴族は庶民からお金を集めて生活してるのに、何もしないで贅沢だけしてるなんて、ただの税金泥棒と一緒だと思うのよね。
貴族は領民の生活を守るために色々と学んで、少しでも領民に恩を返していかないといけない。
庶民を見下すなんてしてはいけないと教えられてきた。
私はそんな我が家の教育に誇りを持っている。
「同じクラスになった女の子が貴女みたいな人で良かった~、特進クラスだから貴族ばかりだろうし、上手くやっていけるのかずっと不安だったの」
「私も仲良くなれそうな子が同じクラスで良かったわ。今更だけど名前を聞いて良い?私はイリーナ•サフィナよ。イリーナって呼んで欲しいわ」
「えっ!?サフィナって公爵様だよね?本当に仲良くしてもらえるなら嬉しいけど、本当に私なんかで良いの?私はエリー•ブランディーだよ。もし友達になってくれるならエリーって呼んでね」
「ブランディー?もしかして実家はブランディー商会?」
「知ってるの?私の親がブランディー商会の会長なの。商会はお兄ちゃんが継ぐから私はあまり関わってないけどね」
あの会長さんがエリーのお父様なんだ………、
失礼かもしれないけど、全く似てないわね。
私が知ってる会長さんは、大柄で野獣みたいな見た目だから、見た目だけなら大商会の会長には見えないのよね。
エリーの見た目は可愛いから、2人が並んでたら親子には見えないと思う。
下手したら通報される可能性だってあるわよね?
「小物などをブランディー商会でよく買うのよ。ブランディー商会は色んな国から仕入れしてるからお気に入りのお店なのよ。エリーは会長と似てないのね」
「常連さんだったんだね。いつもありがとうございます。お父さんと似てないのは良く言われてるからもう慣れてるよ。小さい頃はよく誘拐犯だって疑われていたみたいなの。私はお母さん似だからね」
あぁ~、ブランディー商会の会長の奥さんは美人って有名だものね。
美女と野獣?
「会ったことはないけど、奥さんが美人なのは有名よね。失礼かもしれないけど、あの会長がよく奥さんと結婚出来たわね。性格は良いのは分かるけど、親しくなる前に見た目だけで避けられそうよね」
商会の会長より、盗賊の頭領って言われたほうがしっくり来る見た目よね。
「アハハハっ、大丈夫だよ。私達兄弟もそう思ってるから、私達兄弟は全員がお母さん似だから安心してるんだ。お父さんの事を嫌いではないけど、あの見た目に似るのはちょっとね~」
でしょうね。
女の子であの父親に似るのは抵抗があるわよね。
お兄さんたちも母親似なのね。
エリーがこんなに美少女なんだから、お兄さん達もモテるでしょうね。
商人にとって見た目が良いのは売りになるから、商人は天職かもしれないわね。
「会長さんは見た目は怖いけど、性格は穏やかで優しいものね」
「うん!!お母さんはあのギャップに惚れたって言ってたよ。それにお父さんと結婚するまで、勝手に修羅場に巻き込まれてたから、お父さんが横に居てくれるようになって、平和になったって喜んでるの」
美人は色々と苦労するわよね。
誘ってないのに誘ったって言い掛かりつけられたり、恋人や旦那を奪ってないのに奪ったって言われたりね。
「エリーのお母さんは色々と苦労したのね。エリーは将来はブランディー商会のお手伝いをするの?」
「うーん、悩み中だね。お兄ちゃん達のお手伝いをするのもいいけど、全く別の職種につくのも良いよね~」
「悩み中なのね。在学中に見つかると良いわね」
「うん!!」
可愛いな~
素直で可愛い友達が出来たから、これからの学園生活は楽しくなりそうね。
レイチェルは大丈夫かしら?
あっちにはリリヤが居るけど、上手くやってると良いけど………
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