そんなに私の婚約者が欲しいならあげるわ。その代わり貴女の婚約者を貰うから

みちこ

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 レオンの物騒な発言に幸せを噛み締めてると、大きいため息が聞こえて我に返る。

「レオンの気持ちはわかるけど物騒な発言は止めてくれ、聞いたら対処しないといけないからな」

 そうですわよね。

 物理的に抹殺するって聞いたら、王子としては止めないといけないよね。

 エミリーやお父様達がしてるのは、人としては最低なことかもしれないけど犯罪ではない。

 お父様達の体罰はギリギリアウトかもしれないですけど、躾の一環だと言われたら口出しは難しい。

 お父様達がする体罰は大怪我などするようなことはしてこない、精神的に追い詰めるとかご飯を抜くとかだから、虐待として告発するのも難しいですし、虐待として処罰するのは難しい。

 精神的な攻撃は証拠が残らない。

 本人だけの証言では罰することが出来ない、複数人の目撃者が必要になる。

 昔はここまで厳しくなかったみたいだけど、大昔に家督争いが切っ掛けで嘘の証言をして、冤罪で処刑された人が複数人いて、その事が切っ掛けで厳しくなったらしいのよね。

 目撃者の証言をしてもらうには、全く関わりのない第三者に限ると言われている。

 家族や友人や自分が雇ってる使用人などは認められない。

 関わりのない第三者じゃないといけないのは仕方ないことだけど、そんな人を探すのは難しいわよね。

 身内や友人では、信憑性がかけるのは理解できる。

 仲良い友人や家族が泣きながら助けを求めてきたら、嘘の証言をしてでも助けたいと思ってしまう。

 相手が悪いと思い込んでたら余計にそうなるはず、友人や仲良い家族なら自分に嘘をつくとは思わないもの。

 私の場合は家族が泣きながら助けを求めてきても、助けたいとは思わないし、言ってることが事実なのか疑いますけどね。

「あんな人間の屑なんて消えても誰も気にしないだろ。生きてたってメアリーの邪魔にしかならない」

 私のせいなんだろうけど、レオンは私の家族を毛嫌いしてるのよね。

 今のレオンなら本当にあの人達を消してしまいそうね。

「おじさんとおばさんの子供なのに、レオンはなんでこんなに過激に育ったんだろうな?」

「父上達は普段はのほほんってしてるけど、怒らせたら1番ヤバい人達だぞ。滅多に怒らないからあまり知られてないけどな」

 そうなんだ。

 普段のお二人を見てると、全く想像できないわね。

 いや………、ちょっと身に覚えがあるかもしれない。

 この前、お父様達の話をしてる時に、凄く怖い顔をしていた気がする。

 一瞬だったから気の所為だと思ってたけど………、

「本気で殺したりするつもりはないよな?」

「…………………勿論。」

「間が長くないか!?その返事は不安しかないぞ。本当に大丈夫なんだろうな?お前に何かあったら、悲しむのはメアリー嬢なんだからな」

 私も不安になり、気が付いたらレオンの服を握っていた。

「メアリー?」

「私もレオンに危険なことはして欲しくないわ。あの人達がどうなろうが気にならないけど、あの人達のせいでレオンが犯罪者になるのは嫌よ。レオンにはずっと私のそばに居て欲しい。レオンが居なくなったら私は生きてる意味がないわ」

 私が本音を話すと、レオンが急に悶え始めた。

「レオン!?」

「……可愛すぎる。メアリーはなんでそんなに可愛いんだ?お前は俺をどうしたいんだ?」

 レオンが壊れた!?

 レオンが何を言いたいのか理解出来ない。

「はいはい。メアリー嬢からの突然の愛の告白が嬉しいのはわかるけど、メアリー嬢が困ってるからそのへんにしとけ~~」

「愛の告白!?」

 改めて自分が言ったことを思い出して、自分の顔が真っ赤になる。

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