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しおりを挟む私の説明でレオンと私以外は何が何だか分からないって顔をしている。
当たり前よね。
私を指名で婚約申し込みをしたのに、私の親がエミリーと代わりに婚約させるつもりなのに、それが計画通りなんて意味がわからないわよね。
「ごめん俺の理解力が足りないみたいだ。レオンが妹に奪われそうになってるのに、それが計画通りってことなのか?この後どうするつもりなんだ?」
「何も計画を話してないですから、理解できないのは当たり前ですわ。レオンには、エミリーと仮婚約をして貰うつもりなんです」
「仮婚約?それって幼い子供同士がするものだよな?」
本来の仮婚約はそうですわね。
今は昔と違い親が勝手に婚約を決めたりしない。
でも親が結婚してほしい相手がいる場合に、子供同士を仮婚約させて、子供が望んだらいつでも婚約解消が出来るようになっている。
問題なく結婚する場合もありますし、他に好きな人ができたり、相性が悪い場合とかに婚約解消することも多い。
あと珍しいケースではあるけど、子供の恋人が結婚相手として納得出来ない相手とかでも、仮婚約を結ばせる可能性がある。
その場合の仮婚約は子供とその恋人への温情と言われている。
親から結婚するための条件をつけられる。
学生の場合は学園の成績が条件にされることが多い、卒業するまで全ての成績が一定ラインより上から許すとか、家として必要な資格を卒業するまでに取るとかが多い。
大抵の場合は仮婚約をさせないで、子供に恋人と別れるか、家から出て行って親子の縁を切るか選ばされる。
チャンスも貰えないことが多い。
エミリーも侯爵家から温情を掛けられる形になる。
「私達の計画では、もしも私の両親がエミリーとの婚約を提案してきたら、仮婚約なら許すってことにすることになってるんです。エミリーが卒業するまでずっと、学園の成績を一定ラインをキープするのが条件にするつもりなんです」
「成績を条件にするのか。確かに彼女の成績は酷いからな。でも無理な条件なら君の両親も納得しないんじゃないか?」
「そこはおじ様とおば様とちゃんと考えましたわ。無理な条件を出すことはありません。次のテストで100位以内に入る、その次のテストで50位以内に入ることです。これが守られないなら侯爵家の嫁として、認められないって言うことになってます」
実際に高位貴族に嫁ぐならそれぐらいじゃないと、問題ではあるのよね。
子爵家から嫁ぐなら50位以内でも難しいかもしれない。
成績は分かりやすく周りを認めさせる材料になる。
侯爵家に嫁ぎたい人なんて沢山いる。
それなのに子爵令嬢が嫁ぐなんて知ったら、誰だって納得できる話ではない。
相手が自分より劣ってる相手なら納得出来ないはず。
自分より下の存在なのに、結婚したら敬わないといけないなんて、屈辱に感じる人だっているはず。
ずっと見下し続ける人も居るだろうけど、大抵の人は身分を考えて敬うことになる。
もしも子爵令嬢でも、本人が優れてる人なら周りは納得出来る。
周りと軋轢を生まないためにも、侯爵家に嫁ぐなら優れてないといけない。
これは子爵令嬢だからって話だけではない。
高位貴族の嫁は落ちこぼれでは許されない。
生まれが高位貴族だったとしても変わらない。
「当たり前の条件だな。これで文句を言うようなら侯爵家の嫁として相応しくない。でも本気で勉強し始めて、条件を達成してきたらどうするつもりなんだ?絶対に無理って順位ではないだろ?」
「相手がエミリーなら無理な条件ですよ。あの子は今まで努力なんて1度もしたことがない子ですから、我が家の当主になりたいって煩かったから、当主としての勉強をしないと無理だと教えたのに、1度も勉強をしませんでしたわ」
あの子は文句だけ一丁前で、行動が伴ってない。
私はあの子のそういうところが嫌い。
努力もしてないのに、私の持ってるものを根こそぎ欲しがる。
あの子は私の努力なんて見えてない、努力の果の結果だけを見る。
「なる程な。それならその条件にするのに納得だな。努力を1度もしてこなかったものが、今から努力で学力がどうにかなる話じゃない」
「そう言うことです。仮婚約でも普通の婚約みたいに条件がつけられるので、不貞をした場合の慰謝料を高額に設定しまう。お互いになので私の両親は賛成するはずです。あの人達は今でもエミリーは不貞をしないって思ってますから」
盲目的にも程があるわよね。
何人の子達があの子に傷つけられたと思ってるのかしら?
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