そんなに私の婚約者が欲しいならあげるわ。その代わり貴女の婚約者を貰うから

みちこ

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 今は素直にレオンに甘えてると、態とらしくジェシカが咳払いをする。

「恋人もいない私への嫌がらせ?」

 この場に居るのは、私とレオンだけではないことを思い出し、思わずレオンから勢いよく離れる。

 私は何をしてましたの!?

 普段ならこんな失態をしないのに………

 今後のためとはいえ、レオンがエミリーのものになるって考えたら、この場の状況を忘れて甘えてしまったわ。

「今は見逃してやれよ。計画が上手くいって、メアリー嬢が解放されるまで、2人はイチャイチャが出来なくなるんだぞ」

「わかってるけど~~、親友と従兄弟がベタベタしてるのを見るのは、気分的にあまり良い気分ではないだもの。私の初めての大親友をレオン兄様に奪われるみたいで、とても面白くない気分だわ」

「それはお互い様だな。俺もお前がメアリーにベタベタしてるのを見るのは、恋人として良い気はしないからな。お前が女だから我慢出来てるけど、もしもジェシカがメアリーを恋愛の意味で気に入ってるなら、排除してるところだからな」

 恋人と親友が私を取り合いしてるなんて、何か不思議な気分ね。

「同性に恋愛感情はないけど、もしもメアリーが男だったり、もしくは私が男だったら、1番にメアリーを恋人として選んでるかな?」

 ジェシカの発言で、レオンは警戒をしたのか、ジェシカから私を隠すように抱きしめる。

「も~~、狙ってないし、奪ったりしないわよ!!それよりメアリーは私に何をお願いしたかったの?メアリーと伯父様達の計画は分かったけど、何をお願いしたいのか聞いてないわよ」

 そうだったわ。

 ジェシカ達には、詳しくは計画を話してなかったから、それを説明するのに時間が掛かってしまったのよね。

「おじ様達にもまだ話してないんだけど、おじ様達に近況報告や相談したい時とかに、ジェシカの家を貸してほしいの。今までみたいにレオンの家に行くのは駄目でしょ?ジェシカ達家族に迷惑をかけてしまうかもしれないけど、協力してもらえないかしら?他に頼れる相手がいないのよ」

 面倒事に巻き込んてしまう可能性もある。

 だけど私達の関係を知ってるのは、生徒会のメンバーだけですし、信頼して頼れる人なんて他には居ないわ。

「堂々と会えなくなるのは確かだな。浮気したら婚約破棄して慰謝料なのは、メアリー嬢とレオンも同じ条件だからリスクはあるからな」

「そうですね。メアリー先輩とレオン先輩の関係がバレるわけにはいかないですよね。でもメアリー先輩とレオン先輩がここで話して、レオン先輩が親に伝言するのではダメなんですか?」

「非効率過ぎるわね。それに生徒会室には、生徒会メンバーの婚約者も入ることが出来るのは知ってるわよね?」

 入っても良いルールにはなってるけど、他のメンバーから許可が出たらって決まりもありますけどね。

 滅多に反対されることはない。

 相手が問題児とかだと反対されることもあるけど、生徒会メンバーの婚約者も立ち入り許可になったのは、忙しい生徒会メンバーが婚約者と疎遠になるのを防ぐためだから、反対する人は滅多に居ない

 反対したせいで交流が減って、そのせいで婚約解消になったら、責任が取れないから基本的に反対はしない。

「それは知ってますけど仮婚約でも適用するんですか?それに正式に婚約するまでは、メアリー先輩の妹さんとレオン先輩の婚約は秘密ですよね?」

「仮婚約でも一応は適応されるわ。過去に王子の恋人が仮婚約になった時に許可がおりてたみたいだから。それにあの子が律儀に決まりを守るわけないわよ。生徒会室に入るためならレオンとの婚約を利用するに決まってるわ」

 あの子は私が生徒会で楽しそうにしてるのが気に入らないみたいですからね。

 今でも私とジェシカの仲を壊そうとしている。

 ジェシカをまだ奪えてないのは、ジェシカと関われる機会が少ないからだと思っている。

 生徒会室に入れる理由が出来たなら、あの子が利用しないわけがない。

 ジェシカの次は、リオン王子とカヴィル様って考えてるはず。

 最後は私を生徒会から追い出すことかしら?

 あの子のやりそうなことを想像すると、全てがあり得そうなことなのよね。

 あの子にそこまで恨まれるようなことをしたかしら?

 物心ついた頃から敵対しされてるのよね。

 最初はここまで酷くなかった記憶があるけど、10歳になる頃には完全に今の状態になってたのよね。

「だから私の家を使いたいってことなのね」

「ジェシカやジェシカのご両親には迷惑を掛けてしまうけど、いつ来るか分からないエミリーを警戒しながら相談するのは、とてもリスクがあり過ぎるでしょ?」

「そうね。私の家に行くって聞かれるだけなら、不自然ではないから疑われないでしょうね。分かったわ!!レオン兄様とメアリーには幸せになってほしいから協力するわ。お父様達には私が話すから安心してね」

「ありがとう。近いうちに私も直接お願いしに行くわ」

「それは良いわね。お母様がとても喜ぶわ。メアリーはお母様のお気に入りだから、いつ来るのか聞いてくるぐらいだからね」

 確かにジェシカのお母様には、娘のように可愛がってもらってるわね。

 ジェシカのお母様はおじ様の妹なのよね。

 元々はレオンの一族ってことよね?

 私ってレオンの一族に気に入られる何かがあるのかしら?

 まさかね………
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