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しおりを挟む「そうなんだ、私は修道女になろうと思ってここまで来たの、向こうで色々お世話になるかもしれないけどよろしくね」
「修道女に?何かあったの?服装は私たちみたいな庶民の服を着てるけど、リオナは貴族のお嬢様よね?」
服を庶民の物に変えてもやっぱりバレバレなのね。
「やっぱり貴族なの誤魔化せなかったか、私ね婚約破棄されたの、だからね修道女になろうと思って」
「言葉使いが丁寧だから貴族かなって、でも婚約破棄されたぐらいで修道女になっていいの?リオナはまだ若いんだからまだまだこれからでしょ」
「貴族は婚約破棄されることは不名誉なことなの、例え私が悪くなくても評判は悪くなる、婚約破棄された者にはまともな縁談は来ないわ、それに家族には迷惑かけられないもの、皆優しいから気にしないで良いって言ってくれるだろうけど、甘えられないわ。弟もあと数年したら結婚するもの、小姑が居る家にお嫁さんを迎えるなんてお嫁さんが可哀想でしょ」
「貴族って大変なのね、婚約者も馬鹿よね。こんなに美人の婚約者を捨てるなんて、あそこの修道院は他と比べて決まりが緩いから、結婚したい人が現れたら抜けることも出きるのよ、気楽に過ごしたら良いわ」
そうだったんだ、だからあそこの修道院は傷付いた女性の砦って言われてるのね、
私にそんな人が現れるか分からないけど、レオン様を忘れられるような人が現れると良いな
もし生涯を修道院で過ごすことになっても、あそこは孤児院でもあるから子供を育てることも出きる。
子供を産むことは出来ないかもしれないけど、女としての幸せの体験は出来るわね
血の繋がりはないけど、大切な家族が増えていくのね
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