天才魔術師の秘書をしてます

みちこ

文字の大きさ
8 / 16

しおりを挟む

 お父様から何を知らされてなかったことを知って、デニス兄様が完全に落ち込んでしまったから、あの後すぐに解散になった。

 聞く必要があるものは、ひと通り聞いたと思うから問題はないかな?

 魔術師の秘書で異性を選んでる人が少ないみたいだから、目立ったりして面倒臭いことにならないか心配してたけど、カイル様の話ではそれは問題ないみたいなんだよね。

 婚約者がいる魔術師は婚約者を秘書にすることが多いみたいで、婚約者が秘書に成れない場合は兄妹が秘書になることが多いらしい。

 だから結果的に異性が秘書になってることも多いみたいなんだよね。

 魔術師の秘書は秘書という名の相棒みたいで、基本的に関わりがないものを秘書にしないらしい。

 危険な場所に同行させることが多いから、命を預けられるような信用できる相手を選ぶみたいで、身内を秘書に選ぶ人が多いと教えてくれた。

 お父様もお母様を秘書にしてるのに、私は何で気づかなかったんだろう?

 お母様は中級魔術師だけど、実力的には上級魔術師だと言われている。

 上級魔術師が上級魔術師の秘書になれないわけではないけど、上司から独立して秘書を受け入れるようにしつこく言われるから、お母様は今も昇任試験を受けずに中級魔術師のままなんだよね。

 国からしたら仕事を任せられる人材を増やしたいだろうから、上級魔術師になったら独立をすすめるよね。

 カイル様からこの話を聞いた時に、1つだけ気になったことがあるんだよね。

 カイル様は親族から何故秘書を選ばなかったのかな?

 カイル様の実家であるネヴィル家は、優秀な魔術師が誕生する家として有名。

 今もカイル様だけではなく、沢山の魔術師がいる。

 カイル様みたいに上級魔術師は滅多に居ないかもしれないけど、中級魔術師ならそれなりに居るはずなんだよね?

 それにネヴィル侯爵家は三人兄弟全員が有名で、カイル様の下に弟と妹が居るけど、2人とも中級魔術師だったはず?

 気になるけど聞けなかったんだよね。

 貴族の家は色々と複雑なことが多いから、もしも家族の話が地雷だったら困る。

 家族仲が悪い家も少なくないからね。

 我が家みたいに家族全員が仲良いのも珍しい。

 デニス兄様のシスコン度は度が過ぎてるけどね。

 色々と昨日のことを考えてると、ドアの開く音が聞こえた。

「そろそろ家を出ないと遅刻するぞ~~~」

「デニス兄様!!ドアを開ける前にノックしてって言ってるでしょ。着替え途中だったらどうするの!!」

「俺は気にならないぞ」

 デニス兄様は気にならないかもしれないけど、私は気になるからね!?

 相手は兄だったとしても、着替えを見られるなんて恥ずかしいから!!

「馬鹿!!」

「悪かったって。機嫌直してくれ」

「むぅ~~~、じゃあ、服を選んでくれたら許してあげる」

 初出勤でどんな服装で行けばいいか悩んでたから、良いタイミングで来てくれた。

「服?動きやすい格好なら何でも良いんじゃないか?」

「何でもよくないから!!相応しい格好じゃないと、カイル様が馬鹿にされてしまうんだよ」

「カイルならそれぐらい気にしないだろ。あいつは周りの評価なんてどうでも良いんだから」

 デニス兄様に聞いたのが間違いだったかな?

 今日は塔に行くから、沢山の魔術師と会うはずだから、ちゃんとした格好で行きたい。

 初めの印象ってとても大事だと私は思うんだよね。

 カイル様の秘書ってだけでも注目されそうだから、少しでも周りに好印象を与えたい。

 人付き合いは第一印象で決まってしまう気がする。

 第一印象で嫌われたら、その印象を覆すのは難しい。

 直接関わる機会は少ないかもしれないけど、一応は同僚になる人達に嫌われたくはない。

 敵認定されたらどんな妨害をされるか分からないからね。

「仕方ないな。ミレイヤは可愛いから何でも似合うと思うけど、初出勤ならこの服が良いんじゃないか?いつ任務になるか分からないから、ワンピースよりズボンが良いだろうな」

 確かにいつ任務が入るか分からないんだよね。

 それにカイル様は女性が苦手みたいだから、女性らしい服装よりちょっとボーイッシュでカジュアルな服が良いかも

「デニス兄様ありがとう。これにする!!」

 時間もギリギリだから、着替えてすぐに出発しよう~~
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす

蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。 追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。 しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。 港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。 イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。 犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。 被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。 追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。 この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。 ・世界観・設定の管理補助 ・プロット段階の壁打ち ・作者による執筆後の校正

本当に、貴女は彼と王妃の座が欲しいのですか?

もにゃむ
ファンタジー
侯爵令嬢のオリビアは、生まれた瞬間から第一王子である王太子の婚約者だった。 政略ではあったが、二人の間には信頼と親愛があり、お互いを大切にしている、とオリビアは信じていた。 王子妃教育を終えたオリビアは、王城に移り住んで王妃教育を受け始めた。 王妃教育で用意された大量の教材の中のある一冊の教本を読んだオリビアは、婚約者である第一王子との関係に疑問を抱き始める。 オリビアの心が揺れ始めたとき、異世界から聖女が召喚された。

王家に生まれたエリーザはまだ幼い頃に城の前に捨てられた。が、その結果こうして幸せになれたのかもしれない。

四季
恋愛
王家に生まれたエリーザはまだ幼い頃に城の前に捨てられた。

【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。

西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ? なぜです、お父様? 彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。 「じゃあ、家を出ていきます」

【完結】あなたに従う必要がないのに、命令なんて聞くわけないでしょう。当然でしょう?

チカフジ ユキ
恋愛
伯爵令嬢のアメルは、公爵令嬢である従姉のリディアに使用人のように扱われていた。 そんなアメルは、様々な理由から十五の頃に海を挟んだ大国アーバント帝国へ留学する。 約一年後、リディアから離れ友人にも恵まれ日々を暮らしていたそこに、従姉が留学してくると知る。 しかし、アメルは以前とは違いリディアに対して毅然と立ち向かう。 もう、リディアに従う必要がどこにもなかったから。 リディアは知らなかった。 自分の立場が自国でどうなっているのかを。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と側室母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

ある朝、結婚式用に仕立ててもらったドレスが裂かれていました。~婚約破棄され家出したために命拾いしました~

四季
恋愛
ある朝、結婚式用に仕立ててもらったドレスが裂かれていました。

婚約者が裏でこっそり姫と付き合っていました!? ~あの時離れておいて良かったと思います、後悔はありません~

四季
恋愛
婚約者が裏でこっそり姫と付き合っていました!? あの時離れておいて良かったと思います、後悔はありません。

処理中です...